ミニマリストのように厳選したバッグだけを使いたいと思っても、どの種類を捨てたり買ったりしたらいいのか、分からないですよね。
ミニマリストがお気に入りとして使っているバッグには、すべてに「そのバッグを持つ理由」があります。「なぜ必要か」を明らかにしておかないと、「あまり使わないけどなんとなくまだ持っている」というバッグがずっと残ったままです。
この記事では、ミニマリストがバッグを捨てるとき、買うときに重要視するポイントと、おすすめするバッグの種類を紹介します。
最後まで読めば、自分が好きな、よく使うバッグだけに囲まれた暮らしに近づけるので、ぜひ目を通してみてください。
ミニマリストがバッグを減らす理由
持っているバッグを減らすメリットは多いです。
ミニマリストは、余計な手間や時間、お金、ストレスをなくし、自分のお気に入りだけに囲まれて暮らせるよう、最小限のアイテムを選んでいます。
ここでは、ミニマリストのようにバッグを減らすメリットを解説するので、数を絞ることで自分の悩みが解決できるかをチェックしてみてください。
収納スペースが小さくて済む
バッグはたためるものが意外と少なく、あればあるほど広い収納場所が必要です。ラックなどにぶら下げておくとホコリが積もり、棚の上などに置くと取り出すのが手間で使わなくなります。
バッグの数自体を減らせば、少ない収納スペースで管理でき、使いたいときにサッと取り出せて、すべてのバッグをよく使う「1軍」にすることが可能です。
コーディネートに悩まなくなる
持っているバッグの数を減らせば、「今日はどのバッグにしよう…」とコーディネートに悩む時間がなくなります。
どんなに素敵な洋服を着ても、バッグだけが浮いているとおしゃれ度は下がるもの。たくさんのバッグを持っていると、「これとこれどっちが似合うかな」と考える時間が必要です。
ミニマリストは洋服もバッグも最小限だけ持っており、「この洋服にはこのバッグ」「お出かけするときはあのバッグ」と迷いません。
バッグ選びに毎日1分悩んでいるだけでも、 年間にすると6時間以上かかる 計算なので、バッグを減らせば時間のロスがなくなります。
ムダ遣いを減らせる
お気に入りのバッグだけを持つと、店頭などで惹かれたものがあっても、「いや、旅行用はとっておきが1つあるから」と衝動買いをセーブできます。
また、バッグと洋服の数が少なければ持っているアイテムを把握でき、「買ってみたけれど洋服にあわなかった」という失敗も防ぐことが可能です。
バッグを厳選すると、使いつぶしたときくらいしか新しいものを買わなくてよくなり、次にまた良いバッグを買うための金銭的余裕ができます。
きちんとお手入れできる数になる
バッグをたくさん持っていると、傷んでいることに気づかなかったり、メンテナンスに時間とお金がかかったりして、きちんと管理が行き届きません。また、多くのバッグを狭い場所に置いていると、バッグ同士があたって傷つくことも。
バッグをお気に入りの数点だけに絞れば、「厳選したバッグだから大切に使おう」「週末に一度お手入れしよう」と大事にする意識が高まり、持ちを良くできます。
ミニマリストがバッグを捨てる基準
ミニマリストがバッグを捨てるのは、 説明できるくらい明確な理由があるとき です。
ここでは、ミニマリストがバッグを捨てる際の基準を解説します。
一年以上使っていない
葬祭用のバッグを除いて、一年以上使っていないバッグは処分したほうがよいです。
一年以上も使わないのは、気に入っていないか、使いづらいバッグだから。使わないなら捨てたり、使ってくれる人に売ったりして、収納スペースをすっきりさせたほうが暮らしやすいです。
ミニマリストは、結婚式用など「いつか使うかもしれない」と取ってあるものは捨てて、必要なときだけレンタルすることで「持たない暮らし」を実現しています。
持っている洋服に合わない
持っている洋服をだんだん減らしていくと、どの服にも合わないバッグが出てきます。「合わないな」と思いながら使い続けるよりも、持っていて気分が上がるバッグを使っていたほうがおしゃれを楽しめますよね。
大事なのは、自分が持っている洋服・バッグ・靴・アクセサリーを把握して、 少ない数でいろいろなコーディネートができるようにする ことです。持っている洋服とちぐはぐになるバッグは、思い切って手放しましょう。
新しいものに買い替えたい
ミニマリストは自分に必要なアイテムの上限数を決め、 「ひとつ新しいものを買うならひとつ捨てる」 のルールを守っています。
今持っているバッグで事足りるのであれば、新しいものを買う必要はありません。バッグを捨てる理由があり、なおかつお気に入りになりそうな良いバッグを見つけたときに、両者を入れ替えましょう。
「今あるバッグをひとつ捨ててまで買いたいか」を考えるとムダ遣いも防げるため、「買い足す」のではなく「買い替える」意識が大切です。
ミニマリストがバッグを買うときのポイント
ミニマリストは、新しいバッグを買うときにマイルールを作っています。
ここでは、ミニマリストがバッグを買う際に大切にしているポイントを紹介するので、参考にしてみてください。
ほどよい容量・サイズか
新しいバッグを買う際は、容量やサイズをよく見ることが重要です。仕事とお出かけ用、荷物が多い日と数日の旅行用など、さまざまなシーンで兼用できるバッグを買わないと、少ないバッグで暮らせません。
