いらない靴の捨て方やタイミングがわからず、気付けば靴箱がパンパンなんてことありませんか?靴は布地の部分もあれば、ビニール製だったり金具がついていたりして、何ごみに出せばいいかわからなくて、ついつい捨てるのを後回しにしがちですよね。
いらない靴はきちんと分別すれば家庭ごみとして出せますが、分別が面倒で適当に捨ててしまったことで回収してもらえなかったり、売れたはずの靴を捨ててしまったりと、後悔する人も多いです。
実はあなたのその靴、売ったり寄付したりすることで誰かの役に立てるかもしれませんよ。
この記事でいらない靴を「捨てる・譲る・売る」方法や、靴の状態に合った処分方法を知れば、靴の処分の悩みがスッキリ解決するはず。ぜひ参考にしてみてください。
靴の捨て方3選
履かなくなってしまった靴を捨てる方法についてご紹介します。
ダメージが大きかったりひどく汚れていたり、価値の付かなそうな靴の場合は捨ててしまうのが、もっとも手軽な処分方法です。
自治体のごみ回収に出す
一般ごみとして自治体に回収してもらうのが、もっともシンプルで簡単な方法です。しかし、きちんと分別して出さなければ回収してくれないため、注意しましょう。
ほとんどの地域では“燃えるごみ”として扱われる靴ですが、スパイクシューズや安全靴など、金属を含む場合は“不燃ごみ”として扱う自治体もあります。
例えば、神奈川県横浜市の場合は、スケート靴やスパイクシューズも“燃えるごみ”扱い。一方で、東京都渋谷区の場合は、30cm未満のスケート靴は“不燃ごみ”扱い、30cm以上では“粗大ごみ”扱いになります。
このように、ごみの分別方法は自治体によって異なるため、「〇〇(自治体名) 靴 捨て方」と検索して、分別方法を事前に確認しておきましょう。
地域の回収ボックスへ入れる
自治体によっては、公共施設や商業施設に回収ボックスが設置されている場合があります。
回収した靴は国内外で再利用されることを前提としているため、損傷が激しかったりひどく汚れたりしている場合は、回収してもらえない可能性が高いでしょう。
回収対象の靴の種類や回収の方法は自治体によって異なるため、「〇〇(自治体名) 回収ボックス」と検索して、事前に情報を確認しておくと安心です。
不用品回収に出す
一回数千円の費用を負担して、不用品回収業者に依頼するという手もあります。
ただし、この方法は靴一足のような少量の不用品を処分するというよりも、一度に大量の不用品を処分したいときに利用するのがおすすめです。
靴一足のために、数千円の処分料を支払うことは現実的ではないでしょう。
不用品回収業者を利用するメリットとしては、大型ごみや家電を捨てる際、通常は必要になる申請や処理券の購入が不要だったり、分別が不要だったりすることです。
そのため、引越しや大掃除などの際、大型ごみや家電などのついでに靴も引き取ってもらうというのが現実的でしょう。
靴の譲り方2選
不要ではあるものの、靴の状態が良くまだまだ履けるのなら、捨てずに譲ったり寄付することで誰かの役に立てるかもしれません。
どうせ処分するのなら、捨てるよりも譲る方が気持ちも良いですよね。そこで、ここでは靴の譲り方を2パターンに分けてご紹介します。
知人や欲しい人に譲る
友だちや家族、知人などは、譲り先としてもっともシンプルで相談しやすいでしょう。
「捨てるぐらいなら貰うよ」という人は意外と多いため、声だけでもかけてみるといいかもしれませんよ。
周りに引き取ってくれる知人がいなかった場合は、地元の掲示板で募集するという手もあります。
掲示板を覗いてみるとわかりますが、「え?こんな物が?」と思うような品も取り引きされているため、よほど状態が悪くない限りはもらい手が現れる可能性が高いです。
寄付する
まだまだ履くことができる靴であれば、NPO法人などを通して、世界の貧しい子供たちに寄付することができます。
どうせ処分するのであれば、誰かのためになる寄付という形で貢献してみてはいかがでしょうか。
ここからは、履かなくなった靴を寄付として引き取ってくれる事業所とその特徴をご紹介します。
ちなみに、名前の書かれていない靴やダメージの少ない靴は、現地の子どもたちにとても喜ばれるようです。
SB.Heart Station
SB.Heart Stationは、世界の貧しい子供たちに履かなくなった靴を送ることからスタートした事業。まさに、靴の寄付先として最適といえるでしょう。
