ひと口に「オーガニックシャンプー」と言っても、その種類はさまざま。実際に何を買えばいいのか分からないという方も多いのではないでしょうか。
オーガニックコスメを取り扱うブランドはもちろん、近年では市販のシャンプーブランドでもオーガニックシャンプーが続々と販売されており、自分の悩みや好みに合わせて選ぶことができます。
しかし、オーガニックシャンプーの特徴や注意点について知らないまま、なんとなく良さそうだからという理由だけで購入すると、後悔することも。
この記事を読んで、オーガニックシャンプーの特徴や、選び方、おすすめのアイテムなどを理解していただければ、自分に合ったシャンプーを見つけられるでしょう。
日々の生活で使うものだからこそ、シャンプーの選び方にはこだわりたい人も多いはず。本記事をぜひ参考にしてみてください。
そもそも「オーガニックシャンプー」とは?
オーガニックとは「有機体」という意味。そのことからオーガニックシャンプーは、化学肥料や化学農薬を使用しない農法で生産された、天然由来成分が含まれているシャンプーを指します。
また、オーガニックシャンプーのほかに「ボタニカルシャンプー」というものもあり、この2つには明確な違いが。
オーガニックシャンプーはボタニカルシャンプーとは異なり、「オーガニック」と名乗るために多くの基準があります。基準の例は、化学肥料や化学農薬を使わずに栽培すること、3年間化学肥料や化学農薬を使用していない農地で栽培することなど。
オーガニックシャンプーの選び方
ここからは、オーガニックシャンプーの選び方について紹介します。
選ぶときに注意するのは以下の4点です。
- 成分を事前に確認する
- オーガニック認証されたシャンプーを選ぶ
- 肌質に合わせたシャンプーを選ぶ
- 髪や頭皮の悩みに合わせて選ぶ
それぞれ詳しくみていきましょう。
成分を事前に確認する
日本ではオーガニックの基準が明確に決まっておらず、1つでもオーガニック素材が使用されていればオーガニックシャンプーとして販売できます。つまり、硫酸系の洗浄剤や刺激の強い防腐剤が入っていたとしても、オーガニックシャンプーを名乗れるということ。
オーガニックの文字に安心してシャンプーを買ったあと、刺激の強い防腐剤のせいで肌トラブルになってしまうのは防ぎたいですよね。
そのためにも、買う際にあらかじめ成分を確認しておくことが重要です。
オーガニック認証されたシャンプーを選ぶ
オーガニック認証とは、生産者が有機の基準に基づいて生産したものであることを、第三者機関が証明することを指します。これらは、国際認証であることがほとんど。日本国内では、オーガニック認証の化粧品向けの機関は存在しないからです。
国際的に認められ、オーガニック認証されたシャンプーを選ぶようにしましょう。
肌質に合わせたシャンプーを選ぶ
オーガニックシャンプーは植物由来の成分でできているため、肌への刺激が比較的穏やかで洗浄力もマイルドです。
種類によって配合されている成分が異なるため、乾燥肌の方は洗浄成分がマイルドなものを、脂性肌の方は洗浄力が高めのものを選びましょう。
場合によっては、二度洗いすると汚れが落ちやすくなります。
髪や頭皮の悩みに合わせて選ぶ
髪や頭皮の悩みに合わせて選ぶ際の基準は、以下の2点です。
- 髪がパサつく人:保湿成分が含まれたもの
- 敏感肌の人:低刺激のもの
人によって髪や頭皮の悩みは違います。シャンプーを購入する際も髪や頭皮の悩みに向き合い、自分に合ったシャンプーを見つけましょう。
おすすめのオーガニックシャンプー10選
ここからは、おすすめのオーガニックシャンプーを10個紹介します。
それぞれの特徴やおすすめポイント、主な成分についても紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
The product「シャンプーモイスト」
出典:楽天
シャンプーモイストは、自然由来成分にこだわるオーガニックコスメブランド「The product」の商品です。きめ細やかな泡が特徴で、しっかりと泡立ててから髪を包み込むのがおすすめの洗い方。
