田中貴金属の買取サービス「RE:TANAKA」をご存じでしょうか。大切な貴金属を売却する際には、安心できる買取店を選びたいもの。
買取店について詳しく知らないまま貴金属を売却すると、買取価格に納得できなかったり、手放したことを後悔したりすることになりかねません。
そこで本記事では、田中貴金属の買取サービス「RE:TANAKA」について詳しく解説します。口コミや買取の注意点などもご紹介しているので、ぜひ参考にしてくださいね。
田中貴金属について
田中貴金属は日本国内でいち早く「金の資産的価値」に目を付けた、日本における金の売買を担うパイオニア企業です。
1970年代、金の輸出入が日本でも解禁となりました。
その動きを解禁前から注視し、買取った金を溶かして再生成して世界へ販売する許可である「ロンドン金市場公認溶解検定業者の認定」を申請。田中貴金属が日本で初めて認定を受けます。
以降日本国内外を問わず、金の積極的輸出入ができるネットワークを構築していきました。今では「日本で金の売買といえば田中貴金属」といわれます。
田中貴金属は現在、海外からの信頼も厚い企業です。
その証として、カナダ王立造幣局とオーストリア造幣局の地金型コインの日本輸入販売総代理店の役割も担っています。
田中貴金属の貴金属ジュエリー買取サービス「RE:TANAKA」の特徴
田中貴金属の中で、貴金属ジュエリーの買取サービスを行っている部門の店舗を「RE:TANAKA」といいます。店舗には金の専門家が在籍していて、わかりやすい価格と丁寧な対応が人気です。
ここではなかでも特徴的なRE:TANAKAの特徴を3点ご紹介します。
全国統一の買取価格を公表している
RE:TANAKAでは全国にある店舗の金の買取金額を統一し、毎日公式サイトで発表しています。これはどこの店舗で購入しても、買取額に不平等が生じないようにするためです。
RE:TANAKAで買取った品は、そのままの形で販売するのではなく、素材として再利用しています。そのため品物が破損したり傷がついていたりしても査定額に影響しません。
査定額は貴金属の重さと品位によって決められるため、買取額を公表できます。
買取価格の簡易シミュレーションができる
RE:TANAKAの公式サイトでは、買取価格のシミュレーションができます。
まず品物の素材と品位を確認し、重さを測りましょう。その際宝石などがついている品は、買取対象物以外の重さに対しては買取金額がつかないことに注意が必要です。
公式サイトの簡易シミュレーションに上記の事項を入力すると、参考買取価格が表示されます。
あくまで参考価格であり、計算にはその日のリサイクル価格が使われるため、買取金額を保障するものではありません。
店頭買取のみで安心安全
RE:TANAKAでは、名を語った詐欺などを防ぐため、郵便買取や出張買取といった方法では買取ってもらえません。必ず店舗に足を運ぶ必要があります。
買取対象と、そうでないものを目の前で説明した上で仕分けし、買取金額を算出。納得がいけば買取をすすめてくれるので、安心して取引できます。
田中貴金属「RE:TANAKA」で買取できるもの
RE:TANAKAでは買取対象が決まっています。対象以外のものがついていると買取そのものができません。
買取対象を1つ1つ紹介するので、手持ちの貴金属が買取対象なのかどうかを確認してみてください。
貴金属ジュエリー製品全般
- ネックレス
- ブレスレット
- リング
- イヤリング
- ピアス
- ブローチ
- バングル
- アンクレット
- ピンズ
- その他
貴金属ジュエリーは買取対象です。査定の際は品位を確定させることが買取価格を決める上で重要となるので、品物が壊れていたとしても問題ありません。
品位の表示がなく目視で確認できない場合も、専用の蛍光X線検査装置で製品の正確な品位を判定できます。もし可能なら品位を確認できる保証書などを一緒に持っていくと、買取査定がスムーズに進むでしょう。
貴金属工芸品
- 小判
- 大判(レプリカ)
- 金銀盃
- 食器
- 置物
- 額縁
- 根付
- その他
貴金属でできた工芸品も買取対象です。
工芸品はアクセサリーとは異なり、品位が記載されていないこともあります。その場合でも買取は可能なので、迷ったら店舗に持ち込んでみましょう。
