不要になったソファを手放すとき、できれば手間やお金をかけずに処分できたら嬉しいですよね。
ソファの捨て方として「大きいから粗大ごみ?」と考える人が多いかもしれませんが、実はほかにもさまざまな処分方法があります。お金を一切かけずに無料で捨てられたり、面倒な手間が省けたりと、それぞれにメリットがあるので上手に使い分けましょう。
ただし、捨て方によってはメリットだけでなく、デメリットも押さえておかなければなりません。知識がないままだと、トラブル発生や余計な出費にも繋がりかねないため注意が必要です。
本記事では、ソファの捨て時の判断ポイントから処分方法、よくある疑問の解決策まで解説します。ストレスなくスムーズに処分できるよう、ぜひ参考にしてみてください。
一般的なソファの捨て方
ソファの大きさは、複数人がけ用の大きなサイズから1人がけ用のコンパクトなサイズまでさまざまです。しかし、どんなに小さなソファでも、一般ごみとして出すには大きいでしょう。
そのような場合の捨て方について、下記で詳しく説明します。
粗大ごみとして捨てる
一般ごみに出せない大きさのものは「粗大ごみ」として捨てます。判断基準は長辺が30cmや50cmといった一定の長さを超えるかどうかです。この長さは自治体によって異なるので、各地域の公式サイトなどを確認しましょう。
粗大ごみ回収までの流れやおおよその料金目安は、以下を参考にしてください。
回収までの流れ
- 管轄の部署に電話・WEBで回収予約
- 手数料として専用の粗大ごみシール(または処理券)を購入
- 粗大ごみに貼付し、回収当日にごみ捨て場へ出して終了
以上が一般的な流れですが、それぞれの地域が定めるルールに従ってください。
粗大ごみは一般ごみと違い、事前に申し込んでおかないと回収してもらえません。シールは役所だけでなくコンビニなどでも購入できますが、地域外のものは使えないため注意しましょう。
料金
ソファを粗大ごみとして捨てるときにかかる料金は、住む地域やソファの大きさによって変わります。下記にいくつかの地域を例に挙げたので、参考にしてみてください。
地域 | 1人用のソファ | 2人以上用のソファ |
横浜市 | 500円 | 1,000円 |
大阪市 | 700円 | 1,000円 |
江東区 | 800円 | 2,000円 |
品川区 | 600円 | 1,400円 |
福岡市 | 500円 | 1,000円 |
名古屋市 | 500円 | 1,500円 |
だいたいの目安として、1人がけのソファは500~1,000円以内、2人以上がけのソファは1,000円以上はかかると考えておくといいでしょう。
粗大ごみ以外の捨て方は?状況別の処分方法【全8選】
ソファは粗大ごみとして捨てる以外にも、さまざまな捨て方・処分方法があります。
「お金をかけずに捨てたい」という人もいれば、「楽に捨てたい」という人もいるでしょう。ここでは要望別に全8つの捨て方をご紹介するので、自分に合った方法を選んでみてください。
無料で処分したい場合
「捨てるだけの不用品にお金をかけたくない!」という人におすすめの、無料で処分できる方法を5つご紹介します。
場合によってはお金がかからないどころか、資金をゲットできる可能性も。ただし手間は多少かかるため、苦でない人はぜひ検討してみてください。
ごみ処理センターへ持ち込む
粗大ごみは回収してもらうだけでなく、自分でごみ処理センターに持ち込むこともできます。その場合は手数料が免除される可能性があるので、費用を抑えたいなら持ち込みましょう。
ただし、すべての地域が対応しているわけではありません。無料になる地域もあれば、減額されたり一定の処理手数料を設けていたりする地域もあります。必ずしも無料になるわけではない点に留意しましょう。
解体して一般ごみとして捨てる
そのままだと粗大ごみでしか出せないソファも、解体して小さくすれば一般ごみとして出せます。一般ごみなら指定ごみ袋代は別として、回収にはお金がかかりません。
とはいえ、ごみ袋に収まるサイズまで細かく解体するには相当な労力と時間を要するため、根気と覚悟が必要でしょう。
リサイクルショップへ売りに行く
比較的きれいな状態のソファの場合、リサイクルショップで買取ってもらえる可能性があります。軽くてコンパクトなソファであれば自家用車で運ぶ、またはリサイクルショップがすぐ近所なら、手持ちや台車を使って持ち込むことも可能でしょう。
ただし、大人数がけの重くて大きなソファは普通車には乗せられないうえ、外まで搬出するのも厳しいかもしれません。
メルカリで売る
フリマアプリの「メルカリ」では、ソファのような大型家具も出品できます。
「たのメル便」という配送方法では三辺の合計が450cmの大きさまで対応可能なので、大抵のソファは問題なく発送できるでしょう。集荷・梱包・搬出はすべて配送員にお任せOKで、発送の手間もかかりません。
出品作業が億劫でない人なら、楽に処分できて資金も得られるおすすめの方法です。
ジモティーを利用する
地元密着型のコミュニティサービス「ジモティー」では、基本的に同じ地域に住む誰かに不用品を売ったり、無料で譲ったりできます。同じ地元民だからこそ直接の受け渡しが可能で、お互いに送料を負担する必要がありません。
一方でトラブルも起きやすいため、受け渡しの際は家族や友人など誰かに付き添いをお願いし、一人で対応することは避けたほうが無難です。
手間をかけずに処分したい場合
介護や育児で外出できない、忙しくて処分する暇がないという人は、なるべく手間のかからない処分方法を利用しましょう。
ここでは3つの方法をご紹介するので、参考にしてみてください。費用がかかる場合はありますが、早く楽に処分したい人にとっては便利な方法でしょう。
