お宮参りに着る着物の特徴とは?選び方のコツや着方まで徹底解説

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お子様のお宮参りを検討する際、どんな着物で参加するべきか迷ってしまいますよね。一生に一度の記念日であるお宮参りでは、着物で参加することが一般的であり正装とされています。

しかし、着物ならどんなデザインを選んでも問題ないとは限りません。柄やデザインにもさまざまな意味がこめられており、気の向くままに着物を選ぶと、せっかくの晴れ舞台が台無しになってしまうことも。

この記事を読むことで、お宮参りに着る着物の選び方について理解でき、家族揃って最適な着物を選べるようになります。ぜひ参考にしてみてください。

お宮参りは着物が正装とされている

お宮参りは、着物が正装とされています。ここでは、その理由について下記の2つに分けて説明します。

  • そもそもお宮参りとは?
  • お宮参りの時期はいつ?

それぞれ見ていきましょう。

そもそもお宮参りとは?

お宮参りは、「産土詣(うぶすなもうで)」とも呼ばれます。

産土神(うぶすながみ)とは、その人が産まれた土地を守る神様です。お宮参りは、お産の後に産土神に赤ちゃんが無事に産まれたことを報告し感謝の意を伝え、赤ちゃんが今後も健やかに成長するようにお祈りするための行事です。お産の忌明けの儀式という意味合いも。

一般的には、神社に参拝し祈祷を受けます。

お宮参りの時に着物を着る理由は、昔の習慣の名残。昔はお宮参りに着る赤ちゃんの祝着は里から贈られた初着(産着)を衣装として使っていたそうです。

お宮参りは赤ちゃんが使い古した衣装ではなく、初めてきれいな服(当時の正装は着物)が着られる行事だったんですね。

お宮参りの時期はいつ?

お宮参りは、生後1ヶ月たった頃に行うのが一般的です。

その土地の風習によりますが、お宮参りの時期として女の子は生後32・33日目、男の子は31・32日目とされている場合が多いです。

現在は厳密に日程が決まっておらず、家族の日程や赤ちゃんの体調をみて決める人が増えています。

男の子のお宮参りの着物の選び方

ここでは、男の子のお宮参りの着物の選び方について紹介します。
チェックすべき項目は以下の3点です。

  • 着物の色
  • 柄・デザイン
  • 生地

それぞれ詳しく説明していきます。

着物の色

男の子のお宮参りの着物の色は、黒色や濃紺色、深緑色などの濃い色が基本です。風格を感じられ、たくましく育って欲しいという意味が込められています。

最近では、白や薄い水色などの優しい色味の着物を着せる人も増えているので、どのように育ってほしいかを考えて、そのイメージに合わせて色を選んでも良いでしょう。

柄・デザイン

男の子の着物の柄やデザインは、富士山や虎、鷹や龍などが人気です。

龍や虎、鷹は強く威厳ある男の子に育ってほしいという思いがつまっており、男の子の着物の柄にピッタリ。富士山はスケールの大きな人間になってほしい、宝船は一生モノに困らないように育ってほしいという願いが込められた縁起のいいデザインです。

