ヤフオクで取引をキャンセルするには?留意事項やペナルティの有無も

フリマ

ヤフオクを利用するなかで、「落札された商品を破損してしまった」「間違って入札してしまった」など、キャンセルしたいと思ったことがある人も少なくないのではないでしょうか。

ほとんどの場合、ヤフオク上で操作をすることでキャンセル手続きは完結します。一部手数料がかかる場合はあるものの、正しい手順で行えばそこまで大きな損失はないでしょう。

しかしシステムをよく理解しておかないと、相手に迷惑をかけてトラブルに発展したり、無駄な高額支払いに追われたりする可能性もあるので、注意しなければなりません。

本記事を読めば、キャンセルに伴うリスクや留意しておくべき点が理解でき、よく検討したうえで適切な判断がしやすくなるでしょう。後悔しないためにも、ぜひ参考にしてみてください。

【出品者】ヤフオクで取引をキャンセルするためには

ヤフオクで取引をキャンセルする際は、出品者側が手続きを行います。

相手から依頼された場合は別ですが、もし自分都合でキャンセルしたいと思っても勝手に手続きすることは避けなければなりません。まずは取引メッセージにて落札者へ説明やお詫びをし、キャンセルの同意を得ましょう。

合意したあとは、以下のとおり状況別に手続きを進めてください。

落札者が支払う前

落札者が商品代金を決済する前なら、「落札者削除」を行うことでキャンセルできます。

  1. マイ・オークションの「出品終了分」を表示
  2. 対象の商品名を選択
  3. 「落札者一覧」に落札者のYahoo! JAPAN IDが表示されていることを確認
  4. 「出品者都合」を選択し、「削除後補欠を繰り上げる」のチェックを外す
  5. 「削除」へ進み、確認ページで「落札者を削除する」を選択

落札者の支払い後~商品の発送連絡前

落札者が決済してしまっている場合は、「取引の中止」を行ってください。

  1. ヤフオクアプリの取引ナビから「取引を中止したい場合」をタップ(WEBからの操作は「取引を中止する」の文字)
  2. 「落札者と取引中止を同意した」にチェックし、「はい」を選択(WEBからの操作は「取引を中止する」のボタン)

この操作で落札者削除も自動で行われるので、別途手続きする必要はありません。

商品の発送連絡後

発送連絡を通知している場合は、取引ナビからキャンセルの手続きを行うことは不可です。

どうしても中止したいのであれば、取引メッセージで落札者と返金方法を話し合って決める必要があります。ヤフオク以外で連絡をやり取りすることはトラブルに繋がりやすいため、すべて取引メッセージを利用するようにしましょう。

また、発送連絡をしているということは、すでに商品を送っている人が多いはず。その場合は返品してもらわなければならないので、そちらも合わせてお願いしてください。

ヤフオクで出品をキャンセルする方法

落札される前に出品をキャンセルしたいときは以下の手順で進めます。

  1. マイ・オークションの「出品中」をタップ
  2. 中止したいオークションの「オークション管理」を選択
  3. 「オークションの取り消し」をタップし、確認ページの内容を確認
  4. 「取り消す」を押す

上記の対応を行うと出品していたオークションはキャンセルされ、マイ・オークションの「出品終了分」の「落札者なし」に表示されるようになります。

ヤフオクで取引・出品をキャンセルする際の留意事項

ヤフオクで取引中もしくは出品中のオークションをキャンセルする際、場合によっては損失が生じるリスクがあります。仕組みをよく理解し、そのうえでキャンセルするかどうか判断しましょう。

ここでは留意しておくべき点を3つ解説します。

期限内に落札者を削除しないと手数料が発生する

商品が落札されると、必ず利用料(売上の10%または8.8%)が発生します。取引の中止または落札者削除を行えば請求されませんが、先に利用料が確定(※)した場合は取引の成立・不成立に関わらず支払い義務が課せられるので注意してください。
※利用料の確定日=翌月1日

