美術品買取のおすすめ業者10選｜買取実績もチェックして賢く売ろう

美術品を手放したいと思ったとき、どこに買取に出せば良いのか判断するのはむずかしいですよね。適正な価格もわかりづらく、査定を受けたとしても正しい価値をつけてくれているのか疑問に思うこともあるでしょう。

しかし美術品こそ買取店は慎重に選ぶ必要があります。査定士の知識次第で買取金額が変わってしまう可能性も考えられるからです。

本記事では美術品のおすすめ買取店や、店舗の選び方、高価買取のコツを紹介します。買取店を慎重に選んで、後悔のない取引にしてください。

美術品買取業者の選び方

美術品を買取に出そうと考えても、どこに依頼すればいいのかわからないという人は多いのではないでしょうか。美術品の知識が少ない人にとって、買取業者を選ぶことはとてもむずかしいものです。

そこでまずは買取業者を選ぶポイントを3点解説します。

専門ジャンルをチェックする

公式サイトで買取店の専門ジャンルをまず確認しましょう。「美術品」や「骨董品」のジャンルがない場合は、選択肢から外します。

専門ジャンルとして美術品があるということは、美術品を鑑定できる専門家が在籍しているということです。正しい鑑定の下に適切な買取額を算出してくれるでしょう。

特に美術品や骨董品を専門で買取している店舗は、鑑定士の専門性が高く、買取におすすめです。専門店は美術品専用の販路も保有しているため、安定して買取金額が高くなる可能性もありますよ。

買取実績や口コミを見る

買取店の多くは公式サイトに買取実績を掲載しています。しかし美術品や骨董品は、買取実績を見てお店の良し悪しを判断することは素人にはむずかしいです。売りたいものと似たようなものが実績に上がっていたとしても、同じような価格になる保証はありません。

そのため、買取相場や実績の金額で店舗を判断するのではなく、口コミでの店舗の対応などへの評価や過去に扱ったことがあるジャンルを判断材料にしましょう。

無料鑑定できるか確認する

買取店によっては、買取につながらなくても無料で鑑定をしてくれるところがあるので、そのような店舗の査定はどんどん受けてみましょう。仮に取引成立にならなくても、無料なら気軽に断って、次の買取先を探すことができます。

美術品の買取業者おすすめ10選

美術品の買取業者のなかで、特に評価の高い買取店を10店舗紹介します。買取方法や鑑定方法、特に得意としているジャンルなど、買取店によって特徴は異なるため、買取してほしい品に合う店舗を探してみてください。

店舗名	店舗紹介	ロゴ	評価	買取方法	送料
バイセル	詳細		★ 4.9	宅配/出張/店頭	無料
福ちゃん	詳細		★ 3.6	宅配/出張/店頭	無料
こたろう	詳細		★ 4.8	出張/店頭	–
美術品・絵画買取センター	詳細		★ 4.8	宅配/出張/店頭	無料
松本松栄堂	詳細		★ 3.4	宅配/出張/店頭	無料
日晃堂	詳細		★ 4.0	宅配/出張/店頭	無料
古美術 八光堂	詳細		★ 4.7	出張/店頭	–
なんぼや	詳細		★ 5.0	宅配/出張/店頭	無料
カーム	詳細		★ 3.0	宅配/出張/店頭	無料
おたからや	詳細		★ 4.0	出張/店頭	–

※口コミ評価はウリドキやGoogle、その他サイトの情報を参考にしています

バイセル

店舗紹介

バイセルは美術品や骨董品だけでなく、幅広いジャンルの品を買取っている総合買取店。出張買取、宅配買取、店頭買取のなかから、自分の生活に合った買取方法が選択できて便利です。

バイセルの美術品、骨董品の買取では絵画を中心に、掛け軸、陶磁器、茶道具、中国美術、刀剣など幅広く取り扱っています。専門的知識があるスタッフが、迅速かつ丁寧に鑑定してくれるでしょう。

有名作家の作品であれば、カビやシミ、しわ、傷などがあっても買取対象です。一見すると素人目には状態が悪いように見えても、専門家が補修するときれいになることもあるため、懸念点がある品でも一度買取に出してみてはいかがでしょうか。

