車のローンは何年で組むべき?返済期間の決め方や注意点も

ライフハック

車を購入する時にカーローンを利用する方は多いでしょう。一括でお金を用意できなくても車に乗れるというメリットがあるカーローンですが、一方で、利息がかかってしまうというデメリットもあります。

そのため、「ローンを何年に設定したら良いのか分からない」というのがよくある悩みです。最終的には人によって年数が違いますが、おおよその目安や平均を知っておけば、後悔せずに車に乗ることができるかもしれません。

本記事では、カーローンの一般的な年数や、決めるために重要なポイントをお伝えします。購入する金額ごとの返済シミュレーションやローンを組む際の注意点も記載しているので、ぜひこの機会に把握しておきましょう。

車のローンは何年から何年まで組める?

車のローンは、「ディーラー」と「銀行」のどちらで組むかによって、一般的な返済期間は変わります。

最短の返済期間は、半年程度です。ディーラーでのカーローンの返済期間は、最長6~8年、銀行でのカーローンの場合は、最長7~10年に設定されています。

ゆっくりとローンの返済をしたい人は、銀行でカーローンを組むといいでしょう。

車のローンは一般的に何年?

車のローンは一般的に「5年」に設定する人が多いといわれています。

車のローンを「5年」に設定することで、2回目の車検前に車のローンを払い終えられる可能性が高いです。車のローンを払い終えていたら、新しい車を買う選択肢を考えることもできるでしょう。

また、7~10年程度の長いローンを組むと、ローンを返却している間に車が壊れる可能性があります。返済期間が長い場合、新しい車のローンと壊れた車のローンを同時に支払う可能性があることを考え、長くも短くもない「5年」を選ぶ人が多いのです。

車のローン返済期間の決め方

車のローン返済期間は、何を考慮に入れて決めるべきでしょうか。

以下では、車のローン返済期間を決めるときに考えておきたい、3つのことを詳しくご紹介します。

買い替え時期を考慮して決める

車のローンは「買い替え時期を考慮して決める」ことが大切です。

新しい車を買ったばかりでは、次の車を買うことを想像できない人もいるのではないでしょうか。しかし、次の車を買うタイミングを考えていないと、新しい車のローンと過去の車のローンを同時に払わなければならない可能性もあります。

新しい車を買うタイミングとして、以下のタイミングが挙げられるでしょう。

  • 車が壊れて乗れなくなる
  • ファミリーカーに変更する
  • 転勤や転職する

上記のようなイベントが起こる可能性を念頭に置き、車の買い替え時期を考えましょう。

収入や支出を考慮して決める

車のローンは早めに支払うほうが利息は少なくなるため、最終的に払う金額がさがります。

しかし、そうはいっても、先立つものがなければローンは払えないもの。自分の収入や支出を考慮に入れて、どのくらいのお金をローンに当てられるのか計算してみましょう。

支出は、以下のとおり幅広く考えることをおすすめします。

  • マイホームのローン
  • 子供の習い事や、学業にかかるお金
  • 病気になったときの治療費

車の維持費も考慮して決める

車自体にかかるお金だけではなく、「車の維持費」も忘れずに考慮しましょう。

例えば、車の維持費には以下のようなものがあります。

  • 職場や家に車を止める駐車場代
  • ガソリン代もしくは電気代
  • 車検にかかる費用
  • 車にかかる税金

車にどのくらいお金がかかるかを正確に把握したうえで、車のローンを組んでください。

車のローンの返済シミュレーション

「返済期間を◯年にすると、月々いくらかかるの?」と気になる人は多いのではないでしょうか。

以下では、月々の車のローンと返済期間の関係を詳しくご紹介します。なお、金利は銀行やディーラーなどによって異なりますが、一律で「5%」として考えましょう。

100万円のカーローンは月々いくら?

100万円のカーローンの月々に支払う金額は以下のとおりです。

返済期間月々に支払うお金支払総額
3年85,607円1,027,289円
5年29,970円1,078,950円
7年18,871円1,132,270円

返済金額が3年の場合、利息は3万円弱ですが、7年の場合は13万弱追加で支払う必要があります。毎月の金額と、支払総額の関係を考えたうえで返済期間を決めるといいですね。

200万円のカーローンは月々いくら?

200万円のカーローンの月々に支払う金額は以下のとおりです。

返済期間月々に支払うお金支払総額
3年59,941円2,157,903円
5年37,742円2,264,545円
7年28,267円2,374,491円

200万円とカーローンの額が大きくなるほど、利息が増えます。余裕があれば、返済期間をなるべく短めにしましょう。

300万円のカーローンは月々いくら?

