10月の誕生石は、オパールとトルマリンの2種類だと聞いたことはあるものの、なぜ2種類なのか、そもそも誕生石とは何か、知らない方もいることでしょう。お守りのような役割があるとも言われる誕生石。贈りものを選ぶひとつの基準となることも多いです。
本記事では誕生石の基本情報に加え、オパールとトルマリンの歴史や石言葉、10月の誕生石を使ったアクセサリーについてお伝えします。
誕生石とは
生まれた月の宝石には意味があり、身につけていることで災難から身を守ってくれる、幸せが訪れると信じられている誕生石。
誕生石の起源は、旧約聖書の「エジプト記」に出てくる12種類の宝石や、「ヨハネの黙示録」に出てくる城門の土台に飾られた12の宝石にまでさかのぼります。
その後、誕生石の種類は何度も変化。1912年にアメリカの宝石商が決めた種類が、一般的に知られるようになりました。最近では、2021年12月20日に誕生石の改訂が行われています。
10月の誕生石は2つある
10月の誕生石は「オパール」「トルマリン」の2つです。「誕生石はひと月にひとつ」のイメージがあるかもしれませんが、1月以外のすべての月に2つ以上の誕生石があります。
複数の誕生石が存在する理由のひとつは、各国の文化や時代によって、宝石の意味や色のパワーが異なること。新しい宝石の発見によって、誕生石として追加されたケースもあります。
10月の誕生石「オパール」とは
オパールといえば、角度によって変化する美しい虹色をイメージする方も多いことでしょう。数ある宝石のなかでも、見る角度によって色が変化するのはオパールだけです。
オパールの主要産地は、オーストラリアとメキシコでしたが、近年、エチオピア産のオパールを見かけることも増えてきました。
オパールの名前の由来
オパールの名前の由来は、古代インドにまでさかのぼります。サンスクリットの「ウパラ」の意味は「貴重な石」。さらに色の変化を見るといった意味を持つギリシャ語の「オパリオス」を経て、今の「オパール」の呼び名になったと言われています。
また、オパールの和名は、「蛋白石(たんぱくせき)」です。
オパールが持つ石言葉や意味
オパールの石言葉には「希望」「純真無垢」「幸運」「安楽」「忍耐」などがあります。また、石の美しい見た目から、容姿をいつまでも若々しく保つアンチエイジングの効果があるとの声も。とくに女性にとって嬉しいパワーと言えるでしょう。
また、経営者にとってオパールは、「想像力を開花させる」「固定観念をとりはらう」などの意味もあります。気分が落ち込んでいるときには、精神安定などの役割も果たしてくれるでしょう。
オパールにしかない貴重なもの「遊色効果」
オパールの特徴のひとつが、角度によって色を変える「遊色効果」です。こちらは、プレイ・オブ・カラーと呼ばれることも。
オパールは、二酸化ケイ素と水で構成されている鉱物です。並んでいるケイ素のすきまに光が当たり、乱反射することで美しい色を生み出します。この遊色効果はオパールにしか存在しません。ただ、遊色効果を持たないオパールもあります。
10月の誕生石「トルマリン」とは
トルマリンの認知度が高まったのは、1892年のセイロン島での発掘からです。当時は、豊富な色彩から、ほかの宝石と間違えられることも多数。
しかし、ティファニーの宝石鑑定士であるジョージ・F・クンツによって、価値が見出され人気が高まります。
トルマリンの主な産地は、ブラジルです。ほかにもケニアやタンザニア、マダガスカルなど各地で産出されています。
トルマリンの名前の由来
トルマリンの語源は、シンハラ語の「toramalli(トルマリ)」との説があります。意味は、「混合色の石」。「ない色はない」と言われ、ひとつの石のなかに、2色または3色存在することがあるほど多彩な色を持つトルマリンに、ぴったりの言葉です。
ただ、トルマリンの名前の語源には諸説あり、いまだにはっきりとしたことはわかっていません。
トルマリンが持つ石言葉や意味
トルマリンの石言葉には、「希望」「無邪気」「安楽」「潔白」「友情」「心中の歓喜」があり、ポジティブな意味が多いことがわかります。
ただ、トルマリンは色によって意味も異なるものに。たとえば、ピンクトルマリンは、ポジティブな恋愛。グリーントルマリンはリラックス、ブラックトルマリンは厄除けなどの意味を持っています。
トルマリンの色はさまざま
いくつかトルマリンの色を例に挙げましたが、トルマリンには基調となる色は存在しません。理由は、トルマリンが複雑な化学の組成によって誕生した石だからです。
少し成分が変わるだけで、新しい色が誕生。だからこそ、トルマリンには、これほどまでに多くの色が存在するのです。また、2色以上の色が混在するトルマリンは、バイカラートルマリンと呼ばれています。
10月の誕生石を用いたおすすめアクセサリー
10月に誕生日を迎える方に贈りものをするなら、誕生石を用いたアクセサリーはいかがでしょうか。
ここでは、オパールやトルマリン、それぞれのオシャレなアクセサリーについて紹介します。
オパール
光の当たり具合によって、さまざまな美しさを見せてくれるオパール。独特の色合いを好む女性も多いでしょう。
オパールの魅力を最大限引き出しているデザインのアクセサリーを、いくつか紹介します。オパールを使ったアクセサリーをプレゼントしたいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。
[京セラ] ブラックオパール ネックレス
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桜をモチーフにしたブラックオパールのネックレス。厳選されたブラックオパールと天然ダイヤモンドの鮮やかな輝きが特徴的です。小豆チェーンには、プラチナを使用しており、カジュアルからフォーマルまで幅広いファッションに使えます。
多石使いならではの美しさが楽しめる、とっておきの逸品。オリジナル手提げと京セラの保証書がセットになっている点も高評価です。
