メルカリを利用していると、さまざまな場面で手数料が発生していますよね。手数料は一度の額が大きくないので、あまり気にかけていない方も多いでしょう。
しかし、手数料はきちんと理解して節約するだけで、大きな違いとなって返ってくるものです。そこで本記事では、メルカリの手数料について詳しく解説します。
また、計算方法や安くするコツもお伝えするので、ぜひ参考にしてくださいね。
メルカリの手数料は主に6種類
メルカリでの手数料には、大きく6つの種類があります。簡単に表でまとめたので、ぜひ参考にしてみてください。
項目 | 金額 | 詳細 |
---|---|---|
販売手数料 | 販売金額の10% | 出品した商品が売れた際にかかる手数料 |
ライセンス手数料 | 販売金額の10% | ライセンス契約している出品物の手数料 |
振込手数料 | 200~400円 | 売上金を銀行振込する際の手数料 |
組み戻し手数料 | 200~400円 | 申請口座を間違えた際のやり直し手数料 |
集荷手数料 | 100円 | らくらくメルカリ便を利用した際の手数料 |
支払い手数料 | 無料~100円 | 支払い方法によってかかってくる手数料 |
こちらの表を参考に、シチュエーションごとの手数料を詳しく見てみましょう。
登録にかかる手数料は「無料」
メルカリにはさまざまな手数料がありますが、登録費用は無料。そのため、出品や購入をせずに、メルカリで商品をみるだけなら料金はかかりません。
フリマアプリに詳しくなければ、登録時に料金がかかると考えている方もいるでしょう。しかし、登録だけでは料金は発生しないので、興味がある人は本人確認だけ済ませておくのが良いでしょう。
購入にかかる手数料は「無料or100円」
購入にかかる手数料は、選択した支払い方法によって異なります。手数料は無料のものと100円とに分かれているので、購入前に確認しておきましょう。
無料 | 100円 |
---|---|
・クレジットカード払い ・メルペイ残高払い ・Apple Pay ・Fami Pay ・メルペイスマート払い(月額の支払い方法によっては手数料がかかる) | ・コンビニ払い ・ATM払い ・キャリア決済 |
出典:メルカリ
販売にかかる手数料は「基本的に10%」
出品時の手数料は、購入が決定した段階で販売価格から10%が引かれます。また、ライセンス契約が必要な下記ジャンルに関しては、別途10%の販売手数料がかかるので覚えておきましょう。(※)
(※)小山宙哉氏の漫画「宇宙兄弟」と、Niantic社が提供する位置情報を利用したスマホゲーム「Ingress」の二次創作物
さらに、発送をらくらくメルカリ便に設定しているのであれば、集荷時に100円の手数料が発生します。
振込申請にかかる手数料は「200円」
メルカリでは、出品して売れた金額は売上金としてサイト内に保管されます。そのため、銀行へ出金したいのであれば振込手数料として別途200円が必要。また、通常の振込より日数の早い「お急ぎ振込」の利用には、さらに200円かかるので注意してください。
なかにはメルカリ利用時の銀行口座登録を、間違えてしまうこともありますよね。その場合は、組み戻し手数料として200円から400円かかります。こちらは不注意による手数料のため、口座登録は間違えないようにしましょう。
通常の出品・販売にかかる手数料と売上の計算方法
メルカリで出品した商品が売れた場合、販売価格が手元にくる利益ではありません。販売価格から諸経費を引いた金額が利益であるため、計算を間違えると損をしてしまう可能性が出てきます。
こちらでは、具体的に次の2つの例を使って、手数料と送料を計算してみましょう。
販売例)
①アクセサリー1点 販売価格700円
②バッグ1点 販売価格5,000円
1. 販売手数料10%
ライセンス出品ではないため、手数料は10%です。それぞれ計算してみましょう。
①アクセサリー1点 販売価格700円
700円-(700円×10%)=630円
②バッグ1点 販売価格5,000円
5,000円-(5,000円×10%)=4,500円
2. 送料の差し引き
基本的には上記金額が手元にきますが、送料を出品者負担にしているのならば、さらに差し引かれます。
①アクセサリー1点 販売価格700円
ネコポスらくらくメルカリ便利用で送料は全国一律210円
700円-(700円×10%)=630円
630円-210円-100円(集荷手数料)=320円
②バッグ1点 販売価格5,000円
ゆうパック100サイズ利用で送料1,070円
5,000円-(5,000円×10%)=4,500円
4,500円-1,070円=3,430円
送料はサイズによって異なりますが、バッグの場合、最大の100サイズとなることも多いです。
実際に手元にくる金額は、
①320円(引かれた金額380円)
②3,430円(引かれた金額1,570円)
となり、想像以上に手元にこないことが分かります。
そのため、手数料や送料を事前に把握したうえで、適切な販売価格を設定しないと損をする可能性があるのです。出品を考えている方は、一度こちらを参考に利益額を計算してみるのが良いでしょう。
メルカリの手数料を少しでも安くするには?
