4Rとは?3Rとの違いや誰でもできる取り組みの例を紹介

SDGs

持続可能な社会を作る取り組みが推進されている今、「4R」という言葉を耳にしたことがある人もいるでしょう。

これは、できる限りゴミをなくして地球環境にやさしい生活をしようという取り組みです。一人ひとりが4Rを意識して少し行動を変えるだけでも、地球の未来は大きく変わる可能性があります。

もしこのまま大量のゴミが捨てられ続けると、汚染された地球環境のなかで生活する事態になりかねません。そうなれば私たちの健康にも影響を及ぼし、命の危機にも関わってくるでしょう。

そういった事態を防ぐためにも、まずは4Rについて理解し、行動に移すことが大切です。本記事では、4Rの意味やメリット、取り組みの例などを解説するので、ぜひ参考にしてみてください。

「4R」の意味とは

4Rとは、「リフューズ(Refuse)」「リデュース(Reduce)」「リユース(Reuse)」「リサイクル(Recycle)」の総称です。

各単語の頭文字「R」をとって名付けられた言葉で、「フォーアール」または「ヨンアール」と呼ばれています。

それぞれのRがもつ意味合いは少しずつ違うものの、どれも「持続可能な社会のためにゴミを減らして地球を守ろう」という目標は同じです。

SDGsが叫ばれる昨今、この4Rは必要不可欠な取り組みといえるでしょう。

4Rの特徴と取り組み

言葉だけを聞いても、具体的にどのような取り組みなのかわからないという人もいるのではないでしょうか。

ここでは4Rのそれぞれの要素がもつ意味や特徴について解説します。ぜひ普段の生活における自分の行動を振り返りながらチェックしてみてください。

リフューズ

ゴミになるようなものは受け取らない、必要最低限のものしか買わないように心がけ、「ゴミの発生源を断つ」ことがリフューズの特徴です。

たとえばコンビニでお弁当を買ったとき、当たり前のように割り箸やスプーンを受け取っている人は少なくないはず。なかには便利だからと、多めにもらっている人もいるかもしれません。

しかしマイ箸を使えば、もらう必要がなくなります。もらわなければ、ゴミも発生しませんよね。なるべく、リフューズでゴミを作らない工夫をすることが大切です。

リフューズとは?必要性やメリット・すぐに取り組める具体例も紹介

リデュース

リフューズと少し類似した部分がありますが、リデュースの特徴は「ゴミの排出を抑える」ことです。

シャンプーやリンスがなくなったとき、本体ボトルごと替えている人もいるのではないでしょうか。これは中身だけ詰め替えるのに比べると、発生するゴミの量は多くなります。

そこまで差がないように見えても、ちりも積もれば山となって大きな影響を及ぼしかねません。大袈裟ではなく「自分の行動が地球を変える」という意識をもって行動しましょう。

リデュースとは何を意味する?3Rの優先順位や取り組み事例を解説

リユース

「一度使ったものを何度も繰り返し使用する」ことをリユースといいます。

リユースのわかりやすい例えが古着です。着なくなった服をお店に売り、それがほかの誰かの手に渡って再び着用されればリユースとなります。

まだまだ十分に使えるものを、もう要らないからといって捨ててしまうのは、資源を無駄にする行為で好ましくありません。不要になっても捨てるのではなく、再使用できる道を考えることが重要です。

リユースとは何を意味する?具体例やリデュース・リサイクルとの違いを解説

リサイクル

リサイクルは、壊れて使えなくなってしまったものを「資源として再利用する」ことをいいます。

使えないからといって普通に捨ててしまえば、ただゴミとして燃やされる以外の道はありません。もし商品としての利用価値はなくても、資源としては十分利用できる可能性があります。

たとえ壊れたものでも、一般ゴミとして出すことは避けましょう。ぜひリサイクル回収を利用するなどして、有効活用していける方法を検討してみてくださいね。

4Rがもたらすメリット

近年、ゴミの大量廃棄が引き起こすさまざまな影響が問題視されています。

この問題は私たちの生活を脅かし、安全・健康な暮らしが続けられなくなる可能性があるため、決して他人事ではありません。

4Rでゴミを減らすことによって、具体的にどんなメリットが生まれるのか解説します。

埋立地の延命

まず1つ目に挙げられるのが「埋立地の延命」です。

最近ではSDGsの影響もあって関心が高まってきているものの、これまでは特に何も意識することなくゴミを捨て続けてきた人がほとんどでしょう。

捨てられたゴミは回収されたあと、焼却や無害化する処理が行われ、最終処分場(埋立地)に埋め立てられます。ところが埋立地にも限りがあるため、長年にわたって大量のゴミが捨てられてきたことで、限界を迎えようとしているのです。

