生活の必需品とも言われるレンジは、電子レンジとオーブンレンジの2種類があるためどちらを選ぶか迷う方も多いでしょう。必ずしもどちらが良いということはありませんが、機能や用途は若干異なるものです。
また商品を購入する際には、どのような選び方をしたら良いのかといった悩みもあるでしょう。とりあえず安い商品を購入するという方も多いですが、正しい選び方の知識を持って購入することも重要です。
そこで本記事では、電子レンジとオーブンレンジの違い、それぞれのメリットについてまとめました。電子レンジ、オーブンレンジそれぞれのおすすめ商品5選も紹介していますので、どれを選ぶか悩むという方はぜひ参考にしてみてください。
電子レンジとオーブンレンジはどちらがいい?
電子レンジとオーブンレンジは、ひとまとめにすると同じ「電子レンジ」に分類されます。しかし、それぞれに違った良さがあるため、どちらがいいとは一概に言えません。
正しい選び方を知らなければ、「使いたい機能がついていなかった」「多機能すぎて自分では使いこなせない」など、購入してから後悔することになるでしょう。
そういった事態を避けるためには、「自分が重視すべき点は何か」をひとつの基準として、自分に合った電子レンジ・オーブンレンジを選ぶことが大切です。
電子レンジとオーブンレンジの違い
形が似ている電子レンジとオーブンレンジですが、実はそれぞれ機能・用途・値段・使える容器に違いがあります。
ここでは、電子レンジとオーブンレンジの違いについて詳しく解説するので、購入する前に把握しておきましょう。
機能の違い
電子レンジとオーブンレンジの大きな違いは、搭載している機能です。
一般的に電子レンジと呼ばれるものは、食材の加熱や解凍といった温める機能のみを搭載した「単機能レンジ」のことを指します。
一方で、オーブンレンジは電子レンジが持つ温める機能に加え、オーブン機能やグリル機能など他の機能を兼ね備えていることが特徴です。
電子レンジは単機能、オーブンレンジは多機能という違いを覚えておきましょう。
用途の違い
電子レンジとオーブンレンジは、加熱方法で用途に違いが出てきます。
電子レンジは、マイクロ波と食材に含まれる水分子によって内側から加熱するため、単純に冷めた料理を温めたり、冷凍食品を解凍したりする際に便利です。
<オーブンレンジの場合は、ヒーターの熱による空気循環で外側から焼くこともできます。食材を温めるだけでなく、パンやクッキーを焼いたり、グリル機能でローストチキンを焼いたりすることが可能です。
値段の違い
温める機能のみを搭載したシンプルな電子レンジは、多くの商品が数千円~10,000円程度のリーズナブルな価格で購入できます。
一方で、さまざまな機能を搭載したオーブンレンジの場合、最低でも数万円~と価格帯は高めです。高性能になればなるほど、比例して価格も上がっていく傾向にあります。
電子レンジとオーブンレンジは、価格帯の幅が広いことも分かりやすい違いと言えるでしょう。
使える容器の違い
電子レンジでは、140℃以上の熱に対応したプラスチック容器や、耐熱ガラス容器、陶器を使用可能です。ラップも同様に、140℃以上の耐熱性があれば問題ありません。
オーブンレンジの場合は、アルミ・ステンレス・ホーローといった金属容器や、耐熱ガラス容器、陶器が使えます。
非対応の容器を使ってしまうと、破損や発火を引き起こす可能性も。電子レンジとオーブンレンジ、それぞれに使える容器を覚えておきましょう。
電子レンジ・オーブンレンジを購入するメリット
電子レンジとオーブンレンジのどちらを選ぼうか迷った場合は、それぞれのメリットを見比べてみることが大切です。
購入してから「欲しい機能がついていなかった」とならないよう、ここで確認しておきましょう。
電子レンジを購入するメリット
電子レンジのメリットは、シンプルな機能で使いやすいことです。
食材などを温めることに特化しているため、「温めたり解凍したりできればいい」という方は、電子レンジを選んで間違いないでしょう。
価格帯もリーズナブルで手を出しやすく、1台あるだけで料理の手間が省けます。また、最近では電子レンジで作れるレシピも増えており、調理器具としての利用もおすすめです。
オーブンレンジを購入するメリット
オーブンレンジのメリットは、多彩な機能をそろえていることです。
電子レンジと比べてどうしても値段は高くなりますが、レンジ機能・オーブン機能・グリル機能・トースト機能など、1台だけで複数台分の役割を果たします。
基本的には何でもできて料理の幅がグンと広がるため、普段からたくさん料理をする方やお菓子作りを楽しみたい方は、オーブンレンジを選ぶとよいでしょう。
電子レンジ・オーブンレンジの選び方
電子レンジとオーブンレンジは、用途・サイズ・センサー方式・機能・設置場所のどれかを基準にすると選びやすいです。
ここでは、それぞれの選び方について詳しく解説するので、自分の目的に合ったものを購入したい方は参考にしてみてください。
用途で選ぶ
電子レンジとオーブンレンジのどちらにしようか悩んだ場合は、自分の目的や用途で選びましょう。
ただ単に料理を温めたり、冷凍食品を解凍したりしたいなら電子レンジ。料理の幅を広げたい、お菓子作りを楽しみたいという方はオーブンレンジが向いています。