特徴・おすすめポイント
- 全成分天然由来のシリコーンフリー
- 天然精油100%で爽やかなシトラスグリーンの香り
- USDAオーガニック認証
主な成分
水、コカミドプロピルベタイン、ココイルグルタミン酸Na、カプリル酸グリセリル、ポリクオタニウム-10、マンダリンオレンジ果皮油、クエン酸、ベルガモット果実油、ユーカリ葉油
出典:product
ORGANIC JOSEFIN「オーガニックジョセフィン シャンプー」
出典:楽天
オーガニックジョセフィンのシャンプーは、アミノ酸や弱酸性の成分が豊富。ノンシリコンやノンアルコールなど無添加のこだわり処方が特徴で、子供から大人まで家族全員が使うことのできるシャンプーです。
特徴・おすすめポイント
- アミノ酸・弱酸性が含まれていて、天然由来成分91%配合
- クリーミーな泡と高度な保湿性が特徴
- 頭皮が乾燥が気になる人や刺激を最小限にしたい人におすすめ
主な成分
水、コカミドプロピルベタイン、ココイルグルタミン酸TEA、コカミドDEA、ハチミツ、カミツレ花エキス、ザクロ果実エキス、ポリクオタニウム-10、シア脂、ツバキ種子油、ラウロイルメチルアラニンTEA、クエン酸
出典:マーガレット・ジョセフィン オンラインショップ
ハーバルリーフ「ハーバルリーフ オーガニックシャンプー」
出典:楽天
ハーバルリーフのオーガニックシャンプーは、2年連続モンドセレクションの金賞を受賞しています。品質の高さが世界的に認められており、多くの雑誌などメディアで紹介されていることが特徴。
傷ついた頭皮のケアにより、ツヤのある髪を取り戻すことができます。
特徴・おすすめポイント
- 頭皮のダメージケアをすることで、髪のツヤを取り戻す
- 髪のボリュームを増やしたい、パサつきを防ぎたい人におすすめ
- 弱酸性のシャンプーなので子供にも使える
主な成分
水、ココイルグルタミン酸TEA、ラウラミドDEA、コカミドプロピルベタイン、PCAイソステアリン酸PEー40水添ヒマシ油、ローマカミツレエキス、オランダカラシエキス、ニンニクエキス、ローズマリーエキス、マツエキス、ボタンエキス、アルテア根エキス、フユボダイジュ花エキス、カミツレ花エキス、サトウキビエキス、褐藻エキス、ビワ葉エキス、アミリスバルサミフェラ樹皮油、ラベンダー油、オレンジ油、レモン果皮油
出典:ハーバルリーフ
THREE「スキャルプ&ヘア リファイニング シャンプー R」
出典:楽天
THREEのスキャルプ&ヘア リファイニング シャンプー Rは、THREEのなかでも特に人気の商品です。
THREEはの目標は、自然の恵みを活用した安全で信頼できる商品を、使用感や効果の実感に妥協せず追求することで、、特に力を入れているのは「精油」。
植物由来の高品質な精油を使った、徹底的なヘアケアができることがおすすめポイントです。
特徴・おすすめポイント
- 髪の絡まりやきしみが気になる人におすすめ
- 指通りの良いきめ細やかな泡が頭皮や髪をやさしくケアする
- 高品質のアミノ酸が、髪の乾燥ケアに効果的
主な成分
〈精油〉
ラベンダー油、オレンジ果皮油、ティートリー油、フランキンセンス油
〈植物油・油脂〉
オリーブ油、クランベアビシニカ種子油、ティーシードオイル、ホホバ油、メドウフォーム油、シアバター、マンゴーバター
〈ボタニカル&ミネラルウォーター〉
オレンジ果実水、温泉水、メープルウォーター、リンゴ果実水
〈エキス〉
オウバクエキス、バオバブ種子エキス、ヒュウガトウキエキス、フルセラリアルムブリカリスエキス
出典:THREE
株式会社nijito「haruシャンプー」
出典:楽天
haruシャンプーは、kurokamiスカルプという正式名称の商品です。haruシャンプーの特徴は頭皮に着目しているところ。
頭皮ケアを通して頭皮環境を整え、汚れや臭いを取り除きます。それに加えて美容成分が発揮されるため、シャンプーだけでヘアケアが完了するオールインワンシャンプーとして販売されています。
特徴・おすすめポイント
- シャンプーにコンディショニング成分を配合