サンダルや長靴、上靴からサッカーシューズに至るまで幅広い靴を引き取ってくれます。また、名前の書いてある靴においても寄付の対象です。
穴の空いたスニーカーや革靴など、一部寄付の対象外もあるため、公式サイト等で事前に確認しておきましょう。
リボーンプロジェクト(REBORN)
リボーンプロジェクトとは、私たちから集めた不用品を海外で現地販売し、その利益を子供たちのワクチン代などに替える事業のことです。
宅配引き取りによるダンボールや送料などを、こちらで負担しなければならないことが注意点です。
しかし、処分するはずのものが子供たちの未来となるのなら、一考の余地はあるでしょう。
もったいないジャパン
NPO法人もったいないジャパンでは、食品や日用品などを集め、それを必要としている国内外の福祉団体や個人等に寄贈する活動をしています。
靴の寄付も受け付けており、特に大人用の革靴や運動靴、子供用運動靴が足りていないそうなので、該当する場合は喜ばれるでしょう。
ただし、以下のような物は寄付の対象外なので気を付けてください。
- 名前が書かれている靴
- 靴底に泥がついている靴
- 靴の中敷きがなくなっている、もしくはボロボロになっている靴。
- 上靴や上履き
靴の売り方3選
ある程度状態の良い靴やブランド品であれば、売却してお金にできる可能性があります。
具体的な売り方をご紹介するので、捨ててしまう前に試してみる価値はあるかもしれませんよ。
リサイクルショップなど買取業者に売却
ブランド物の靴の場合、買取業者を利用すれば、いくらかで買取ってくれる場合があります。
状態が悪い場合は、値段がつかなかったり雀の涙ほどの値段にしかならなかったりしますが、捨てるぐらいなら査定に出してみてもよいでしょう。
店頭に持ち込むのが面倒な場合、ダンボール等に梱包し発送すれば「宅配買取」を依頼することも可能。
それすらも面倒な場合は、査定士が自宅まで来てくれる「出張買取」という手もあります。しかし、一般的には人件費や交通費がかかる分、もっとも査定価格が低いと言われています。
なるべく、店頭買取もしくは宅配買取を利用することで、査定価格をアップさせることができるでしょう。
フリマサイト・オークションサイトで売却
メルカリ、ラクマなどのフリマサイトやヤフオクなどのオークションサイトに出品することで、不要な靴を売却することができます。
メリットは、売りたい人と買いたい人が直接つながることで、中間マージンが発生しないこと。そのため、購入者は安く買え、販売者は高く売れる傾向にあります。
商品の梱包から発送までの手間はありますが、スマホひとつで出品できるので、一度試してみてはいかがでしょうか。
新しい靴の下取りに出す
靴の販売店のなかには、不要な靴を下取りに出すことでクーポンが貰えたり、購入する靴の価格を割引してくれるキャンペーンを行なっていることがあります。
基本的にはどんな状態の靴でも引き取ってくれるので、新しい靴を購入する予定がある場合には、下取りに対応している店舗を探してみるとよいでしょう。
クーポンや割引の金額は数百円なので、決して高くはありませんが、捨てるぐらいなら利用してみるのも悪くありません。
いらない靴を高く売るコツ
買取店やフリマアプリ等で、靴をなるべく高く売るコツを4つ紹介します。
- 汚れを取ってきれいにしておく
- 付属品も一緒に売る
- 季節ものの靴はシーズン前に売る
- 流行りが過ぎないうちに売る
ひとつずつ説明していくので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
汚れを取ってきれいにしておく
買取店で査定してもらう場合も、フリマアプリ等で売却する場合も、よりきれいな靴の方が当然高く売れます。
汚れがひどい場合には、ブラシや古いタオルに洗剤を付けて水洗いすると汚れが落ちやすいです。
ただし、以下のような素材は、水に弱く傷つきやすいため水洗いは推奨しません。乾拭きやブラシで優しくこする程度に留めておきましょう。
- 革
- ムートン
- エナメル
- スエード
付属品も一緒に売る
あらゆる商品にいえることですが、箱やタグなど購入時の付属品があれば、一緒に売ることで高値がつきやすくなります。
フリマアプリ等に出品する際は、以下の2点に気をつけることで、より高く売れる可能性が高まります。
