液晶テレビはデリケートな家電であり、掃除をする際には「どのように掃除したら良いか分からない」と悩む方は多いでしょう。実際、テレビは誤った掃除方法をしてしまうと傷つくことも多いため、まずは正しい掃除方法を知ることが大切です。
なかには、水拭きしたり掃除用洗剤を使用する方もいますが、基本的にはおすすめしません。なるべくやわらかい布やブラシを使用し、細かい汚れ以外は乾拭きすることを心がけましょう。
本記事では、このようなテレビの掃除方法について詳しくご紹介します。掃除を行う際に最適な道具や、やってはいけない掃除方法についても解説するので、ぜひ最後までチェックしてみてください。
何で拭く?液晶テレビの掃除に最適な道具
液晶テレビの掃除に最適な道具は、以下の5つです。
- ブラシ
- ハンディモップ
- キッチンペーパー
- クリーニングクロス
- 液晶クリーナー
5つの道具の用途と使い方を把握して、デリケートな液晶テレビを丁寧に掃除しましょう。
ブラシ
ブラシは、液晶テレビの画面に付いたホコリを取るのに適している掃除道具で、力をこめずに優しくなでるように使うことが重要です。
液晶テレビを掃除するときは、裏側にある大きなホコリはサラサラな毛のブラシ、画面の細かなホコリはふわふわした毛のブラシなど、素材によって使い分けましょう。
100均でも多種多様なブラシが販売されているため、静電気を除去してホコリをつきにくくするといった機能的な商品も購入できます。
ハンディモップ
ハンディモップは、液晶テレビのホコリを取るのに適した掃除道具です。モップ部分にやわらかい素材が使われているため、一方向になでることでホコリを除けます。
特に、マイクロファイバー素材のハンディモップを使うと、液晶テレビのデリケートな画面を傷つけにくく安心です。
ダイソーやセリアなどの100均では、使用後に洗うことで繰り返し使えるハンディモップや、伸縮自在で収納しやすい商品をお得に購入できます。
キッチンペーパー
キッチンペーパーは、液晶テレビの画面についている皮脂や汚れを落とすのに適した掃除道具です。
やわらかい素材でできたキッチンペーパーを使うことにより、画面を傷つけずに掃除できます。キッチンペーパーは100均でも購入できるため、手軽に準備できるでしょう。
液晶テレビを掃除するときは、水で濡らして固く絞ったキッチンペーパーを畳み、画面を一方向に拭きます。残った水滴は、乾いたキッチンペーパーで拭きましょう。
クリーニングクロス
クリーニングクロスは、液晶テレビの油汚れを落とすのに適している掃除道具で、液晶テレビの画面を優しく拭くだけで掃除できます。
細かな繊維でできたやわらかい布であるクリーニングクロスは、液晶画面を傷つけにくく、洗えば繰り返し使える掃除グッズです。
サイズが小さめなクリーニングクロスであれば100均でも購入できるため、手軽に手に入れられるでしょう。
液晶クリーナー
液晶クリーナーは、液晶テレビのホコリや油汚れをキレイにできる掃除道具で、以下3つのタイプがあります。
- フロスタイプ
- ウェットティッシュタイプ
- スプレータイプ
より丁寧に掃除して液晶テレビをキレイにしたい場合は、スプレータイプの液晶クリーナーを使うと効果的です。静電気の防止や除菌ができる液晶クリーナーもあります。
ウェットティッシュタイプの液晶クリーナーは、100均でも購入可能です。
液晶テレビの正しい掃除方法
液晶テレビを掃除するときの正しい手順は、以下の通りです。
- 電源を切る
- ホコリを落とす
- 画面を優しく拭く
- 細かい汚れを落とす
- 背面も同様に掃除する
掃除方法を、手順に沿って詳しく説明します。
手順1:電源を切る
液晶テレビの掃除は、電源を切ってから始めましょう。電源を切ることで液晶テレビの画面が暗くなるため、付着しているホコリや汚れをしっかりと確認しながら掃除できます。
電源をオフにすることで、画面上に発生する静電気を抑えることも可能です。ホコリは静電気によって画面に付着しているため、弱まるとなでるだけで取れるようになります。
繊細な家電である液晶テレビを傷つけずに汚れやホコリを落とすには、掃除前の準備が大切です。
手順2:ホコリを落とす
電源を切ったら、まずはホコリを落としましょう。ホコリを取らずに拭き掃除をすると、付着しているホコリによって液晶テレビの画面が傷つくことがあります。
ホコリを落とすのに適した道具は、やわらかい素材のハンディモップやブラシです。クリーニングクロスを使うと、液晶テレビが傷つくことがあるため気をつけてください。
ホコリを落とす際は強い力でこすらず、液晶テレビの画面を優しくなでるように掃除しましょう。
手順3:画面を優しく拭く
液晶テレビの画面のホコリがキレイに取れたら、クリーニングクロスで優しく拭きます。
拭き掃除に使う道具としては、マイクロファイバー素材のクリーニングクロスが適切ですが、用意できない場合はキッチンペーパーやメガネ拭きでも代用可能です。
マイクロファイバー素材のクリーニングクロスを使用しても、強い力で拭くと画面が傷つくことがあるため、優しくそっと拭くことを意識しましょう。
