壊れたり使わなくなったりしたアイロン。いざ捨てようとしたものの、捨て方に困ってしまったことはありませんか。
アイロンの捨て方や処分方法は、自治体によって異なることも。また、まだ使えるのか、完全に壊れているのかなどアイロンの状況によって、選択肢が変わります。間違った捨て方をしてしまうと、トラブルになる可能性もあるでしょう。
本記事では、アイロンの捨て方について6つの処分方法を紹介します。本記事を参考に、適切にアイロンを処分してください。
アイロンは小型家電リサイクル法の対象
小型電化リサイクル法とは、使用済みの小型電化製品に含まれる資源の再利用を目的として、平成25年から始まった法律です。対象は、電気や電池で動く製品。もちろんアイロンも対象です。
動かない家電製品は、燃えないゴミとして処分することが多い一方、製品によっては、小型家電リサイクル法が適用されるケースも。
また、自治体により回収方法が異なります。ごみ集積場での回収や家電量販店に設置されている回収ボックスなど、回収場所もさまざまです。
不要になったアイロンの捨て方・処分方法6つ
ここからは不要になったアイロンの捨て方・処分方法について、具体的な方法を解説します。適切な方法で処分ができるよう、自分のアイロンの状態やモデルを考えながら、記事内容を参考にしてください。
1. 自治体のごみとして処分する
アイロンを自治体のごみとして処分する場合、自治体によってごみ分類が異なる点に注意が必要です。縦横高さの合計や一番長い場所の長さを測り、既定サイズを超えている場合は「粗大ごみ」の扱いになることもあります。
ほかにも、使用されている材質によって「金属」「不燃」「普通ゴミ」「粗大ゴミ」などの区分に分けることが一般的です。LINEでごみの捨て方を問い合わせできる自治体も増えているため、不明なときは確認しましょう。
2. 小型家電の資源ごみ回収ボックスに投函する
資源ごみ回収ボックスは、市役所や保健センター、公共施設、家電量販店などに設置されています。小型家電リサイクル法に対応しているアイロンの場合は、ボックスに投函すれば、処分完了です。
投函の際には、処分費用もかかりません。袋から出して、アイロンだけを入れるようにしましょう。また、環境に関するイベント開催時には、回収ボックスが置かれることもあります。情報をチェックしておくとよいでしょう。
3. 不用品回収サービスに回収してもらう
地域にある不用品・粗大ゴミなどの回収サービスを行っている会社に依頼する方法もあります。アイロン以外にも回収して欲しい不用品がある場合は、とても便利です。
ただ、不用品回収業者は、1点いくらではなく軽トラ1台分で何円といった計算をするケースが多数。そのため、アイロン1点だけの利用は割高になる可能性が高いです。また無料回収をうたう業者は、トラブル発生の可能性が高いため、利用は避けましょう。
4. 家電店で引き取ってもらう
家電量販店やホームセンターでは、広告期間中に限り、新規アイロンの購入と引き換えに、今使っているアイロンを無料で引き取ってくれるサービスもあります。買い替えの計画がある場合は、うまく利用しましょう。
また、家電店では有料ではあるものの、小型家電リサイクル法に基づいた引き取りを行っています。例えば、ケーズデンキの場合、アイロンのような小型家電の引き取り料金は、550円です。
5. ネットオークションやフリマアプリで売却する
処分を考えているアイロンが、まだ問題なく使える状態ならば、フリマアプリやネットオークションで売却することも可能です。ひとり暮らしを始めるなどの理由で、安くアイロンを買いたい人のニーズに合えば、スムーズに売れるでしょう。
ただ、出品者が多く、アイロンの売れ行きはあまり芳しくありません。メルカリでは3,000円弱で売れているスチームアイロンもあり、高価売却はむずかしいものの、処分費用無料+おこづかい程度の利益を出すことは可能です。
6. 人に譲る
