手数料が安いフリマアプリランキング|大手3社の手数料を比較してみた

フリマ

フリマアプリを利用する際に、なるべくお得に利用したいというのは誰もが思うことでしょう。そこで重要な要素のひとつが、各フリマアプリの手数料。選ぶフリマアプリによって手数料は異なるため、事前にチェックしておくことがおすすめです。

とはいえ、各フリマアプリには手数料以外にもさまざまな特徴があります。そこで本記事では、手数料の比較だけでなく、各フリマアプリの特徴や目的別に選ぶべきアプリについてもまとめました。

ひとつのアプリに絞って利用する方も、目的ごとに複数のアプリを利用したいという方も、ぜひ参考にしてみてくださいね。

フリマアプリでかかる3つの手数料

フリマアプリでは、3つの手数料がかかります。それぞれの手数料とその中身については、以下の通りです。

手数料の種類手数料の内容
販売手数料
  • 商品が売れた際にかかる手数料
  • 販売者が負担
  • アプリを運営する会社に入る
振込手数料
  • 売上を現金化する際にかかる手数料
  • 販売者が負担
  • 現金化するごとにかかる
決済手数料
  • 商品代金を支払う際にかかる手数料
  • 購入者が負担
  • クレジットカード決済では無料になる場合がある

手数料が安いフリマアプリランキング

手数料は、フリマアプリによって金額が異なります。一定の条件をクリアすれば無料になる手数料もあるので、上手に利用しましょう。

フリマアプリ名販売手数料振込手数料決済手数料
PayPayフリマ販売価格×5%PayPay銀行:無料
その他口座:100円/回
無料
ラクマ販売価格×4.5~10%210円/回(例外あり)支払方法によっては無料
メルカリ販売価格×10%200円/回支払方法によっては無料

上記は、3つのフリマアプリの手数料を比較した一覧表です。原則無料でも、例外がある手数料もあります。これらについては、以下で詳しく解説するので参考にしてください。

1位:PayPayフリマ

PayPayフリマを1位にしたのは、全体的な手数料が低いからです。それぞれの手数料について詳しく見てみましょう。

販売手数料は販売価格の5%と、大手フリマアプリのなかでは最安値の金額です。また、初めて商品が売れた場合、販売手数料は無料。

振込手数料は、PayPy銀行を利用するなら1円から200万円まで無料です。他行の場合は、1回につき100円の振込手数料がかかります。少額の売上をこまめに現金化する際は、PayPay銀行を利用したほうがよいでしょう。

決済手数料は完全無料です。ほかのフリマアプリでありがちな例外はありません。振込手数料は購入者が負担する手数料ですが、完全無料なので利用しやすいと感じる人も多いでしょう。利用者が多くなれば売上が伸び、販売者にとってもメリットといえます。

2位:ラクマ

ラクマが2位なのは、PayPayフリマに次いで販売手数料に幅があるためです。

ラクマの販売手数料は2023年8月1日から、基本10%に改訂しました。ただし、当月の販売実績に応じて6段階で変動します。

販売回数(300円で1回)合計販売金額販売手数料
3回以下5,000円未満10%
4回以上5,000円以上9%
6回以上10,000円以上8%
8回以上30,000円以上7%
10回以上50,000円以上6%
10回以上100,000円以上4.5%

取引回数と当月の合計販売金額が多ければ、販売手数料は安く抑えられるでしょう。

振込手数料は、基本は1回につき210円かかります。ただし、1万円以上の金額を楽天銀行に指定して現金化する場合は、振込手数料はかかりません。

決済手数料については、クレジットカード・LINE Pay・FamiPay・ラクマポイントでの支払いの際は無料です。しかし、これ以外の支払方法を選択すると、100〜200円の手数料が発生します。

3位:メルカリ

メルカリが3位なのは、販売手数料が一律10%であるためです。ラクマのように販売回数や合計金額に応じて、販売手数料が変動することはありません。ほかの3社に比べると高いと感じる人もいるでしょう。

また、振込手数料は1回につき一律200円かかります。指定の口座や一定以上の金額で振込手数料が無料になることはありません。現金化の回数を減らすなどの工夫が必要でしょう。

