ごみの7Rの意味とは?3Rとの違いや背景・取り組み内容について

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ごみの3Rと呼ばれる「リユース」「リデュース」「リサイクル」といえば、昔から伝えられている環境配慮の常識です。しかし、最近では7Rという言葉を見聞きする機会も増えてきました。「3Rはわかるけど、7Rって一体何?」と驚いている方は多いでしょう。

環境配慮のルールは年々変わりつつあり、時代に合わせてごみの常識も移り変わります。とくに意識しなければ気づかないことばかりですが、7Rの意味を知っておけば、日常生活から環境保全に貢献できるかもしれません。

この記事では、ごみの7Rについて、それぞれの意味も含めて解説します。実は7R以外にも存在すると言われている、そのほかのRについてもお伝えするので、気になる方は最後まで読んでみてください。

ごみの7Rとは?

7Rとは以下のとおりです。

  • リユース(Reuse)
  • リデュース(Reduce)
  • リサイクル(Recycle)
  • リフューズ(Refuse)
  • リペア(Repair)
  • リシンク(Rethink)
  • リパーパス(Repurpose)

ごみを減らして再利用やリサイクルを促すことを基本とし、不要なものを買わない選択をしたり本当に必要かを考えたり、代替手段を模索するなどの具体的行動によって、持続可能な社会の実現を目指すために提唱されました。

3Rや5Rとの違い

3Rリユース(Reuse)再利用
リデュース(Reduce)減らす
リサイクル(Recycle)リサイクル
5Rリユース(Reuse)再利用
リデュース(Reduce)減らす
リサイクル(Recycle)リサイクル
リフューズ(Refuse)拒む
リペア(Repair)修理

5Rとは、既存の3Rにリフューズ(拒む)リペア(修理)を追加したものです。

リフューズ(Refuse)は、不要なものを受け取らない選択をすることにより、環境負荷の軽減をねらいとしています。一方、壊れたものを修理し再利用することで資源の節約につなげるのがリペア(Repair)です。

常識が3Rから7Rに変わりつつある背景

3Rが提唱された1990年代からときを経て、より効果的な資源の活用や地球の環境問題に対応することが求められるようになった近年、7Rという新しいアプローチが生まれました。

7Rは、さらに多様な視点から持続可能な社会を実現するために必要とされている考え方で、私たち消費者や企業も積極的に取り組むことが大切です。

資源の再利用だけでなく、製品の修理やリユース、回収・再生などの取り組みも7Rでは重要視され、より総合的な循環型経済の実現が目指されています。

7Rのそれぞれの意味と具体例

ごみの7Rの意味と、それぞれの具体例について解説します。

リユース(Reuse)

リユース(Reuse)は、繰り返し使う「再利用」を意味します。使用済みの物品や材料を捨てずに、そのまま別の目的で再利用することは、廃棄物の発生自体を減らし資源の節約につながるため、環境への負荷軽減が期待できると言えるでしょう。

リユースは創造性や工夫が求められるため、アイデアを生かした資源循環の一環としても注目されています。

具体例

  • 古い衣服をリフォームして新たなスタイルに仕立て直す。
  • 使用済みのガラス瓶やプラスチック容器を洗って保存容器にする。
  • 不要になった家具を修繕し、別の部屋で再利用。

リユースとは何を意味する?具体例やリデュース・リサイクルとの違いを解説

リデュース(Reduse)

リデュース(Reduce)は、廃棄物の発生量を減らし、消費や資源使用を最小限に抑えることを目的としています。不要なものや包装材をなるべく避け、必要最低限の購入を心がけましょう。

購入する際は、長持ちする耐久品や再利用できる製品を選ぶことも大切です。その結果、資源の節約と廃棄物の削減が期待できます。

具体例

  • 買い物はエコバッグを持参し、使い捨てポリ袋の使用を避ける。
  • ペットボトルを購入する代わりに、飲料水などを入れた水筒を持ち歩く。
  • 食品や日用品を購入する際、個別包装された商品はなるべく選ばない。