電子レンジとオーブンレンジでは価格も大きく変わってくるので、用途を明確にしたうえで選ぶことがおすすめです。
サイズで選ぶ
電子レンジ・オーブンレンジは、住居人数や庫内容量によってサイズが変わるため、自分の生活に合わせて選ぶこともひとつの方法です。
一般的には、1人用が20L未満、2人用は20~25L、3~4人用は25~30L、5人以上は30L以上が適したサイズとされています。
とはいえ、住居人数が多くても温める機能だけあればいいという場合は、小さいサイズの単機能レンジでも事足りるでしょう。
センサー方式で選ぶ
電子レンジやオーブンレンジには、食材の加熱具合を調節するセンサーが搭載されています。おもなセンサー方式は以下の4つです。
- 温度センサー
- 蒸気センサー
- 重量センサー
- 赤外線センサー
センサー方式によって温め精度が変わるため、電子レンジやオーブンレンジを選ぶ際はひとつの基準にしてもよいでしょう。
もっともポピュラーなセンサー方式は重量センサーですが、温めムラを少なくしたい場合は赤外線センサーがおすすめです。
機能で選ぶ
電子レンジではなくオーブンレンジを購入する場合は、搭載されている機能で選ぶとよいでしょう。
たとえば、パンを焼きたいならトースト機能や発酵機能、ヘルシーな調理をしたい場合はスチーム機能やノンフライ機能がおすすめです。
そのほか、食材や調味料を入れるだけで自動で調理してくれるオートメニュー機能などもあるので、自分が欲しいと思う機能でオーブンレンジを探してみてください。
設置場所で選ぶ
電子レンジ・オーブンレンジは使用中に熱を発するため、設置場所に気をつけなければなりません。そのため、設置場所を考慮して選ぶこともひとつの方法です。
購入する電子レンジやオーブンによって異なりますが、本体の上部10cm以上、左右5cm以上、背面10cm以上は空けたほうがよいとされています。
十分に放熱ができないと故障や火災につながりかねないので、設置場所には注意しましょう。
電子レンジのおすすめ商品5選
ここでは、電子レンジのおすすめ商品を5選にまとめて紹介します。
「どの電子レンジを買えばいいのか分からない」と悩んでいる方は、ここで紹介する商品を参考にしてみてください。
パナソニック NE-FL1A
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「パナソニック NE-FL1A」は、庫内が広々としたフラット式の単機能レンジです。電子レンジに入れにくい長方形のお弁当も簡単に温められます。
シンプルで場所を選ばない外観に、操作しやすい大きめのボタンもおすすめポイント。さらに、ワンタッチでしっかり温める「自動あたためボタン」が便利です。
シャープ RE-TM18
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「シャープ RE-TM18」は、ダイヤル式の「光るタイマー」が特徴的な単機能レンジです。直感操作で表示が見やすく、つまみを回すだけで簡単に使用できます。
よく温める食品の目安時間が記載されていたり、「キッチンタイマー」が搭載されていたりと便利な機能が満載。ターンテーブル式なので、リーズナブルな価格が魅力です。
東芝 ER-WS17
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「東芝 ER-WS17」は、あたため性能に優れたフラット式の単機能レンジです。通常の500W・600Wに加え、さらに高出力の900Wを搭載しています。
一般的な電子レンジと違い扉が縦に開くので、置き場所で悩む必要はありません。キッチンスペースが狭くても、快適に使用できるでしょう。
日立 HMR-FT19A
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「日立 HMR-FT19A」は、3つのオート調理機能を搭載した電子レンジです。仕上がり具合も「弱・中・強」から選べるので、温めすぎてしまう心配がありません。
庫内はフラット式で広く、サイズが大きいお弁当も出し入れラクラク。万が一汚れてしまっても、サッと拭き取るだけで清潔に保てます。
アイリスオーヤマ IMB-T178
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「アイリスオーヤマ IMB-T178」は、税込1万円を切るリーズナブルな単機能レンジです。最大出力が500Wで、基本のあたため機能と解凍機能が使えます。
見た目以上に広い庫内は、Mサイズのピザが入るほど。ターンテーブル式で最低限の機能がそろっているので、一人暮らしの方におすすめです。
オーブンレンジのおすすめ商品5選
オーブンレンジは電子レンジよりも高価なため、商品選びは慎重になりますよね。
ここでは、オーブンレンジのおすすめ商品をいくつか紹介するので、購入を考えている方は参考にしてみてください。
パナソニック NE-MS4A