福ちゃん

店舗紹介

福ちゃんは、買取実績が800万点を突破した人気買取店です。美術品や骨董品のほかに、着物や古銭、切手など、専門的知識を必要とする買取も得意です。

福ちゃんでの美術品や骨董品は茶道具･掛軸･絵画などが中心。特に骨董品の買取に強く、鑑定書がない品でも適切に鑑定し、できるだけ高い価格での買取を実現しています。

買取実績にも西洋アンティーク、象牙、翡翠、香木など珍しいものが並んでいて、多くの人たちから選ばれたことがわかります。

価値があるものかどうかわからないという人にも、福ちゃんがおすすめです。無料で査定が受けられ、現在の価値を把握できますよ。

査定額を聞いてから、売るかどうか判断したいという人は、まず福ちゃんに依頼してみるといいのではないでしょうか。

こたろう

店舗紹介

こたろうは骨董品や美術品の買取、鑑定経験が豊富な鑑定士が複数在籍している、美術品と骨董品専門の買取店です。骨董品買取、買取価格満足度第1位で多くの人に利用されています。

東京、大阪、名古屋、福岡に店舗を持ち、店頭買取のほか、全国どこでも出張買取中です。

店頭や出張での買取の場合、実際に会うまで鑑定士の雰囲気がわからず不安ということはないでしょうか。こたろうでは鑑定士の紹介が公式サイトに掲載されているため、事前にどんな人が担当してくれるかがわかって少し安心できます。

同店は独自の販売ルートを保持していて、買取金額の高さでも定評がある買取店です。こたろうの買取を検討する際は、ぜひ他店の査定金額と比べてみてください。

美術品・絵画買取センター

店舗紹介

絵画や美術品を中心に買取をしている買取店です。アンディ・ウォーホル、東山魁夷、藤田嗣治、片岡球子など国内外の作家を問わず買取を強化しています。

美術品・絵画買取センターは査定が早いことが魅力です。査定依頼から24時間以内に査定結果を受け取れます。さらに各ジャンルの業界トップの鑑定士が在籍しているので、鑑定の質も高く、鑑定結果も信頼できるものです。

美術品や骨董品の知識がない人が持ち込んでも、相談しやすい雰囲気づくりを意識しています。そのため疑問点を抱えて買取に進むことはなく、納得感が得られるでしょう。

買取方法は出張、宅配、店頭のなかから選択できます。自分が安心して買取が進められる方法を選びましょう。

松本松栄堂

店舗紹介

創業100年の美術商が美術品や骨董品の買取を行っているお店です。古美術品や骨董品だけでなく、現代アートまで幅広く扱っています。

特に、買取実績として多いものは、掛け軸や日本画などの日本美術作品、中国朝鮮美術作品、茶道具などです。美術品の販売もしている店舗で、重要文化財の取り扱いも任されるような経験豊富な鑑定士が在籍しています。

美術品自体の価値がわからないものでも、正しい価値で評価してくれるでしょう。とりあえず価値を知っておきたいだけで、今すぐ買取に出すことは考えていないと言う人も利用できます。

松本松栄堂では店頭買取だけでなく、全国への出張買取や宅配買取の利用も可能です。鑑定だけならネットや電話での相談にも乗ってくれますよ。

日晃堂

店舗紹介

骨董品や古美術品の買取をしている買取店です。掛け軸や陶磁器の買取に力を入れていて、掛け軸の斉白石、陶磁器の徳田八十吉などは、本物であれば高額で買取っています。

骨董品や古美術品は、贋作が多いことが鑑定をむずかしくする原因です。それを見極められる鑑定士がいるかどうかが鑑定結果を大きく左右します。同店では買取経験が豊富な査定士が複数名在籍していて、自信を持って贋作かどうかを見抜けるため、適正な価格で買取が可能です。

同店の店舗は神奈川県と大阪府にあり、完全予約制で店舗査定が受けられます。店舗が近くにない場合は、出張買取や宅配買取で同店を利用可能です。

LINEを使った簡単査定も受けられるので、まずは気軽に申し込みからしてみてはいかがでしょうか。

古美術 八光堂

店舗紹介

骨董品を買取し続けて40年の実績がある買取店です。買取相談から出張料、査定料などすべて無料で買取ができます。買取金額が1,000万円を超える場合も、現金買取が可能なので、すぐ現金が必要な場合に便利です。

八光堂では、絵画、茶道具、骨董品から、ガレやマイセンなどの作品に至るまで幅広く買取をしています。買取実績が豊富で、今までの買取実績が多く公式サイトで公開されているので、買取価格を予想しやすいでしょう。

買取方法は、出張買取と店頭買取ですが、査定や相談のみであれば、メールやビデオ通話でも対応しています。まだ買取に出すか決めきれず、実際に会って査定を受けることに抵抗がある人は、利用してみてはいかがでしょうか。

なんぼや

店舗紹介

なんぼやはブランド品や時計の買取などで人気と知名度が高い買取店です。実は骨董品や美術品も取り扱っていて、美術品、国内外の絵画、骨董品、掛け軸など、専門的な買取知識を必要とする品も積極的に買取っています。

