「カーペットを捨てたいけどどう処理したら良いか分からない」という方は多いのではないでしょうか?
実際にカーペットは、大きければ粗大ゴミ、小さければ燃えるゴミや燃えないゴミといったように、正しく分別する必要が。「とりあえず燃えるゴミにまとめて捨てれば良いのでは?」と考える方も多いですが、それでは地域のルールに反してしまいます。
本記事でご紹介する通りに処理すれば問題ないので、ぜひ参考にしてみてください。
カーペットの正しい捨て方
カーペットは素材の種類や大きさがたくさんあり、捨て方が違ってきます。大きいカーペットは粗大ごみに分類され、お住まいの地域によっては可燃ごみか不燃ごみに出せるので確認が必要です。
きれいな状態であれば、リサイクルショップに持ち込むこともできるでしょう。また、カーペット以外にも処分したいものがあれば、不用品回収業者に依頼できます。
それぞれ、説明していきます。
各自治体のルールを守って捨てよう
カーペットを捨てる際は、お住まいの自治体に確認をしておくことをおすすめします。自治体によっては、粗大ごみでなく大型可燃ごみとして回収している地域もあるなど、処分方法が違ってくるからです。
自治体では、ごみの捨て方を公式サイトに掲載していますが、冊子で発行している地域もあります。カーペットは種類もたくさんあり大きさの違うものが多いので、心配なときは直接窓口に問い合わせをしてみるとよいでしょう。
また、一度に出せるゴミの量を決めている自治体もあります。ルール違反にならないよう注意が必要です。
大きいサイズは粗大ゴミになる場合が多い
多くの自治体では、一辺の長さが30cm以上のものを粗大ごみとしています。大型のラグやカーペットを、粗大ごみとして回収してもらう手順は
- 自治体の「粗大ごみ受付窓口」に電話をするか公式サイトから事前に申し込む
- 有料の「粗大ごみ処理チケット」を購入し、カーペットに貼る
- 指定された日時に収集場所へ持参する
というのが一般的です。
処理する料金は数百円程度で安いですが、回収までに時間がかかるのと、指定の場所までカーペットを運ぶ手間がかかってしまいます。
小さいサイズは燃えるゴミもしくは燃えないゴミへ
トイレや洗面所などで使っていたサイズの小さなカーペットは、燃えるゴミとして出せる場合があります。ただし、材質によっては不燃ごみとして出さなければならないこともあるので注意が必要です。
燃えるごみ
- 天然素材で作られたもの(い草、綿、絹、麻、竹、ウール)
不燃ごみ
- 合成繊維で作られたもの
(アクリル、レーヨン、ポリエステル、ポリプロピレン、ナイロンなど) - カーペットの裏地に滑り止めがついたもの
- タイルカーペット
電気カーペットの正しい捨て方
電気カーペットは大きなものであれば粗大ごみに出すのが一般的ですが、自治体によっては裁断すれば不燃ごみとして出せるところもあります。
ただし、電気カーペットには全体を温めるための電熱線が通っていて、普通の布と違いハサミでは切りにくいです。手を傷めたりケガをしたりする可能性もあるので注意が必要。
不燃ごみとして出せる場合は、
- カーペットについているホコリや汚れを軽く落とす
- しっかり放電する
- 電源部分、コードなどを本体から切り離す
といった手順で作業していきましょう。
軍手をはめ、断ち切りバサミのように分厚いものが切れるハサミを使用するなど、作業する際は十分気をつけてください。
自分で裁断するのが困難だと感じた場合は、粗大ごみとして処分するか不用品回収業者に依頼するなど、ほかの処分方法を選ぶほうが安心です。
カーペットを捨てる際に検討すべき処理方法
カーペットを捨てる際に、処理施設に持ち込む、リサイクルショップに出す、不用品回収業者に依頼する、アプリを使ってほしい人を探すなど、処理方法はいろいろあります。
それぞれ、説明していきます。
処理施設に持ち込む
自家用車などを利用して、自治体が指定するクリーンセンターなどの処理施設に直接持ちこむ方法もあります。
料金は安く済みますが、運搬する際の積み込み作業や荷下ろしまでを自分で行う必要があるため、労力がかかってしまうでしょう。また、大きなものだと車のサイズによっては入りきらない場合があるので、注意が必要です。