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「パナソニック NE-MS4A」は、充実したオート調理機能が魅力のオーブンレンジです。用意した材料をセットするだけで、毎日の調理時間を大幅に減らせます。
新機能の「やみつき野菜4分」では、レシピに迷ってしまう副菜作りも簡単に。子育てや仕事で忙しい方におすすめです。
東芝 石窯ドーム ER-XD3000
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「東芝 石窯ドーム ER-XD3000」は、熱風2段の高火力で本格料理が作れるオーブンレンジ。温度や時間が分からなくても、食材に合わせて自動で調節してくれます。
奥行きは僅か39.9cmなので、キッチンスペースが狭くても安心です。また、庫内全体が丸みを帯びており、汚れてもサッと拭き取れます。
象印 EVERINO ES-GT26
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「象印 EVERINO ES-GT26」は、主婦の不満を元に作られたオーブンレンジです。
レンジ機能とグリル機能を自動で切り替える「レジグリ」をはじめ、温度ムラができない「うきレジ」、揚げ物をサクッと温め直せる「サクレジ」など機能が充実。
マット調のおしゃれなデザインで、インテリアのように設置できます。
日立 ヘルシーシェフ MRO-W1A
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「日立 ヘルシーシェフ MRO-W1A」は、素早く美味しく料理が作れるオーブンレンジ。
火加減がオート調節の「熱風旨み焼き」なら、ハンバーグやローストビーフといった時間のかかる料理もあっという間に出来上がります。
また、解凍からそのまま調理可能な「冷凍から焼き物」など、嬉しい機能が満載です。
シャープ ヘルシオ AX-XA30
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「シャープ ヘルシオ AX-XA30」は、過熱水蒸気のみで調理を行うウォーターオーブンレンジです。庫内を低酸素にすることで、食材の持つ栄養素を逃がしません。
専用アプリから約1,300のレシピを追加できるので、本機があれば何でも作れます。少々値は張りますが、費用対効果が高いでしょう。
電子レンジ・オーブンレンジについてのよくある質問
ここでは、電子レンジ・オーブンレンジに関するよくある質問をいくつか紹介します。購入してから後悔しないよう、できるだけ不安を解決しておきましょう。
買ってはいけないレンジはある?
買ってはいけないレンジとは、住んでいる地域に合っていない周波数の商品です。日本においては、東日本が50Hz、西日本が60Hzの周波数と決まっています。
万が一、東日本の地域で60Hzのレンジを使ってしまうと、通常に動作しなかったり、故障の原因になったりすることも。
レンジは住んでいる地域に合った周波数の商品か、日本全国に対応したヘルツフリーの商品を購入しましょう。
古い電子レンジ・オーブンレンジの処分方法は?
買い替えで不要になった古い電子レンジ・オーブンレンジは、正しい方法で処分しなければなりません。おもな処分方法は以下の4つです。
- 自治体で処分する
- 家電量販店で下取り・引き取ってもらう
- 不用品回収業者に依頼する
- 買取店で売却する
家電量販店の場合、買い替えの際に下取りか有料で引き取ってもらえるケースがほとんど。また、中古品のレンジを探している方は、購入ついでに買取店で売却してもよいでしょう。
詳しい処分方法や買取相場については、以下の記事を参考にしてみてください。
一人暮らしには電子レンジとオーブンレンジのどちらがいい?
一人暮らしの方には、単機能の電子レンジがおすすめです。特にこだわりがなければ数千円の安価で購入できるため、金銭的な負担がかかりません。
また、一人暮らし用の電子レンジはサイズが小さく、設置場所に困らないというメリットもあります。1台あるだけで暮らしが豊かになるでしょう。
「料理を楽しみたい」「自炊を簡単に済ませたい」という場合は、多機能のオーブンレンジがおすすめです。
電子レンジとオーブンレンジで電気代は変わる?
電子レンジよりもオーブンレンジのほうが電気代はかかりそうなイメージですが、実際のところ電気代の差はほとんどありません。
ただし、レンジの心臓部「マグネトロン」が劣化して温める力が弱くなった場合、消費電力の増加とともに電気代が高くなる可能性があります。
マグネトロンの寿命は10年前後とされているため、古いレンジは買い替えを考えてみてもよいでしょう。
自分に合っているレンジを選ぼう
電子レンジとオーブンレンジは機能や用途などが違うため、どちらがいいかという答えはありません。大切なことは、自分に合っているレンジを選ぶことです。
温めるだけでいい方は、単機能の電子レンジ。温めるだけでなく、料理の幅を広げたい方は多機能のオーブンレンジが便利でしょう。
本記事で紹介したレンジの選び方やおすすめ商品を参考にして、お気に入りの電子レンジ・オーブンレンジを見つけてみてくださいね。