古いスマホや、使っていないスマホの正しい捨て方をご存知でしょうか。
個人情報の宝庫であるスマホは、大手キャリアショップに持ち込んで処分することがもっとも安心安全です。
しかし、大手キャリアショップが近隣になかったり、まだまだ使えるスマホを処分するのはもったいないと感じたりすることも。
そこで本記事では、安全にスマホを処分できる方法を詳しくご紹介します。スマホを「捨てる」以外で処分する方法もあわせて解説するので、ぜひ参考にしてくださいね。
スマホは内部にさまざまな個人情報が満載です。
- 電話番号
- メールアドレス
- クレジットカードの番号
- 決済アプリ
- 銀行口座の番号
- 友人の連絡先
- 仕事のファイル
改めて見てみると、自分の個人情報以外にも漏えいしてしまったら大変なことになる情報がたくさん入っていることに気がつきます。
スマホを初期化する方法もありますが、初期化後でもデータを復元することは可能です。
復元されたデータが犯罪に使用され、自分や身近な人が犯罪に巻き込まれてしまう可能性もあるので、情報が漏れることのないような形で処分することが必要になります。
また、スマホに使われているレアメタルなどの資源は世界的にも貴重なものです。正しく処分するとこのような資源は再利用できるので、資源を守るためにも捨て方には気をつけましょう。
個人情報を漏らさず、正しくスマホを処分できる場所はどこでしょうか。一番手軽で確実な方法は、大手のキャリアショップです。全国どこにでもショップがあり、簡単に立ち寄ることができます。
そのうえ大手キャリアでのスマホの処理方法は、個人情報保護や環境に配慮した処理方法です。ここでは、それぞれキャリアごとのスマホの処分方法を簡単に紹介します。
- 来店予約をする
- auショップへ行く
- スマホの廃棄をしてほしいことを伝え、スマホを渡す
- 端末回収廃棄依頼書に記入する
auでは、スマホと古くなった携帯電話（ガラケー）また充電器などの付属品を、すべて無料で回収・処分してくれます。
auでスマホを処分する場合は、まずauの公式サイトから来店予約をしましょう。いきなり店舗に行っても対応はしてもらえますが、待ち時間がかかってしまうため予約がおすすめです。
予約した時間になったら店頭でスマホを廃棄したいことを伝え、端末を渡します。すると店の方でデータを初期化し、スマホの基盤に工具で穴をあけてくれるので、きちんと使えない状態になったかを確認しましょう。
auではややこしい端末のデータ初期化も、お店の方が行ってくれます。基盤に穴をあけるので、データの初期化はされていなくても問題はないのですが、念のため初期化しておくと安心です。
その後端末回収廃棄依頼書にサインをして、処分が完了します。
- 来店予約をする
- データを初期化する
- ドコモショップへ行く
- 端末回収廃棄依頼書に記入する
- 粉砕処理を希望する
ドコモでもauと同様、店頭にいきなり行っても待ち時間がかかってしまうので、まず来店予約がおすすめ。
次にデータを自分で初期化します。後に粉砕処理をするので初期化していなくても問題はありませんが、念のため初期化しておくと安心です。
時間になったら店頭へ行き、端末回収廃棄依頼書を確認し、署名します。
その後粉砕処理をするか確認されるので、してほしいとを伝えましょう。すると専用の工具を使用して、自分の目の前で基盤に穴をあけてもらえるので、スマホが確実に使えなくなったところを確認できます。
以上でスマホの処理が完了です。
- 来店予約をする
- データを初期化する
- ソフトバンクショップへ行く
- 携帯電話機等処分依頼書に記入する
ソフトバンクも他の2つのキャリア同様に店頭に行く前に予約をしておきましょう。
そのうえで、まずスマホのデータを初期化します。ソフトバンクでは古い携帯電話（ガラケー）は穴を開けて粉砕処理をしていますが、スマホは店頭での機能破壊ができないようです。
個人情報の漏えいを防ぐには、ここで初期化をしっかりしておくことがポイント。
初期化したら店舗に端末を持っていきましょう。初期化の方法がわからなかった場合は、ここで必ず初期化の方法を確認し、データを消去します。初期化を確認したら携帯電話機等処分依頼書に記入し、端末を渡して処分手続きが完了です。
大手キャリアショップ以外でスマホを処分する場合、データの移行や端末のデータ初期化などは原則自分で行わなければなりません。
大切なデータが紛失、あるいは漏えいしてしまわないよう、安全性には十分気をつけて手続きを行いましょう。
ここでは大手キャリアショップ以外でのスマホの処分方法をご紹介します。
