パーソナルカラーとは?メリットやイエベ・ブルベ、春夏秋冬4タイプを解説

ファッション

新しい洋服を買いたいと思っても、普段選ぶ色がきちんと自分に似合っているのか、なかなか分かりにくいですよね。

自分の魅力をより引き出してくれる「パーソナルカラー」を知れば、自分に似合う色がわかり、洋服・化粧品選びで迷わずに済みます。

似合わない色を身につけていると、自分では気づかぬうちに、相手からは老けて見えたり、不健康に見えたりしているかもしれません。

この記事では、自分をより美しく見せてくれる「パーソナルカラー」について、意味や分類方法、特徴などを解説します。最後まで読めば、自分に似合う色の系統が分かるので、ぜひ目を通してみてください。

パーソナルカラーとは

パーソナルカラーとは、 自分をより良く見せ、引き立ててくれる色 のことです。

色というのは、同じ色でも周りにある色によって見え方が変わってきます。人の顔色も同じで、着ている服やアクセサリー、メイクなどの色を変えると、同じ人でも活き活きとして見えたり、老けて見えたりするのです。

パーソナルカラーは、 その人が生まれ持った髪・瞳・肌・頬・唇の色などをもとに、より自分を引き立たせる色のグループ を見つけます。

パーソナルカラーによくある誤解

「パーソナルカラーは黄み肌か色白かで判断する」と誤って認識している人も多いですが、 肌や瞳の色が同じならパーソナルカラーも同じ、というのは誤解 です。

パーソナルカラーは自分自身がもっている色ではなく、 「自分に似合う色」を指します 。肌の色と似合う色は違う場合もあり、自分で判断するよりも、プロに第三者の視点で判断してもらうほうが正確です。

パーソナルカラーの判断要素には生まれ持った肌・瞳などの色もありますが、 一番大切なのは本人に色をあてがったときの見え方 。外見の特徴だけで決めつけないことが大切です。

パーソナルカラーの診断方法

パーソナルカラーは「赤が似合う」「青が似合わない」などと判断をするのではなく、赤ならどんな赤が似合うのかを診断するものです。

たとえば赤には、「レッド(原色)」「ローズレッド」「チェリーレッド」「バーガンディー」「チャイニーズレッド(朱色)」などがあります。 どの赤がその人をよりきれいに見せるかを診ていくのが「パーソナルカラー診断」です。

