ワインのアルコール度数はどのくらい?酔いにくい飲み方も

お酒

製法によってアルコール度数が変化するワイン。度数が高いイメージがあるかもしれませんが、実際はどれくらいなのでしょうか。

お酒が弱い方は、度数が高いと思うようにワインを楽しめませんよね。しかし、度数の高いワインが数多くあるように、度数の低いワインもたくさん存在しています。

当記事では、ワインのアルコール度数や、度数の低いワインについてご紹介。度数を下げるワインカクテルの作り方も解説するので、ワインを楽しみたい方はぜひご覧ください。

ワインのアルコール度数は?

ワインはブドウから作られるお酒で、発酵過程でブドウの糖分がアルコールに変化します。

発酵が進むごとに度数は高くなりますが、一定の濃度に達すると酵母が死んで発酵が止まるため、自然発酵だけでは15%以上のアルコール度数を持つワインは作れません。

ただし、人工的にアルコールを添加したり、ブドウ果汁を濃縮したりすることで、20%以上の度数を持つワインもあります。

白ワインの度数は10〜13度

白ワインは、皮や種子を取り除いたブドウ果汁のみで作られるワインで、色素やタンニンなどが少なくさっぱりとした味わいが特徴です。

白ワインのアルコール度数は10〜13度くらいが一般的で、低温でゆっくりと発酵させることでフレッシュな香りや酸味を残します。甘口は糖分が多く残っており低めの度数ですが、辛口は糖分が少なく高めの度数になるため注意しましょう。

赤ワインの度数は11〜15度

赤ワインは、皮と種子を一緒に搾ったブドウ果汁から作られるワインで、色素やタンニンなどが多くコクや渋みがあります。

赤ワインのアルコール度数は11〜15度です。高温ですぐに発酵させることで豊かな香りや味わいを引き出しており、軽口と重口で口あたりの重厚感が異なるため、好みのものを見つけましょう。

スパークリングワインの度数11〜13度

スパークリングワインとは、二次発酵によって炭酸ガスを含んだ泡立つワインのことです。アルコール度数は11〜13度くらいで、口あたりに爽快感があります。

白ワインと同様に甘口と辛口でアルコール度数が変化するため、飲むときには注意しましょう。

ほかのお酒との度数比較一覧

ワイン以外のお酒のアルコール度数は、どれくらいなのでしょうか。そこで、以下の表にワインを含めた一般的なお酒の度数をまとめてみました。

お酒の種類アルコール度数
ワイン10~15度
焼酎25〜45度
カクテル15〜30度
ウイスキー40〜50度
ビール4〜6度

上記の表から、ワインはビールに次いで度数が低いことが分かります。ただし、アルコール度数は製法によって変化し、種類によってはこれらの度数に当てはまらないこともあるため注意しましょう。

ワインは悪酔いしやすい?

ワインを飲み過ぎると、ヒスタミンやチラミンなどのアミン類によって頭痛が引き起こされ、悪酔いしやすいので注意しましょう。

とくに甘口のワインは糖分が多いため、アルコールが吸収される速度が遅くなります。ほかのお酒と同じ量を飲んだとしても、アルコールの吸収の遅れで酔いが回りやすくなる可能性が高いです。

ただし、アルコールの耐性には個人差もあるため、必ずしもすべての人に当てはまるわけではありません。いずれにしても、ワインを飲むときは適量に抑えるようにしましょう。

参考:片頭痛の原因と症状、治し方(薬)|勝川脳神経クリニック

ワインのアルコール度数が高い理由

赤ワイン

ワインのアルコール度数が高い理由はとてもシンプルで、原材料のブドウの糖度が高いからです。

ブドウの糖度が高くなると発酵によって生成されるアルコール量が増え、それに伴い度数も高くなります。ブドウの種類によって糖度は変わりますが、一般的にアルコール度数が10度を下回ることはありません。

ワインのアルコール度数はブドウや発酵期間で決まる

ワインはブドウ果汁に含まれる糖分が酵母によって、アルコールと二酸化炭素に変わる発酵で作られます。

この発酵は一定期間続きますが、アルコール濃度が約15%程度に達すると酵母自体が死滅。一般的なナチュラルワインでは、アルコール度数が15%を上回ることはありません

また、原材料のブドウの品種もアルコール度数に影響を与えます。例えば暑く乾燥した地域ではブドウ果皮から水分蒸散しやすく、果汁中の糖分濃度が高くなるので、南欧産やオーストラリア産などの暖地系品種はアルコール度数は13〜14%です。

