サステナブルな暮らしとは?取り組みの例を衣食住ごとに徹底解説

SDGs

サステナブルな暮らしに憧れる人も、実際にどんな暮らしがサステナブルな暮らしにつながるのか分からないということはありませんか。

サステナブルという言葉は定義が広く、サステナブルな暮らしをしている人みんなが同じ生活をしているわけではありません。それぞれが目的を持った暮らしをしています。

サステナブルという言葉や取り組み、考え方について理解しないことには、自分に合ったサステナブルな暮らしをするのは難しいかもしれません。

本記事では、サステナブルの定義やどんな方法で暮らしを変えていけばいいのかなどを紹介します。知識を持って行動することで結果は変わります。本記事を参考に、サステナブルな暮らしを始めてみましょう。

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そもそも「サステナブルな暮らし」とは

ここでは、サステナブルという言葉とよく一緒になる、「エコ」「エシカル」「オーガニック」との違いについて説明しながら、紹介していきます。

「エコ」とはどう違う?

エコは「エコロジー(ecology)」の略で、「生態学」「自然環境保護運動」という意味があります。一方でサステナブルは「サステナブル(sustainable)」という言葉で「持続可能な」という意味です。

エコは自然や生態系などの保護を目的とした言葉であるのに対し、サステナブルは「持続可能な」社会を形成するために、自然保護をはじめ、社会や経済の取り組みについても含んでいます。

サステナブルという言葉のなかにエコが含まれているということです。

「エシカル」とはどう違う?

エシカルは「エシカル(ethical)」という英語で、「倫理的な」「道徳的な」という意味を持ちます。

結論からいうと、サステナブルとエシカルの意味はほぼ同じです。

どちらも、地球全体にとってより良い暮らしができるように自然環境に配慮し、経済社会の促進、人権の保護などを目的とした活動のことを指します。

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「オーガニック」とはどう違う?

オーガニックとは「有機栽培」を指し、栽培方法についての言葉。有機栽培は環境に優しい栽培方法で、自然保護につながります。サステナブルは、先ほども説明した通り、持続可能な地球のための自然保護や、経済活動の活性化についての取り組みのことです。

サステナブルの取り組みのなかに、自然保護の活動としてのオーガニックが含まれています。

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サステナブルな暮らしの必要性

サステナブルな暮らしが重要視されるようになった背景には、地球温暖化が影響しています。地球温暖化は、人間の活動によって排出される温室効果ガスが原因で平均気温が上昇し、北極の氷が溶けたり、砂漠化が進行したりするなど、地球規模の気候変動のこと。

地球温暖化の原因が人間ならば、解決するために努力すべきなのも人間です。

サステナブルな暮らしとは、地球温暖化を防ぐために、私たちが取り入れるべき取り組みのこと。私たちがサステナブルな暮らしを続けることで、環境を回復させ、次世代のために資源を守る必要があるのです。

サステナブルな暮らしを送る心構え

ここからは、サステナブルな暮らしを送るための心構えについて紹介します。

  • ステップを踏んで進める
  • いまの現状を見直す
  • 孤独であることを気にしない

それぞれみていきましょう。

ステップを踏んで進める

どのようなことにも当てはまりますが、いきなり生活を180度変えることはなかなかできません。気持ちが続かなくなりすぐにやめると意味がないため、少しずつ生活に取り入れて習慣にしていくことが大切です。

サステナブルな暮らしの取り組み例を見て、自分のできそうなものをひとつずつ取り入れてみましょう。

現状を見直す

すぐに自分を変えるのではなく、自分の現状を知ることで、何を改善すべきか見えてくるかもしれません。生活のなかで、サステナブルな暮らしの例がないか確認してみましょう。

何が好きで、何が嫌い、何をすることなら苦なく進められるかを知ることは、サステナブルな暮らしをするうえでもっとも大切な取り組みです。

孤独であることを気にしない

サステナブルな暮らしを、自分ひとりがやっても意味がないという考え方は捨てましょう。行動する人が100人、1,000人、10,000人増えると地球規模で変わることも増えてきます。