また、直接の持ち込みは受け付けていない自治体もあります。事前に確認しておきましょう。
リサイクルショップに出す
カーペットがきれいな状態であれば、リサイクルショップに買取ってもらえるかもしれません。
カーペットの素材にもよりますが、ペルシャ絨毯やウール、シルクといった素材は人気の高いアイテムなので、買取してもらいやすいでしょう。処分費用もかからず、お得になりますね。
ただ、買取査定をしてもらうために店舗に持って行く、買取ってもらえなければ持ち帰らなければならないなど、手間がかかってしまいます。
リサイクルショップのなかには出張買取をしている店舗もあるので、買取可能かどうか事前に問い合わせしてみましょう。
不用品回収業者に依頼
カーペットを処分する方法として、不用品回収業者に依頼する方法もあります。一般家庭でいらなくなったものを、リサイクル可能なものとして回収している業者のことです。
粗大ごみに出すより料金は高くなってしまいますが、電話や公式サイトから依頼でき、家の中から運び出す手間が省けるので簡単に処分することができます。
業者によっては、ほかの品物とセットで引き取ってくれますよ。お得に処分できるかどうか比較検討してみるとよいでしょう。
不用品回収業者を探すときは、自治体から「一般廃棄物処理業許可」という許可を受けている業者を探してみてください。古物商登録届出、産業廃棄物収集運搬許可がある業者だとなお安心です。
近年、町中をマイクで呼びかけながら走っている業者や、突然電話をかけてきて「不用品はありませんか?」と聞いてくる業者が多くなりました。こうした業者は、許可や資格を持っているかどうかわかりません。何も調べずに依頼すると、不法投棄をされてしまう可能性もあるので注意が必要です。
ジモティーなどで欲しい人にあげる
CMで放映している「ジモティ」という地域の情報サイトを利用するのもおすすめです。地元で商品の売買や不用品処分ができ、スマートフォンのアプリをインストールすればより簡単に使えます。
無料、もしくは格安の値付けをすると取引が成立しやすくなるようです。処分費用がかからず、必要としている人に直接届けられるので、安心して取引できることがメリットといえるでしょう。
デメリットとしては、直接取引ゆえに個人情報の搾取やビジネス勧誘などトラブルに合う可能性も高くなります。十分注意しましょう。
カーペットの処理するときの注意点
カーペットを処分する方法をお伝えしてきましたが、カーペットは扱いにくいものなので処分する際にはいくつか注意点があります。
カットする際や運搬時の怪我に気をつける
カーペットを可燃ごみとして処分するときに、カットから運搬まですべて自身で行う場合は、ケガをしないように注意することが大切です。
特に厚みのあるカーペットは、カットするだけでも時間がかかって手に力が入らなくなり、思わぬケガをすることがあります。また、運搬時にカーペットの切れ端でケガをするかもしれません。安全に作業するためにも必ず軍手をはめましょう。
カットする際は、「万能ノコギリ」「断ち切りバサミ」など楽にカットできる道具を使うことをおすすめします。
床や壁を傷つけない
カーペットをカットする際、床や壁を傷つけないように注意することが大切です。つい夢中になっていると、知らない間に床に傷をつけていたということもあります。
カッターマットがあれば、床の上に敷きその上で切るようにしてください。カッターマットがない場合は、段ボールや新聞紙を重ねて下敷きにしてもよいでしょう。
賃貸住宅にお住いの方は、特に気をつけることが大切です。
カーペットの捨て方は状況に合わせて判断する
この記事では、カーペットの捨て方について詳しくご紹介しました。
一般的には、粗大ごみとして処分する方法が多いようですが、ごみ出しのルールは各自治体によって違ってきます。費用をかけずに処分したい場合は、お住まいの地域の自治体での処分を検討してください。公式サイトを閲覧したり、窓口に相談したりしてみましょう。
きれいな状態であれば、リサイクルショップで買取ってもらえるケースもあります。なるべく手間をかけずに処分したい場合は、不用品回収業者に依頼してもよいでしょう。
ご自身の状況に合った捨て方を検討してください。