リサイクル(Recycle)

リサイクル(Recycle)は、廃棄物を再処理し、新たな製品や材料として活用するプロセスのことです。使用済みの物品や資源を回収・分別し、再生させることで新たな価値を生み出します。

産業だけではなく個人でも取り入れやすいのが、リサイクルの利点です。まずは日常生活から、資源の有効活用や廃棄物の削減、自然環境への負荷軽減を実践することで循環型社会の実現につなげてみてはいかがでしょうか。

具体例

  • 使用済みプラスチック容器を回収し、新たな製品にリサイクルする。
  • 古新聞や雑誌をリサイクルに回し、再生紙として印刷や製紙に利用。
  • 使い終わったアルミ缶を、アルミニウムとして再利用するためリサイクルプロセスにかける。

リフューズ(Refuse)

リフューズ(Refuse)は、不要な物品や包装を拒むことを目的としています。無料配布物や関係性の低い広告紙を断る、過剰包装された商品を選ばないなどがリフューズの具体的行動です。

無駄な消費を減らし、環境に負荷をかけないようにするために、必要以上の物品やサービスを受け取らない選択を普段から心がけましょう。

具体例

  • プラスチックストローを使用せず、再利用が可能なストローを使う。
  • エコバッグや買い物かごを持参し、使い捨てプラスチック袋を避ける。
  • 個別包装された商品を避け、大容量の商品を選んで包装の量を減らす。

リフューズとは?必要性やメリット・すぐに取り組める具体例も紹介

リペア(Repair)

リペア(Repair)は、壊れたものや故障した製品を修理することを指します。破れた衣服を縫い直したり、故障した電子機器部品を交換してまた使えるようにしたりなど、簡単には廃棄せず修理して再利用する方法を取ると、新たな資源の消費を抑えられます。

経済的負担の軽減にもつながるだけでなく、循環型経済の実現にも貢献できる重要な要素のひとつです。

具体例

  • 破れた衣服を縫い直してもう一度着用する。
  • 故障した電子機器の部品を交換して修復させる。
  • 壊れた家具を修理して使用する。

リシンク(Rethink)

リシンク(Rethink)は、消費者意識や行動を見直し、持続可能な選択をすることを意味します。購入前に本当に必要か、代替手段はないかを考え、環境や社会への影響を考慮しましょう。

個人や社会の価値観を見直す機会を提供し、より持続可能な未来を築くための重要なアプローチこそが、リシンクの基本的な考え方です。

具体例

  • 購入する際は、無駄遣いを避ける。
  • エコラベルや持続可能性に関する情報を参考にして商品を選ぶ。
  • 持続可能な代替品やサービスを検討し、環境に配慮した選択をする。

リパーパス(Repurpose)

リパーパス(Repurpose)は、環境にやさしい代替品や技術に置き換えることを指します。環境への負荷を低減するため、まずは悪影響をおよぼす物品や材料を、持続可能な代替品にできないか検討してみましょう。

環境にやさしい選択肢への切り替えは、資源の節約や廃棄物削減を促し、持続可能な未来を築くうえで大きな役割を果たします。

具体例

  • エネルギー効率が高いLED電球に置き換える。
  • 自動車の購入時は、なるべく燃費の良い自動車を選ぶ。
  • 化学物質を含まない自然派製品に切り替える。

実はほかにも!意外と知らないそのほかのR

エコ

これまで7Rについて触れてきましたが、ほかにもRがあるのはご存じでしょうか。

  • リバイ(リサイクル品やリユース品を購入・使用する)
  • リターン(使用後は戻す)
  • リジェネレーション(再生品を使う)
  • レンタル(借りて使う)
  • リフォーム(作り直す)
  • ルール(ルールを守り処分する)
  • リスポンシビリティ(処分に責任を持つ)
  • リラックス(できることから始める)

