ヘアアイロンは髪形を整える便利なアイテムですが、捨て方について悩まれている方もいるのではないでしょうか。
ヘアアイロンの処分方法はいくつかあり、自治体によって異なります。金属部分が含まれているため、廃棄方法によっては環境への負荷となるかもしれません。
この記事では、ヘアアイロンの捨て方と環境にやさしい5つのリサイクル方法を解説します。捨て方の知識を持つことで、環境への貢献ができるうえに新たなヘアアイロン購入のきっかけにもつながるでしょう。
ヘアアイロンを処分する目安は?
使用状況にもよりますが、ヘアアイロンの寿命は一般的に約3年と言われています。ただし使用方法によって異なるため、あくまで目安にしましょう。
特に「頻繁にアイロンを落とす」「コードをぐるぐると巻いて保管する」「掃除を怠る」などの要因があると、ヘアアイロンの寿命が短くなる可能性が高まります。ヘアアイロンを長持ちさせたいのであれば、慎重な取り扱いと定期的なメンテナンスが不可欠です。
ヘアアイロンの捨て方は自治体によって異なる
ヘアアイロンは、基本的に不燃ごみ・粗大ごみ・金属ごみのいずれかに該当します。ただし、各自治体ごとにゴミの分別ルールが異なるため、住んでいる地域のルールに従いましょう。
自治体ごとのルールは、公式サイトやゴミ収集カレンダーに掲載されていることが多いです。地元のゴミ処理センターに問い合わせて、適切な廃棄方法についての詳細を確認するのもよいでしょう。
【自治体別】処分方法の一例
以下は、各地域でのヘアアイロンの処分方法の一例です。自治体によりルールが変更される可能性があるため、最新情報を確認することをおすすめします。
地区 | 処分方法 |
---|---|
北海道札幌市 | 燃えないごみ(有料) 小型家電リサイクルボックス(30cm四方以下) |
東京都新宿区 | 金属・陶器・ガラスごみ、もしくは粗大ごみ(一辺の長さが30cm以上に限る) |
愛知県名古屋市 | 小型家電回収ボックス(15×40×25cm以下)、それ以上は不燃ごみ |
大阪府大阪市 | 小型家電リサイクル回収(15×30cm以下)、それ以上は普通ごみ |
福岡県福岡市 | 燃えないごみ用袋(有料)もしくは小型家電リサイクルボックス(25×8.5cm以下) |
不要なヘアアイロンをリサイクルする方法
ヘアアイロンは、リサイクルによって廃棄物の削減や資源の有効活用ができます。環境にやさしい方法として、リサイクルを視野に入れるのも良いでしょう。
ここでは、ヘアアイロンをリサイクルする方法とメリット・デメリットについて詳しく解説します。
小型家電回収ボックスを利用する
小型家電回収ボックスは、不要になったヘアアイロンなどの小型電化製品を、環境に配慮した方法で手軽に処分できる便利な仕組みです。これらのボックスは、一般的にショッピングセンターやスーパーマーケットなど、身近な公共の場所に置かれています。
処分が簡単で手間いらずなことがメリットです。ボックスに投棄するだけで済むため、面倒な手続きはいりません。一方で、設置場所に制約があり、アクセスがむずかしい場合もあります。
家電量販店で回収してもらう
家電量販店を利用するメリットは、専門知識を提供してくれる点です。店員は家電について詳しく、適切な処分方法をアドバイスしてくれるでしょう。
また、手続きもとても簡単で、近くの店舗に持ち込むだけで済みます。デメリットとしては、費用の発生するケースが多いことが挙げられるでしょう。
不用品回収業者に依頼する
不用品回収業者に依頼することも選択肢のひとつで、処分はプロがすべて対応してくれるため、不用品を適切に処理し環境に対する影響を最小限に抑えてくれます。また、不用品を自分で運ぶ手間も省けるでしょう。
一方で、不用品回収業者に依頼すると、基本的には料金が発生します。ほかにも回収日時を調整する必要もあり、自分の都合と合わせなくてはいけません。
フリマアプリで売却する
ヘアアイロンを売却すれば臨時収入を得られるため、フリマアプリで売却してみることもおすすめです。自分にとっては不要でも、ヘアアイロンがまだ使用可能な状態であれば、ほかの人にとって価値のあるアイテムかもしれません。