Barzaz オパール ピアス 18金 イエローゴールド
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エチオピア産のオパールと、18金イエローゴールドの組み合わせがかわいいピアス。丸みのあるオパールが耳元を美しく彩ってくれます。
上品さと清廉さをあわせ持つオパールのピアスは、誕生日はもちろん成人式のお祝いにもおすすめです。また、ピアスにはK18の刻印入り。品質保証書も発行されるため、大切な人へのプレゼントにも良いですね。
Gem Stone King 1.5カラット シミュレイテッド ブルーオパール ピアス
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ニューヨークに本社を置くジュエリーブランド「Gem Stone King」のシミュレイテッドブルーオパール。20代から50代まで幅広い年齢の女性におすすめです。
普段使いからフォーマルな場までシーンを選ばず着用できます。高級感のあるジュエリーボックス付きのため、プレゼントにも喜ばれることでしょう。
トルマリン
トルマリンを使ったアクセサリーも、種類が豊富です。ここでは、豊富なカラーを持つトルマリンのなかでも、人気が高いピンクトルマリンと、鮮やかな色味が特徴のブルートルマリンを用いたアクセサリーについて紹介します。
ララクリスティー ピンクトルマリン ムーンピアス
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10月の誕生石、「思慮深さ」「寛大」の石言葉を持つピンクトルマリンを使ったピアス。プラチナpt900の素材とシンプルな月のデザインは、着用シーンを問わず使いやすいと好評です。地金には、ブランドロゴ「LARA Chrisite」が刻印されています。
気になるサイズは、縦約4×横約5mm。耳元を上品に彩ってくれることでしょう。
ピンクトルマリンセラミックピアス K10ホワイトゴールド 10月誕生石
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表面にキュービックジルコニアが使用されており、枠のなかにはピンクトルマリンが入っている、二段構造のセラミックピアスです。ピンクのトルマリンには恋愛、愛を引き寄せるなどの意味があると言われています。そのため、恋愛のお守りとしても人気です。
さらにポスト部分は、医療材料としても用いられるファインセラミックスを使用。肌が弱い人や金属アレルギーのある人にもおすすめです。
ブルートルマリン 3石 フラワーリング
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「地球の青」にたとえられることもある、ネオンブルーのトルマリンを使ったフラワーリング。リングには、指を細く長く見せる効果が期待できるY字デザインの曲線が取り入れられています。
色鮮やかなネオンブルーですが、過度な自己主張はありません。ブルーとグリーンを含む、複雑で美しい色合いが楽しめるリングは、特別な日の贈りものにピッタリです。
誕生日ごとに決められている「誕生日石」も知っておこう
誕生石は、1月から12月にそれぞれあてはめられた宝石ですが、誕生日石は、言葉どおり366日の誕生日ごとにあてはめられた石です。
アクセサリーを選ぶときには、誕生石と組み合わせることで、より特別感が増すと考える方もいます。下記に、10月の誕生日石をまとめてみました。
誕生日 | 誕生石 |
---|---|
1日 | パーティー・カラード・トルマリン |
2日 | クォーツ |
3日 | マクル(ダイヤモンド原石) |
4日 | ファイアー・アゲート原石 |
5日 | キャッツアイ |
6日 | クリソプレーズ |
7日 | ロードナイト |
8日 | ブルーカルセドニー |
9日 | ブルー・オニキス |
10日 | トルマリン・キャッツアイ |
11日 | ロードライト・ガーネット |
12日 | ピンクサファイア |
13日 | ヘマタイト |
14日 | トラピッチェ・エメラルド |
15日 | グリーン・アベンチュリンクォーツ |
16日 | メノウ(瑪瑙/アゲート) |
17日 | ゴールド・コイン(金貨) |
18日 | ブルー・アゲート |
19日 | スカラベ(彫刻) |
20日 | トルコ石(ビーズ) |
21日 | トルマリン原石 |
22日 | 八面体結晶のダイヤモンド |
23日 | ウォーターリリー・リーフインクルージョン内包ペリドット |
24日 | インディゴライト |
25日 | レッド・スピネル |
26日 | タイガーアイクォーツ |
27日 | ラピスラズリ |
28日 | ヘキサゴナイルを示すサファイア |
29日 | クモの巣トルコ石 |
30日 | ピンクファイアオパール |
31日 | ホークスアイ・クォーツ(ファルコンズアイ・クォーツ) |
出典:10月|infonix
決められた誕生石・誕生日石以外を身につけてもOK
ここまで10月の誕生石について解説しましたが、「自分の誕生石以外の石を身につけることはNG?」と思った方がいるかもしれません。
誕生石は、あくまでひとつの考え方であり、別の誕生石を身につけることに問題はありません。気分や好みに合わせて、いろいろな誕生石のアクセサリーを楽しみましょう。
10月の誕生石を知れば、より石選びが楽しくなる
本記事では、10月の誕生石である「オパール」「トルマリン」に関する歴史や由来、石言葉について解説しました。誕生石が2つあり、プレゼントするにあたって悩んでいた方もいるかもしれませんが、最終的には本人の好みが大切です。
本記事で紹介したオパールとトルマリンのアクセサリーを参考にしつつ、自分に合ったアクセサリーや、贈りものをしたい相手が喜ぶ素敵なものを見つけてくださいね。