パーソナルカラーを調べるには、ドレープと呼ばれる100~300色以上の布をその人にあてて、顔色がどのように見えるか、どの色が似合うかをチェックしていきます。

パーソナルカラーを知るメリット

今後のファッションやメイクを考えるにあたって、パーソナルカラーを知ることは大きなメリットです。

ここでは、パーソナルカラーを知ることでどのような効果があるのかを解説していきます。

肌への効果

パーソナルカラーをファッションに取り入れると、 肌のくすみがなくなり、ツヤが出て健康的な顔色に見えます。

メイク・ファッションをパーソナルカラーに合わせることで、肌に透明感が出たり、顔のクマやシミなどが目立ちにくくなったりして、元気な印象を与えてくれるのです。

また、 フェイスラインもすっきりし、顔全体に立体感が出るので小顔効果もあります。

ファッションへの効果

パーソナルカラーに合わせたファッションにすると、洋服の一部だけ浮くことがなくなり、 統一感のあるセンスの良いコーディネート ができます。

また、化粧品や洋服を選ぶ際も迷いにくくなり、「家で試したらあまり似合わなかった」という買い物の失敗を減らすことも可能です。

調和のとれたコーディネートは 縦のラインを強く見せるため、着痩せ効果もあります よ。

髪への効果

パーソナルカラーを診断すると、自分に似合う髪色も分かります。

髪は第一印象にも大きく関わる、見た目のなかでも重要な要素。自分になじむカラーが分かると、 髪をきれいに見せ、相手に若々しい印象を与えられます。

パーソナルカラーの分類と特徴

パーソナルカラーの分類は、 4種類に分ける考え方が一般的 です。

はじめに2種類の「アンダートーン(ベースとなる色の2グループ)」に分け、さらに各アンダートーンをもう2種類ずつに分けて、4種類のどれに当てはまるかを診ます。

ここでは、パーソナルカラーの分類方法と特徴を解説するので、自分がどれに近いかチェックしてみてください。

アンダートーン

最初に、色相(赤・青・黄などの色味)によってアンダートーンが「イエローベース」と「ブルーベース」のどちらであるかを判断します。

黄みがかった色が似合うならイエローベース、青みがかった色が似合うならブルーベースです。

イエローベース

イエローベースは、 さまざまな色に黄みを加えた色が似合う人 を指します。黄みがかった色とは、オレンジ、コーラル(珊瑚色)、ブラウン、黄緑などの色です。

イエローベースはさらに「春(スプリング)タイプ」と「秋(オータム)タイプ」の2つに分けられ、それぞれを略して「イエベ春」「イエベ秋」とも呼びます。

イエローベースの人は、 女性らしく、親しみやすい印象を与える人が多い です。

ブルーベース

ブルーベースは、 さまざまな色に青みを加えた色が似合う人 を指します。青みがかった色とは、ローズレッド、マゼンタ、ブルー、青緑などの色です。

ブルーベースはさらに「夏(サマー)タイプ」と「冬(ウィンター)タイプ」の2つに分けられ、それぞれを略して「ブルベ夏」「ブルベ冬」とも呼びます。

ブルーベースの人は、 上品で、洗練された印象を与える人が多い です。

パーソナルカラーの4タイプ

色相からイエローベース・ブルーベースを判定したら、次は明度(明るさ)、彩度(鮮やかさ)、清濁(色の濁り度合い)から春・夏・秋・冬の4タイプに分けます。

何十~何百枚のドレープをあてながら、肌の明るさや透明感、ツヤ感はどうなるかなどを見て、その人が良く見える色を見つけるのです。

4タイプをさらに細かくして16タイプに当てはめる方法もありますが、ここでは主な分類とされる春・夏・秋・冬の4タイプについて解説します。

春(スプリング)タイプ

出典:ICBI

似合うもの
系統黄み、クリア、明るい
髪色明るい茶系
メイク・オレンジやイエローなどのビタミンカラー、コーラルピンク、朱色など
・ツヤ感のあるメイク
ベースカラーアイボリーやキャメルなど、黄みがかった明るい色
アクセサリー・イエローゴールド、ピンクゴールドなど明るいゴールド系
・小さめで可愛らしいもの

春(スプリング)タイプは、「ブライトスプリング」とも呼ばれ、全体的に明るく、可愛らしい印象の人です。花では、ポピーやチューリップのような色合いを指します。

アンダートーンはイエローベースで、髪や瞳の色はやわらかなブラウン系。肌色はアイボリーに近く、健康的でツヤがある人が多いです。

元気、若々しい、カジュアルなどのイメージワードで表現され、お花畑のような明るい雰囲気を持っています。 明るく、彩度の高い鮮やかな色が似合う ことが特徴です。

黒を身に着けると重く見えるので、かしこまった場面で着る洋服も、 ネイビーなど少し明るい色に寄せる とよいですよ。

夏(サマー)タイプ

出典:ICBI

似合うもの
系統青み、スモーキー、明るい
髪色ダークトーン、アッシュ系
メイクベビーピンク、ローズピンク系、ラベンダー、水色など
ベースカラーオフホワイト、ライトグレー、ネイビーなど
アクセサリー・シルバー、ピンクゴールド
・ツヤが控えめで、上品なもの

夏(サマー)タイプは、「パステルサマー」とも呼ばれ、全体的に上品でソフトな印象の人です。花では紫陽花(あじさい)や朝顔のような色合いを指します。

アンダートーンはブルーベースで、髪や瞳の色はダークブラウン。肌の色は青白いか、色白のなかにほんのりピンクを感じる色味の人が多いです。

涼しげ、爽やか、ソフトなどのイメージワードで表現され、優しげでエレガントな雰囲気をもっています。 明るく、彩度の低いスモーキーな色が似合う ことが特徴です。

黄みの強い色は顔色をくすませるので、 ベースカラーはオフホワイトや、ネイビーなどの寒色系を取り入れ、差し色でパステルカラー を使いましょう。

秋(オータム)タイプ

出典:ICBI

似合うもの
系統黄み、スモーキー、暗め
髪色ベージュ、オレンジ、ダークブラウン、オリーブなど
メイクベージュ系、サーモンピンク、ブラウン系、くすみオレンジなど
ベースカラーベージュ、ブラウン、カーキなどのアースカラー(自然物をイメージした色)
アクセサリー・イエローゴールドやブロンズなど
・ツヤ感がなくマットで、重量感があるもの

