シンプルな暮らしを追求するミニマリスト。彼らは食事に対してもミニマルなのか、気になりますよね。
効率性や快適さをもとめるミニマリストだからこそ、食事に対するこだわりやシンプルを追求した食生活を取り入れています。そしてミニマリストの食生活は、実は「毎日の献立を考えるのが苦痛」「食事に手間をかけたくない」という人にとってとても参考になるのです。
しかし食事をシンプルにしようと単に食事回数を減らしたり、調理器具をごっそり処分してしまうと、十分な健康管理ができなかったりかえって手間やお金がかかったりしてしまいます。
この記事では、ミニマリスト食事の基本的な考え方やメリット、実践方法などを解説し、具体的な献立例も紹介します。ミニマリストライフスタイルに興味がある人や、食生活を改善したいと考えている人は必見です。
ミニマリストの食事ってどんな食事?
物を極力減らした暮らしをしているミニマリストですが、食事にもこだわりがある場合がほとんどです。
ミニマリストの食事にはいくつか特徴があるので、実際にどのような食事が好まれているのか、ポイントごとにご紹介します。
献立を「固定化」している
献立の固定化とは、一定のメニューを繰り返すことです。例えば1週間や2週間分の献立を予め決めておき、それを実践します。
毎日の献立を考えるのはなかなか大変ですが、献立を固定化することでメニューを考える時間を省き、食事作りの効率化を図ることが可能です。あらかじめバランスの良い献立を考えれば、栄養が偏りにくく健康にも繋がるでしょう。
食材を買いに行くときも、毎回購入する材料が決まっているため食費の変動が少ないこともメリット。
スーパーで「今日は何を作ろう……」なんて考えながら、スマホでレシピを調べて食材を探している人が多いなかで、決まった食材だけを購入するミニマリストはスーパーの滞在時間が少なくなり、時間を有意義に使えます。
「1日3食」というわけではない
ミニマリストの食事は、必ずしも1日3食とは限りません。
一日のなかで夕飯だけしっかり食べて朝昼は何も食べないという人もいれば、1〜2食はしっかり食べて残りは野菜ジュースなどで済ますという人もいます。
一日の食事回数を減らすことで、「体が軽くなる」「集中力がアップする」「肌の調子が良くなる」「食費が安くなる」などのメリットが上がっているようです。
とはいえ、こちらに関しては向き不向きや体調・栄養管理の問題もあるので、興味のある人は無理のない程度で取り入れてみてくださいね。
シンプルな食事メニュー
ミニマリストのシンプルな食事メニューでは、効率よく栄養を取れ、満足感を得られる食材が人気です。
まず定番なのが玄米。栄養価が高いことはもちろん、価格が安いためミニマリストの多くが玄米を好んでいると言われています。アボカド、卵、魚、納豆、バナナなども人気で、アレンジしやすく栄養価が高いところがメリット。
食事回数が少ないミニマリストは、野菜ジュースや豆乳、プロテインを常備し、食事代わりに飲む人も多いです。
ミニマリストは自炊する人が多い
ミニマリストは自炊する人がとても多いです。自炊は無駄な食費を抑え、健康管理に役立ち、生活の充実度を上げてくれることがメリット。
献立を固定化したり、食事回数が少なかったりするミニマリストは、自炊の負担が少なく、楽しんで続けやすいでしょう。
時短家電を活用する人も多い
料理をするときには多数の調理器具を使用しますが、ミニマリストはものを極力減らす生活を目指しているため、調理器具や調理家電を持たない人が珍しくありません。
そんなミニマリストだからこそ、便利なのが時短家電です。
例えば、マルチクッカーは焼く・煮る・蒸す・揚げるなどの調理を1台で担い、ミニマリストで活用してる人が多い人気の時短家電。
こういった家電は、調理器具を減らして時短に繋がるだけでなく、シンプルでおしゃれなデザインが多くミニマリストにぴったりです。
ミニマリストの食事のメリット
ミニマリストの食事のメリットは多岐にわたります。
ここでは、ミニマリストの食事のメリットについてさらに細かくご紹介するので、自分の生活に取り入れてみたいと思っている人はぜひ参考にしてみてください。
時短になる
ミニマリストの食事では、献立の固定化をしたり食事回数を少なくしたりするため、食事にかかる時間をとにかく減らせます。献立の固定化によりメニューを考える時間、買い物にかかる時間、調理にかかる時間すべてを短縮。
野菜ジュースなどに置き換えている人の場合は、そもそも食事の時間を設ける必要がなく、その分ほかのことに回せます。
節約になる
献立の固定化は、つまり購入する食材の固定化にも繋がるため、余計な買い物を減らして食費の変動を抑えられます。毎月の生活費を管理しやすいこともメリットです。
食事回数が少なければその分食費がかからず、野菜ジュースや豆乳に置き換えている場合はそれだけの費用で済みます。ミニマリストは節約志向の人も多いため、こういった食生活を送ることで無駄を減らし、節約に繋げているのです。
食に対してストレスフリーになる
献立がなかなか思い浮かばなかったり、いざ作ろうとして冷蔵庫の食材が足りなくて買いに行ったりと、食事作りにおいてストレスを感じたことがある人は多いはず。