対して北欧産や日本産などの寒地系品種では、アルコール度数は11〜12%を前後します。

アルコールが苦手ならフルーツワインがおすすめ

フルーツワインとは、ブドウ以外の果物や野菜などを原料として作られたワインのことです。フルーツワインにはさまざまな種類がありますが、一般的にはアルコール度数が低く甘みが強いため、アルコールが苦手な人や初心者にも飲みやすいでしょう。

フルーツワインは原料の果物や野菜によって色や香り、風味が異なります。季節や気分に合わせて楽しむことができる点もフルーツワインならではの魅力と言えるでしょう。

アルコール度数の低いワイン5選

ソレイユ・キュヴェ・ユウコ



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「ソレイユ・キュヴェ・ユウコ」は、フランス産の赤ワインで、蔵元とヴィノスやまざきが共同開発で誕生しました。フレッシュでフルーティな味わいがあり、ポリフェノールも含まれています。

6度の低アルコールであるため、アルコールに弱い方や渋いワインが苦手な方でも楽しめるでしょう。

サンタ・ヘレナ・アルパカ・デライト・レッド



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「サンタ・ヘレナ・アルパカ・デライト・レッド」は、サンタ・ヘレナ社の赤ワインで、さっぱりとした味わいが特徴です。

5.5度の低アルコールとして販売されていますが、ブラックベリーとカシスのしっかりとした渋みが感じられます。低アルコールで本格的なワインの味を楽しみたい方に、おすすめのワインと言えるでしょう。

イエローテイル ピュア・ブライト シャルドネ



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「イエローテイル ピュア・ブライト シャルドネ」はオーストラリア産の白ワインで、サッポロビールが販売しています。風味豊かなシャルドネ種のブドウを使用しており、トロピカルフルーツやレモンの香りを楽しめることが特徴です。

アルコール度数は9度と控えめなので、アルコールに弱い方や爽快感のある白ワインが好きな方であれば楽しめるでしょう。

カルロロッシICE スパークリングボトル缶 ロゼ



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「カルロロッシICE スパークリングボトル缶 ロゼ」は、アルコール度数が8度のスパークリングワインです。

グレープフルーツやグァバ、パッションフルーツなどのトロピカルな香りと味わいを楽しめます。イエローテイルとは違ったフレッシュさがあるので、暑い日にぴったりのワインと言えるでしょう。

カフェ・ド・パリ マスカット



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カフェ・ド・パリ マスカットは、フランス産のスパークリングワインです。名前のとおりマスカットを使用しており、甘くて香り高い味わいを楽しめます。

アルコール度数は6度しかないので、お酒が弱くても楽しみながら飲めるでしょう。750mlのボトルを1,500円程度で購入でき、コストパフォーマンスに優れています。

アルコール度数を下げるワインカクテル5選

ここからは、アルコール度数を下げるワインカクテルを5つ紹介します。お酒に弱い方でも楽しめるカクテルなので、参考にしてみてください。

サングリア

サングリアは、スペイン発祥のフルーツ入りワインカクテルです。赤・白・ロゼワインを利用して作ることができ、お酒が苦手な方でも飲みやすいため女性に人気があります。

自宅でもフルーツさえあれば、簡単に作れるので挑戦してみてください。

作り方

  1. フルーツをひと口サイズに切る
  2. ピッチャーにワインとフルーツを入れる
  3. ブランデーやグラニュー糖を加えて味を調える
  4. 冷蔵庫で2~3時間ほど冷ます

キール

キールは、白ワインにカシスリキュールを加えた、フランスのカクテルです。食前酒として飲まれることが多く、元々はブルゴーニュ地方の白ワイン「アリゴテ」を使って作られていました。

カシスリキュールは濃厚で甘く、ワインに深みと風味を与えてくれます。冷やした白ワインにカシスリキュールを入れて混ぜるだけなので、誰でも気軽に作れるでしょう。

作り方

  1. ワイングラスに氷を入れる
  2. カシスリキュールを大さじ1杯分注ぐ
  3. 白ワインをグラスの8分目くらいまで注ぐ
  4. バースプーンで軽く混ぜる