秋(オータム)タイプは、「ディープオータム」とも呼ばれ、全体的に落ち着いた深みのある印象の人です。熟した果実や紅葉のような色合いを指します。

アンダートーンはイエローベースで、髪や瞳の色はダークブラウン。肌の色はオークル(黄土)系で、日焼けすると黒くなって深みが増す人が多いです。

リッチ、シック、ヴィンテージなどのイメージワードで表現され、落ち着いたゴージャスな雰囲気をもっています。 暗く、彩度の低いスモーキーな色が似合う ことが特徴です。

彩度の高い鮮やかな色だと安っぽく見えるので、秋タイプだけに似合う、 暗く深みのある色を上手に活かしましょう。 マスタードやレンガなど、 重ための暖色が似合います よ。

冬(ウィンター)タイプ

出典:ICBI

似合うもの
系統青み、クリア、暗い
髪色バイオレット、ラベンダー、グレージュ、グレーアッシュなど
メイク・赤、ローズピンク、青みの強いピンク、エメラルドグリーン、ロイヤルブルーなど
・パキッとした鮮やかな色
ベースカラーネイビー、ブラック、チャコールグレー(濃いグレー)、グレージュ(グレーとベージュの中間色)など
アクセサリー・プラチナ、ツヤのあるシルバー、ホワイトゴールドなど
・シャープなデザインのもの

冬(ウィンター)タイプは、「ビビットウィンター」とも呼ばれ、個性的でパキッとした印象の人です。バイオレットやレモンイエローのような鮮やかな色合いを指します。

アンダートーンはブルーベースで、髪や瞳の色ははっきりとしたブラック。肌の色は透けるような色白、もしくは暗めの肌色の人が多いです。

シャープ、モダン、華やかなどのイメージワードで表現され、人目を引く洗練された雰囲気をもっています。 暗く、原色など彩度の高いクリアな色が似合う ことが特徴です。

鮮やかな色をいくつも使うと品の良さがなくなるので、 色の数は抑えましょう。

パーソナルカラーとは違う色を使うときのポイント

人によっては、パーソナルカラーと違う色が好きだったり、たまには気分を変えたりしたいときもあるでしょう。

「イエローベースだけど青みがある色を取り入れたい」「ブルベ冬だけどソフトな印象の洋服を着たい」など、パーソナルカラーに反する色を使うときは、 ポイント使いをして範囲を狭める のがおすすめです。

似合わない色を髪やトップスに使うと、目に入る範囲が広いのでどうしても似合わない印象になります。アイシャドウだけ、インナーだけ、靴だけなど、どこかワンポイントだけ外して、ほかはパーソナルカラーに合わせると、違和感なく取り入れられますよ。

また、 各タイプごとの共通点を取り入れる 方法もあります。たとえば春と冬なら「鮮やか」という点が共通しているので、イエベ春の人が青みのある色を使いたいときは、鮮やかな色を選ぶ方が似合いやすいです。

パーソナルカラーとは自分を美しく見せる手段のひとつ

ここまで、パーソナルカラーの意味や分類、似合う色などを紹介してきました。

パーソナルカラーを髪色やメイク、洋服のコーディネートなどに取り入れれば、より自分を美しく、元気に見せることができます。身にまとうと輝く色を知ることで、仕事では頼りがいのある印象に、私生活では魅力的な女性に見せてくれることでしょう。

しかし、似合う色だからといって、何から何までパーソナルカラーでそろえる必要はありません。 今使っているものがお気に入りなら、そのまま使えば良い のです。

ここぞという仕事のときや、気合を入れたいデートなどのトータルコーディネートに用いるために、自分に似合う色を知っておくことはプラスになります。新しい洋服を買うときの基準にもできるでしょう。

パーソナルカラーを上手に取り入れて、自分に似合うおしゃれを楽しんでくださいね。

パーソナル診断については、こちらの記事で診断方法などを詳しく解説しています。

パーソナルカラー診断とは。東京のおすすめ店や利用の流れを解説

森山|KOSOTTO編集部

森山|KOSOTTO編集部

おいしいものに癒されながら、せっせと生きている20代後半女性。食べているときが一番幸せ。いかにリーズナブルに生活を豊かにできるか、日々模索中。

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