「香水をプレゼントでもらったけど、好みではなくて使い切れなかった」「昔使っていた香水が出てきたけど、捨て方が分からない」など、途中まで使った香水の処分に困る経験をする人もいますよね。
香水は、正しい方法であれば自分で、安全に処分することが可能です。
しかし、香水の中身や容器の種類によって、処分の仕方は異なるので、事前に知識を持って置くべきでしょう。
この記事を読んで、香水の捨て方を種類ごとに理解すれば、危険を回避しいざ処分する際もスムーズにできるため、ぜひ参考にしてくださいね。
香水を捨てる前に確認しておきたいこと
香水は最後まで使い切らずに残りがち。ほかに好みの香りを見つけると、そればかり使って気が付いたら何本も使いかけの香水が保管されているなんてことも考えられます。
自宅に中途半端に残った香水がたくさんあると、それだけで場所をとってしまうので気になったらすぐに処分したいですよね。
しかし、捨てる前にチェックしておきたいことがいくつかあるため、まずは確認しておきましょう。
使用期限
香水には、使用期限は記載されていないものがほとんどですが、品質を保持できる期限はあり、未開封の香水は約3年ほど品質が保持できます。
開封した香水の場合は、空気に触れるなどのさまざまな要因により劣化していくため、約1年で使い切るのが良いでしょう。
香水は肌に直接触れるものなので、安心して使うためにも使用期限内に使い切り、残ってしまった香水は正しく処分して新しい香水を購入するのがおすすめです。
アルコールの有無
香水は種類によってアルコールが含まれています。
アルコールが含まれる香水は、消防法で危険物である「引火性液体」に指定されているため、そのまま他のゴミと一緒に処分すると引火の恐れがあり危険です。
また、油分やアルコールが含まれる香水をそのまま水道に流すのも、排水管を傷めるほか、環境汚染にもつながるのでNG。処分する前にアルコールや油分の有無を確認しておきましょう。
中身が残っている香水の捨て方
香水の瓶にまだ香水が入った状態では、そのまま捨てられないことを前述しました。では自分では処分できないのでしょうか。
実は、香水が残った状態でも正しい方法なら自分で処分することは可能です。
ここでは、自分で香水を処分する方法を手順に沿って説明します。「自分で早く処分したい」という人はぜひ参考にしてください。
① 容器を開ける
まずは、容器から中身を出すために容器の蓋を開けます。ひねって簡単に開けられるものなら問題ありませんが、金属の留め金がはまっているものは、少々手間がかかり、ニッパーやマイナスドライバーも必要です。
蓋はマイナスドライバーで根元に挿しこみ、てこの原理を利用して取り外します。金属部分はニッパーを縦に挿して少しずつ切り開いていき、金属部分を引き抜き分解完了です。
容器を開ける際は中の香水が汚れるのを防ぐため、新聞紙などを敷いて軍手をして行いましょう。
② 中身を処分する
蓋が空いたら、中身を処分します。スーパーの袋に布や新聞紙、キッチンペーパーなどを入れ、香水をゆっくり流し込みましょう。
全部注いだら袋の口をしっかりとしばり、その上からジップ付き保存袋に入れて密閉します。この状態なら、燃えるゴミとして出せますよ。
においがキツイと感じる場合には屋外での作業がおすすめ。少量だと良い香りでも、大量だと気分が悪くなることもあります。手につきたくない場合は薄手のポリ手袋をして作業を行うと良いでしょう。
③ 容器を処分する
中身を出したら、容器も正しく処分しなければなりません。香水の容器には種類によってガラス瓶、プラスチック、金属などさまざまな素材が使われています。そのため、自治体のルールに則って、分別し処分することが不可欠です。
例えばプラスチックは、プラスチックゴミで出す自治体もあれば燃えるゴミで出す自治体もあるので、正しい分別で処分しましょう。
絶対NG!香水の危険な捨て方