決済手数料は、クレジットカード・メルペイ残高払い・Apple Pay・FamiPay・メルペイの後払いまたは定額払いを利用すると無料です。それ以外の支払方法を選択すると、100〜880円の手数料がかかります。

各フリマアプリの手数料以外の特徴も比較

各フリマアプリは、手数料以外にも注目したほうがよい特徴があります。ここでは5つの注目ポイントに絞って、一覧表で比較してみましょう。

アプリ名送料ユーザー数支払方法利用可能な電子マネー現金振込日独自キャンペーン
PayPayフリマ
  • ネコポス:175円
  • ヤマト便:750円~
  • など

500万人以上PayPay、クレカPayPay最短で翌日今週の推しクーポン
ラクマ
  • ゆうパケット:160円~
  • ネコポス:200円
  • など

500万人以上クレカ、ラクラクあと払い、コンビニ、キャリア払いなどLINE Pay、FamiPay最短で当日友達招待キャンペーン
メルカリ
  • ネコポス:210円
  • らくらくメルカリ便:750円~
  • など

2,000万人以上クレカ、コンビニ、ATM、キャリア決済などFamiPay、Apple Pay、メルペイ最短で翌営業日期間限定キャンペーン

各フリマアプリの送料や現金振込日、独自キャンペーンについては、以下の項目でそれぞれ詳しく解説します。

PayPayフリマ

送料
  • ネコポス:175円
  • ヤマト便:750円~
  • など

支払方法PayPay、クレジットカード
利用可能な電子マネーPayPay
現金振込日最短で翌日
独自キャンペーン今週の推しクーポン

PayPayフリマは、比較的安価で利用可能なネコポスとゆうパケットポストの2通りが選べます。ネコポスは1kgまでですが、ゆうパケットポストは2kgまで使用可能です。金額は同じなので、中身によって使い分けると良いでしょう。

現金振込日は、振込申請完了時間によって変わります。平日10時までに申請が完了した場合は、翌営業日に振り込み。平日10時以降や休日に振り込みを完了した場合は、翌々営業日に振り込まれることになり、遅くなるので注意してください。

PayPayフリマは、毎週「今週の推しクーポン」というキャンペーンを開催しています。毎週カテゴリを限定して、300円以上の購入価格から100円OFFになるクーポンを提供中です。ただし、このキャンペーンは突然終了する可能性があるので注意してください。

ラクマ

送料
  • ゆうパケット:160円~
  • ネコポス:200円
  • など

支払方法クレジットカード、ラクラクあと払い、コンビニ、郵便局/銀行ATM、携帯キャリア払い、d払い、ラクマポイント、楽天ポイント/キャッシュ
利用可能な電子マネーLINE Pay、FamiPay
現金振込日最短で当日
独自キャンペーン友達招待キャンペーン

ラクマの送料は、商品の販売価格によって変わります。利用できるサービスが異なるためです。たとえば、販売価格が300円以上の場合、ゆうパケットならminiの160円から180円まで、ネコポスの200円も利用可能。

現金振込日は、振込申請日時と振込先金融機関によって異なります。月〜金の8:59までに楽天銀行指定で振込申請をすると、振込日は翌日です。ほかの金融機関の場合は翌々日に振り込まれます。

ラクマでは、毎月友達招待で必ず300ポイントもらえるキャンペーンを開催中です。進呈上限は900ポイントまでなので、注意してください。

メルカリ

送料
  • ネコポス:210円
  • らくらくメルカリ便:750円~
    など
支払方法クレジットカード、コンビニ、ATM、キャリア決済、メルペイ残高払い、チャージ払いなど
利用可能な電子マネーFamiPay、Apple Pay、メルペイ
現金振込日最短で翌営業日
独自キャンペーン期間限定キャンペーン

メルカリの送料は、ネコポスなら210円で利用可能です。宛名書きが面倒な場合は、ゆうパケットポスト(215円)やゆうパケット(230円)もあるので、発送量などによって変えると良いでしょう。