自分の取り組み一つひとつには意味がある、と考えながら行動するだけで、やる気につながるでしょう。

サステナブルな暮らしをするための行動|衣類編

ここからは、サステナブルな暮らしをするための行動のうち、衣類に関する取り組みを紹介します。

  • ひとつのアイテムを長く着る
  • フェアトレードの服を買う
  • 着なくなった服をゆずる
  • リサイクルショップを利用する

それぞれ詳しくみていきましょう。

ひとつのアイテムを長く着る

たとえば、服を大切に使うと新しい服を買う回数が減り、捨てる服も減るため、生産や焼却で使われるエネルギーが削減されます。

長く使うために手入れをしたり、リペアサービスを使ってほつれを直したりするなかで、ものを大切に使う考えも身につき、メリットばかりです。

フェアトレードの服を買う

フェアトレードとは、発展途上国で生産された製品を適正な価格で生産者から直接購入することで、発展途上国の人々に適正な賃金が支払われる仕組みです。

近年では、フェアトレードで販売されているファッションブランドが多数あります。発展途上国の雇用の創出のためにも、フェアトレードの商品を探してみましょう。

着なくなった服をゆずる

日本では古くから「おさがり」という文化があります。着なくなった服は、捨てずに必要な人にゆずるのが、サステナブルな暮らしの取り組みです。

特にベビー服や子供服は、子供の成長に合わせて必要がなくなるものが多いですよね。小さな子供がいる知り合いに、ベビー服や子供服が必要な人がいないか、声をかけてみましょう。

リサイクルショップを利用する

服を買ったり売ったりする場所として、リサイクルショップを利用してみましょう。着なくなった服がお金になるので、自分にとっても環境にとってもメリットと言えるでしょう。

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サステナブルな暮らしをするための行動|食事編

次に、サステナブルな暮らしをするための行動について食事をテーマにして説明します。

  • コンポストを利用する
  • みつろうラップを使う
  • マイボトルを持ち歩く
  • 認証ラベルの有無を確認する
  • 賞味期限が近いものを購入する

それぞれみていきましょう。

コンポストを利用する

コンポストとは、家庭で出た生ごみを微生物の力で発酵させて作った堆肥です。ガーデニングでコンポストを利用することが、サステナブルな暮らしにつながります。コ

近年は、自宅でコンポストを作れるコンパクト機械が増えているので、キッチンの一角に置くのもいいでしょう。ゴミをゴミとして捨てるのではなく、再利用することが、サステナブルな暮らしといえます。

みつろうラップを使う

みつろうラップとは、ミツバチのみつろうを布に染み込ませて作るラップです。好きな布にみつろうを染み込ませるだけで簡単に作成でき、洗って何度も使うことができます。

普段のラップの使用量を考えたことがありますか。毎回使ったらすぐ捨ててしまうラップの原料は、プラスチックです。ラップの使用量が減るだけで、ゴミや二酸化炭素の削減につながります。

マイボトルを持ち歩く

外出時にマイボトルを持ち歩くだけで、水を買う回数を減らし、ペットボトルを削減できます。また、外出先で飲み物を買うことによる出費を減らせるため、財布にも優しいです。

スターバックスコーヒーなどの店舗では、マイボトル持参で料金が割引される取り組みを行っています。まずは、お気に入りのマイボトルを手に入れましょう。

認証ラベルの有無を確認する

認証ラベルは、環境や人権などに配慮されて作られたものという証明で貼られます。

代表的な認証ラベルは下記の通りです。

  • MSC認証:持続可能な漁業で獲られた水産物
  • ASC認証:海洋環境や社会に配慮した責任ある養殖水産物
  • FSC認証:適切に管理された森林資源を使用
  • RAINFOREST ALLIANCE認証:持続可能な農業基準を達成