ここでは、意外と知られていないそのほかの“R”についてご紹介するので、ぜひ参考にしてください。

リバイ(Rebuy)

リバイ(Rebuy)は、リサイクル品の購入という意味です。リサイクルされたものや中古品を購入することで、廃棄物削減や環境保護に寄与し、資源の再利用や再生を促進します。

環境に負荷を与える製品やシステムを再設計することは、再生可能エネルギーの普及やCO2排出量の削減につながり、持続可能性を高められると言えるでしょう。

リターン(Return)

リターン(Return)は、製品や資源を循環させるために使用後に元の状態や供給源に戻すことを指します。資源の有効活用と廃棄物の削減がリターンの目的です。

例えば、再利用が可能な部品や材料を回収し、新たな製品の生産に利用したり、再生資源として利用したりします。リターンは循環経済の重要な要素です。

リジェネレーション(Regeneration)

リジェネレーション(Regeneration)とは、土壌や森林の再生、水源の保護・再生、生物多様性の回復など、資源や生態系を持続可能な方法で修復し、再生利用することを目的としています。

持続可能な資源管理によって生態系の健全性を取り戻し、将来の世代へより良い環境を提供できるように考えられた概念です。

レンタル(Rental)

レンタル(Rental)とは、一時的に製品やサービスを借り受けることです。必要時にレンタルすることで、資源の効率的利用や共有経済を実現します。

例えば、車や家具、衣料品、工具などをレンタルするなど、必要なときだけ使用し、使用しないときにはほかの人が利用できるため、物品の所有や製造に伴う資源の消費を削減できることが利点と言えるでしょう。

リフォーム(Reform)

リフォーム(Reform)は、古くなり損傷したものを修理し、新たな価値を与えることを指します。具体例としては、、家のリフォームにおける間取りの変更や設備のアップグレード、断熱性能の向上などが挙げられます。

また、製品のリフォームでは、修理やアップデートによって使用価値が上がり、延命も可能です。新たな製品や建物を作るための資源を節約し、廃棄物の発生を減らします。

ルール(Rule)

ルール(Rule)は、特定の行動や取り組みを促進するための規則や規制のことです。例えば、廃棄物の分別やリサイクルの義務化や、エネルギー効率の基準設定などが一例として挙げられるでしょう。

ルールによって、持続可能な行動や選択が奨励され、環境への負荷が軽減されることを目指します。ルールの遵守は、持続可能な社会の実現に不可欠です。

リスポンシビリティ(Responsibility)

リスポンシビリティ(Responsibility)は、個人や組織が持つ義務や責任のことです。持続可能な社会や環境を築くためには、個人や企業が自らの行動や意思決定の結果に責任を持つことが重要視されています。

自身の消費行動や生産活動の影響を考慮し、環境への配慮や社会的な利益の追求に努めましょう。

リラックス(Relax)

ここでのリラックス(Relax)は、実現が可能なところから始めるという意味です。

一度で完璧にできるわけはありません。気負わずにできる範囲でリラックスしながら、日常に取り入れることが大切です。

持続可能な生活は持続性も重要視されています。まずは、自分の楽しめる方法で少しずつ始めて継続できるよう努めてみるのはいかがでしょうか。

まずはできることから始めてみよう

7Rは、私たちがこれからの持続可能な社会を実現するために必要なアプローチです。まずは身近な環境からできることを始めましょう。

例えば、使い捨て品ではなく再利用の可能な製品を選ぶように意識したり、地域のリサイクル活動に参加したりなど、一歩踏み出すあなたの意識的な選択や行動が、地球への負荷軽減につながります。

小さな変化を継続し、持続可能なライフスタイルへの取り組みを積み重ねましょう。

小池|KOSOTTO編集部

小池|KOSOTTO編集部

元バッグセレクトショップ店員。旅行とファッションが好き。古着をきっかけにサステナブルファッションについて興味を持ち、勉強中。

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