出張買取を利用する
リサイクルショップや買取店のなかには、出張買取に対応しているお店があります。
出張買取はお店のスタッフが自宅に訪問して査定を行う買取方法で、取引成立後はそのまま引き取ってくれるため、自分で行う作業はありません。査定料や出張費が無料のお店を選べば、料金も手間もかからない便利なサービスです。
ただし「知らない人を部屋にあげたくない」という人には不向きでしょう。
不用品回収業者に回収してもらう
不用品回収業者に依頼すると、粗大ごみとして出すよりも高額となりがちではあります。とはいえ搬出の手間を考えたら、すべてお任せするだけなので楽に処分できるでしょう。ソファ以外にも不用品が多数あるときは、お得なプランで一掃できる場合も。
注意点としては、無料回収を謳っている業者の利用です。無料といいつつ搬出したあとで高額な費用を請求するような悪徳業者も少なくないため、あまりおすすめはできません。
家具引取サービスを利用する
新しくソファを買い替える場合に限り、引取サービスを利用できるお店もあります。購入したソファの配送と同時に古いソファを持って行ってくれるので、自分で処分する手間がないところが利点です。
無料で引き取ってくれることもあれば、家具1点につき○○円と設定しているお店もあります。利用する際は手数料についてよく確認しておきましょう。
家具引取サービスを実施している店舗例
実際に家具の引取サービスを実施している店舗を3つピックアップしました。店舗ごとに利用条件が異なるため、事前に各公式サイトの注意事項をしっかりチェックしておくことが大切です。
料金や詳しいサービス内容については下記で解説します。
ニトリ
ニトリでは、新しい家具をニトリの店舗・ネット通販で購入した場合に限り、「家具の引取サービス」の利用が可能です。
1配送につき4,400円かかるものの、同容量または同数量であれば、異なる種類の家具を購入してもソファを引き取ってもらえます。また、ニトリ以外の商品もOKという点も大きなポイントでしょう。
配送方法・商品によっては対象外の場合があるので、利用する際はよく確認してください。
IKEA
IKEAの店舗でソファを購入した際に「ソファ・マットレス引取りサービス」が申し込めます。名前のとおり、ソファもしくはマットレスを引き取ってくれるサービスで、購入商品と同種・同サイズかつ同数というのが条件です。
新しいソファを「お部屋への搬入(5,500円)」で依頼すれば、引取サービス自体は無料で利用できます。
なかには有料でも引き取れないソファもあるため、詳しい条件は公式サイトをチェックしてみてください。
Amazon
お届け日時指定便で発送する家具、かつAmazon販売している商品のうちの対象商品に限り、「家具引き取りサービス」が利用できます。引取ができるのは、購入商品と同等・同数の家具で、種類は違っても問題ありません。
新しい家具を注文するときに設置の申し込みをしておけば、配送時に無料で引き取ってもらえます。引取だけの利用はできないので、買い替えのときに利用しましょう。
ソファの捨て方に関する悩み&解決策
ソファは頻繁に買い替えるものではないため、ソファの捨て方・処分方法についてわからないことも多いでしょう。
ここではソファを捨てる際の悩みや疑問、およびそれぞれの解決策をご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
ソファは何年で買い替えるべき?
ソファは使っているうちに劣化が進み、いずれ使用するうえで支障をきたすようになります。外からは一見なにも問題ないように見えても、中のスプリングが壊れていたりフレーム枠が折れていたりすると、怪我に繋がる恐れもあるため危険です。
少しでも違和感を感じるようになったらメンテナンスに出すか、古いものなら買い替えることを検討しましょう。捨て時は下記を目安に判断してみてください。
- ひじ掛けや脚部分などが破損した
- 変な音がするようになった
- 座り心地が悪いと感じるようになった
- 汚れや傷みが目立つようになった
2階以上の部屋から搬出するには?
2階以上に住んでいる場合は、エレベーターや階段で1階へ降りる必要があります。
しかしなかにはエレベーターに入らない、玄関ドアが通らないといった大きさのソファもあるでしょう。そういった場合は、ベランダから吊り下げによって搬出するしかありません。
料金はかかりますが、引越し業者や便利屋では吊り下げ作業だけを行ってくれるところもあるので、無理に運び出さずプロに依頼しましょう。
解体する場合の手順や必要なものは?
- 軍手
- ハサミ・カッター
- のこぎり
- ニッパー
まずは解体に必要な上記のアイテムを用意します。基本的な手順については、下記を参考に進めてみてください。
- 布をハサミやカッターで裁断し、タッカーはニッパーで取り除く
- クッション材を取り出し、表面のスポンジを剥ぎ取る
- フレームをごみ袋に収まる大きさまでのこぎりで切断する
- 発生したごみを分別して捨てる
作業工程は少ないですが、ひとつの作業に時間がかかります。力が必要な作業もあり、無理に行うと怪我にも繋がりやすいため、十分に注意しましょう。
ソファを予算や都合に合った捨て方で処分しよう
粗大ごみとしてソファを捨てる場合、お金や手間がかかることは避けられないでしょう。とはいえソファの捨て方にはさまざまな選択肢があり、無料で捨てること・手間をかけずに捨てることは可能です。
人それぞれ重視するポイントは違うので、なにを優先したいのかを決めて、自分が納得できる方法を選ぶといいでしょう。
ぜひ本記事でご紹介した捨て方を参考にして、ストレスなくスムーズに処分してくださいね。