AndroidからiPhoneへの乗り換えをするうえで「データを移行したいけど、具体的な方法がわからない」「データ移行に漏れがあったり、データが消えてしまったりしたらどうしよう」と不安になってしまいますよね。
特に、LINEのトーク履歴や仕事のメール、電子マネーなどの情報については「消さずに残しておきたい」と考える方が多いかもしれません。
しかし、間違えた方法でデータを引き継ごうとすると、データの移行に不足が生まれたり、データを削除してしまったりなどのトラブルが発生するでしょう。AndroidからiPhoneへ切り替える際は、適切なデータ移行の方法を知ることが重要です。
この記事を読み終える頃には、AndroidからiPhoneにデータを移行する方法ついて理解が深まり、スムーズにデータ処理を始められるようになります。ぜひ参考にしてみてください。
AndroidとiPhoneの大きな違いはOSが異なる点です。
OSとは基本ソフトウェアのことで、応用ソフトウェアとハードウェアを繋ぐ役割があります。OSがAndroidとiPhoneでは違うため、移行可能なデータに制限があり、注意が必要。つまり、すべてのデータを簡単に移行できるわけではありません。
iPhoneのOSは「iOS」というApppleが自社で開発したもので、iPhoneなどのApple製品に搭載されています。
一方で、AndroidはGoogleが開発したOSでさまざまな製品に搭載されており、Androidもそのなかのひとつです。
OSが異なり、AndroidからiPhoneに移行する際に引き継ぎができないデータがあるため注意しましょう。
AndroidからiPhoneへデータを移行する際は3つのポイントがあります。
- 時間に余裕がある状態で行う
- ネット環境が整った場所で行う
- 設定したパスワードを控えておく
AndroidからiPhoneに限らず、端末から端末へのデータの移行は非常に時間がかかります。また、移行中はスマートフォンを操作できません。
そのため、時間に余裕があるときにデータを移行しましょう。
移行するデータが多ければより時間がかかります。そのうえ、移行をやり直す手間なども考えると、時間がないときはおすすめできません。
データ移行には通信容量をかなり使うので、Wi-Fi環境が整っていないと通信制限にかかる可能性があります。
前述した通りデータ移行には時間もかかるので、ネット環境が整った場所でするように心がけましょう。
アプリを移行する際はIDやパスワードを控えておきましょう。ほかにも自動ログインしているサービスは、データ移行時にログアウトされていることもあります。
自動ログインで利用しているサービスがあれば、ログイン情報を控えておきましょう。
AndroidからiPhoneへのデータ移行で、「iOSに移行」を使う手順を紹介します。
- アプリ「iOSに移行」をインストール
- iPhoneを起動して初期設定をする
- iPhoneの「Appとデータ」で「Androidからデータを移行」を選択
- アプリ「iOSに移行」を起動して「続ける」を選択
- 利用規約に「同意する」を選択
- iPhoneの画面に「Androidから移行」が表示されたら「続ける」を選択
- 表示されたコードをAndroidのデバイスに入力
- 「続ける」を選んでiPhoneの無線ネットワークに接続
- 移行するデータを選択し「続ける」を選択
- データの移行が開始され、終わったら「完了」を選ぶ
- iPhoneの初期設定をする
Wi-Fi環境が整っている場所でデータ移行をすれば、スムーズに行えるのでネット環境が整っているところで実行しましょう。
AndroidからiPhoneへのデータ移行で、iTunesを使う手順を紹介します。事前にパソコンにiTunesをインストールして、スマホとパソコンを繋ぐコードを用意しておいてください。
- USBケーブルでAndroidとパソコンを繋げる
- 端末データへのアクセス権を許可する
- Androidデータをパソコンに保存
- AndroidをUSBケーブルから抜く
- iPhoneをUSBケーブルに繋いで移行するデータを選択
- 「適用」を選んでデータの移行が開始される
パソコンにデータを保存してから、iPhoneにデータを移したい方におすすめです。WindowsとMacのどちらでも可能で、操作方法も変わりません。