品位がわからないものは店舗にある専用の蛍光X線検査装置で調査し、査定します。
部分的に金銀プラチナ以外の素材が使われているものは、取り外しが可能であれば金銀プラチナの部分のみを取り外して買取。
それ以外の部分は買取にならないので注意が必要です。
貴金属メダル・コイン
- 記念メダル(JRAメダル含む)
- 外国記念コイン
- その他(地銀型コインは除く)
記念メダルとは日本国内の有名な観光地で記念に発行することができるものや、大きなイベントが開催されたことを記念して発行されるものなどの総称です。
そのうち、金や銀で作られたものが買取対象になっています。
JRAで優勝した馬の馬主がもらえるJRAメダルもK24のため、買取対象です。
ギンザタナカ製純金カレンダー
- ホシエスマークが有るギンザタナカ製の純金カレンダー
ギンザタナカ製純金カレンダーとは、ギンザタナカという直営店で販売されている純金カードのカレンダーです。
特殊な印刷技術を使い、純金にカレンダーを印刷。使っても傷がつかないようにラミネート加工がしてある美しい仕上がりで人気があります。
他のブランドでも金のカレンダーを作っていることはありますが、 RE:TANAKAではギンザタナカ製のカードのみ買取対象です。
貴金属ジュエリーの切れ端等
- ネックレスのチェーン
- ブレスレットの金具
- イヤリングの金具
- その他
貴金属でできたジュエリーが壊れてしまったり、一部を紛失したりして使えないものも買取対象です。
一般的な中古品の販売業者では、買取った後に売り物にならない品物は買取不可のことがあります。
しかしRE:TANAKAでは買取った金を一度溶かしてしまうので、破損していても一部しかなくても買取対象です。
田中貴金属「RE:TANAKA」で買取できないもの
貴金属買取と聞くと、金・プラチナ・銀など対象の貴金属製品であれば、すべて買取ってもらえる印象がありませんか?しかし実際はその金属や品物の特性によって、RE:TANAKAで買取ができないものもあります。
せっかく店舗までもっていったのに買取ってもらえなかったということのないように、確認してから査定に出すようにしましょう。
法定通貨
- 円表記のある通貨
- 地金型コイン
日本の通貨として使用されている金属は再利用することができないので買取対象外です。
また、同様に地金型コインも対象外です。地金型コインとは金を資産として管理、保持しやすいように作られたコインで、それぞれ「地金価格」に基づいた「コイン価格」が存在します。
地金コインはただの金の重さでは価値をつけることができないため、買取はされていません。
ただし直営店のギンザタナカおよび特約店にて、地金価格に基づいた買取は行われているので、地金コインを手放す場合はそちらの店舗を利用しましょう。
工業製品等
- ルツボ
- プリント基板
- 鉱石
- ボンディングワイヤー
- その他
RE:TANAKAの買取サービスは個人での買取を希望する方向けに展開されています。工業製品や製品屑などは主に企業からの持ち込みが多くなる品物です。
RE:TANAKAが対象とする個人からの買取では持ち込まれることがほとんどないため、買取の対象外とされています。
貴金属の品位が特定しにくいもの
- 時計
- ベルト
- メガネ枠
- 金歯
- 粉末状
- 粒状
- メッキ品
- その他
時計やベルト、メガネ枠などの品物は買取対象の金属以外でできている部分が多く、買取対象になりにくい品物です。
ただし金属部分のみを取り外すことができ、その部分に金属の品位を明確にする刻印があれば買取対象になることも。迷った場合は念のため査定に持っていくことをおすすめします。
それ以外、刻印が品物になく品位を査定しにくいものは買取対象外です。
危険物
- ライター
ブランド品のライターだと金や銀などの貴金属でできた品物がありますが、RE:TANAKAでは買取対象外です。
ライターは危険物であり、貴金属の部分とそうでない部分を分解して金の部分を再利用するという方針には、不向きであるためだと考えられます。
ブランド品ライターであれば、他のブランド品買取店で買取ってくれる場合があるので、そちらへ査定に出してみるのがおすすめです。
