今でも旧紙幣を持っていて両替したいという場合、「どのような両替方法があるのか」と疑問に思う方は多いでしょう。旧紙幣の両替は銀行や郵便局で行うことが可能で、工夫すればATMを利用して両替できます。
また知らない方も多いですが、実は旧紙幣のなかには買取できるものやオークションなどで高く売れるものが混じっていることも。「お金なのに売り買いできるの?」と不安に思う方もいますが、法律上は問題ありません。
本記事では、旧紙幣を両替する方法や流れについて解説し、いくつかの注意点もお伝えします。後半では、オークションやメルカリ、買取業者などで売ることについて紹介するので、気になる方は参考にしてみてくださいね。
旧紙幣を両替する方法
金融機関では、貨幣の種類に関わらず両替が可能です。
よれた紙幣や大量の小銭を新札に交換したりする場合と同様に、旧紙幣も新貨幣に両替できます。注意点を押さえつつ、銀行と郵便局での両替方法をチェックしてみましょう。
銀行で両替してもらう
両替できる場所として、まず思い浮かぶのが銀行ではないでしょうか。
自分が口座を持っている銀行以外で両替しても問題ありませんが、口座があれば手数料が節約できたり手続きが円滑に進んだりする可能性が上がります。
手数料の割合や所要時間は銀行によって異なるので、少しでも効率よく交換したい方は事前に比較しましょう。利用した銀行がメガバンクか信用金庫かによって、受取額に数百円から数千円の差がつくことがあります。
両替の流れ
銀行の窓口で両替する場合、両替依頼書への記入が必要です。窓口で両替したい旨を伝え、両替依頼書、旧紙幣を渡しましょう。書類の内容に沿って新紙幣が手渡され、両替が完了します。
素早く両替をしたい人は、両替機の使用がおすすめです。キャッシュカードを持っていれば、窓口での手続きを通さずに新紙幣へ両替できます。
郵便局で両替してもらう
本来、郵便局には両替サービスがありません。
ただし、ゆうちょ銀行に口座がある場合、必要な書類を提出すれば引き出すお金の種類や枚数を選択できます。ゆうちょ銀行を使用している人は、旧紙幣を入金してから引き出すことで実質的に新紙幣へ両替できるのです。
また、小さな郵便局では新紙幣の取り扱いが少なく、両替対応できない場合があります。交換枚数が多い場合、大きな郵便局で引き出すとスムーズです。
両替の流れ
まずは、旧紙幣を口座に入金します。本人確認書類や銀行印などを持参し、記入が必要な書類を窓口に提出すれば手続き完了です。
ゆうちょ銀行では「両替後の紙幣が何枚あるか」で手数料が増減するので、あらかじめ確認しておくといいでしょう。両替後に受け取る枚数が50枚以下であれば、無料で交換してもらえます。
両替できる旧紙幣の種類
基本的に、貨幣には有効期限が定められていません。
日本銀行の公式サイトでは、現在も使用可能な旧紙幣の種類を以下の通りまとめています。
金額 | 印刷されている肖像・図柄 |
---|---|
1円札 | 二宮尊徳、武内宿禰、大黒像、武内宿禰(明治22年発行開始分) |
5円札 | 彩紋 |
10円札 | 国会議事堂 |
50円札 | 高橋是清 |
100円札 | 板垣退助、聖徳太子 |
500円札 | 岩倉具視、岩倉具視(昭和26年発行開始分) |
1,000円札 | 夏目漱石、伊藤博文、聖徳太子 |
5,000円札 | 新渡戸稲造、聖徳太子 |
10,000円札 | 福沢諭吉、聖徳太子 |
明治時代に発行された紙幣でも、同じ価格の新貨幣に交換可能です。1円以上の価値があり保存状態に問題がなければ、どの旧紙幣も両替できます。
ATMで旧紙幣を両替することはできる?
銀行や郵便局の窓口開設時間内に来店できない人は、どうやって両替すればいいのでしょうか?
手軽な方法として、コンビニなどにあるATMに入金し、同額の引き出し手続きを行うことで新紙幣に両替する方法があります。
ただし、ATMの機種によって対応している紙幣の種類は異なるので、持っている旧紙幣が読み取れるか確認が必要です。また、銀行の窓口や両替機での両替とは違い、必ず新札が引き出せるとは限りません。
ATMで入金できる旧紙幣の種類
ATMで入金できる旧紙幣は、種類が限られています。現行紙幣の一世代前に発行していた紙幣は流通量が多いため、ATMでも読み取れる可能性が高いです。
一般的には、以下の肖像が描かれた旧紙幣が取扱可能とされています。
- 福澤諭吉(10,000円札)
- 新渡戸稲造(5,000円札)
- 夏目漱石(1,000円札)
現行貨幣の流通量が変動するたびに、ATMで対応できる紙幣の種類も変化すると考えられるので、注意が必要です。
旧紙幣を両替する際は手数料に注意
銀行で大量に紙幣を両替すると、手数料のほうが高くつくケースがあります。
例えば三菱UFJ銀行の窓口で両替を依頼すると、以下のように手数料が請求されるのです。
10枚以下 | 口座所有者:無料 | それ以外:550円 |
11~500枚 | 550円 | |
501枚以上 | 500枚ごとに550円を加算 |
紙幣の枚数が多くても、両替後の金額が高いとは限りません。合計金額が手数料に満たないか同額程度の場合、手元に残るお金は大幅に減るでしょう。
旧紙幣は今でも使える?