一人ひとりが4Rを意識してゴミを減らせば、埋立地への負担は軽くなります。近い将来に迎えるといわれている寿命も、私たち次第で延ばすことができるでしょう。

地球環境の保全

ゴミを焼却するときには、温室効果ガスの1つであるCO2(二酸化炭素)の発生が伴います。これは地表を温かく保つために必要なガスですが、濃度が高くなりすぎると地球温暖化を促進させてしまうので、注意しなければなりません。

なぜ温暖化が問題かというと、気温が上昇することによって異常気象が起こりやすくなったり、農作物が育たずに食糧難に陥ったりする可能性があるためです。ほかにも海面の上昇によって陸地が狭まり、国土を失ってしまう国も出てるかもしれません。

温暖化を食い止めるには、一人ひとりが自覚をもって行動することが必要です。住みやすい地球環境を守っていくためにも、ゴミ削減を徹底しましょう。

4Rには優先順位がある?

4R活動は、①リフューズ>②リデュース>③リユース>④リサイクルの順に優先すべきとされています。

リユースやリサイクルを行うのは、不要なものが発生したときですよね。もしリデュースによってゴミや不用品の排出を抑えられれば、行う必要がなくなります。

さらにいうと、リフューズでそもそもゴミになるものを受け取らなければリデュースの出番も減るでしょう。

以上の理由から、このような優先順位となっています。

3Rとの違いは?

3Rは、リデュース・リユース・リサイクルの3つを合わせたもので、リフューズが含まれているか否か という点が4Rとの違いです。

今より20年余り前から3Rの考え方は推進され続けてきたため、恐らく4Rよりも広く認知されているでしょう。

しかし前述したように、再利用を考えるよりもまずゴミとなるものを増やさないことが大切です。よってリフューズが加わった4Rは、3Rをより強化させた取り組みといえるでしょう。

私たちができる4R活動

普段の生活において、私たちができる4R活動はたくさんあります。

誰でもすぐに始められる取り組みばかりで、難しいことはほとんどありません。各要素ごとに具体例をご紹介するので、できることから少しずつ生活のなかに取り入れてみてくださいね。

リフューズ活動

まずはゴミを発生させないように、以下のようなリフューズ活動に努めましょう。

  • 不要な広告チラシやDMは受け取りを拒否する
  • 事前に献立を考えておき、必要な材料しか買わない
  • 使用頻度の低いものはレンタルを利用して実物を買わない
  • 割り箸はもらわずに、マイ箸を使用する
  • マイカップを使用し、紙コップの利用は避ける

ゴミがなくなれば面倒な処理も減り、自分にとってもメリットがあります。ぜひ今後意識してみてください。

リデュース活動

続いてリデュースの取り組みをご紹介します。

  • 生ゴミを捨てるときは水気をしっかり絞る
  • シャンプーは中身を詰め替えて、本体容器を繰り返し使う
  • 食品トレーにパックされたものより、量り売りされているものを選ぶ

必要なものしか買わないとしても、生活している以上は少なからずゴミの発生は防げません。

しかし少しの工夫でゴミの量を減らすことはできるので、なるべくゴミの排出を抑えられるように心がけていきましょう。

リユース活動

まだ使えるものは、以下の方法でリユースしてみてください。

  • 使わなくなった不用品はショップやフリマで売る
  • 着なくなった古着をほかの人に譲る
  • 不具合のあるものは修復して使い続ける
  • 使い捨て商品を避けて長く使えるものを買う

不用品はショップなどで売れば、ちょっとしたお小遣いになります。

また、ものを長く使うようにすれば買い替える頻度が少なくなるため、節約にもつながりますよ。

リサイクル活動

リサイクルにおいても、私たちにできることはあります。

  • 一般ゴミと資源ゴミをしっかり分別する
  • 生ゴミを堆肥化して再利用する
  • 不用品は捨てずにリサイクル回収に依頼する
  • リサイクル商品を積極的に買う

ゴミを分別することは、基本でありながら非常に重要な取り組みです。資源を無駄にしないためにも、リサイクルできるものはしっかり分けましょう。

また、リサイクル商品を買うことも立派なリサイクル行動なので、検討してみてくださいね。

明るい未来のためには一人ひとりの心がけが大切

ゴミ削減は地球環境のため、私たちの未来のためだといわれても、目に見えて効果を感じられるものではありません。

なかなか実感しづらい部分はありますが、だからといってゴミ問題を無視し続ければ、明るい未来は約束されないでしょう。

ゴミを減らすためには、ひとりでも多くの人が行動する必要があります。「自分がやらないくらい影響はないだろう」という考えはやめて、積極的に4Rに取り組んでいきましょう。

小池|KOSOTTO編集部

小池|KOSOTTO編集部

元バッグセレクトショップ店員。旅行とファッションが好き。古着をきっかけにサステナブルファッションについて興味を持ち、勉強中。

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