- 髪の毛のハリやコシが気になる人におすすめ
- 頭皮の汚れを落とし、角質を柔らかくすることで頭皮環境を整える
主な成分
水、ココイルグルタミン酸TEA、コカミドDEA、グリセリン、液、マテチャ葉エキス、カボス果汁、アサイヤシ果実エキス、グアバ果実エキス、コーヒー種子エキス、ビワ葉エキス、アセチルテトラペプチドー3、アカツメクサ花エキス、ソメイヨシノ葉エキス、リンゴ果実培養細胞エキス、カミツレ花エキス、ブッソウゲ葉エキス、アオモジ果実油、グレープフルーツ果皮油、オレンジ油
出典:haru
OSAJI「ヘアシャンプー」
出典:楽天
OSAJIのヘアシャンプーは、ノンシリコンケアシャンプーとして有名です。
ノンシリコンシャンプーは刺激が少なく、フケや汚れがつきにくいシャンプー。OSAJIのヘアシャンプーは肌に刺激が少ないだけでなく、泡がしっとりしていてまとまりのある髪に仕上げられることが、人気の秘密です。
特徴・おすすめポイント
- ノンシリコンシャンプーで頭皮の乾燥を防ぐ
- 弱酸性で子供も大人も利用できる
- 髪にツヤや潤いを手に入れたい人におすすめ
主な成分
水、ラウロイルメチルアラニンNa、ジグリセリン、コカミドプロピルベタイン、ココイルアラニンNa、プロパンジオール、コカミドメチルMEA、ペンチレングリコール、ツバキ種子油、グリセリン、クエン酸
出典:OSAJI
ハーバニエンス「ハーバニエンス シャンプー」
出典:楽天
ハーバニエンスのシャンプーは、3種類の香りが選べるオーガニックシャンプーです。
香りの種類は以下の3つがあります。
- シトラス&ラベンダー
- グリーン&ローズ
- ジャスミン&ベルガモット
調香師がブレンドした香りなので、お好きなものを選んでみてください。
特徴・おすすめポイント
- ハーブティーとアミノ酸濃密泡でサロンのような洗い心地
- 調香師がブレンドした3種類の香りでリラックス
- 髪のパサつきが気になる人やハリやコシを手に入れたい人におすすめ
主な成分
水(オーガニックティー)、ココイルグルタミン酸Na、ココアンホプロピオン酸Na、グリセリン、加水分解エンドウタンパク、加水分解シルク、水溶性コラーゲン、加水分解エラスチン、シロキクラゲ多糖体、ヒアルロン酸Na、クエン酸、ポリクオタニウム-10、アロエベラ葉エキス、ユズ果実エキス、サンショウ果実エキス、セイヨウアカマツ球果エキス、ローズマリー葉エキス、ローマカミツレ花エキス、ソメイヨシノ葉エキス、香料(アロマ精油)
出典:ハーバニエンス
Bio Lucia – from chap up「ビオルチアシャンプー」
出典:楽天
ビオルチアのシャンプーは、育毛剤の会社が毛髪診断士と共同開発したプレミアムオーガニックシャンプーです。
髪のツヤを保つための10種類のオーガニックエキスや、ドライヤーの熱を味方にするヒートアクション成分を配合しています。
ビオルチアのシャンプーは、特に水にこだわり、限りなく純粋に近いと言われているRO水を使用。品質にこだわり抜いたシャンプーとしておすすめです。
特徴・おすすめポイント
- ドライヤーの熱を使ってダメージを補修するヒートアクション成分配合
- 厳選した10種類のオーガニックエキスを配合
- 髪の傷みや枝毛が気になる人におすすめ
主な成分
水、コカミドプロピルベタイン、ココイルグルタミン酸2Na、コカミドメチルMEA、トリイソステアリン酸PEGー120メチルグルコース、、グルコシルヘスペリジン、レモン果実水、フェノキシエタノール、ポリアミノプロピルビグアニド、クエン酸、セージ葉エキス、ローズマリー葉エキス、ラベンダー花エキス、セイヨウサンザシ果実エキス、アルテア根エキス、カミツレ花エキス、ゴボウ根エキス、トウキンセンカ花エキス
出典:ビオルチアシャンプー
マイナチュレ「スカルプシャンプー」
出典:楽天
スカルプシャンプーは、敏感肌の元美容師が考えたシャンプーです。
シャンプーをするたびに頭皮の痛みを防ぎ、美肌を促進してくれます。ノンシリコンかつ無添加のシャンプーなので、肌に優しく使えるというメリットがあり、ヘアケアとして利用する人が多いですよ。