しかし、フリマアプリでの売却には手間と時間がかかり、収益が不確定な点に留意が必要です。アイテムの価値や需要によって収益が変動するため、必ずしも高値で売れるわけではありません。
リサイクルショップに持ち込む
リサイクルショップに持ち込む利点として、環境への配慮や簡単に手続きできる点が挙げられます。手続きは比較的簡単で、特別なスキルや知識は必要ないでしょう。
ただし、持ち込みする前に高価なアイテムを受け入れているか確認が必要なうえに、買取価格は低いです。リサイクルショップによってアイテムの判断基準や需要は異なるため、一部のアイテムは受け入れられない場合があります。
ヘアアイロンを少しでも高く売る方法
不要なヘアアイロンを売るのであれば、少しでも高く売りたいと思ったことはないでしょうか。
ここではヘアアイロンを高く売るための方法として、「売却の時期」「状態の保ち方」「付属品の注意点」の3つを紹介します。
なるべく早く売却する
アイテムの価値や需要は時間とともに変動するものです。売りどきを逃さないよう心がけましょう。
特に新しいモデルが発売されると、基本的に古いモデルの価値は下がるため、最新型であることが重要です。売却の際は、ヘアアイロンの状態を明確に把握し、良好なコンディションをアピールポイントとしましょう。
できる限りキレイにしておく
ヘアアイロンは、そのままの状態で査定に出すのではなく、持ち手やプレートの汚れ、残留物を事前に除去することをおすすめします。キレイにしておくと買取の際に良い状態と判断され、買取額がアップするかもしれません。
外観のうつくしさだけでなく、「丁寧に扱ってきた」と印象づけることも売却価格をあげる鍵です。
付属品はそろえておく
付属品がそろっていると、次の購入者が購入を前向きに検討しやすくなることから、査定額は上がりやすいです。そのため、できるだけそろえておきましょう。
一般的な付属品には以下のものがあります。
- 取扱説明書
- 収納ケースやポーチ
- 予備のプレート
- クリーニング用具(ブラシなど)
基本的には取扱説明書と収納ケースのみですが、一部のモデルには、予備のプレートや、クリーニング用具が付属しているケースもあります。
ガスカートリッジ式のヘアアイロンを捨てる際は注意
ガスカートリッジ式タイプのヘアアイロンは、ガス残存のまま処分すると引火の危険があります。
したがって、ガスカートリッジが取り外されていることを確認したうえで、自治体ごとの廃棄方法を調べましょう。安全を確保するためにも、自治体のルールを確認したうえで、適切な方法を選ぶことが大切です。
悪質な不用品回収業者には気をつける
ネットで「1.5トントラックに詰め放題3万9800円」という広告を見て、不用品の回収を申し込んだ。作業当日、詰め込み後に事業者から領収書へのサインを求められ、金額を確認すると約65万円だった。不用品を運び出してもらわないと困るので、やむを得ずサインをしたが、作業前に金額について説明は受けておらず、支払いたくない。
こちらは、実際にあった悪質な不用品回収業者の一例です。悪質な業者により被害を受けた方は多く、今や社会問題にまで発展しています。
ネット広告やチラシに掲載された料金がそのまま請求されるとは限りません。このようなトラブルを避けるために、必ず作業前に追加料金を含む見積もりを提出してもらうと良いでしょう。しっかりと確認したうえで、契約することが大切です。
ヘアアイロンを適切に処分しよう
この記事では、不要になったヘアアイロンの捨て方について紹介しました。主な選択肢として「小型家電回収ボックス」「家電量販店の回収」「リサイクルショップの利用」などがあります。
不用品回収業者に依頼する方法もありますが、なかには悪質な業者もいる点には注意してください。利用する際は、契約時にしっかりと確認しましょう。
ヘアアイロンを適切に捨てることで環境への負荷を軽減し、持続可能な選択を心がけてみてはいかがでしょうか。