振込申請と振込日については、以下のとおりです。

申請日時振込日
月〜木の0:00〜8:59翌日
月〜水の9:00〜23:59翌々日
木9:00〜金8:59翌月曜日
金9:00〜日23:59翌火曜日

また、メルカリは不定期で独自キャンペーンを開催しています。定期的なキャンペーンは開催していないので、お知らせなどをこまめにチェックすると良いでしょう。

フリマアプリを選ぶ際に重要なポイント

フリマアプリは複数ありますが、それぞれにサービス内容や利用方法などが異なります。選ぶ際に注目したほうがよいポイントは複数あるので、迷う人もいるでしょう。

そこで、選ぶ際の重要なポイントについて解説します。

手数料・送料を抑えられるか

手数料や送料や、フリマアプリによって異なります。これらは販売者の負担になるので、できるだけ抑えたいと思う人もいるでしょう。

ただし、手数料や送料を抑えるためには一定の条件を設けているアプリもあります。単純に金額だけに注目するのではなく、安くするための条件の有無についてもチェックしましょう。

出品や購入が簡単か

出品方法や購入方法にも注目することをおすすめします。複雑な方法は、出品者にとっても購入者にとっても負担になるためです。出品方法が複雑では、出品ミスが起こる可能性があります。簡単であればミスが防げるだけでなく、多くの商品を出品できるでしょう。

また、購入方法については操作が複雑な場合、購入者が購入前に離れてしまう可能性があります。操作方法が簡単であれば、多くの商品を購入してくれるかも知れません。売上にも影響するため、簡単なほうがよいでしょう。

利用者数が多いか

利用者の多さは、販売者にとって売上に直結します。注目したほうが良いポイントといえるでしょう。

利用者数が多ければ多いほど、取引は盛んに行われています。つまり、出品すれば早く売れる可能性が高いと言えるでしょう。商品の回転が速いと、それだけ売上も伸びやすいです。

また、フリマアプリでは売れなかった商品は、利用者の多いほかのフリマアプリで出品してみると売れるかもしれません。利用者数が多いので、欲しいと思う人が見つかりやすいです。

商品が売れやすいか

利用者数が多ければ商品は売れやすい傾向がありますが、それだけでは充分とは言えません。アプリのシステムも商品の売れやすさに影響します。

たとえば、商品検索のしやすさは商品の売れ行きを左右する要素のひとつです。フリマアプリでは、さまざまな商品が販売されています。購入者はそのなかから、希望するアイテムを見つけなければいけません。

商品検索がしやすいシステムが構築されていれば、購入したい商品のイメージがぼんやりしている場合でも、ピンと来る商品が見つかりやすいでしょう。これは、売上に直結します。

利用しやすいか

販売者の場合は、たとえば商品の相場などがわかるシステムがあると、自分で調べる手間が省けます。また、相場と乖離しすぎた金額設定にならないので、売れやすくなるでしょう。

購入者の場合は、支払方法が多さがあげられます。さまざまな支払方法に対応していれば、現金のみの人や電子マネーが使いたい人も、気軽に購入できるでしょう。気軽に購入できる人が増えるということは、売上増加につながります。

目的別のおすすめフリマアプリ

フリマアプリにはそれぞれ独自の強みがあります。商品を売る場合、この強みによってフリマアプリを使い分けると、効率的に商品を販売できるでしょう。

そこで、目的別で見た場合のおすすめフリマアプリを紹介します。

商品をなるべくお得に売りたい場合

商品を売るとき、できるだけお得に売りたいと思ったら、PayPayフリマまたはラクマをおすすめします。理由は手数料や送料が安いためです。

販売手数料は、PayPayフリマは販売価格の5%、ラクマは4.5〜10%の6段階で設定されています。販売数が比較的少ない場合はPayPayフリマ、多い場合はラクマで使い分けると、販売手数料を抑えられるでしょう。

また、送料もPayPayフリマとラクマなら安く抑えられます。小さな商品なら、175円のネコポスや160円のゆうパックminiが利用できますよ。

商品を確実に売りたい場合

商品を確実に売りたい場合や、できるだけ早く打ってしまいたい場合は、メルカリがおすすめです。理由は利用者数が多いためです。

PayPayフリマやラクマのユーザー数は、Google Playのダウンロード数で確認すると500万人以上。一方のメルカリは、Google Playのダウンロード数で確認すると1,000万人以上で、倍以上の差があります。