大事なのは「バッグひとつ」で済ますこと。ノートパソコンやA4ファイルを入れたいのか、500mlペットボトルが入れば小さくてもいいのかなど、自分のライフスタイルにあわせてどの大きさのバッグが要るか考えます。
バッグの中身を最初から減らせないのであれば、 少し大きめのバッグから始めて、中身を厳選していくにつれて小さめのバッグに買い替える といいですよ。
ショルダーストラップの長さや、持ったときにしっくりくるかなど、サイズ感もしっかり見てから買いましょう。
自分にとって機能的か
バッグを買うときには、自分にとって機能性が優れているかも重要です。
細かく収納が分かれているほうが使いやすい人もいれば、何をどこにいれたか分かるよう、少ないポケット数を好む人もいるでしょう。 必要なときにモノをサッと取り出せて、よく使うメインの部分が開け閉めしやすいもの を選べば、快適に使えます。
持ち手を替えてリュックとトートなどで使える「2WAYバッグ」もあり、自分にとって使いやすいものを選ぶことが大切です。
長持ちするか
新しいバッグを買うときは、長持ちするかも重要です。いくらサイズがあっていて、機能性が良くても、傷んですぐにダメになっては結局何度も買い替えなくてはいけません。
長持ちするかどうかは、以下のポイントを確認してみてください。
- 素材の耐久性・防水性
- 壁などに擦れたときにすぐ傷がつかないか
- 留め具の強度
- 汚れやすさ、手入れのしやすさ
「リュックは少し高い金額を出しても長く使えるものを選ぶ」「エコバッグはプチプライスのものを頻度高めに買い替える」などと、マイルールを決めておくのも効果的です。
バッグの数を減らすと使う頻度も増えるので、長持ちするかは重要視しましょう。
デザインが好きか
実用性も大切ですが、バッグを買うときにもっとも重要なのは「そのバッグを気に入っているか」です。
ミニマリストの目的は、自分のお気に入りだけに囲まれて、ストレスフリーな暮らしをすること。「使いやすいけど好きじゃないな」と思うバッグでは、おしゃれを楽しめません。
ミニマリストは、自分が持っているどのアイテムにも愛着があります。ムダのなさも大事ですが、使っていて気分が上がるか、自信をもって「お気に入り」と言えるかも考えてバッグを選びましょう。
ミニマリストが使うバッグの種類
ミニマリストが使っているバッグの種類は人にもよりますが、5個前後なことが多いです。
ここでは、ミニマリストに人気なバッグの種類を紹介します。
日常・お出かけ用「ミニショルダーバッグ」
近くまでの買い物や、外食するときなどに使えるショルダーバッグは、ひとつ持っておくと便利です。普段使いにもお出かけ用にもできるラインのバッグを持てば、バッグの数も半分に減らせます。
荷物が少なく、財布とポーチ、イヤホンやエコバッグあたりがあれば良い日に使えるミニサイズのものがおすすめです。夏にも使えるよう、500mlペットボトルやミニ水筒・タンブラーなどが入るくらいがよいでしょう。
仕事と普段使いの兼用「トートバッグ」
仕事や少し荷物の多いお出かけなどに使えるトートバッグも、ミニマリストに人気です。
パソコンなど大きいものを仕事で使うかによって、自分がもっとも使いやすいサイズを選ぶとよいでしょう。ビジネスシーンで使うならグレーや黒、パートや買い物に行くときに使うだけならアイボリーなどの明るいカラーがおすすめです。
トートバッグを好む人のなかには、コットンとレザーの2タイプを持っている人もいます。
荷物の多い日用「リュックサック(バックパック)」
子どもが小さくて荷物が多い人や、近場の旅行によく行く人などは、持ち物をひとつにまとめられて、両手が空くリュックサックもあると役立ちます。
選ぶポイントは、リュック自体の軽さと、背負ったときのフィット感。雨の日には傘からはみ出すこともあるため、防水性の高いものだとなおよいです。
大きいリュックの場合は存在感が出るため、黒やグレー・ネイビーなどのベーシックカラーにすると、さまざまな洋服にあわせられます。
急な葬祭用「フォーマルバッグ」
出典:Twitter
日にちがあってレンタルできる結婚式用のバッグと違って、葬祭用はつねに持っておかないといつ必要になるかわかりません。
使用頻度が少ないため、ひとつ持っておけば何年も使うことが可能です。フォーマルバッグは小さめなことが多く、サブバッグが必要になることもあります。
入れるものを考えてから、葬儀場から火葬場までなど、持って歩くのに邪魔にならない大きさのものを選びましょう。
買い出し用「エコバッグ」
スーパーやコンビニエンスストアで袋をもらわないためにも、エコバッグは必要です。レジ袋は有料なものが多く、有料であるがゆえに「もったいないから」とムダにストックしがち。
エコバッグを使えば、ムダに袋も増えず環境にも優しいので、ひとつお気に入りを持っておくのをおすすめします。キャンペーンなどで無料でもらえる機会も多いですが、数の上限を決めておくのを忘れないようにしてくださいね。
ミニマリストが使うバッグは厳選した「お気に入り」だけ
ここまで、手持ちのバッグを減らすメリットや、バッグを捨てる・買うときの基準、ミニマリストが使っているおすすめの種類などを紹介してきました。
持っているバッグを整理する際に重要なのは、頻度高く使うもの、「お気に入り」として長い間大切にできるものを選ぶことです。すべてのバッグを「1軍」にできれば、愛着も湧き、毎日使うのが楽しくなります。
好きなものだけに囲まれた素敵な暮らしをするために、一度持っているバッグを見直してみてくださいね。