- 付属品があることを説明欄に記載する
- 付属品の写真も掲載する
買取店に査定に出す際は、なるべく購入時のような状態で梱包しておくことで、査定士の印象アップにつながりますよ。
季節ものの靴はシーズン前に売る
季節感のあるアイテムの場合、シーズン後よりもシーズン前の方が査定価格が高くなる傾向にあります。
たとえば、冬物のアイテムを冬が過ぎてから買う人は少ないです。買う人が少ないことがわかっているのに、買取店が高く買ってくれるはずはありませんよね。
「着るかもしれない」で眠らせておくより、「もう着ないだろう」で早めに売るのが、高く売るコツです。
売るタイミングを逃したら、次の売却チャンスは1年後になってしまいますよ。
流行りが過ぎないうちに売る
当然といえば当然ですが、トレンドアイテムの場合、流行が過ぎると買取価格が著しく落ちてしまいます。
買取価格は市場の需給バランスで決まるため、高く売りたいのならまだ流行っているときに売るのがベストです。
もちろん、流行中に履かないなら買った意味がないという気持ちもわかります。
その場合は、「少し熱が冷めてきたかな?」ぐらいで売れば、まだまだ買取金額に期待できるタイミングですよ。
靴を処分するベストなタイミング
少々ダメージがあったり、流行が過ぎてしまったりしても、その靴がまだまだ履ける状態である場合は、「いつか履くかもしれない」と靴箱に眠らせてしまいがちです。
物理的に履けない状態なら処分のタイミングとしてわかりやすいのですが、そうでない場合はどうすればよいか迷ってしまうことでしょう。
ここからは、靴を処分するタイミングとして4つの例をご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
傷や汚れがとれないとき
修復できない傷が付いていたり、洗っても取れないぐらいひどく汚れている場合は、処分するタイミングとしてベストです。
このような状態の靴は、人に譲ったり売却したりすることは難しいと思われるので、捨ててしまうか下取りに出すかするとよいでしょう。
サイズが合わなくなったとき
子どもの成長は凄まじく、子供用の靴などはあっという間にサイズアウトしてしまいます。
足のサイズが小さくなることはありませんので、そのタイミングで処分するのは悪くない選択でしょう。
大人の場合でも、サイズが小さい靴を履き続けると、足を圧迫し血液やリンパの流れを阻害するため、疲れやむくみの原因になってしまいます。
また、足の指や甲の形が変形したり、外反母趾になってしまうこともあるため、サイズが小さいと感じたら処分を検討しましょう。
流行りが過ぎたとき
流行り物の靴の場合、流行が過ぎてしまった後に履くことは少ないでしょうから、処分するタイミングのひとつといっていいでしょう。
ただし、売却を考えている場合、流行が過ぎた後では買取価格が下がっている可能性が高いです。
「流行には乗りつつ高く売却したい」という人は、流行が完全に終わってしまう前に手放しましょう。
1年以上履いていないとき
1年以上履いていない靴なら、処分して困る可能性はとても低いと予想されるため、靴箱を整理するタイミングとしては悪くないでしょう。
まだまだ履ける状態の靴なら、誰かに譲ったり売却したりしてみてはいかがでしょうか。
風水的に良い靴の捨て方
風水では、古いものや傷んでしまったものを手元に置いておくことはマイナスだと考えられています。
また、運気の入り口である玄関に靴が散乱している状態や、靴箱内がぎゅうぎゅう詰めになっている状態も好ましくありません。
そのため、履かなくなった靴を処分して靴箱や玄関を整理することで、結果的に運気アップにつながるのです。
捨て方に注意点はありませんが、古く傷んでしまった靴は、なるべく早く捨てることを心掛けましょう。
靴は早めのタイミングで処分しよう
処分するタイミングや方法が難しいとされる靴ですが、玄関や靴箱を圧迫する前に、なるべく早めの処分をおすすめします。
状態が良くまだまだ履ける状態であれば、誰かに譲ったり売却したりするのがベスト。捨てる場合は、各自治体の分別方法に従って一般ごみとして出すのが、一番シンプルで費用もかかりません。
整理整頓は風水的にも大切なことで、履かない靴を放置しておいてプラスになることはありませんので、この機会にシューズクローゼットを見直してみてくださいね。