貴重なウイスキー「山崎12年」を買う際、できれば定価で手に入れたいですよね。
定価の2倍以上するプレミア価格でも取引されている山崎12年ですが、根気よく情報をチェックすれば、定価で買う方法はあります。
しかし山崎12年の販売経路を知らないと、定価での入手はむずかしいです。
この記事では、山崎12年が高値で取引されている理由や、定価で買えた事例を紹介します。山崎12年を定価で買えるお店もわかりますので、ぜひ最後まで目を通してみてください。
山崎12年の定価
山崎12年をはじめとする山崎の定価は、以下の表に記載しているとおりです。
商品名 | 容量 | 定価 |
---|---|---|
サントリーシングルモルトウイスキー 山崎12年 | 700ml | 10,000円 |
50ml | 880円 | |
サントリーシングルモルトウイスキー 山崎 | 700ml | 4,500円 |
180ml | 1,250円 | |
サントリーシングルモルトウイスキー 山崎18年 | 700ml | 32,000円 |
サントリーシングルモルトウイスキー 山崎25年 | 700ml | 160,000円 |
出典:ウイスキー|サントリー
山崎12年の容量は、700mlと50mlの2種類があります。「山崎12年 700ml」の定価は、2021年時点では税抜8,500円でしたが、税抜10,000円に値上がりしました。
山崎12年は、生産量が少なく需要量が供給量よりも上回っているため、市場価格が高騰していくことが予想されるでしょう。
山崎12年が定価で買えない理由
山崎12年の価値が高騰した理由はいくつかあります。
ここでは、山崎12年の需要が高まって定価で買えなくなった理由を解説するので、まずは価値について知ってみてください。
ウイスキーブームの影響
山崎12年が人気な理由の一つは、ウイスキーブームの影響です。
2008年から「角ハイボール酒場」が誕生し、山崎や白州などのウイスキーが多くの飲食店に流れるようになりました。毎年生産できるウイスキーの量は大きく変わらないため、百貨店や酒屋などで個人が入手できるウイスキーの量が減ったのです。
また、2014年9月~2015年3月に放送されたNHKの連続テレビ小説『マッサン』の主人公がウイスキーの造り手であり、ウイスキーの人気がさらに高まりました。需要が急激に増えても原酒の数は追いつかず、山崎などのウイスキーは一気に品薄に。
定価の1.5~2倍のプレミア価格をつけても買う人が多く、Amazonなどの通販サイトでもますます高値で取引されるようになり、山崎12年はあまり定価で出回らなくなりました。
世界的な賞の受賞による価値の高騰
たくさん種類があるウイスキーのなかでも山崎12年の需要が高いのは、世界的な賞をいくつも獲得しているからです。
《山崎12年が獲得した賞の一覧》
獲得年 | 獲得した賞の名前 |
---|---|
2003年 | ISC金賞 |
2009年 | SWSCダブルゴールド(最優秀金賞) |
2010年 | ISC金賞 |
2013年 | SWSCダブルゴールド(最優秀金賞) |
2014年 | SWSC金賞 |
2018年 | ISC金賞 |
ISC(インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ)は、イギリスの酒類専門誌が毎年主催している大会で、約30か国から600品ものお酒がエントリーされます。
SWSC(サンフランシスコ・ワールド・スピリッツ・コンペティション)は、アメリカの酒類業界紙が毎年開催するアメリカ最大の大会です。
2003年に国内初のISC賞を獲り、日本産ウイスキーの素晴らしさを世界に広めた山崎12年は、日本を代表するウイスキーとして高い人気を誇っています。
山崎12年が生産終了したという噂は本当?
「山崎12年は生産終了した商品だ」という噂を聞いたことがある人もいるのではないでしょうか。品薄で入手がむずかしいこともあり、生産終了の噂は定期的に発生するようです。
実際に生産終了した山崎のウイスキーはあります。しかし、シングルモルトの山崎12年は今でもサントリーの定番商品です。公式サイトで商品情報を確認することはもちろん、スーパーや酒販店、ネット通販など、さまざまな場で山崎12年を購入できます。
山崎12年の価値をチェックするポイント
山崎12年は毎年発売されますが、古くに発売されたもののほうが出回っている数が少なく、価値が高いです。
ここでは、山崎12年の価値をチェックするポイントをいくつかご紹介します。
内容量
2022年現在発売されている山崎12年は、 通常のボトル(700ml) と、 ミニボトル版(50ml) の2種類です。
オークションなどで見かける750mlの山崎12年は、1990年代に発売された希少なものであり、定価の5倍以上のプレミア価格がつくこともあります。
「特級」表記
ラベルを正面から見たときに、左下に書かれているのが 「ウイスキー」 か 「ウイスキー特級」 かという点でも価値が分かれます。
「ウイスキー特級」と書かれているのは1990年以前に発売された山崎12年で、定価の10倍近い価格で取引されることも多いです。
ラベルマーク
ラベルを正面から見た際に、 左上にマークがあるか どうかも発売年によって違います。2022年現在、発売している山崎12年にマークは何もありません。
花のマークがあるものは1990年代 に製造されたもの、かつてのサントリーの社章である 向獅子(むかいしし)のマークがあるものは1991年以前 に作られたものです。向獅子のマークがあるものはかなり貴重なため、特級表記と同じく定価の7~10倍近い値段で取引されています。
