ヤフオクで入札した直後に再び入札されて、なかなか落札できないといった経験をしたことはありませんか?
それ、実はライバルが自動入札していて、何度こちらが入札してもすぐに再入札されてしまっているのかもしれません。ライバルにやられると嫌ですが、それならこちらも自動入札で対抗しましょう!
また、終了間際の入札合戦には「吊り上げ入札」されている可能性もあります。「自動入札」や「吊り上げ入札」を知らずに入札すると、予算を超えて落札してしまったと後悔することに繋がりかねません。
この記事を読んで、自動入札や吊り上げ入札の見分け方を知れば、きっと予算オーバーの落札を防げるはずです。ぜひ役立ててみてください。
ヤフオクの自動入札のしくみ
オークションは、定価があるのではなく、欲しいアイテムに一番高く入札した人が落札できるしくみです。そのため、欲しいものを手に入れるためには、もっとも高い額で入札する必要があります。
オークション参加者が複数いるとどんどん価格が上がるので、通常の入札方法の場合残り時間が少なくなると、パソコンやスマホで常に様子を確認しなくては落札を逃すことも。
自動入札は、決めた予算の限度内で入札できる機能です。ほかに参加者がいても指定の予算まで再入札されるので、何度も入札する手間がかかりません。自分以外誰もいなかった場合は、開始価格で落札できます。
自動入札の例
ヤフオクでは、参加者や入札額などの状況によって落札できるか、落札できたとしても価格が変わるかします。
例えば、現在の価格が500円、最高入札額800円で入札するとどうなるでしょう。
別に入札者がおらずそのままオークションが終了したら、現時点の金額で落札が決まります。
それでは、現在価格が500円、別の人が900円で入札して自分が800円で入札したらどうでしょう。
自動入札が働き、別の人が自分の最高入札額800円と10円(入札単位)を合わせた810円で入札し最高額入札者になるので、別の人が810円で落札します。
はたまた、現在価格が500円、別の人が最高入札額600円で入札したなかで、自分が最高入札額800円で入札した場合はどうでしょう。
自動入札が働き、自分が別の人の最高入札額600円と10円(入札単位)を合わせた610円で入札し最高入札者になるので、自分が610円で落札します。
相手が自動入札しているか見破る方法
自動で現在の価格に上乗せして入札できる自動入札は、利用する側としては便利ですが、同じアイテムを落札したいと願うライバルが使っていると気が気ではないですよね。
例えば、ヤフオクで自分以外の入札者が自動入札を利用していると、自分が入札してもすぐ相手に入札されてしまいます。その後、入札単位ずつ金額が上がっていく場合は、相手も自動入札かもしれませんね。
ただ、ほかの人が最高入札額をいくらに設定したのか、知ることはできません。
損をしない自動入札のやり方
ヤフオクでは、欲しい商品をなるべく安い金額で手に入れたいと誰もが思うものです。自動入札はユーザーにとって有効な機能ですが、使い方によっては損をしてしまうことも考えられます。
ここからは、お得に商品を落札するための自動入札の使い方を解説。
商品の相場を調べる
自動入札は、自分の予算上限額を入力してあとは待つのみの便利な機能ですが、落札したい商品の相場をあらかじめ知っておくことは重要なポイントです。
相場より大幅に高い上限額を設定しておくと、高い落札価格で購入することにもなりかねません。また、ヤフオクに出品されている商品は新品だけではないので、同じ商品でも状態によって相場も変わってきます。
ヤフオクでは、過去に落札された商品が一覧で確認可能です。以下にその方法をご紹介します。
- ヤフオクのトップページにある「検索窓」に商品名やキーワードなどを入力し検索
- 「落札相場を調べる」をクリック
一覧から商品とその状態を確認し、どの程度の状態ならいくらで落札されているのかを事前にチェックしておくと、自動入札の上限額を決める参考にもなりますよ。
予算を決める
商品の相場がわかったら、自分の予算内で上限額を設定しましょう。
入札者が自分一人だったら、現在の価格で落札できるので問題ありません。一方、ほかにも落札したいと願う入札者がいる場合、お互いに入札し、どんどん価格が上昇します。予算を決めていないと、相手に負けたくないという闘争心が芽生えてしまうことも。
失敗しないためには、予算は予め設定しておきましょう。
余裕のある最高入札額を設定する
人気がある商品の場合、オークション参加者も多くなるので、現在価格に近い最高入札額を設定していてもすぐに上書きされる可能性が高いです。
そのため、相場や自分の予算などを考慮して、なるべくすぐに入札されない程度の最高入札額を設定すると、自動入札機能を有効活用できるでしょう。
予算額を超えたら諦める
予算を決めて超える価格になったら、きっぱりと諦めることも大切です。
ライバルと競っていると落札したい気持ちのほかにここでは負けられない、やめられないという気持ちも生まれがち。その結果、相場以上の高い落札価格になることもあるので、平常時に考えた予算を守ることが損をしないコツです。
ヤフオクで自動入札する際の注意点
自動入札は便利な機能ですが、いくつか注意点もあるので気をつけたいところです。
ここからは、自動入札を利用する際の注意点を解説します。事前に確認して「こんなはずではなかった」ということのないようにしましょう。
「最高入札額=自分が支払う額」ではない
自動入札で設定する最高入札額は、落札したらその金額を必ず払うのだと勘違いしている人もいます。
最高入札額は自分が商品に対してここまでなら支払っても良い」と考えている金額のことです。
そのため、最高入札額より安い価格で落札できれば、最高入札額よりも安くなります。
自動入札したらキャンセルできない
ヤフオクでは一度入札するとキャンセルはできません。自分の最高入札額を上回る入札者がいないと、そのまま自分が落札者となります。
ただ、現在の価格に入札単位を加えた金額以上なら、最高金額を下げることは可能。やり方は、改めて低く設定した入札額で参加するだけです。
オークションに参加したものの、最高金額を途中で下げたいと考え直した時には対応できるので安心ですね。
入札単位を理解する
入札単位は現在の価格に上乗せする最低金額のことです。現在の価格によって以下のように決まります。
現在価格 | 入札単位 |
---|---|
1~1,000円未満 | 10円 |
1,000~5,000円未満 | 100円 |
5,000~1万円未満 | 250円 |
1万~5万円未満 | 500円 |
5万円~ | 1,000円 |
出典:ヤフオク!