ミモザ

ミモザは、スパークリングワインとオレンジジュースを等分に混ぜたカクテルです。オレンジジュースの甘酸っぱさがシャンパンの泡と合わさって、爽やかで飲みやすい味わいになります。

オレンジリキュールやコニャックを加えるとさらに風味豊かになるため、アレンジを加えたい方でも楽しめるカクテルと言えるでしょう。

作り方

  1. ワイングラスに氷を入れる
  2. オレンジジュースをグラスの3分目くらいまで注ぐ
  3. スパークリングワインをグラスの8分目くらいまで注ぐ
  4. 軽く混ぜる

スプリッツァー

スプリッツァーは、白ワインに炭酸水を加えて作るカクテルです。ドイツ語で「はじける」という意味の言葉から名付けられたと言われており、炭酸水の泡がワインに爽やかさと軽さを与えます。

作り方は白ワインと炭酸水を好みの割合で混ぜるだけなので、自分なりのアレンジも加えられるでしょう。

作り方

  1. 1. ワイングラスに氷を入れる
  2. 白ワインと炭酸水を1対1の割合で注ぐ
  3. 軽く混ぜる

ベリーニ

ベリーニは、桃のピューレとスパークリングワインを混ぜたカクテルです。白桃の甘さとワインの爽やかさで飲みやすいため、性別を問わず人気があります。

また、チーズやサラダとの相性が良く、トマトとバジルのブルスケッタ、エビとアボカドのサラダなどをおつまみとして選ぶと良いでしょう。

作り方

  1. 桃を洗って皮と種を取り除く
  2. ミキサーに桃と砂糖を入れてピューレにする
  3. グラスに氷を入れてピューレを半分くらい注ぐ
  4. スパークリングワインを注いで軽く混ぜる

ワインのアルコールによる酔いを緩和する方法

ここからは、ワインのアルコールによる酔いを緩和する方法について紹介します。悪酔いに悩まされている方はぜひご覧ください。

適度に水を飲む

いつでもすぐできる緩和方法は、適度に水を飲むことです。お酒と一緒に水分を摂取することで、血中アルコール濃度が低下し、酔いが緩和されます。

水を飲みたくないという方はお茶やジュースなどでも構いませんが、カフェインや糖分が多すぎるものは避けましょう。また、飲み過ぎると膀胱や腎臓に負担がかかるので注意してください。

食べ物をつまみながら飲む

酔わないようにお酒を楽しみたいなら、食べ物をつまみながらワインを飲みましょう。食事やおつまみを摂りながら飲むことで、胃から小腸への移動が遅くなり、アルコールの吸収も遅くなります。

逆に空腹時にお酒を飲むと胃から直接吸収され、すぐに酔ってしまうため注意してください。

おつまみとしては、油分やタンパク質が多いものが効果的です。ただし、塩分や辛味が多すぎるものは逆効果なので控えましょう。

ワインの適量は一日にグラス2杯ほどが目安

厚生労働省が提唱する1日の適度な飲酒量は、純アルコール量で約20gと言われています。ワインの度数12%で計算すると、120mlのグラスに1~2杯程度に相当するため、健康的にワインを楽しみたいなら2杯に抑えましょう。

また、ワインは適量で飲むと健康や美容効果が期待できます。赤ワインには抗酸化作用のあるポリフェノール、白ワインには腸内環境を守る殺菌作用があるので、適量に抑えれば健康的にワインを楽しめるでしょう。

参考:厚生労働省キリンワインの機能性

ワインは適度に楽しむのがおすすめ

ワインにはさまざまな種類がありますが、いずれも適量を守って楽しむことが大切です。

お酒に弱い方でもアルコール度数が低いものを選んだり、カクテルにしたりなど工夫すれば、悪酔いを抑えながらお酒を楽しめます。まずは、自分のアルコール耐性に合ったワインを見つけましょう。

不安な方は、アルコール度数が低いワインから試してみてください。

KOSOTTO編集部

KOSOTTO編集部

買取プラットフォーム「ウリドキ」、リユースに特化したWEBメディア「ウリドキプラス」を運営するウリドキ株式会社が立ち上げた暮らしメディア「KOSOTTO」。買取・リユースをはじめ、「手の届きやすい身近なところからエコ・サステナブルな生活を実践してもらいたい」をモットーにコンテンツ制作を行なっています。

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