なんぼやの買取は宅配、出張、店頭、オンラインで行われていますが、骨董品と美術品の買取に関しては、宅配買取は行っていません。骨董品の運搬に慣れていなくて不安という人は、全国どこからでも無料で利用できる、出張買取を利用しましょう。

同店では、特に骨董品の買取に力を入れています。火鉢やかんざしセット、印籠などの買取実績があり、経験も豊富です。

骨董品を買取に出すときは、ぜひなんぼやの査定を受けて他店と比較してみてください。

カーム

店舗紹介

カームは美術品や骨董品、貴金属の買取を行う買取店です。カームではまず主要5都市の美術倶楽部に所属している鑑定士による査定を受け、美術品の価値を鑑定します。そのあと、買取、自社オークションや質のサービスのなかから希望の方法を選択可能です。

買取は査定額で買取ってもらえるサービス、自社オークションは希望の最低落札額を付けて出品するサービス、質入れは品に応じた適切な額の融資が受けられるサービス。それぞれ手数料や手間、美術品を手放すかどうかなど結果が異なるため、自分の希望に沿う形を選択しましょう。

カームでの査定・買取は、宅配、出張、店頭の3つの方法で行われます。査定だけなら写真をメール、LINEや郵送で送るだけでも鑑定可能。全国どこからでも利用できますよ。

おたからや

店舗紹介

美術品や骨董品の買取のなかでも、絵画に特に力を入れている買取店です。2020年の調査では絵画買取金額満足度第1位に選ばれたほど、実績があります。

特に絵画の買取実績は豊富です。公式サイトにも数多くの実績が掲載されています。自身の持つ美術品と比べてみると、およその買取金額を予想できるかもしれませんね。

おたからやは美術品、骨董品のほかにも、ブランド品や金・貴金属など、ほかのジャンルの買取もしています。まとめて買取してもらいましょう。

汚れていたり、カビがあったりするものでも、買取対象になることがあります。他店で諦めた人はぜひおたからやの査定を受けてみてくださいね。

美術品の買取相場は？

美術品は1点物が多く、買取相場をつけることがむずかしいので、あまり買取相場を参考にはできません。しかし、買取実績を参考にして予想することは可能です。

各買取店の公式サイトなどに掲載されている買取実績のうち、自分が売りたいと思っているものと作者や大きさ、状態、付属品の有無などが類似しているものを参考にしましょう。

出典：福ちゃん、おたからや

美術品を高く売るためのコツ

美術品を少しでも高く売るためのコツを紹介します。

今すぐ手放すことはしないという人も確認しておくといいでしょう。将来的に手放すときに少しでも高い評価を受けられるように、現在の保管方法や取り扱いなど見直すポイントが見つかるかもしれませんよ。

付属品や鑑定書をそろえる

美術品の付属品や鑑定書はそろえて査定に出しましょう。付属品にはフレーム、箱、保証書などが含まれます。

美術品の買取において重要なのは、それが本物であることが証明できるかどうかです。鑑定書や保証書、付属品がついていれば、贋作でないことが証明でき、適正な価格での取引ができるでしょう。

鑑定書がない場合は事前に、ほかの機関で鑑定書を作ってもらうことも可能です。

きれいな状態にしておく

どんな美術品でもきれいな状態で保管されているほうが、査定の際に価値が高く評価されます。その美術品に合った保管方法や展示方法に気を使い、できるだけきれいな状態を保ちましょう。査定前にもできる範囲で手入れをすることが重要です。

手入れ方法

美術品や骨董品の手入れ方法は、品によって異なります。それぞれ正しい方法を調べてできる範囲で手入れをしましょう。

• • 絵画

飾らない場合は箱に入れて保管し、一年に一度箱から出して乾燥させます。飾る場合は乾燥、日光、紫外線、湿気、たばこなどをできるだけ避けられるところに飾ってください。ほこりなどの汚れは定期的に払いましょう。

• • 漆器

柔らかい布やスポンジで洗ってふきあげます。汚れがひどいときは、台所用中性洗剤が使用可能です。

• • 茶道具

茶筅は丁寧に手洗いでついた粉などを落とし、茶碗はふきんや手で優しく洗ったあと、5日以上風通しの良いところで乾かします。

そのほかにも素材に応じて、洗剤が使えるものや使えないもの、水洗いできるものなどさまざまです。正しい手入れ方法を調べて、大切に扱いましょう。

正しい扱い方と保管方法

正しい扱い方と保管方法を知らなければ、知らず知らずのうちに価値を損なうことがあります。それぞれの美術品に合った扱い方と保管方法を学んでおきましょう。

• • 絵画

絵画は湿気を避け、風通しがよく直射日光が当たらない場所で保管します。クローゼットや押し入れにしまいっぱなしにしないよう気をつけましょう。手入れのときは絵の部分に触れないよう、フレーム部分に触れて行います。