例えば、現在価格が2,000円で最高入札額5,000円に設定した場合、入札単位は100円なので、現在価格は2,100円となります。
現在価格によって入札単位が変わることを頭に入れておくと、「なんで金額が上がったら入札単位も変わったのだろう」などと疑問を持たずにオークションに参加できるでしょう。
入札者の敵!「吊り上げ入札」とは?
ヤフオクには、純粋に商品を落札したい人だけが参加しているとは残念ながら言えません。
出品者が自分の商品に入札して金額を吊り上げる「吊り上げ入札」をしている出品者も一定数存在します。
吊り上げ入札の例
吊り上げ入札の方法はいくつかあります。
例えば、出品者が複数のアカウントを持ち、それぞれが入札していくことで徐々に入札額を上げていくなど、まるで複数の人が競っているように見せかける悪質な出品者が存在するのも事実です。
現在価格500円の商品に最高入札額2,000円で自分が参加していたとしましょう。
出品者のアカウントが2,500円の最高入札額を設定していたとしたら、自分の最高額2,000円を超えて 2,100円で落札することになります。落札したアカウントは出品者なので、入札を削除。その後ヤフオクから「あなたが落札者候補になりました」という通知が届きます。
吊り上げ入札と知らずに、本来ならもっと安い価格で落札できたものを高い金額で落札することになってしまうのです。
吊り上げ入札を見破る方法
吊り上げ入札なのかどうかを見極めるのは難しいですよね。
しかし、いくつかのチェックポイントを知っていると「これは怪しい」と注意できるので、事前に確認しておきましょう。
取り消された落札者が新規or取り消しが多い
ヤフオクで複数のIDを作るのは簡単です。新規のIDはもちろん評価も0。
入札をして取り消す場合、ヤフオクでは出品者に連絡をして取り消してもらわなくてはなりません。
落札者都合で取り消す場合、評価も悪くなることは想像できるでしょう。しかし、吊り上げ入札用に出品者が自分で作ったIDなら、自分で簡単に取り消しもできるのです。
新規の入札者が多い商品の場合、吊り上げ入札の可能性を疑いましょう。
取り消された落札者の評価を確認する
落札者が取り消された場合、評価を確認してみましょう。吊り上げ入札をしているような人は、ほかでもトラブルを起こして悪い評価をもらっている可能性が高いです。
評価は5段階とコメントで確認できるので、細かく見ていくと参考になる情報が得られるかもしれません。
出品者の取引履歴を確認する
ヤフオクでは出品者の取引履歴を確認できます。以前出品されていた商品にも何度も今回と同じIDが入札している場合は、吊り上げ入札の可能性が非常に高いでしょう。
さらにその時の評価も確認するとどの様な出品者なのかもわかるので、トラブルを未然に防ぐためにもチェックしておきたいですね。
ヤフオクで落札するポイント
ヤフオクにはさまざまなものが出品されています。
なかには、どうしても落札したい商品を見つけることもあるでしょう。ここでは、ヤフオクで落札するポイントを解説していきます。
自動延長なしのオークションを狙う
ヤフオクには、終了5分前から終了までに入札された場合、時間が5分延長される「自動延長」という設定があります。
オークションの終盤で入札者が続々と入札して、結果的に高い金額で落札されることはよくあることです。
逆を言えば、自動延長設定がないオークションの場合は、時間ギリギリに入札すればその後時間が延長されないので、上手くいけばそのまま落札できる可能性も持ち合わせているとも言えます。
オークション終了時間がアクセスが少ない時間帯のものを狙う
オークション終了時間はそれぞれ異なります。オークションに参加する人が多い夕方から夜にかけて終了するオークションは、終了時間間際に入札者が急増する可能性が高いです。
同じ商品が複数出品されていたら、アクセス数が少ない時間に終了する方を選ぶのもひとつの方法ですよ。
端数入札をする
多くのヤフオクユーザーは500円、1,000円などキリの良い数字で入札する傾向にあります。そこを501円、1,001円とあえて端の出る数字で入札すると、1円の差で落札できることもありますよ。
人間の心理を逆手にとって、多くの人と違うことを実践すると作戦勝ちできて喜びも一層大きくなります。
ヤフオクを上手に活用して欲しい商品を手に入れよう
ヤフオクは日本最大級のオークションサイトで、ユーザーも非常に多いです。出品されている商品も数多く、タイミングによっては長年探していた商品を手軽な金額で見つけられることも。
個人で気軽に利用できますが、なかには価格を吊り上げる悪徳な出品者がいることも事実です。
トラブルや悪徳ユーザーに巻き込まれないよう、事前に注意しておきたいポイントを確認しておいて、ぜひ安心・安全な取引に繋げてくださいね。