大手キャリアショップ以外でも、スマホを回収して処分するサービスを行っている業者があります。回収したスマホを分解し、それぞれの部品をリサイクルに出すことが目的です。
しかしなかには回収したスマホを処分するといって端末を中古で販売したり、データを復元して悪用したりするような業者も存在しています。
携帯電話回収業者を利用する際は、公式サイトや口コミを確認し、信頼性の高い業者を選びましょう。
スマホは小型家電リサイクル法の対象品目のため、住んでいる自治体でスマホを回収するルールが定められています。
一般的には、自治体が運営している施設内にある小型家電回収ボックスに入れることで、指定日に回収してもらえます。しかし、正しく処分されているか確認することはできないうえに、きちんと自治体に回収されたかも確認ができません。
公共施設に置かれているボックスなので、誰かが中身を持ち去ってしまう可能性もあります。安全性が担保されていない処分方法であることは認識しておきましょう。
家電量販店にも、スマホの回収を行っている店舗があります。多くの店舗では、データの初期化手続きも店舗の方でしてくれるので安心。
大手キャリアショップ以外での処分方法としては、信用度が高く利用しやすい処分方法といえるでしょう。
家電量販店のなかには、スマホ回収サービスを行っていないお店もあります。また、廃棄のみでデータの初期化は行っていない場合も。
家電量販店に持ち込む際は、事前に公式サイトや電話などでサービス内容を確認しておきましょう。
新しいスマホに乗り換える際、古いスマホを捨てることなく処分する方法があります。
充電があまりもたなくなった、新しい端末に興味があるなど乗り換える理由はさまざまだと思いますが、まだ使える端末を捨ててしまうのはもったいないですよね。
ここでは捨てる以外でスマホを手放す方法を3つご紹介します。
手元のスマホを手放すときは、次の端末に乗り換えるタイミングです。大手キャリアショップを中心に多くのスマホ販売ショップでは、旧端末を下取り、新しい端末の購入に充てることができます。
下取り価格をそのまま新しい端末の購入額から差し引く方法や、一度下取り価格をポイントとして還元し購入に使用する方法など、下取り方法はショップによってさまざまです。
しかし高額になることも多い最新のスマホ。少しでも安くなるのであれば、下取ってもらえるのは嬉しいですね。
スマホの状態によっては、下取り価格が安くなったり対象外になったりしてしまうこともあるので、スマホを処分する前に一度下取りが可能かをショップで確認してみるといいでしょう。
自分は使わなくなったけれど、まだ問題なく使用できるという場合はスマホ買取専門業者に売る方法があります。
充電状態も問題がなく、汚れや破損などもない端末は高額買取になる場合も。
査定は無料で行っているところもあるので、査定だけでも受けてみると、スマホの処分方法の参考になります。
スマホ買取専門業者が近くにないという人は、オンラインで完結できるサービスがある店舗を探してみましょう。
店舗が近くになくても、ネットで査定・交渉を行い、売却条件に合意したら宅配買取ができるという買取専門業者も数多くありますよ。
メルカリ、ラクマ、PayPayフリマなどのフリマアプリでも、多くの初期化済みSIMフリーのスマホが出品されています。
フリマサイトで処分するメリットは、販売価格を自分で決められるところです。
買ったときに付属していた充電器やイヤホンなどのアクセサリー類、外箱などが残っていればそれも一緒に出品しましょう。出品金額が高額でも、購入されやすくなります。
デメリットは発送方法によっては、発送時に自分の住所が購入者に伝わってしまう可能性があること。また精密機械であるスマホの梱包から販売、発送まで1人で行わなければならないことです。
多少手間がかかっても自分の理想の買取額で買取ってもらいたいという人は、ぜひチャレンジしてみてください。
スマホを捨てる際には個人情報保護や環境への配慮以外にも、気をつけなければならないことがあります。
ここではなかでも特に気をつけなければならないことは以下の4つです。
- データのバックアップを取る
- データを完全に消去する
- 本体を初期化する
- SIMカードやSDカードなどを抜いておく
1つずつポイントをご紹介するので、スマホ処分の前に必ず確認してくださいね。
スマホは初期化してしまったら簡単にはデータの復元ができません。
また処分業者などに引き取られたあとに必要になったデータなどがあったとしても、端末が手元になければデータ復元は不可能です。