動くアイロンであることは前提ですが、身近にアイロンを求めている人がいる場合は、譲る方法もあります。メルカリなどでの売却に比べると、お金にはならないものの、顔が見える人に渡す安心感はあるでしょう。
また、売れるかどうかわからない状態が続くことがなく、すぐに手放せることは大きなメリットです。ただ、欲しいと思う人がいなければ話が進まないため、いつでも使える方法とは言えません。
アイロンを高く買取ってもらうには
ここからは、ネットオークションやフリマアプリで売ることを選んだ方向けにアイロンを高く買取ってもらう方法を解説します。お手持ちのアイロン売却の際に少しでも利益が出るよう、参考にしてください。
汚れを落とす
フリマアプリやオークションでは、写真が命です。できる限り汚れを落として、見た目の印象を良くしましょう。お手入れ方法は、水拭きや中性洗剤を使うやり方など、さまざまです。必ず説明書を読み、適切な方法で掃除をしましょう。
また撮影の際には、明るい場所で美しく見える場所を選ぶこと。どうしても落ちなかった汚れなどは、正直に記載することも重要です。取引成立後のクレームにつながるため、嘘はやめましょう。
外箱や付属品を用意しておく
フリマアプリやオークションの場合、もっとも高値がつくのは新品未開封です。もちろん利用していたアイロンはその状態にはならないものの、できる限り購入時点の状態に近づけることで、高値での売却が期待できます。
外箱や説明書、そのほかの付属品などがあれば、必ず用意しておきましょう。写真を撮り、付属品があることもしっかり記載してください。「付属品を残している=丁寧に扱っている」と考えられ、購入を考えている人の目に留まりやすくなります。
早めに売る
中古品だとしても、発売・製造から年月が経っていないモデルは高値がつきやすいです。もしアイロンを売却したいならば、できるだけ早く売りに出しましょう。製造年月日やおおよその購入年月、使用頻度なども合わせて書くことをおすすめします。
もちろん嘘の購入日を書くことは厳禁です。アイロンを処分したい、売りたいと思ったら、一刻も早く準備を始めましょう。販売から日が経てば経つほど、新モデルが誕生し売れ行きが悪くなります。
アイロンを自治体ごみとして捨てる場合の注意点
「フリマアプリやオークションに出したものの売れなかった」「そもそも壊れていて捨てるしかないがお金は極力かけたくない」と考えている方向けに、アイロンを自治体のごみとして捨てる場合の注意点を紹介します。ルールを守り、適切に処分しましょう。
コードの切断が必要な自治体がある
アイロンの捨て方は、自治体によりさまざまなルールがあることをお伝えしました。たとえば、特に記載がなく、コードのあるアイロンの場合は本体にぐるぐると巻きつけて捨てればよい自治体もあります。
一方、南アルプス市のように、コードを根本から切って捨てることが求められている自治体も。思い込みや昔の記憶のままにアイロンを捨てると、ルール違反になる可能性大です。必ず現在お住まいの自治体のルールを必ず確認しましょう。
アンティークアイロンの場合は買取に出すことがおすすめ
実家や蔵、倉庫の整理中に戦前のアイロンが出てきた場合は、ゴミとして捨てず、買取店に査定に出すことをおすすめします。アンティークアイロンは、アンティークショップや骨董店で、高値取引される可能性が高いです。
遺品整理中や引越しに伴う処分作業中には、価値のあるアイロンが見つかるケースも多いため、よく確認しながら作業を進めましょう。状態やモデルにもよりますが、思いがけない値段がつく可能性があります。
ルールに従ってアイロンを正しく処分しよう
捨て方に悩んでしまうアイロンですが、本記事でご紹介したように、選択肢はたくさんあります。アイロンの大きさや素材によっては、自治体での無料回収ができるほか、状態が良ければフリマアプリで売ることも可能です。
また、アンティークアイロンの場合は、適切な買取店に査定を依頼することで、想像以上の値段がつくケースもあります。紹介した捨て方・処分方法を参考に、適切にアイロンを処分してください。