ガーネットは1月の誕生石として有名な宝石ですが、その石言葉や意味、効果まで知っている方はそこまで多くないでしょう。
多彩な色と深い輝きを持つガーネット石は、宝石の中でも特別な存在であり、「情熱」「実り」など深い意味が込められています。また、風水的には「魔除け」といった意味もあるのです。
本記事では、そのようなガーネットの魅力や込められた意味などについてまとめました。これを機にガーネットについて詳しく知っておきたいという方は、最後まで読んでみてください。
1月の誕生石「ガーネット」とは?
ガーネットは1月の誕生石として有名です。代表的な色は深い赤で、ガラスのような透明感のある光沢を帯びています。
ガーネットは、主成分としてケイ素を含む「ケイ酸塩鉱物」の一種です。マグマが固まった火成岩や、高い熱や圧力を受けてできる変成岩に含まれ、高い耐熱性とモース硬度6.5~7.5の高い硬度を誇ります。
名前の由来は、ラテン語で種子を表す「granatus」です。赤い結晶が集まっている様子が熟れたザクロに似ていることから、日本では別名「柘榴石(ざくろいし)」として親しまれています。
ガーネットの宝石言葉って?
ガーネットの代表的な宝石言葉は、次の5つです。
- 真実
- 情熱
- 友愛
- 繁栄
- 実り
ほかにも「忠実」「勝利」「貞操」など、宝石言葉としてさまざまな言葉が挙げられます。
いずれも、人とのつながりを表す言葉や、ポジティブでエネルギッシュな意味合いの言葉ばかりです。ガーネットの石言葉には、赤い色から連想されるイメージや透明感、形成される厳しい環境といったガーネットの特徴が反映されていると言えるでしょう。
ガーネットの主な意味や効果とは?
ガーネットには、宝石言葉にかかわるさまざまな意味や効果があるとされています。お守りとして、また自分を高めるために宝石を身につける際には、宝石の持つ意味や効果を知ることが大切です。以下では、ガーネットが持つとされる主な意味や効果を紹介します。
実りの象徴
ガーネットの名前の由来は種子です。種子が持つ「これから植物が実っていく生命力の象徴」という側面になぞらえ、ガーネットは力強い生命力を秘めた実りの象徴という意味を秘めています。
また、ガーネットの結晶は赤い粒のような結晶が集まってできた鉱物です。ガーネットの結晶は、別名である柘榴石の由来となったザクロの実とよく似ています。
まだこれから実る種子と、結実した実の2つの側面を備えたガーネットは、実りの象徴としてふさわしい宝石であると言えるでしょう。
一途な愛の象徴
ガーネットの宝石言葉には、「情熱」「友愛」「忠実」「貞操」などがあることから、一途な愛の象徴として知られています。
ドイツの詩人ゲーテは75歳のときに、19歳のウルリーケと恋に落ち、ゲーテが亡くなるまで寄り添い続けました。ウルリーケがゲーテとのデートで身につけていたのがガーネットで、ゲーテが天寿を全うするまで肌身離さず身につけていたと言われています。
ゲーテとウルリーケのエピソードに見られるように、ガーネットは一途な愛や恋愛成就を願う人にふさわしい宝石と言えるでしょう。
変わらない友情の象徴
ガーネットの宝石言葉である友愛は、恋愛感情だけでなく友情を示す言葉でもあります。また、ガーネットは古い伝承のなかで誓いの石とされ、離ればなれになる友人同士で贈りあう習慣がありました。
欧米では高校や大学、大学院の卒業時に、卒業の証としてカレッジリングを作ることが一般的です。卒業生に贈るカレッジリングを作る際にはガーネットが選ばれることがあり、現代でも変わらない友情を願ってガーネットを贈る習慣が息づいていることが表れています。
人生に忠実であるようにという願い
欧米では、友情や愛情を誓うだけでなく、子どもが人生で最初に手にする宝石としてガーネットを贈るのが一般的です。子どもに贈られるガーネットには、宝石言葉のひとつである「忠実」から、「人生に忠実であれ」という親の願いが込められています。
そのため、親から子どもに対する宝石を考える場合は、ガーネットをあしらったアイテムがおすすめです。
生命力を高めるお守り
ガーネットは、中世ヨーロッパの時代から、戦いに赴く兵士へのお守りや傷の手当などに重宝されてきました。赤いガーネットは「血の石」とも言われ、血が生命の象徴であることから、現代でも生命力を高めるお守りになると言われています。
ガーネットには血液の循環をよくする効果があるとも言われており、健康を願う人のお守りにうってつけです。また、ガーネットは体だけでなく心の疲れにもよい作用があるとされ、前向きに動くエネルギーがほしいときのお守りにもよいでしょう。
ガーネットには魔除けの効果も