スマホを初期化し処分先に持ち込む前に、必ずデータのバックアップがきちんと取れているか確認しましょう。
不安な場合は、新しいスマホを先に購入してデータ移行が完了したことを確認してから処分、あるいは新しい端末の購入時に店頭でデータの移行をしてもらう、といった方法をとるのがおすすめです。
スマホには取引のある金融機関情報やクレジットカード番号など、あらゆる個人情報が入っています。
これらの情報が漏えいし、悪用されると犯罪に巻き込まれる可能性も。処分前にデータは完全に消去するようにしましょう。
とはいえ、例え初期化してもデータを復元する方法はあるので、やはり一番安心なのは物理的に端末を破壊してしまうことです。
スマホは機種によって、基盤を傷つけてしまうような破壊はできないものもあります。その場合は、できる限り端末を破壊してしまえる処分方法を取ることがおすすめです。
データの漏えいを防ぐ方法として、一番確実なのは本体の破壊です。ただし、スマホは機種によって破壊できないものもあります。
その場合、個人情報を守るために最低限しなければならないことが、本体の初期化です。手続き自体は難しいものではなく、初めての人でも10～15分ほどで完了します。
難しいという人は、近くの大手キャリアショップや家電量販店で相談して、やり方を教えてもらいましょう。
面倒かもしれませんが、自分を守るために、スマホを処分する前には確実にデータを初期化する必要があります。
本体の初期化はしたけれど、SIMカードやSDカードを入れっぱなしにしてしまったという経験はありませんか。普段スマホ内に入っていることを意識することがない小さなカードなので、処分する際も忘れがちです。
しかし、これらのカードにも個人情報がたくさん詰まっているため、そのまま処分に出してしまうのはとても危険。SIMカードは取り出してはさみを入れるか、折りたたんで処分しましょう。
SDカードは次の端末でも使用するなら入れ替えを忘れずに。
スマホを処分したけれど本体以外の周辺機器の処分を忘れていて、周辺機器だけが残っているということはないでしょうか。
大手キャリアショップや家電量販店などでは、スマホと一緒に周辺機器も無料で処分してくれます。スマホを手放す際は、一緒に捨ててしまうのがおすすめです。
ここでは、残ってしまっている周辺機器を処分する場合の手順を確認しておきましょう。
- 本体から取り出す
- 端子部にテープを張るか、ポリ袋に入れる
- 大手キャリアショップや家電量販店に持ち込む
- 自治体で分別回収している場合はそれに従う
電池パックは、回収ボックスが家電量販店や大手キャリアショップなどに設置されていることがあります。むき出しの端子部分を絶縁するためにテープを貼るか、ポリ袋に入れて持っていきましょう。
近くに回収ボックスがなければ、自治体の回収基準に沿って処分することも可能です。
居住する自治体の基準を調べる
自治体の基準に沿って回収日にゴミに出す
充電器・ACアダプタは、使用済小型電子機器として自治体が回収していることがあります。なかには、回収ボックスを設置している自治体もあるので確認しましょう。
使用済小型電子機器という基準がなければ、金属または不燃ごみと一緒に回収している場合もあります。
また、大手キャリアショップや家電量販店で回収しているところも。無料で利用できて安心です。
- はさみや工具で破壊する
- 自治体のルールにあわせてゴミに出す
メモリーカードは多くの場合とても小さいものです。そのままでもゴミに出すことは可能ですが、情報の漏えいが気になります。必ずはさみや工具で破壊しましょう。
完全破壊したメモリーカードは、多くの自治体が燃えるゴミか金属ゴミとして回収しています。
- 家電量販店やホームセンター、大手キャリアショップに回収ボックスがないか確認する
- 回収ボックスに入れる
モバイルバッテリーは、リチウムイオン電池を使っているタイプが大部分を占めています。リチウムイオン電池は発、火などの恐れから燃えないゴミでは回収してもらえません。
家電量販店やホームセンター、大手キャリアショップに回収ボックスがあることが多く、無料で利用できるので活用しましょう。
スマホの安全な捨て方や、それ以外のスマホの手放し方、周辺器具の処分方法などをお伝えしました。
何年かに一度は買い替えることになるスマホ。個人情報がたくさん入っていて、処分方法がわからず歴代のスマホが家にあるということはないでしょうか。
適切な方法で処理すれば、スマホは安全に処分することができます。ぜひ記事を参考に、安心できる方法でスマホを処分しましょう。