シングルモルトorピュアモルト
山崎12年は、製造年によって「シングルモルト」と書いてあるものと「ピュアモルト」と書いてあるものがあります。
2022年現在販売されている山崎12年のラベル表記は、「SINGLE MALT JAPANESE WHISKY」です。
2004年までに作られた山崎12年は「SUNTORY PURE MALT WHISKY」と表記されており、異なるシングルモルトのウイスキーをブレンドして作る製法(ピュアモルト)でした。
現在ピュアモルトの手法で作られた山崎12年はないため、価値が高騰しています。
山崎12年を定価で買えた事例
需要が高く価値が高騰している山崎12年ですが、タイミングなどが合って「定価で買えた」という人は意外と多いです。
ここでは、山崎12年が定価で買えた事例がある販売場所をまとめてみました。
イオンなどのスーパー・百貨店
イオンやイトーヨーカドーなどのスーパーや百貨店では、イベントが開催されるタイミングで山崎12年を含む山崎の抽選販売が行われることがあります。
2023年11月1〜5日には、東京・神奈川などのイオン・イオンスタイルの店舗限定で「山崎12年 700mL・碧Ao 700mLセット」を購入できる人を決める抽選会が開催されました。「山崎12年 700mL・碧Ao 700mLセット」の販売価格は、16,390円です。
ビックカメラなどの家電量販店
家電量販店のビックカメラ、ヨドバシカメラでも、山崎12年が定価販売されているケースがあります。
どちらも該当店舗のクレジットカード会員限定で、ビックカメラでは抽選、ヨドバシカメラでは店頭に並べず、 「山崎12年はありますか」と声をかけた人にのみ販売している との情報も。
「違う種類のウイスキーボトルを購入しようとしたら『山崎12年も入荷してます』とおすすめされ、ラッキーで買えた」という声もあります。
クレジットカードを持っていないと買えない場合もあるようですが、店頭に並んでいなくても、店員さんにたずねてみると在庫があるかもしれません。
地元の酒屋
山崎12年を手に入れるには、地元の酒屋で「お得意さま」になり、入荷した際にいち早く情報を教えてもらう方法もあります。
狙い目としては、百貨店などにお酒を卸していない小~中規模の酒屋で、ウイスキーを豊富に扱っているところがおすすめです。
ただし、個人経営の酒屋は山崎12年が入荷したとしてもプレミア価格をつけて売る可能性があるため、スーパーや家電量販店に比べると、定価で買える可能性は下がります。
普段買うお酒をすべてその酒屋で買って、店主と仲良くなれば、定価に近い価格でゆずってもらえるかもしれません。
ふるさと納税の返礼品
サントリーの蒸留所がある大阪府では、ふるさと納税の返礼品にサントリーのウイスキーを選んでいる場合があります。
山崎12年が返礼品になった年もありましたが、いつまた返礼品に指定されるかわからないため、気長に待つつもりでいたほうがよいです。スーパーや酒屋などで探しつつ、並行してふるさと納税も定期的にチェックするのをおすすめします。
山崎12年を定価以外で買う場合の相場
定価で取り扱われている山崎12年と比べると、販売価格が上乗せされているものは入手しやすいです。Amazonなどの通販サイトやフリマサイトで検索すれば、たくさんのショップで販売されていることがわかります。
シングルモルト・700mlの場合、価格相場は20,000~30,000円ほどで定価の2~3倍です。少しでも安く購入したい場合は、マッカランや白州などほかのウイスキーとの飲み比べセットも確認するといいでしょう。
Amazonの情報を見る
Yahoo!の情報を見る
山崎12年を定価以外で買える店
ドンキホーテ
多種多様なお酒を販売しているドンキホーテでは、タイミングによっては山崎12年を購入できる場合があります。
しかし、山崎12年の生産量や市場での流通量は少ないため、ドンキホーテの店舗で販売されている可能性も低いです。ドンキホーテで山崎12年を購入できるかどうかは、運次第と言えるでしょう。
やまや
お酒の専門店である「やまや」では山崎12年を販売している可能性があります。「やまや」の店舗に行けば必ず手に入るというわけではありませんが、運が良ければ山崎12年を手に入れられるでしょう。
時期によっては、「響」や「山崎」を購入できるやまやカード会員限定Web抽選販売が開催されることもあります。
通販サイト・フリマサイト
山崎12年は、以下の通販サイト、フリマサイトでも出品されています。
上記サイトでは定期的に山崎12年が出品されているものの、比較的新しい年代のものでも定価の1.5~2倍程度の価格で販売されており、定価で買うことはむずかしいです。
ロハコではたまに定価販売がありますが、システムをいじって自動購入設定をしている人が多く、手動では購入手続きをしている間に完売になってしまいます。
ネットでは、よほど運が良くない限り山崎12年の定価購入はできない と思っておいたほうが良さそうです。
山崎12年を定価で買えた事例は意外と多い
ここまで、山崎12年が定価で買えない理由や、古い年代物の見分け方、定価で買えた事例などをご紹介してきました。
山崎12年を今すぐ購入したい場合は、定価で買うのはむずかしくても、ネット販売で手に入れるのがよいでしょう。半年~1年ほど待てば、定価で買えるチャンスがあります。
定価で手に入れるには、根気よく山崎12年の販売・抽選情報をチェックしたり、足しげく店舗に通ったりすることが大事なので、長期戦覚悟で探してみてください。