メルカリでの手数料の重要さをお伝えしましたが、実際にはどのように節約すれば良いのでしょうか。
手数料を少しでも安くするには、次のポイントを意識すると良いでしょう。
- 購入にはクレジットカードや売上金を使う
- 販売価格をゾロ目にする
- 手数料がお得になるキャンペーンを活用する
- 売上金は現金化せずメルペイとして使う
- 現金化する場合はまとめて振込申請する
それぞれ詳しく見てみましょう。
購入にはクレジットカードや売上金を使う
購入時の手数料は一回ごとに発生するので、月に何度も買い物をするのであれば、大きな損につながります。クレジットカードや売上金を利用して、購入の手数料は基本無料に抑えましょう。
また、クレジットカード払いは、使用するごとにカードのポイントがつくため非常にオススメです。クレジットカードを持っている方は、支払い方法の見直しを検討してみてはいかがでしょう。
販売価格をゾロ目にする
あまり知られていませんが、販売価格をゾロ目にすると手数料を抑えることにつながります。
なぜなら、メルカリの手数料は10%計算時に小数点以下を切り捨てるからです。具体例を出して見てみましょう。
販売例)
①1,000円の販売価格の場合→手数料は100円
②999円の販売価格の場合→手数料は99円
手元に残る利益は900円で変わりませんが、実際には1円得しています。些細な金額ですが、10,000円と9,999円の販売では10円変わってくるのです。
何度も出品をしている方であれば、振込手数料の200円を作るのはすぐでしょう。そのため、出品数が多い人にはオススメの方法と言えます。
手数料がお得になるキャンペーンを活用する
メルカリでは、期間限定で手数料が実質半額になったり、還元されたりするキャンペーンが定期的に開催されています。
期間内に出品・売れることが条件で、あとから手数料分のポイントが付与されるという形式のキャンペーンが多く、上手く利用すれば、大きく出費を浮かすことにつながるでしょう。
メルカリを頻繁に使っている方は、キャンペーンを見逃さないよう、ログイン時にお知らせを見るくせをつけておくと良いですね。
売上金は現金化せずメルペイとして使う
メルカリで出品をしている方は、売上金を出金せずにメルペイとして購入時に使うのがオススメです。
なぜなら、銀行振込には200円の手数料がかかり、現金で購入すれば、さらに100円の出費があるため。しかし、メルペイで購入すれば手数料はかかりません。
そのため、上記方法に比べて300円の利益が生まれるのです。
売上金は、期間があるのですぐに現金化したい気持ちは分かりますが、メルカリでの購入を考えているのならばギリギリまで置いておくのが良いでしょう。
現金化する場合はまとめて振込申請する
売上金を振込申請する際、金額にかかわらず200円の手数料が発生します。そのため、何回も申請するより、まとめて依頼するのがオススメです。
また、売上金は現金化せずに購入時の支払いに使うことも可能です。売上金が発生した際は、ある程度溜まるまで現金化しないのが良いでしょう。
メルカリできちんと利益を出すためのポイント
メルカリで出品をするのであれば、少しでも利益を出したいですよね。利益を出すためのポイントは次の3つです。
- 出品前に送料を確認する
- 欲しい額を決めてから金額を設定する
- できるだけコンパクトに梱包する
それぞれ見てみましょう。
出品前に送料を確認する
出品者負担、購入者負担に限らず、送料は事前に確認しておきましょう。
なぜなら、購入者は販売価格と送料を同時に見ているからです。そのため、送料を考えていない販売価格には手を出しません。
また、送料を知っておくだけで、ある程度の値引き相談にも対応できるようになります。送料は手数料のなかで一番大きい金額。出品者も送料を知ることが、利益を作るうえで非常に大切です。
欲しい額を決めてから金額を設定する
販売価格を決める時は、諸経費を引いた金額から逆算しましょう。何も考えずに設定すると、手数料などで利益が減っていくので得した気持ちになりません。場合によっては大きく損をしてしまう可能性もあります。