300万円のカーローンの月々に支払う金額は以下のとおりです。

返済期間月々に支払うお金支払総額
3年89,912円3,236,856円
5年56,613円3,396,820円
7年42,401円3,561,740円

300万円のカーローンを7年かけて返済すると、利息が「55万円」程度。バランスを考えると、返済期間は「5年」がおすすめです。

400万円のカーローンは月々いくら?

400万円のカーローンの月々に支払う金額は以下のとおりです。

返済期間月々に支払うお金支払総額
3年119,883円4,315,809円
5年75,484円4,529,095円
7年56,535円4,748,989円

400万円のカーローンになると、利息だけで数十万のお金がかかってしまいます。カーローンの支払い年数を決断する際は、慎重に決めましょう。

500万円のカーローンは月々いくら?

500万円のカーローンの月々に支払う金額は以下のとおりです。

返済期間月々に支払うお金支払総額
3年149,854円5,394,759円
5年94,356円5,661,370円
7年70,669円5,936,238円

500万円のカーローンでは、返済期間を7年にすると支払総額が「600万円」にもなります。返済期間を伸ばせば月々に支払う額は減りますが、支払総額が増えてしまうことを覚えておきましょう。

車のローンを組む際の注意点

車

車のローンを組む際は、いくつか知っておきたいことがあります。後悔しないためにも、車のローンを組む際の注意点を押さえておきましょう。

繰上返済可能かどうかを確認しておく

カーローンによっては、月々の指定金額以上のお金を支払うことで「繰上返済」できるものもあります。

例えば、「想定よりもボーナスをもらえた」「宝くじに当たった」などの収入の増大で繰上返済する人もいるでしょう。繰上返済すると、利息を抑えてローンを返せるため、借りるカーローンが繰上返済できるか調べておくことがおすすめです。

返済額や年数の変更は不可能

車のローンの返済額や返済年数の変更は、原則できないことを覚えておきましょう。ローン返済年数を変えるためには、ローンを一度組み直す必要があります。借換えには、高額の手数料がかかってしまうため、おすすめできません。

返済額や年数は、慎重に決める必要があることを覚えておきましょう。

売却時には残債を一括返済しなくてはならない

ライフステージの変化や、転勤などで車が不必要になり、車を売りたいと思うこともあるのではないでしょうか。

車を売却する際には、残ったカーローンを一括返済しなくてはなりません。カーローンが残った車を売るためには、まとまったお金が必要になることを覚えておきましょう。

年数が長いほど利息が膨らむ

車のローンの返済シミュレーションでご紹介したように、支払い年数が長いほど利息が膨らんでいきます。

支払い年数を長くすれば、月々支払う額が少なくなるメリットがある一方で、最終的に支払う金額が増えることを忘れてはいけません。利息を抑えるためには、なるべく短い支払い年数を設定しましょう。

車のローンの負担を減らすには?

車のローンの負担をなるべく減らすためには、いくつかのポイントがあります。毎月の負担を減らす方法を理解して、実践してみましょう。

頭金を多く入れる

車購入時に貯金がある人は、頭金を多く入れることをおすすめします。車を買う際の初期費用が増えてしまいますが、その分毎月の負担を減らすことが可能です。

もちろん、頭金を多く入れると貯金が減ってしまうため、今後の生活を考えたうえで頭金の金額を決めることをおすすめします。

無理のない範囲で繰上返済する

車のローンを無理のない範囲で繰上返済することも、車のローンの負担を減らすための一案です。

繰上返済することで、月々の支払金額や利息を下げられます。カーローンの負担を減らすためにも、なるべく早くローンを支払いましょう。

そもそも車でローンを組むべき?

そもそも車のローンは組む必要はあるのでしょうか。

実際、車のローンを組まずに、一括払いで購入する人もなかにはいるでしょう。一括払いすることで、金利がかからず、車の費用を最低限に抑えられるメリットがあります。

しかし、生活費や貯金が一度に減ってしまうデメリットもあるため、ローンを組むかどうかは、ライフスタイルなどを考慮に入れて考えるといいですね。

車のローンは計画的に利用しよう

本記事では、車のローンを組むときのポイントや、車のローンの返済シミュレーションなどをご紹介しました。

車のローンは返済期間が長ければ、その分利息が増えてしまいます。返済金額と、返済期間のバランスを考えて、返済期間を決めましょう。「ローンは5年で組んでいる人が多いから」といって、安易にローンの返済期間を決めることはおすすめしません。

返済期間を決定するときは、車の買い替え時期や、維持費、収入と支出のバランスを考慮に入れることをおすすめします。

小池|KOSOTTO編集部

小池|KOSOTTO編集部

元バッグセレクトショップ店員。旅行とファッションが好き。古着をきっかけにサステナブルファッションについて興味を持ち、勉強中。

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