AndroidからiPhoneへのデータ移行で、Googleドライブを使った手順を紹介します。この方法がもっとも簡単です。
- AndroidとiPhoneで「Googleドライブ」をインストール
- AndroidからiPhoneに移行したいデータを選んでアップロード
- iPhoneでGoogleドライブの中のデータをダウンロード
手順は簡単ですが、すべて手作業で行う必要があるので、少し面倒なのがデメリット。しかし、移行したいデータを選びたい方にはおすすめの方法です。
最後は、キャリアの独自サービスを使う手順です。au・docomo・softbankの独自サービスを使って、データを移行する方法を紹介します。
- au「データお預かりアプリ」
- docomo「ドコモデータコピー」
- softbank「Yahoo! かんたんデータコピー」
auでデータ移行を行う際は「データお預かりアプリ」を使います。auのサーバーがAndroidのデータを一旦預かり、iPhoneで復旧する方法です。
auユーザーでSMSやメール、電話帳、パスワード情報などをスムーズに一括で移行したい方におすすめ。
auスマートパス会員であれば50GBまで無料、非会員は1GBまで無料で移行できます。
docomoであれば、ドコモデータコピーというアプリを使えば簡単にデータ移行を行えます。
移行できるデータは、連絡先・画象・動画・音楽・カレンダーです。スマホに標準搭載されている基本的なアプリやデータを簡単に移行できます。
しかしながら、ゲームアプリや動画配信アプリといった娯楽として使われているアプリのデータは引き継ぐことができません。そのため、仕事用としてスマホの最低限のアプリしか使っていない方はドコモデータコピーだけでデータ移行が可能です。
一方で、スマホで動画配信サイトやゲームアプリを使っている方はドコモデータコピーだけでは引き継ぎたいデータをすべて移行できるわけではないので注意しましょう。
ソフトバンクの「Yahoo! かんたんデータコピー」では、発着信履歴・メール・電話帳・音楽・写真・動画・カレンダー・SDカードのデータを移行できます。
パソコンが苦手で、スマホだけで多くのデータを移行したい方におすすめです。
行う際は、AndroidとiPhoneの両方に、アプリをインストールしておきましょう。また、Wi-Fi環境でBluetoothを切っておくと、スムーズにデータの移行が可能です。
AndroidとiPhoneはOSがそもそも違うので、アプリをほかのデータのように移行することはできません。
そのため、アプリは個別でデータを移行する必要があります。アプリはiPhone版でもあるものしか移行できないので気を付けましょう。
LINEはアプリで引き継ぎ設定ができますが、AndroidからiPhoneにすべてのデータを移すことはできません。
特に仕事でLINEを使っている方であれば、トーク履歴が消えるのは困る方が多いでしょう。そういった方は、Googleドライブを使ってください。トーク履歴をiPhoneにそのまま移すことはできませんが、Googleドライブでバックアップを取るとあとから見返すことができます。
電子マネーの残高をAndroidからiPhoneに引き継ぐことはできません。データ移行をすると、残高が消えてしまうので気を付けましょう。
唯一、電子マネーで残高を引き継げるのはモバイルsuicaのみ。モバイルsuicaはApple Payとして引き継ぎができるので、残高はなくなりません。
ゲームアカウントは、iPhone版にもそのアプリがあれば引き継ぎすることができます。
ゲームアカウントの引き継ぎを行うには、個々のアプリ内でアカウント処理を進める必要があるので気を付けてください。
アカウント処理の方法はアプリによってさまざまなため、引き継ぎをしたいアプリのデータ引き継ぎ方法を確認してみてください。
AndroidからiPhoneへデータを移行する方法や注意点を紹介しました。
AndroidとiPhoneはそもそもOSが違うため、すべてのデータを移行できるわけではありません。各キャリアによって用意されている方法でも、移行できるデータは決まっています。
また、使用アプリは個々でアカウントの引き継ぎ設定などをしなければなりません。ゲームアプリに限らず、データ移行の前にはログインIDやパスワードを控えておきましょう。