これ以外にも認証ラベルは多数あるため、調べてみてください。

賞味期限が近いものを購入する

スーパーで販売されている食材のうち、賞味期限が切れてしまったものは廃棄されます。

その日に食べるものであれば、賞味期限が近いものでも問題ありませんよね。賞味期限が近いものを購入することも、サステナブルな暮らしに大切な考え方です。

また、スーパーでの買い物をする際は、できるだけ献立を決めておくこと、その日に食べ切れる量を買うことを心がけてみてください。

サステナブルな暮らしをするための行動|住居編

次に、サステナブルな暮らしをするためにできる住居に関わる取り組みについて紹介します。

  • エネルギー資源を見直す
  • 再生可能エネルギーを導入する
  • ゴミの発生を減らす
  • プラスチック製品を選ばない

それぞれみていきましょう。

エネルギー資源を見直す

サステナブルな暮らしをするために、エネルギー資源を見直してみましょう。エネルギー資源を見直すという行為は、普段の生活にも取り入れられます。

たとえば、水資源を大切にするために、水の出しっ放しを減らしたり、電気を節約するためにエアコンの利用を控えて服を厚着したりするなど。

普段の生活ですこし気にするだけで、習慣につながり節約にもなります。自分の生活のなかで、エネルギーを無駄にしている行動がないか、確認してみてください。

再生可能エネルギーを導入する

普段使っているエネルギーの多くは、石油や石炭、天然ガスを燃料にした化石エネルギーです。化石エネルギーは限りある資源のため、使い終わると二度と再生することができません。

資源を大切にするためにも、化石エネルギーを使うのではなく、風力や水力、太陽光を利用した再生可能エネルギーを検討してみてください。

自分が契約している電力会社は、何を原料に発電しているか確認してみることもおすすめ。再生可能エネルギーで発電している会社に切り替えるだけでも、サステナブルな取り組みと言えます。

ゴミの発生を減らす

ゴミが発生すると、焼却するために二酸化炭素が発生します。二酸化炭素が増えることで地球温暖化が進行するため、普段の生活でゴミを減らすだけで地球温暖化を抑制につながるでしょう。

たとえば、エコバッグを利用しレジ袋の使用を減らすこと。エコバッグはレジ袋と異なり何度も使うことができるため、環境に配慮されています。

ほかにも、ゴミの発生を減らすためには何をすべきか、考えてみましょう。

プラスチック製品を選ばない

プラスチックを焼却する際に発生する二酸化炭素や、環境に還らないプラスチック素材自体、海洋生物に悪影響が。実際に、海に捨てられたプラスチックを食べたウミガメが、喉を詰まらせて死亡するという現象も発生しています。

少しでもプラスチックによる害を減らすために、プラスチック製品を使わないようにしましょう。

サステナブルな暮らしについてよくある質問

ここでは、サステナブルな暮らしについて質問に答えます。

  • 「サステナブル」と「サスティナブル」どちらが正しい?
  • サステナブルな商品にはどんなものがある?
  • サステナブルな素材にはどんなものがある?

それぞれみていきましょう。

「サステナブル」と「サスティナブル」どちらが正しい?

結論として、どちらの言い方も間違いではありません。

サステナブルは、英語で記載すると「sustainable」です。英語の発音をカタカナに変えた際に、表記の仕方が分かれただけなので、使いやすいほうを使いましょう。

サステナブルな商品にはどんなものがある?

日常生活のなかで、サステナブル商品は多数存在します。

たとえば、以下の通りです。

  • キットカット:包装をプラスチックから紙袋へ
  • iittalaのカステヘルミ タンブラー:廃棄ガラスで作成したグラス
  • AQUOS wish:外装に再生プラスチック材を使用したスマホ
  • UNIQLOのリサイクル ダウンジャケット:100%リサイクル

ほかにもサステナブルな商品はたくさんあるため、探してみてください。

サステナブルな素材にはどんなものがある?

サステナブル素材は、天然素材リサイクル素材に分かれます。

天然素材は生分解性であり、捨てると自然に還る、二酸化炭素を排出しない素材です。一方リサイクル素材は、普通なら廃棄される素材を再利用する素材のこと。それぞれの素材の例について、下記にまとめました。

天然素材
* ヴィーガンレザー
* オーガニックコットン
* ポリ乳酸繊維(PLA繊維)

リサイクル素材
* リサイクルポリエステル
* 再生ウール
* 再生ペットボトル繊維

サステナブルな暮らしで地球にやさしい生活を送ろう

本記事では、サステナブルな暮らしをするために必要な取り組み、サステナブルの定義について紹介しました。

サステナブルな暮らしは日常の生活で取り入れられるものが多く、小さな行動の積み重ねで地球を守る活動につながります。まずは自分のできることから始めてみてください。

サステナブルな暮らしで、地球にやさしい生活を送りましょう。

小池|KOSOTTO編集部

小池|KOSOTTO編集部

元バッグセレクトショップ店員。旅行とファッションが好き。古着をきっかけにサステナブルファッションについて興味を持ち、勉強中。

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