「窓拭きに新聞紙が便利」という話を聞いたことがある方は多いでしょう。しかし、「本当にきれいになるのか」という不安もありますよね。
実際、新聞紙を使った窓拭きの方法はありますが、やり方を間違えると逆効果になる可能性もあります。まずは具体的な手順や注意点について把握しておくことがおすすめ。ちょっとした工夫で窓の掃除が一気に楽になるので、チェックしてみてください。
本記事では、新聞紙を使った窓拭きの方法について具体的に解説。用意が必要なものや、注意点についてもお伝えしています。記事の後半では窓掃除を楽にするための裏技も紹介するので、気になる方は最後まで読んでみてくださいね。
窓拭きに新聞紙は使える?
窓拭きするとき、専用のクリーナーを使っている人も多いはず。ところが市販の掃除グッズを使わなくても、新聞紙だけで十分ピカピカになります。
新聞紙の繊維は粗く、汚れをしっかりと絡めとるうえ、窓に繊維残りがほとんどありません。このほか、手垢や油汚れを新聞紙のインクが分解して落とし、ツヤ出し・曇り止めといったコーティングの役割も期待できるでしょう。
わざわざ洗剤やクロスなどを買う必要がないので、節約にもつながります。
新聞紙で窓拭きする際に用意するもの
新聞紙で窓拭きするときに用意するものは、「新聞紙」「水」「バケツや洗面器などの容器」の3つのみです。
水の代わりに無糖の炭酸水を使うと、シュワシュワの泡で汚れが浮き、落としやすくなります。速乾性があり、仕上げの乾拭きも不要です。
洗剤のように手が荒れることはないものの、新聞紙のインクで黒くなる可能性はあるため、気になる人はビニール手袋も用意しておくといいでしょう。
新聞紙で窓拭きする方法
新聞紙を使った窓拭きは、特別な手順はなく誰でも簡単にできます。事前準備から仕上げまで一連の流れを解説するので、ぜひチャレンジしてみましょう。
特に、効率よく進めるうえで気を付けるべきポイントを意識してみてください。
手順1:新聞紙を手頃なサイズに丸める
窓拭き用の新聞紙は、折りたたまずにクシャクシャと小さく丸めて使います。
新聞紙の見開きを広げ、1枚ずつ半分に切り分けてください。もともと折り目がついているため、はさみやカッターを使わなくても簡単に切れます。
丸めた新聞紙は、汚れを落とす水拭き用と、仕上げの乾拭き用が必要です。特に水拭き用は、汚れを広げないようこまめに取り替えるので、多めに作っておきましょう。
手順2:丸めた新聞紙を水やぬるま湯で湿らせる
新聞紙の玉を作ったら、水拭き用を準備しておいた水や炭酸水につけて湿らせます。
びしょびしょに濡らすと、窓拭きするときに扱いづらいため、表面がしっかり濡れていればOKです。濡らしすぎたときは、ギュッと絞って使えば問題ありません。
使用する量は、窓の大きさや汚れの度合いによって変わります。乾いた状態ならそのまま次回まで取っておけるので、取り替えるときに都度濡らすようにして、必要な分だけ使いましょう。
手順3:上から下にかけて窓拭きをする
窓を拭くときは、左右どちらから始めても構いませんが、上から下に向かって拭くようにしてください。下から上へ進めると、汚れた水が垂れる可能性があり、せっかくきれいにした部分がまた汚れてしまうためです。
ちなみに外側・内側の両面を窓拭きする場合、先に外側から始めましょう。外側の窓のほうが汚れがつきやすいので、内側から拭いてもきれいになっているか判断しづらく、拭き残しができることがあります。
手順4:丸めた新聞紙の乾いたもので乾拭きする
水拭きが終わったあとは、すぐに乾拭き用の新聞紙で拭き上げましょう。そのまま放置すると、水分が蒸発したときに跡が残ってしまいます。拭いてすぐに乾いてしまうようなら、水拭きと乾拭きを交互に行うなど、様子を見ながら対処してください。
窓を拭き終えたら、垂れた水がサッシの溝に溜まっていることがあるので、新聞紙で吸い上げてきれいにしましょう。
お伝えした手順のとおり進めると、画像のように窓がピカピカに仕上がります。
新聞紙で窓拭きする際の注意点
窓拭きに新聞紙は有効なアイテムですが、使い方次第では余計に汚れを目立たせたり、手間暇がかかったりすることもあります。きちんと注意点を頭に入れたうえで、適切な使い方をすることが大切です。
これから試してみようと考えている人は、下記のポイントを押さえておきましょう。
必ず乾拭きを行う
窓拭きの手順でも解説しましたが、濡らした新聞紙で窓を拭いたあとは乾拭きが必須です。水気を拭き取る前に蒸発した場合、水がついていた部分にそのまま跡が残ります。
きれいにするつもりが、水拭きした跡がくっきりと残り、逆に汚れが目立つようになっては元も子もありませんよね。天気のいい日や空気が乾燥している季節は、蒸発スピードが速いため注意してください。
なお、炭酸水を使うとあっという間に乾き、拭き跡も残りにくいことから乾拭きを省略できます。