また、メルカリは2020年11月8日に自社サイトにて、累計利用者数が4,800万人を突破したと発表しました。メルカリは圧倒的な利用者数を誇っているため、ほかのフリマアプリで売れなかったアイテムでも売れる可能性が高いと言えるでしょう。

商品を購入する目的の場合

商品を購入するのなら、メルカリをおすすめします。理由は、利用者数が多いことと独自の監視体制を構築しているためです。

利用者数が多いということは、取引も盛んに行われているといえるでしょう。それにより、ほかのフリマアプリでは出品されていないアイテムが出品されている可能性があります。販売者は「利用者が多い=珍しいアイテムでも売れる」と考えるからです。

また、メルカリでは偽ブランド対策として、独自の対策を構築しています。パトロールを強化し、捜査機関や官公庁とパートナーシップを築いているため、比較的偽ブランドの出品は少ないといえるでしょう。

商品が見つけやすいだけでなく、安全に購入できる点からも、商品を購入するならメルカリがおすすめです。

フリマアプリを利用する際の注意点

フリマアプリは相手が見えない取引をするため、利用する際にはいくつかの注意点があります。安全に利用するためにも、注意点は知っておいたほうがよいでしょう。

ここでは、フリマアプリを利用する際の4つの注意点を解説します。

悪質なユーザーもいる

フリマアプリは相手が見えない点から、悪質なユーザーがいることを知っておいたほうがよいでしょう。

規約を守らないユーザーやマナーが悪いユーザーは、一定数存在します。取引の途中で違和感や不快感を覚えた場合は、金銭取引に進む前に取引そのものを取り消しましょう。

また、フリマアプリでは偽ブランド対策を講じています。しかし、対応しきれていないというのが現状です。偽ブランドは販売者だけでなく、購入者側も罪に問われます。気を付けて利用してください。

ルールとマナーを守る

ルールとマナーは必ず守ることが、気持ちよく取引を行うはじめの一歩です。

ルールとマナーを守った取引を行うことは、悪質ユーザーとの取引を回避するという効果も生み出します。ルールとマナーを意識することで、悪質ユーザーを見極める力がつくからです。

ルールとマナーを守っていれば、同じようなユーザーばかりが集まってきます。自分の身を守るという意味でも、ルールとマナーを意識して取引をしましょう。

出品禁止物もある

フリマアプリでは、出品を禁止しているアイテムがあります。それらを出品してしまうと、ペナルティが科せられるので注意してください。

出品してはいけないアイテムは、利用規約に掲載されています。利用する際は、必ず利用規約をよく読みましょう。特に出品が禁止されているアイテムについては、内容を把握し誤って出品してしまうということがないようにしてください。

仮に出品禁止物を出品してしまった場合、アカウント停止などのペナルティが科せられます。フリマアプリ運営会社が悪質だと判断した場合は、罪に問われるケースもあるので気をつけましょう。

無在庫販売や二重出品は禁止

無在庫販売や二重出品は禁止されています。特に二重出品については、同一アプリ・別アプリにかかわらず禁止されているので気をつけましょう。

これらが禁止されているのは、トラブルの原因になるためです。

たとえば、1つの商品を2つのアプリで同時に出品したとしましょう。2つのアプリでほぼ同時に別の人が購入を申し出ました。しかし、商品は1つしかありません。この場合、2人の購入者のうち1人はキャンセルを申し出なければいけなくなります。

購入者側からすれば、その商品があると思っていました。それなのに、在庫なしでキャンセルをされたら困る人もいるでしょう。怒る人もいるかもしれません。

このようなトラブルを避ける意味で、無在庫販売や二重出品は禁止されています。

自分の目的に合わせてフリマアプリを選ぼう

フリマアプリはネットで調べれば数多く出ています。しかし、ユーザー数やサービス内容はすべて同じではありません。それぞれ独自のシステムを構築しています。

目的に合わせたフリマアプリを選んで利用しましょう。手数料などの一部分だけに注目するのではなく、サービス内容全体を把握して選ぶことをおすすめします。

また、その際は利用規約やルールは必ず守って利用してください。気持ちよい取引をすることも心掛けましょう。

小池|KOSOTTO編集部

小池|KOSOTTO編集部

元バッグセレクトショップ店員。旅行とファッションが好き。古着をきっかけにサステナブルファッションについて興味を持ち、勉強中。

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