K9未満の金製品
金であればなんでも買取ってもらえるのか?と思う方もいると思いますが、金の中でも買取対象外のものがあります。それがK9未満の金製品です。
金は硬度が低い金属で、金100%の製品は多くありません。金製品の多くは、金に他の金属を足して硬度を高くして加工します。
その製品の金の含有割合を表したものが「K」と表示される数字です。K24がほぼ金100%の純金製品で、数字が下がるほど金の含有量が下がります。
RE:TANAKAではK9未満の金製品は金の含有量が少ないため、買取の対象外です。
Pt750未満のプラチナ製品
プラチナも金と同じくすべてが買取対象になるわけではありません。
プラチナは柔らかい性質を持った金属のため、他の金属を混ぜてアクセサリーなどの商品に加工しています。
金属内のプラチナ含有量を示した数字がPtの後に書かれる数字で、Pt950であればプラチナ95%の製品ということです。
RE:TANAKAではPt750未満のプラチナは買取対象外になります。
しかし国際貴金属宝飾品連盟(CIBJO)は、プラチナの標準品位をPt850以上と定めているので、多くのプラチナ製品が条件を満たすでしょう。
800未満の銀製品
銀商品も金やプラチナと同じく、すべて買取対象になるわけではありません。
銀製品には「シルバー950」「Sv950」などの刻印がされていることが多いですが、これが銀の含有量を示しています。
銀も柔らかい性質を持っている金属のため、アクセサリーなどに加工する際は銅など他の金属を混ぜて加工しているのです。シルバー950は銀の含有量が95%という意味になります。
RE:TANAKAではシルバー800未満の銀の買取をしていません。しかし国内で流通している銀アクセサリーなどのほとんどはシルバー925以上です。
買取ってほしい商品に刻印がなかったとしても、銀製品であれば査定に出してみると買取対象であることが多いと考えられます。
宝石
金やプラチナの指輪・ネックレスなどについている宝石の部分は、 RE:TANAKAの買取対象外です。
宝石の部分と貴金属の部分が分解できる場合は、貴金属部分のみ買取ってもらうことはできます。
宝石の取り外しは店舗でも可能ですが、傷がついてしまう可能性も。店舗での取り外し作業が心配であれば、自宅で取り外してから持ち込むようにしましょう。
また、田中貴金属「RE:TANAKA」だけの査定ではなく、宝石が付いた状態で買取ってくれる店舗の査定額も比較のために見ておくと、買取に出す際の参考になります。
田中貴金属「RE:TANAKA」の口コミ
「RE:TANAKA」は老舗の貴金属買取店で、なんとなく敷居が高いような気がして利用しにくいと感じている人はいませんか。
ここでは田中貴金属「RE:TANAKA」を実際に利用して、貴金属を買取ってもらった人の口コミを数点ご紹介します。貴金属買取を検討している人はぜひ参考にしてみてください。
プレゼントを買いに訪問、ついでに他店で購入し壊れたアクセサリー数点の修理を依頼、快く受付して頂けました。
ただ、インポートの物が修理代高額になる可能性があることを説明されたので売却見積もりをして頂いたら思っていたより高値だったので売却して新しいネックレスを購入。
購入と売却を同時にすると引取価格相場+5%上乗せして頂けました。
使わなくなったアクセサリーの買い替えにまた、伺いたいです。
ハートカナさん
出典:Google
母の遺品のプラチナリングや、使わなくなったアクセサリーをまとめて買ってもらいました。細かいものもしっかり検査してくれ、一階で指輪を買ったので5%プラスされ、新しい指輪に買い替えました。良かったです。
ホチキスの母さん
出典:Google
積立ての金を、売りにいきました。対応は、良くて感じいいです。
高級過ぎて、場違いな感じでしたが、良くしてもらいました。
Toushl Wakabayashlさん
出典:Google
手数料が明確でわかりやすい。5g、2200円、その日の相場、現金決済で手間いらず。滞在時間も短く最高でした。
太郎昭和さん
出典:Google
日本一信頼出来る地金商です。検査も本人確認も厳格です。