ミニマリストの食事では、献立の固定化、購入する食材の固定化ができるため、そういったストレスを減らせます。
体調管理しやすい
日々の食事をとるなかで、時間がなくて簡単に済ませたり、食材の買い出しを忘れてありあわせのもので済ませたりと、イレギュラーが発生することは少なくありません。バランスの悪い食事が続くと、体調に影響が出てしまいますよね。
献立を固定化した場合、あらかじめ栄養バランスも含めて献立を考えられるため、日々の体調管理に役立ち、健康に繋げやすくなるでしょう。
ミニマリストの食事の具体例
ここまでミニマリストの食事の特徴やメリットなどを紹介してきましたが、実際にどのようなメニュー内容なのでしょうか。
ここでは実際にミニマリストが食べている食事をご紹介するので、献立を考える参考にしてみてください。
朝食
プロテイン・おにぎり
出典:手取り16万OLのお金持ち計画
食べない
出典:CHIAKI FUFU
朝食は食べません。起きてすぐにコップ1杯の水を飲んで、カフェインレスのデカフェコーヒーを作って朝を過ごします。
出典:ミニマリストしぶのブログ
昼食
鍋・ごはん or 納豆卵かけごはん
出典:手取り16万OLのお金持ち計画
食べない
出典:CHIAKI FUFU
昼食は豆乳もしくは野菜ジュースを1杯飲んで終わり。
お昼にガッツリご飯を食べちゃうと眠くなるから、健康系ジュースだけ飲むようにしています。
出典:ミニマリストしぶのブログ
夕食
鍋・ごはん or 納豆卵かけごはん
出典:手取り16万OLのお金持ち計画
ご飯、お魚、サラダ、汁物、納豆
出典:CHIAKI FUFU
玄米を使ったアボカドマグロ丼、味噌汁
1日1食の1食は夕食に食べるようにしています。調理も簡単で洗い物が少なくて済む「玄米を使った丼物」を食べていることが多いです!
出典:ミニマリストしぶのブログ
「献立の固定化」を続ける3つポイント
献立の固定化というと、「ずっと同じもの食べ続けて飽きないの?」「デメリットはないの?」と思う方もいるでしょう。ミニマリストを目指して献立の固定化をしても、ストレスが溜まってしまったら本末転倒。
ここでは、献立の固定化を無理なく続けるためのポイントを3つ紹介します。
定期的に献立を見直す
献立の固定化と言っても、ずっと同じ献立の繰り返しではさすがに飽きてしまいます。そこで、ある程度の期間で献立を見直すことが重要です。
曜日で献立を決めているなら1ヶ月や2ヶ月ごとに献立を見直せば、飽きずに続けられるうえに、「来週からは何を食べようかな」なんて、献立を考え直すことを楽しめるかもしれません。
作れない日や献立が変わっても気にしない
献立の固定化にとらわれすぎてもストレスになってしまいます。「今日はあれを作る予定だったのに予定が狂ってしまった」「今日はどうしても疲れていて作れない」なんて日があるのは当然。
そういったときに自分を責めるのではなく、「今日はできなかったからしょうがない」「余った食材は別の日に追加しよう」と前向きに捉えることが、長く続ける秘訣です。
外食の日は好きなものを食べてOK
ミニマリストで自炊をメインにしていたり、節約志向が強かったりするミニマリストは、外食の頻度が少なく、外食をするときになんだかうしろめたく感じることがあるかもしれません。
しかし、外食の機会に好きなものを食べて楽しむことで日々の食生活にメリハリがつき、ミニマリストの食事を無理なく続けることに繋がります。
ミニマリストの食費の節約術
ミニマリストの食事は節約にもひと役買うことがわかりましたが、具体的にはどういったことが節約に繋がるのでしょうか。
ここでは、ミニマリストの食費節約術をご紹介するので、食事内容だけでなく食費面も詳しく知りたいという人は参考にしてみてください。
買い溜めしない
スーパーに行って、「今日は安売りだから買っちゃおう」「買ったことがないけどなんだかおいしそうだから買っちゃおう」なんて、つい手を伸ばしてしまうことがありますよね。
気づいたらカゴいっぱいに買い、使い切れずダメにしてしまった経験がある人も多いと思います。
献立の固定化を実践していれば、購入する食材が固定され、それ以外購入する必要がありません。無駄な買い溜めを防げるうえに、無駄にしてしまう食材を減らせるので、食費の節約に繋がるでしょう。
予算内で収める
献立を固定化して購入するものが決まっていると、食費の計算が簡単で、ある程度予測を立てやすくなります。そのため、あらかじめ決めた食費の予算内で収まり、無駄な出費を防げるでしょう。
ミニマリストの食事を取り入れるために
ここまで、ミニマリストの食事についてご紹介してきました。ミニマリストの食事には予想以上のメリットや魅力があったと思います。
献立の固定化や、食事回数を減らすことをいきなり実践するのは少し不安……という人は、食事の一部を固定化してみたり、一食軽いものにしてみたり、少しずつ取り入れてみることがおすすめです。
ミニマリストの食事はストレスを溜めずに続けることが重要なので、無理なく自分にあった食事方法を探してみてください。