手順4:細かい汚れを落とす
手順3まで実践しても取れない細かい汚れを落とすためには、より念入りに掃除する必要があります。
大きなクリーニングクロスは画面全体を拭く際には適していますが、ピンポイントに細かい汚れを落とすのには適しません。
カットしたキッチンペーパーや、薄手のクリーニングクロスといったサイズが小さい掃除道具を使用して拭くと細かな汚れを落としやすくなるため、お試しください。
手順5:背面も同様に掃除する
液晶テレビの画面がキレイになったら、背面も掃除しましょう。液晶テレビの画面を掃除する手順と同じ流れで掃除することで、背面もキレイになります。
液晶テレビの背面にあるホコリを溜まったまま放置すると、突然発火するトラッキング現象の原因になるため注意が必要です。大きなホコリは、サラサラな毛のブラシやハンディモップを使うと簡単に取れます。
液晶画面の背面はホコリや汚れが目につきにくいですが、念入りな掃除を定期的に行うことが大切です。
汚れがひどいときの掃除方法
液晶テレビの汚れがひどい場合は、少量の水を使用して掃除しましょう。
ヤニ汚れなどの頑固な汚れは、息を吹きかけてクリーニングクロスで拭くと取れる場合があります。皮脂による汚れを落とす場合には、キッチンペーパーを少量の水で濡らして固く絞ってから拭くと効果的です。
少量の水を使用した拭き掃除は頑固な汚れに有効な一方で、付着した水滴を放置すると跡が残ります。クリーニングクロスやキッチンペーパーで水気を拭き取りましょう。
液晶テレビの掃除でやってはいけないこと
液晶テレビの掃除でやってはいけないことは、以下の4つです。
- 画面全体の水拭き
- アルコールの使用
- 洗剤やクリーナーの使用
- ティッシュなど傷つけやすい布での掃除
誤った掃除方法で、液晶テレビを傷つけないように気をつけましょう。
画面全体の水拭き
液晶テレビは繊細な電化製品のため、画面全体を水拭きしてはいけません。画面の隙間から内部に水が入り込んで故障する場合があります。
濡れた雑巾で液晶テレビの画面を拭いても、残った水滴が乾いて跡になったり、布の繊維やホコリが付着しやすくなったりしてキレイになりません。
液晶テレビは、水を使用しなくても乾いたクリーニングクロスで優しく拭くことでキレイになります。頑固な汚れを落とす場合でも、少量の水で掃除することが重要です。
アルコールの使用
アルコールは、液晶テレビの画面に施されているコーティングと相性が良くないため使用しないようにしましょう。
アルコールを使うと画面のコーティングが剥がれたり、傷ついたりする可能性があります。コーティングとアルコールが反応して変色することもあるため、注意が必要です。
液晶テレビの画面のコーティングは一度傷つくと修理できないため、アルコールは使用しないようにしましょう。
洗剤やクリーナーの使用
液晶テレビ専用ではない洗剤やクリーナーを使用して掃除してはいけません。
洗剤を使うと画面のコーティングを剥がしてしまったり、変色させてしまったりする可能性があります。研磨剤を含むクリーナーを使うと、画面を傷つけてしまうことがあるため気を付けてください。
テレビの説明書にも、注意喚起する記載があります。液晶画面専用の洗剤やクリーナー以外は使用しないようにしましょう。
ティッシュなど傷つけやすい布での掃除
液晶テレビは、ティッシュなどの繊維が固い布を使って掃除してはいけません。
ティッシュは常備している家庭がほとんどなので、液晶テレビの掃除にも使いたくなりますが、画面を傷つけてしまう可能性があります。
画面が傷つくリスクがあることに加え、ティッシュの繊維が画面に付着してキレイにならないため、液晶テレビの掃除には使用しないようにしましょう。
水拭きで拭き跡がついたときの対処法
水拭きで拭き跡がついた場合は、以下2つの方法で対処しましょう。
- 液晶画面クリーナーで拭く
- 少し濡らしたやわらかい布で拭いたあとに、すぐに乾いた布で拭く
画面上の水滴を放置すると残る拭き跡は、水拭き後すぐに乾いた布で拭くことで防止できます。
液晶テレビの内部に水が入ると故障することもあるため、拭いたときに水滴が残るほど濡れた状態で水拭きしないことが重要です。
アルコールを使用してしまったときの対処法
液晶テレビの掃除にアルコールを使用してしまった場合は、乾いた布ですぐに拭きましょう。アルコールの水滴が付いたまま放置すると液晶テレビの画面が変色する恐れがあり、内部に水が入り込むと故障する可能性が高まります。
アルコールは故障や破損の原因となるため使用しないのが一番ですが、使用してしまった場合は、速やかに乾いた布で拭いて水滴を残さないようにしましょう。
液晶テレビの画面はデリケート
液晶テレビは非常に繊細な電化製品であるため、誤った道具や方法で掃除すると、キレイになるどころか画面を傷つけ、劣化や故障の原因を作ってしまう可能性があります。
液晶テレビの画面を掃除するときは禁止事項を把握し、正しい手順と掃除グッズを使用して優しくホコリや汚れを落とすことが重要です。
大切な液晶テレビを長く愛用できるように、定期的に丁寧に掃除しましょう。