• • 漆器

漆器は紫外線に弱いので、保管する場合は日が当たらない食器棚などに入れておきましょう。食器同士を重ねる場合は、間に柔らかい紙などをはさむ必要があります。また、長時間水につけることがないよう気をつけましょう。

• • 茶道具

風通しのいい場所に保管します。箱に入れなくても大丈夫ですが、割れないよう安定した場所に置かなくてはなりません。茶筅は洗ったあと、くせ直しという道具に入れて形が崩れないように保管します。

複数の美術品をまとめて買取に出す

買取店によっては、複数の美術品を一度にまとめて買取に出すと、買取金額をアップしてくれるサービスがあります。その店舗で取り扱っているジャンルの商品なら、美術品ではなくても対象内という所も。

買取に出したいものが複数ある場合は、同時に買取に出すことができるか検討してみてください。

複数の買取業者に依頼する

美術品は鑑定士や査定士の評価によって、買取金額に差が出やすいジャンルです。そのため、複数社から査定を受け、比較して買取依頼する店舗を決めましょう。

複数の店舗に同時に査定に出すことが手間に感じる場合は、一括でさまざまな買取店の査定が受けられるサービスを提供しているところがあります。査定時間をたくさん取れない場合は、利用してみてはいかがでしょうか。

買取強化や査定アップのイベントを狙う

美術品によっては、買取アップキャンペーンが実施される場合があります。キャンペーンの対象は、美術品のジャンルや作家などそれぞれです。買取店を探す際は、自分が買取に出したいものが対象となるキャンペーンを探してみましょう。

また有名作家なら、買取強化作家として指定されている場合もあります。手持ちの品の作家を買取強化しているお店も、合わせて確認してみるといいでしょう。

売るタイミングをはかる

掛け軸や絵画などで、季節感を感じる絵柄の場合は、需要が高まる時期を狙って買取に出すといいでしょう。具体的には絵を飾りたい季節の2ヵ月～3ヵ月前がおすすめです。

骨董品も同様に、季節感があるものは、季節を先取りできる時期に買取りに出しましょう。また骨董品の買取に関しては、トレンドを見極めるのも重要です。コレクターの間で何が人気なのかを常に把握しておくと良いでしょう。

人気とともに需要が高まったタイミングで売りに出すと高価買取が期待できます。

気をつけなければならないのは劣化するものの売り時です。時期を見計らっていて、品が劣化してしまっては、逆に買取金額を下げる可能性があるので注意しましょう。

美術品買取についてのQ＆A

美術品買取に関してよくある質問をまとめました。

• • 作家や制作年代が不明でも買取可能？

買取可能です。ただし鑑定には専門的知識を必要とするため、できるだけそのジャンルの専門店を選びましょう。

• • 状態が悪くても買取可能？

状態によって異なります。悪くても買取になることもあるので、一度査定を受けてみることをおすすめします。査定に出す際は、「状態が悪いものも相談に乗ります」などの表記がある買取店を選ぶと良いでしょう。

• • セットがそろっていない美術品も買取可能？

買取可能です。1点ずつの美術品の価値を鑑定し、評価するため、セットがそろっていなくても問題はありません。

• • 美術品に含まれるか不明な物は依頼可能？

依頼可能です。査定に出した品に美術品的価値があるかどうかは、店舗のほうで判断します。

• • 美術品を買取に出したことは人にばれない？

ばれません。買取店はそれぞれ個人情報を守るため、人にばれることはないでしょう。ただし、出張買取の際に査定士が乗ってきた車に、店舗のロゴが入っているということはあります。近所の人にばれたくないという場合は、事前に相談と確認をしておくと良いでしょう。

美術品や骨董品の買取は店舗選びを慎重に

美術品や骨董品の買取店の選び方や、おすすめの買取店、高く売れるコツなどを紹介しました。

美術品や骨董品は買取相場を事前に把握しておくことがむずかしいジャンルです。そのため、査定金額を提示されたときに、それが適正価格なのかどうか判断するのもむずかしく、言われた価格でそのまま取引をしてしまうこともよくあります。

しかしのちのち損をしたということに気づいたなんてことにならないよう、事前に正しい知識を身に着けておかなければなりません。

本記事を読んで、美術品や骨董品の買取知識を入れたうえで、買取に臨みましょう。