特徴・おすすめポイント
- 敏感肌が気になる人におすすめ
- オーガニック認証成分を8種類配合
- 肌に優しい弱酸性で、頭皮を傷めずに汚れを洗い流す
主な成分
水、コカミドプロピルベタイン、ラウロイルメチルアラニンNa、グリセリン、ラウロイル加水分解シルクNa、クエン酸、ラウリルヒドロキシスルタイン、、アラントイン、ユーカリ葉油、パルマローザ油、ヒマワリ種子油、ローズマリー葉油、ローマカミツレ花油、加水分解ヒアルロン酸、スクワラン、加水分解エンドウタンパク、セイヨウノコギリソウエキス、セイヨウサンザシ果実エキス、セージ葉エキス、ラベンダー花エキス、ローズマリー葉エキスビルベリー葉エキス、クロレラエキス、水溶性コラーゲン、フラーレン、フェノキシエタノー
出典:マイナチュレ
ORIENS’TELLA「アルガン&ホホバシャンプー03」
出典:楽天
ORIENS’TELLAのアルガン&ホホバシャンプー03は、モロッコ産のアルガンオイルやホホバオイルなどのオーガニックオイルにより、頭皮のクレンジングができるシャンプーです。
ケラチンタンパク質を配合しているため、髪を強化し頭皮をケアすることができます。ラベンダーや柑橘、ウッディー系のアロマをミックスした、リラックスできる香りが特徴です。
特徴・おすすめポイント
- アルガンオイルやホホバオイルで頭皮をマッサージしながら汚れを落とす
- ケラチンタンパク質が髪をツヤを作り、頭皮環境を整える
- 髪に弾力を持たせたい人におすすめ
主な成分
水、ココイルメチルタウリンNa、ココイル加水分解コラーゲンK、ラウラミドプロピルベタイン、 PEGー1ラウリルグリコール、加水分解ケラチン(羊毛)、加水分解コラーゲン、ヒアルロン酸Na、アルガニアスピノサ核油 ※、ホホバ種子油※、加水分解ダイズタンパク、加水分解エンドウタンパク、アスパラゴプシスアルマタエキス、ビルベリー葉エキス ※、キュウリ果実エキス※、ラベンダー油、オレンジ油、ローズマリー葉油、セイヨウハッカ油、グリセリン
出典:ORIENS’TELLA
オーガニックシャンプーを使ううえでの注意点
おすすめのオーガニックシャンプーを紹介したところで、オーガニックシャンプーを使ううえでの注意点を紹介します。
注意するのは以下の2点です。
- アレルギーに注意する
- 使用期限や保存方法を守る
それぞれ詳しく説明していきます。
アレルギーに注意する
オーガニックシャンプーの主原料は、植物性油です。肌に優しい原料ですが、植物性油のアレルギーがある人は使用しないようにしてください。
オーガニックシャンプーは普通のシャンプーと比べて低刺激という特徴がありますが、体質によっては肌に合わない場合も。実際に使ってみて、肌にピリピリとした痛みや異変があれば、すぐに使用をやめてください。
使用期限や保存方法を守る
オーガニックシャンプーだけに限らず、シャンプーなどのヘアケア製品には使用期限があります。基本的に開封済みのものは3ヵ月〜半年、未開封のものは1年程度であることが多いです。
ちなみに、上で紹介したharuシャンプーは、公式ページに「未開封の場合は3年間保管可能」との記載がありました。
また、保存方法は、指定された内容に従う必要があります。例として、mynatureのスカルプシャンプーの公式サイトには「極端に高温、低温の場所や直射日光のあたる場所に保管しないで下さい。」との記載が。
商品のラベルや、公式ページにて表示がある場合もあるため確認してみてください。肌トラブルなどを防ぐことにも繋がるので、使用期限や保存方法を守りましょう。
オーガニックシャンプーは自分の髪と相性の良いものを選ぶ
本記事ではオーガニックシャンプーについて、オーガニックシャンプーの定義や失敗しない選び方、おすすめのオーガニックシャンプーについて紹介しました。
同じオーガニックシャンプーであっても特徴がさまざまで、自分の髪のトラブルの改善にあったものを選ぶ必要があります。
使用する際の注意点もあわせて紹介したので、この記事を参考にして、正しい使い方で髪のケアをしましょう。