香水には、香料を溶かす役割として精油やアルコールが使われているものが多いです。アルコールは引火する恐れがあるため、瓶に中身を入れたままゴミとして出すのはNG。
さらに液体だから大丈夫だろうとトイレやシンクに流すと、しばらく強烈なにおいが続くだけでなく、排水管の傷みや環境汚染につながるので、たとえ少量でもやってはいけません。
瓶に中身が入った状態でそのままゴミとして出すのも、瓶が割れた際に強烈なにおいがゴミ回収業者や近所の人への迷惑になるため、必ず分別して正しい捨て方を守りましょう。
アロマオイル、アロマスティックの捨て方
「アロマオイルに凝っていた時期があって集めていたけど、今は使っていない」「お土産でもらったけど、好みじゃない」などの理由で香水だけでなく、アロマオイルやアロマスティックの処分に困っている人もいるでしょう。
ここでは、アロマオイルやアロマスティックの捨て方を詳しくご紹介します。
アロマオイルの捨て方
- ドロッパー(中栓)をゆっくり開ける
- ジップ付き保存袋や牛乳パックにキッチンペーパーや新聞紙を詰めて、アロマオイルを染み込ませる
- 牛乳パックなら口をテープで密閉、ジップ付き保存袋なら口をしっかり閉じて燃えるゴミで捨てる
アロマスティックの捨て方
- スティックは燃えるゴミで捨てる
- 残っているアロマオイルは、牛乳パックやジップ付き保存袋に新聞やキッチンペーパーを詰めた中に注ぐ
- 牛乳パックはテープで密閉、ジップ付き保存袋は口をしっかり閉じて、燃えるゴミで捨てる
- 瓶やふたなどは自治体の分別ルールに合わせて廃棄する
捨てる以外で活用。香水の再利用方法
「お気に入りの香水の残りを捨ててしまうのは何だかもったいない」という人もいるでしょう。
ここでは、香水の活用法をいくつかご紹介します。最後まで使い切って香りを満喫してくださいね。
ルームフレグランスにする
いつでも好みの香りに包まれていたいなら、ルームフレグランスに使うのがおすすめです。
スプレー部分を取り外し、無水エタノールで薄めたら瓶にラタンスティックを差し込むだけで使えます。無水エタノールの量で香りが調整できますよ。
香水ボトルは素敵なデザインのものが多いので、瓶を活かしてリビングや玄関に置くとインテリアとしても楽しめます。
バスアロマにする
湯船にお湯をはり、香水を数滴垂らすだけで好きな香りでリラックスできます。
香水があればできる手軽さでいつでもできる方法です。いくつかの香水があれば、気分に合わせて香りを使い分けるのも良いですね。
ただ、たくさんふりかけるとにおいが強くなり、気分が悪くなることもあるので、気をつけましょう。
サシェにする
裁縫が好きな人は、サシェにチャレンジしてみてはいかがでしょう。サシェとは「香り袋」のことで、バッグやクローゼットに入れておくと持ち歩くものを好みの香りにできるアイテムです。
コットンに香水を染み込ませ、好きなデザインのはぎれなどを袋状に縫ったら、コットンを入れてひもやリボンで口を締めます。裁縫が苦手なら、市販のミニ巾着を使うのも良いでしょう。
使用期限前なら買取に出すのもあり
「もらった香水だけど使わない」と、家に香水が眠っている人もいるでしょう。
使用期限内の香水があれば、買取店で買取ってもらえることもあります。ブランドや種類によっては、思っている以上に高価買取してもらえるかもしれません。
買取金額は店によってさまざまなので、より高く買取してもらいたいなら、複数の店で査定してもらうのがおすすめです。
香水の残りは溜め込まずに安全に処理して部屋を片付けましょう
香りが気に入って購入した香水でも、途中で飽きたり、量が多くて使い切れなかったりさまざまな理由で残りがちです。
香りを楽しむ香水は、肌に直接触れるものなので使用期限があり、期限が切れたら処分も考えなければいけません。
アルコールが含まれている香水は正しい方法で処分しなければ危険を伴うこともあるので、しっかりと処分方法を確認し、安全に家のなかを整理しましょう。