ガーネットが持つ宝石言葉と意味は、主に欧米の古い伝承に由来するものでしたが、ガーネットは東洋でも意味や効果を持つ宝石であるとされています。
東洋の風水では、ガーネットは朱雀石と呼ばれ、悪運を退ける魔除けとして有名です。ガーネットは風水上、火の気をつかさどる宝石とされており、チャンスや勝利を導く力があると言われています。
そのため、ガーネットは何かに挑戦したい人や勝負事を控えている人のお守りに最適です。
ガーネットの色や種類
ガーネットといえば深い赤をイメージする人が多いでしょう。しかし、ガーネットには赤以外の色味もあり、種類によって色味はさまざまです。
ロードライトガーネット | 赤色、バラ色、柘榴色 |
---|---|
パイロープガーネット | 血赤色 |
アルマディンガーネット | 淡い赤色 |
デマントイドガーネット | 緑色、淡黄緑色 |
スペサルティンガーネット | オレンジ赤色、帯紫赤色、帯赤褐色 |
メラナイトガーネット | 黒色 |
ベキリーブルーガーネット | 赤色、紫色、ブルーグリーン |
ベキリーブルーガーネットは、太陽光や蛍光灯の光ではブルーグリーン、白熱灯の光では赤や紫に変わります。
ガーネットはどんなジュエリーに使われる?
ガーネットは、透明感のある美しさとお守りとしての意味の両面から、ジュエリーにあしらう宝石におすすめです。ここでは、ガーネットが使われるジュエリーの種類について紹介します。身につける人の好みやライフスタイルに合わせてジュエリーを選んでみましょう。
ブレスレット
ガーネットのブレスレットは、メンズ・レディース問わず多く展開されています。ユニセックスなデザインのものも多く、男女同士や同性同士でもペアで使いやすいアイテムです。
デザインも幅広く、シルバーやゴールドなどのブレスレットにガーネットをあしらったものや、ガーネットの透明感を十分に楽しめる数珠タイプがあります。デザイン次第では、ファッションアイテムとしてもお守りとしても身につけやすく、便利です。
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ネックレス
ネックレスの場合、ガーネットはペンダントトップとして使われるアイテムが多く見られます。
デザインは、上品に一粒あしらわれているものから意匠を凝らしたモチーフにあしらわれているものまでさまざまです。なかにはガーネット自体に意匠を凝らし、ハート型やドロップ型、ピラー型などに加工したものもあります。
また、ネックレスのモチーフに意味が込められていることもあり、馬蹄や四つ葉のクローバーといった幸運を願うモチーフとガーネットの意味を組み合わせてもよいでしょう。
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ピアス
ガーネットを使ったピアスは、レディースアイテムとして豊富に展開されています。小ぶりなアイテムであれば普段使いでも身につけやすく、お守り代わりとして常に身につけたいときにおすすめです。
ただし、一般的なピアスは耳に穴をあける必要があります。特にプレゼントとして贈りたい場合は、贈る相手にピアスをつける習慣があるかどうかを十分確認しましょう。ピアス穴がない人には、イヤリングやノンホールピアスなどの選択肢もあります。
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リング
ガーネットの宝石言葉から、ガーネットのリングは一途な愛を誓いたい相手とペアでつけるのがおすすめです。
また、ガーネットのリングは、古くは戦場に赴く兵士に贈られていました。カレッジリングのように、恋愛上のパートナーだけでなく離れ離れになる友人への餞別や子どもの門出を祝う贈り物としてもふさわしいアイテムです。
リング自体、恋愛のイメージが強いアイテムなので、ガーネットのリングを贈る場合は相手を慎重に考えましょう。
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ガーネットにはさまざまな意味や効果がある
ガーネットは西洋でも東洋でも古くから愛され、実りや情熱、愛、生命力など、エネルギーにあふれた意味や効果を持つと言われてきました。
そのため、ガーネットは恋愛や新たなチャレンジなど、さまざまなシーンで前向きでエネルギッシュになりたい人にふさわしい宝石です。
また、ガーネットは恋愛に加え、友情や親の愛情を伝えられる宝石でもあります。ブレスレットやリングなど幅広いアクセサリーに使われているので、相手の成功や幸せを願うプレゼントにガーネットのアクセサリーを選んでみましょう。