買取り品の写真も撮ります。金貨の種類別に細かく買取り相場を提示しています。
巷の買取り業者は、本日の相場を提示しておいて、買取る時はその価格より数%安くなると言ってきました。そういうお店では、売却しないほうがいいです。
購入売却は田中貴金属が一番です。
姫草ゆり子さん
出典:Google
田中貴金属「RE:TANAKA」買取時の注意点
RE:TANAKAは総合買取店とは異なる、「貴金属専門の買取店」です。
その特性上、買取に出す際に知っておかなければならないことや、注意しなければならないこともあります。
買取に出す際はチェックしてから店舗に向かいましょう。
貴金属以外の価値は評価されない
貴金属専門の買取店のため、買取対象は金銀プラチナのみです。
買取対象に付属している宝石など、貴金属以外の部分は価値にならず、買取ってもらえないので気を付けましょう。
通常買取店で貴金属を扱う際は保証書や箱などがあると査定額がアップしたりしますが、 RE:TANAKAではそのようなこともありません。
買取金額に影響するのは品位と量のみです。
一人あたりの買取数量の上限が設けられる場合がある
多くの人がRE:TANAKAでの買取サービスが受けられるよう、買取数量の上限がある場合があります。
上限の数や買取額に関しては各店舗で異なるため、多くの品物を買取ってもらいたいと考えている場合は事前に電話で確認しておくようにしましょう。
一個人の保有と想定し難い数量の場合は買取されない場合がある
RE:TANAKAの買取サービスは個人所有の方を対象にしていて、企業からの買取は行っていません。また個人所有であっても数量が多い場合は買取ができないことも。
量が多い場合は別のサービスが利用できることがあるので、不安な場合は事前に店舗に電話を入れておくとそれに合った対応をしてくれますよ。
田中貴金属「RE:TANAKA」で買取時に必要なもの
店頭買取をしてもらう際に持っていかなければならないものは以下の通りです。
- 公的機関で発行された本人確認書類
- 振り込む口座番号がわかるもの
- 委任状(代理人が買取に行く場合のみ)
まず「公的機関で発行された本人確認書類」です。代表的なものは、運転免許証、マイナンバーカードなどが挙げられます。
健康保険証など顔写真が掲載されていないものは、対象となる書類2点が必要です。
顔写真付きの証明書がない場合は、公式サイトを確認して必要書類をそろえてください。
「金融機関の口座番号がわかるもの」は「取引者本人の口座のみ」となっているので、代理人が取引を進める場合には気をつけましょう。
また代理人が買取に行く場合は、代理人の本人確認書類とは別に、取引者が記入した委任状が必要です。
公式サイトに書式が掲載されているので、記入のうえ、忘れずに持っていきましょう。
田中貴金属「RE:TANAKA」で買取にかかる時間は約30分
RE:TANAKAでの買取は重量と品位で金額が決まるので査定が短く、30分程です。
査定士が品位を確認し、リサイクル価格を基に買取金額の目安を提示します。
価格に同意後、書類を提示し本人確認。付属の買取対象外のものを外して計量し、算出されたものが正式な買取金額です。
御計算書に品位・重量等を記載し、現金を受け取って買取が完了します。
田中貴金属「RE:TANAKA」での買取手数料は無料
RE:TANAKAでは買取手数料などは発生しません。
店舗での買取価格は不平等にならないように、朝9:30に更新される当日のリサイクル価格に基づいて、全国全店舗一律で管理されています。
このリサイクル価格は、買取にかかる買取手数料や査定料金などすべて含まれた価格です。買取の際に別途料金が引かれるということはないので安心してくださいね。
田中貴金属「RE:TANAKA」は信頼度の高い老舗の貴金属買取店
金・銀・プラチナなど、貴金属専門の買取サービス店である田中貴金属「RE:TANAKA」の特徴や買取商品、注意点、口コミなどをご紹介しました。
総合買取店とは買取方法も基準も異なっているため、他店で値が付かなかったものが買取ってもらえることも。
自宅に眠っている貴金属製品がある人は、ぜひ田中貴金属「RE:TANAKA」に持ち込んでみてくださいね。