下から上には拭かないようにする
窓を拭くとき、上から下、下から上……というようにジグザグに進めていく人もいるかもしれません。しかし、下から上に向かって拭くと、汚れを含んだ水が流れ落ち、拭き終わったところがまた汚れる恐れがあります。
拭き直しになると、余計な手間と時間がかかって効率が悪いので、水拭きするときは上から下の一方向のみで進めましょう。サッシの部分まで水が流れ落ちていたら、放置するとカビの原因になるため、最後に拭き取り忘れないようにしてください。
丸めた新聞紙で網戸を拭くのはNG
窓ガラスと比べ、網戸はそこまで頻繁にお手入れしていない人も多いのではないでしょうか。
網戸の汚れは目立ちにくいですが、空気中の埃や砂、花粉などをキャッチし、日々汚れを蓄積しています。そこに雨風が吹けば、窓ガラスにも汚れが飛ぶことに。そのため、窓拭きをするときには網戸も一緒に掃除することがおすすめです。
網戸掃除には、窓拭きと同じく新聞紙を活用できます。ただし、網戸の細かい目に入り込んだ汚れは、丸めて拭く方法ではきれいになりません。効果的な使い方は、次のとおりです。
新聞紙を活用した網戸の掃除方法
網戸の汚れは、拭かずに掃除機で吸って取り除きます。とはいえ、掃除機を当てるだけでは網目から風が抜けてしまい、うまく吸引できません。
そこで、反対側に新聞紙をあてがい、風が抜けるのを防ぎます。こうすることで、掃除機の吸引力を損なうことなく、しっかりと汚れを吸い込むことが可能に。
新聞紙はテープで窓枠に固定しますが、粘着性の強いものだと跡が残ったり、剥がすときに枠を傷めたりする可能性があるため、できればマスキングテープを使うといいでしょう。
ほかにも知っておきたい窓ガラス掃除の裏技
新聞紙で窓拭きをする際、天候によって汚れ落ちは変わります。また、こびりついた頑固な汚れは、新聞紙だけでは落ちないこともあり、その場合は洗剤を使う人もいるでしょう。
ここでは、新聞紙での窓拭き効果をアップさせるコツや、新聞紙以外の便利なアイテムをご紹介します。
湿気の多い日に掃除する
窓拭きに新聞紙を用いるかどうかは別として、窓ガラスを掃除するときは、なるべく湿気の多い日を選びましょう。理由は、乾燥でカラカラに乾いた状態の汚れよりも、湿って浮き上がった状態の汚れのほうが落ちやすいためです。
それ以外にも、空気が乾燥していると乾拭き前に水分が飛びやすく、水拭きした跡がそのまま残ってしまいます。窓拭き掃除のタイミングとしては、湿度の高い曇りの日や、雨が降った翌日、日差しの弱まる夕方ごろがベストでしょう。
洗剤は食器用洗剤や重曹・クエン酸で代用できる
新聞紙だけでは落ちにくい頑固な油汚れには、「食器用洗剤」または「重曹+クエン酸」がおすすめです。
食器用洗剤は、食器と同じように窓の油汚れもきれいに落としてくれます。多くの家庭に常備されているので、わざわざ専用クリーナーを買う必要はありません。
重曹+クエン酸は、家中のあらゆる汚れに効く優れもので、窓ガラスにも効果的。それぞれ水に溶かしたら先に重曹水で掃除し、仕上げにクエン酸水で中和させて終了です。環境や人体にもやさしく、安心して使えるでしょう。
ストッキングも窓拭きに使える
購読していない家庭では、なかなか新聞紙を手に入れられないかもしれません。そんなときは、ストッキングを代用できます。
使い方は、ただストッキングで窓をまんべんなく拭いていくだけでOK。静電気を利用して汚れを吸着するため、新聞紙のように水に濡らさないよう注意しましょう。単体でも問題ありませんが、靴下を中に入れて丸めると、厚みが出て扱いやすくなります。
タオルのように繊維が残らず、掃除に水も使わないので、乾拭きの工程がなく時短にもつながるでしょう。
サッシには歯ブラシがおすすめ
サッシを掃除するときは、歯ブラシを使うと隅々まできれいに汚れを落とせます。
1. 砂や埃を歯ブラシでかき集め、掃除機で吸引する
2. こびりついた泥や黒ずみを濡れたスポンジで擦る
3. 届かない部分は歯ブラシで掻き出すように取り除く
4. 新聞紙やキッチンペーパーでしっかりと水気を拭き取る
窓を拭いている最中に汚れた水が垂れることがあるため、掃除機で砂や埃を吸い取ったあとは、窓拭きが終わってからサッシの掃除をしましょう。
新聞紙を使ってお得に窓拭きをしよう
洗剤を使って窓拭きすると、洗い流しや後処理が面倒ですが、新聞紙なら拭いてそのまま捨てるだけで済みます。人体への害もなく、小さな子供やペットがいる家庭でも安心して掃除できるでしょう。
そしてなにより、読み終わった新聞紙はもともと処分するものなので、コストがかかりません。家中の窓を掃除しても0円なので、家計への負担を抑えられます。
ぜひ本記事を参考に、今後の窓拭きは新聞紙を活用してみてはいかがでしょうか。