生地

男の子のお宮参りの着物は白羽二重(しろはぶたえ)と呼ばれる内着の中に、祝い着という柄のあしらわれた着物を羽織るスタイルです。

内着は赤ちゃんの肌を痛めないように真っ白なやわらかい布地を使っています。絹糸を使っているため、美しい光沢があるのが特徴。

祝い着は、オールシーズン用と夏用の2種類があります。赤ちゃんは大人と比べて体温調節ができないため、夏場にはできるだけ涼しい生地を選ぶのがおすすめです。

女の子のお宮参りの着物の選び方

次に、女の子のお宮参りの着物の選び方について紹介します。
男の子同様、チェックすべき項目は以下の3点です。

  • 着物の色
  • 柄・デザイン
  • 生地

それぞれ詳しく説明していきます。

着物の色

女の子のお宮参りの着物の色は、赤色やピンク色、黄色などの明るい色が好まれます。女の子らしさと華やかな印象が出るのでおすすめです。

最近は、薄いピンク色をはじめ、白や黄緑色など優しい色味の着物も人気があります。自分の気に入った色から選ぶのもいいかもしれません。

柄・デザイン

女の子のお宮参りの着物の柄やデザインは、蝶や手毬、鈴などが古くからの定番です。美しく華やかに育ってほしいという意味が込められています。

最近はウサギや桜などのデザインも人気。ウサギのように軽やかに健康に育ってほしい、桜のような美しい人になってほしいなどの願いが込められています。

デザインが多くて迷ってしまう人は、定番の蝶や手毬のデザインを選べば間違いないでしょう。

生地

女の子のお宮参りの着物も白羽二重(しろはぶたえ)と祝い着の組み合わせです。

祝い着の生地の織り方には「綸子(りんず)」と「縮緬(ちりめん)」の2種類があります。綸子は光沢感が出るように織られており、縮緬は独特の凹凸が特徴です。

どちらも絹糸を使っているので肌触りは抜群。最近は値段や保管のしやすさの関係でポリエステルの素材で作られた祝い着も増えています。

お宮参りでパパ(男性)が着る着物のポイント

お宮参りでは、パパ(男性)も着物を着る場合があります。
その時に注意するのは以下の3点です。

  • 落ち着いたデザインの着物を選ぶ
  • 一つ紋か三つ紋の羽織袴
  • 白色の足袋が一般的

それぞれ見ていきましょう。

落ち着いたデザインの着物を選ぶ

お宮参りでパパが着物を選ぶ際は、落ち着いたデザインにしましょう。派手すぎないシンプルなデザインや、無地の着物がおすすめです。

お宮参りの主役は、あくまでもお子様だということを忘れずに。シンプルな着物でお子様の着物を引き立てましょう。

一つ紋か三つ紋の羽織袴

男性の着物の正装で思い浮かべるのは第一礼装の「黒紋付き」ですが、黒紋付きの着物はお子様の着物と同格になってしまいます。

お宮参りの際にパパが着物を選ぶ際は、一つ紋か三つ紋の羽織袴にしましょう。ここで大切なのは、「羽織」を着用すること。なぜなら、羽織はスーツでいうジャケットの役割を果たすから。正装として正しい服装で臨みましょう。

最近は袴は着ずに着物と羽織だけの人も多いそうです。

白色の足袋が一般的

着物には、足袋を合わせて着用します。その時に気をつけるのは、白色の足袋を着用すること。

お宮参りは、神様にお子様の誕生の挨拶をするための神聖な儀式です。神聖な場に臨む際は、礼装の雰囲気の出る白足袋を選ぶと間違いがないでしょう。

お宮参りでママ(女性)が着る着物のポイント

お宮参りでママ(女性)が着る着物は、下記の3点に気をつけてください。

  • 控えめなデザインの着物を選ぶ
  • 授乳方法を考慮しておく
  • メイク・ヘアセットは上品さを意識する
    それぞれ見ていきましょう。

控えめなデザインの着物を選ぶ

お宮参りでママが着る着物のポイントは、控えめなデザインの着物を選ぶこと。
パパの着物選びの際にも説明しましたが、お宮参りの主役はお子様です。

両親は控えめな着物を着て、お子様を引き立てましょう。
着物を着る際は訪問着や色無地、付け下げなどを選ぶようにして、デザインもシンプルなものがおすすめです。着物は派手な色を避け、薄い色味を選ぶと良いでしょう。

授乳方法を考慮しておく

お宮参りの間も、授乳をする可能性があります。着物の着付けができるのであれば問題ありませんが、授乳の後に自分で着物を着られない場合は、別の授乳方法を考慮しておく必要があります。

赤ちゃんが粉ミルクを飲めるように、事前に家で練習しておいたり、着付けのギリギリ直前に授乳を済ましておく方法もおすすめです。

親族の中に着付けができる人がいれば、授乳後の着付けを手伝ってもらえるか頼むのもいいかもしれません。

メイク・ヘアセットは上品さを意識する

メイクやヘアセットは上品さを意識してみてください。

髪型は派手になりすぎない程度にまとめ、パールなどの髪飾りをつけて上品さと華やかさを適度にプラスしましょう。

メイクも同様で、派手にするよりナチュラルメイクを心がけ、着物にあった落ち着いた印象に仕上げるのがベターです。

お宮参りの着物の着せ方7ステップ

お宮参りで、赤ちゃんに着物を着せるときは、7つのステップがあります。

  1. 襦袢と着物のひもを袖に通す
  2. 2本のひもを少し強めに引っ張る
  3. 赤ちゃんに肌着・ベビードレスを着せる
  4. 赤ちゃんに帽子・よだれかけを着せる
  5. 赤ちゃんを横抱きする
  6. 着物と襦袢のひもを持ち、赤ちゃんの肩にかける
  7. ひもを結んで、よだれかけを外に出す