旧紙幣の有効期限はありません。明治時代に発行された1円札も、1円分の価値があり、使用できると法律で定められています。100円のものを買うのに1円札を100枚使っても、法律上は問題ないのです。
しかし、「レジで読み取れない」「偽札ではないかと疑われる」「運営上不都合がある」など、さまざまな事情で店員から使用を断られる可能性も考慮しなければなりません。日本銀行では、利便性が低い紙幣の両替方法が案内されています。
オークションやフリマアプリに出品することはできる?
オークションやフリマアプリで出品されている旧紙幣は、多数存在します。
ただし、運営会社によって取り扱い可能な紙幣に違いがあるようです。トラブルを避けるためには、各社のルールをチェックしておきましょう。
ヤフオクの場合
ヤフオクの出品カテゴリには「紙幣」の欄があり、コレクターの間で活発に取引されています。旧紙幣の出品も珍しくありません。
しかし、違法行為に使用されるおそれがある場合は、事務局に出品を取り消されてしまいます。特に、現行紙幣の取引は違法行為とみなされ、出品取り消しの対象になりやすいです。
旧紙幣であっても、流通量が多く身近なお店で利用できるものは、トラブルを避けるために出品しないほうがいいでしょう。
モバオクの場合
モバオクでは、出品を禁止された紙幣が規約で明確に定められています。現在発行されているものはもちろん、旧紙幣でも規約に違反すると取引できません。必ず目を通しておきましょう。
例えば、夏目漱石の千円札や新渡戸稲造の五千円札など、ヤフオクでは活発に販売されている紙幣もモバオクでは出品禁止です。
また、出品できる旧紙幣でも現金書留以外では送付できません。誤ってほかの送付方法を利用すると、規約違反として取り締まられます。
メルカリの場合
メルカリでは、ユーザーが直接お金を販売する行為を禁止しています。
記念硬貨などの希少な貨幣であっても、国内で使用できるものはすべて販売できません。事務局が取引をキャンセルしたり、出品者の利用権限をはく奪したりする場合があります。
コレクター向けに硬貨や古い紙幣を出品している事例も確認できますが、現在の日本で現金として認められていないものばかりです。海外の貨幣や、現在使用できない古銭などが出品されています。
古紙幣や古銭は買取できるケースも
旧紙幣のなかには希少価値が高いものもあるため、金融機関で両替する前に買取の査定を受けることをおすすめします。特に、発行されてから長い年月が経った紙幣は、高額買取される事例も少なくありません。
しかし、貨幣の買取金額は業者によってバラつきがあります。コレクターの需要を正確に評価できる査定士に依頼することが大切です。
数ある買取専門店のなかでも特におすすめの業者をご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
店舗名 | 店舗紹介 | ロゴ | 評価 | 買取方法 | 送料 |
---|---|---|---|---|---|
バイセル | ★ 4.9 | 宅配/出張/買取 | 無料 |
※口コミ評価はウリドキやGoogle、その他サイトの情報を参考にしています
バイセル
店舗紹介
バイセルは、全国展開の買取専門店です。査定数が多く、さまざまな古紙幣・古銭の買取実績が確認できます。
フリマアプリなどで出品できない貨幣も、手軽に買取ってもらえることが魅力です。旧紙幣や銀行で両替できない古銭はもちろん、記念硬貨やエラー貨幣などの買取も対応しています。
貨幣の状態が悪くても問題ありません。製造年代がわからなかったり、シミや汚れがついていたりしていても、無料で査定してもらえます。
お客様相談室や買取専用窓口を設けているので、サービスについて詳しい話を聞いてから依頼したい人にもおすすめです。また、実店舗が近くにない場合も、出張買取や宅配買取を活用した手厚いサポートを受けられます。
バイセル | |
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電話番号 | 0120-612-773 |
公式サイト | |
買取方法 | 宅配、出張、買取 |
送料 | 無料 |
旧紙幣の両替はカンタンにできる
旧紙幣の簡単な両替方法について、旧紙幣の性質や金融機関の特色などを交えて紹介しました。
新紙幣が発行されても旧紙幣の価値が失われることはありませんが、「レジで支払いを断られる」「ATMに入金できない」などのトラブルに巻き込まれる可能性があります。
需要が高いものはコレクターや買取専門店が高値で取引するケースもあるので、お手元の旧紙幣を手放す際は、ぜひ買取専門店の無料査定をお試しください。