オークション終了日から14日(終了日時を起点として336時間)が経過すると、そもそも手続き自体ができなくなります。キャンセルする場合は早めに決断しましょう。

入札履歴のある出品物はキャンセル料がかかる

出品中のオークションを取り消すと、以下の場合はキャンセル料を請求されることがあります。

  • 入札者がいる
  • 入札者はいないが、過去に一度でも入札された経歴がある

キャンセル料は、1件ごとに通常カテゴリの出品物なら税込550円、特定カテゴリに該当する出品物なら税込3,080円が発生。何度も繰り返せば大きな出費となるので、軽い気持ちで出品をキャンセルすることは避けたほうがいいでしょう。

出品にかかった利用料は返金されない

ヤフオクでは商品を出品する際、有料オプションを使って落札してもらいやすいように設定することができます。

オプションのなかには「落札されたときに発生するもの」と、「設定した段階で発生するもの」があり、後者を利用した場合は取引・出品をキャンセルしても返金されません。

また、特定カテゴリの商品においては出品するだけで利用料がかかります。1件につき税込3,080円かかるため、キャンセル前によく検討しましょう。

【落札者】ヤフオクで取引をキャンセルするためには

間違えて落札したり、必要性がなくなったりと、落札者の都合で取引をキャンセルする場合、出品者に手続きを依頼する必要があります。

基本的に落札者側から操作することはできません。取引状況に合わせて落札者がとるべき行動について解説します。

商品代金を支払う前

商品代金を支払う前であれば、「落札者削除」の依頼をしましょう。

出品者からの応答がなくキャンセルしてもらえないときは、支払いも取引ナビの操作もせずそのまま放置してかまいません。取引が進行しないことでヤフオク側から警告がきたり、ペナルティを課せられたりすることはないので心配は不要です。

取引ナビは落札状態のままになりますが、気にせず待機しましょう。

商品代金の支払い後~商品の発送連絡前

支払いを済ませたあとで商品が発送されるまでの間のキャンセルは、「取引の中止」の手続きをお願いしてください。

もし決済完了から8日経っても商品が発送されない場合は、8~14日後の期間中なら落札者側でキャンセル操作が可能です。

取引ナビから「支払いをキャンセルする」をタップし、確認画面で「はい」を押すだけでOK。もし14日を過ぎても自動で支払いがキャンセルされるので問題ありません。

商品の発送連絡後

商品の発送連絡がきたあとにキャンセルを依頼する場合、取引ナビ上で手続きを行うことができなくなります。

とはいえ届いた商品に問題があったり、配送中にトラブルがあったりと、取引をキャンセルしたい場面も出てくるでしょう。

そんなときは、以下を参考にして状況に応じた対応を行ってください。

商品に不満があった場合

商品に不満があってキャンセルしたい場合は、出品者に事情を説明して返金手続きを依頼しましょう。返金方法は、振込口座を知らせるなど当事者同士で相談して決める必要があります。

取引メッセージ上に個人情報を記載しても、やり取りが第三者に見られることはありません。取引が終わればメッセージも閲覧できなくなります。

出品者が返金してくれないときは「商品満足サポート」に申請できる場合があるので、問い合わせてみてください。

配送事故があった場合

配送中に商品が破損するなどの配送事故があった場合、配送方法によって対応が異なります。

匿名配送で送られた商品がトラブルに遭うと、「お見舞い」として補償金が得られる可能性があるため、落札者側がお見舞い申請またはヤフオクへ問い合わせを行ってください。出品者側が問い合わせても、お見舞いは受けられません。