その点、逆算して値段を設定すれば、その金額以下にはならないので、最後まで安心して取引できるでしょう。
金額の面だけでなく、気持ちの部分でも大きいので、ぜひ試してみてください。
できるだけコンパクトに梱包する
発送時の送料は、大きさによって変わります。基本的には、小さいサイズほど送料が安くなるので、できる限りコンパクトに梱包するのが良いでしょう。しかし、形が変わるほどの無理な梱包はいけません。
梱包に使うアイテムも100均などで揃え、出費を抑えるのがオススメです。
メルカリの手数料は高い?ラクマやヤフオクと比較
インターネットで調べてみると、メルカリは手数料が高いと出てくることがありますよね。手数料が高いのであれば、別のサービスを利用した方が良いのではと考えてしまうものです。
こちらでは、メルカリと似たフリマアプリの手数料を表にまとめてみました。気になっている方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
メルカリ | ラクマ | ヤフオク | PayPayフリマ | オタマート |
---|---|---|---|---|
10% | 6.0% | 8.8~10% | 10% | 10% |
結果として、メルカリの手数料は他サイトに比べると高いです。しかし、利用者数はメルカリが多いので、ものが売れやすいのも事実。
また、メルカリは配送サービスが豊富で補償サービスも付いており、これらの付加価値を含めると、一概に高いとは言えない気がしますね。
メルカリの手数料についてよくある質問
ここでは、メルカリの手数料について、疑問に挙がりやすい点をいくつかご紹介します。
あとから「知らなかった」とならないように、メルカリの手数料について不安に思うことがあれば、出品前にチェックしてくださいね。
売れなかったら出品手数料はかかる?
メルカリでは出品時に手数料はかからず、出品した商品が購入され、取引が完了した際に初めて手数料がかかります。そのため、商品を出品して売れない状況が続いたとしても手数料がかかることはありません。
取引完了時に差し引かれる手数料を事前に知りたい場合は、出品時の商品画面で確認できます。出品時の商品画面下部にある「販売価格」に売却したい金額を入力すると、自動的に「販売手数料」の部分の金額が計算されて表示されるので、出品前にチェックしましょう。
手数料半額還元キャンペーンとは?
手数料半額還元キャンペーンは、メルカリで定期的に開催されているキャンペーンです。
キャンペーン画面からエントリーをし、出品期間中に商品を出品します。その商品が対象期間内に売れると、その商品の販売手数料の一部がポイントとして還元される仕組みです。
期間内に複数商品が売れた場合、条件を満たした商品の販売手数料総額の50%分相当のメルカリポイントが後日付与されます。
なお、付与されるポイントの上限や、キャンペーンの諸条件については、各キャンペーンによって異なる場合があるので、参加する前に必ず確認しましょう。
メルカリの手数料を相手負担にすることはできる?
メルカリの手数料を相手に負担させることはシステム上はできません。
しかし、例えば販売価格に手数料分を上乗せして出品することで、実質相手に負担させることは可能です。ただし、そうなると販売価格が少し高くなって、売れにくくなる可能性が高まります。
メルカリでは数百円の差で売れゆきに違いが出るので、手数料を上乗せして販売する場合は、そういったデメリットを考慮して販売価格を設定すると良いでしょう。
手数料を理解して安くする方法を見つけよう
この記事では、メルカリの手数料について解説しました。メルカリを利用し続けるのであれば、手数料は無視してはいけません。
手数料が下がるということは可能性として低いため、今の手数料と向き合い、少しでも安く抑える方法を見つけることが大切。この記事を参考に、メルカリの手数料の使い方を見直し、利益を増やす人が増えてくれれば嬉しいです。