一つずつ詳しく紹介していきます。

1:襦袢と着物のひもを袖に通す

最初に、襦袢(じゅばん)と着物を重ねて袖を通しておきましょう。
袖を通した部分に、襦袢と着物それぞれについている紐を重ねて袖の中を通します。
襦袢と着物をしっかりとを重ねて、紐をまとめて通すことでズレを防ぎましょう。

2:2本のひもを少し強めに引っ張る

袖の中を通した紐を、少し強めに引っ張ります。
引っ張ることでシワを伸ばし、着物の背中の柄を綺麗に見せられます。

ここで注意するのは、引っ張った後に着物から襦袢が見えないようにすること。見栄えを良くするためにも、しっかり引っ張って襦袢を隠しましょう。

3:赤ちゃんに肌着・ベビードレスを着せる

赤ちゃんには、あらかじめ肌着やベビードレスを着せましょう。ベビードレスを着せておくことで、着物を脱いだ後も赤ちゃんの可愛い写真を撮ることができます。

季節によっては赤ちゃんの体調に負担がないよう、暖かい服を追加することもおすすめです。

4:赤ちゃんに帽子・よだれかけを着せる

せっかくの着物を汚さないためにも、赤ちゃんによだれかけを着せましょう。
帽子は赤ちゃんを日差しや風から守ってくれる大切なアイテムです。赤ちゃんはデリケートで、少しの気候の変化でも体調を崩してしまいます。帽子は体温調節の役割も果たすため、外に出るときは着せてあげましょう。

5:赤ちゃんを横抱きする

着物の用意ができたら、赤ちゃんを横抱きしてください。
ここでのポイントは、赤ちゃんの顔ができるだけ正面に向くように抱くこと。

お宮参りの間は、赤ちゃんを抱いたまま儀式が進みます。その後写真撮影を行うのがほとんどで、着物を着たあとは赤ちゃんを降ろしたり着物を着直すことはありません。

写真撮影のときに赤ちゃんの顔をしっかりと写すためにも、最初から赤ちゃんの顔がしっかりと見えるように抱いておくことが大切です。

赤ちゃんの体勢を整えて居心地のいい抱き方になるよう調整してみましょう。

参考:レンタルRENCA|産着の着せ方

6:着物と襦袢のひもを持ち、赤ちゃんの肩にかける

赤ちゃんの位置が調整できたら、着物と襦袢の紐を持ち、赤ちゃんの方にかけましょう。
このとき、赤ちゃんを包み込むようにするのがポイントです。

一人でも羽織らせることはできますが、二人のほうが簡単にできるので、手伝ってくれる人がいれば二人でやってみてください。

7:ひもを結んで、よだれかけを外に出す

最後に、羽織った着物の形を整えながら、紐を後ろへ回します。

お守りがある場合は、紐を結ぶ前に通しておきましょう。

後ろへ回した紐を結んで完成です。結び方は蝶結び。二つの紐をまとめて結んだ方が綺麗に見えるのでおすすめです。

お宮参りの着物は誰が買うべき?

ここでは、「お宮参りの着物は誰が買うべき?」という疑問に答えます。

母親が準備するのが一般的

お宮参りの着物は、母親もしくは母親側の家族で準備するのが一般的です。これは、お宮参りの着物や費用は全て母方の家族が準備をして、父方の家族が行事に参加するという昔の習わしが由来です。

ただ、これは絶対的なルールではなく、地域によっては男の子が生まれた場合と女の子が生まれた場合で準備する人が変わることもあります。

用意する人が困らないためにも、事前に話し合って誰が準備するかを決めましょう。

安い着物を求めるならレンタルもアリ

祝い着を購入すると、安くても2万円程度はかかります。最近は着物を着る機会が少なくなっており、保管も大変だという人が多いのが現状。そこまで高い着物にこだわっていないのであれば、レンタルするのがおすすめです。

レンタルを利用すると1万円以内で収まり、場合によっては写真館で撮影することもできます。いろいろな柄を見比べながら決めることができ、おすすめです。

お宮参りは着物を着て思い出に残そう

お宮参りの着物について赤ちゃんの着物の選び方や家族の着物の選び方、よくある疑問を紹介しました。お宮参りについて、事前に家族で話し合うべき点も出てきたのではないでしょうか。

お宮参りは神様に挨拶をする儀式であることから、注意するポイントが多数あります。

赤ちゃんが生まれて最初の大きな行事であるお宮参り、ぜひ家族みんなで着物を着て、素敵な思い出を残してください。

小池|KOSOTTO編集部

小池|KOSOTTO編集部

元バッグセレクトショップ店員。旅行とファッションが好き。古着をきっかけにサステナブルファッションについて興味を持ち、勉強中。

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