匿名配送以外の配送についてもヤフオクで対応してもらえないので、直接配送会社に問い合わせましょう。

商品が届かなかった場合

出品者から発送連絡があったにも関わらず、商品が届かないケースもあります。その場合は支払いが完了してから8~12日後の5日間のみ、返金申請を行うことが可能です。

申請は、取引ナビの「お問い合わせ、返金申請をする」へ進み、問い合わせ理由の「商品が届かない」を選択したのち「返金申請する」ボタンを押せば完了。

期間を過ぎると申請ボタンが表示されず、返金手続きができなくなるので注意してください。

ヤフオクで入札をキャンセルする方法

入札をキャンセルする場合も、出品者側でしか操作できません。取り消すためには、出品者へ「入札取り消し」の手続きをお願いしてください。

依頼する際は、商品ページにある「出品者への質問」を利用します。

  • 入札したYahoo! JAPAN ID
  • 入札を取り消したい理由
  • 質問への回答の要/不要

以上の3点を質問内容に記載しましょう。

ヤフオクで取引・入札をキャンセルする際の留意事項

入札・落札者側がキャンセルを依頼したからといって、なにか料金を請求されるということはありません。とはいえ、今後ヤフオクを利用していくうえで不利になったり、トラブルに巻き込まれたりしないとは言い切れないでしょう。

キャンセルする際は以下の点に注意してください。

よく検討してから入札する

入札から取引完了までの過程において、キャンセル手続きを行えるのは出品者のみです。ヤフオク上の操作だけで済むならまだしも、商品発送後だとすでに梱包・発送の手間がかかっているうえ、商品代金の返金を出品者自らしてもらわなければなりません。

安易な気持ちで気になる商品を片っ端から入札して、不要なものはあとでキャンセル……というような行為は相手に失礼であり、迷惑がかかります。よく検討して本当に必要なものだけを入札・取引しましょう。

必ず入札をキャンセルできるとは限らない

入札をキャンセルしたくても、出品者の判断次第では取り消してもらえなかったり、取引メッセージに気付かなかったりする可能性もあります。

しばらく待ってみて、反応がないようであれば再度メッセージを送ってみましょう。それでも応じてもらえず「落札者」になってしまった場合は、取引をキャンセルする場合の「商品代金を支払う前」を参考にしてください。

「出品者への質問」に個人情報を書き込まない

商品ページの「出品者への質問」は、書き込んだ時点では非公開であり、出品者しか内容を閲覧できません。しかし出品者が回答した場合、質問・回答のどちらも公開されてしまいます。

メールアドレスや電話番号、住所などを書き込んでしまうと、全ユーザーへ自分の個人情報が晒されることになるので注意してください。

もし質問内容を公開されたくなければ、「回答不要」と明記しておくことをおすすめします。

【共通】ペナルティはある?取引をキャンセルした場合の影響

出品者・落札者のどちらから取引をキャンセルしても、特にペナルティを受けることはありません。以前はキャンセルが出品者都合なのか落札者都合なのかを選ぶことで、選択された側に自動で悪い評価がついていましたが、現在はそのシステムは撤廃されています。

ただし手動で評価することは可能なので、取引相手によってはキャンセルすることで悪い評価をつける人もいるでしょう。

個人売買において、評価は相手がどんな人物かを判断する重要なポイントのひとつ。「悪い評価がある人とは取引しない」などと断られる可能性は否定できないでしょう。

トラブルを防ぐためにもなるべくキャンセルは避けよう

ヤフオクの各キャンセル手続きは、条件によって手数料が発生したり期限が設けられていたりと、少し不便に感じる人もいるかもしれません。しかし、取引する気もないのに出品や入札を繰り返すような迷惑行為を防ぐためには、必要な対応なのでしょう。

とはいえ普通に利用していても、ときにはキャンセルせざるを得ないこともあるはず。その際は、なぜキャンセルしたいのか相手にしっかりと事情を説明し、納得してもらうことが大切です。

ぜひ本記事で紹介したキャンセル方法や留意事項を参考にして、今後も気持ちよくヤフオクを利用していきましょう。

小池|KOSOTTO編集部

小池|KOSOTTO編集部

元バッグセレクトショップ店員。旅行とファッションが好き。古着をきっかけにサステナブルファッションについて興味を持ち、勉強中。

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