メルカリで売れた本を安く送るには?上手な梱包のコツを伝授

フリマ

メルカリで売れた本を購入者へ発送するとき、どのように梱包すればいいのか、どんな発送方法を利用すればいいのか悩みますよね。

本にはさまざまな種類があるため、大きさ・厚さの違い、1冊だけ送るか・大量の本をまとめて送るかなど、状況によって梱包の仕方や発送方法を変える必要があります。

適当に梱包して送ると、配送中の負荷に耐えられず本がダメージを受けたり、余計な配送料がかかったりすることも。そうなると利益が減ってしまうほか、購入者からクレームを受けてトラブルに発展してしまう事態にもなりかねません。

本記事では、基本的な本の梱包方法から注意すべきポイント、より安く発送する梱包のコツまで詳しく解説します。円満に取引を行うためにも、ぜひ参考にしてみてください。

どうやって送る?メルカリにおける本の発送方法

メルカリで本を売る際、文庫本やマンガ、雑誌、図鑑など、どんな本を送るかによって発送方法を使い分けることが重要です。

具体的にどういったところに注目して選べばいいのか、本の種類や状況別のおすすめ発送方法をご紹介します。以下で、それぞれの特徴や必要な料金をまとめたので、比較してみてください。

サイズや厚みで選ぶ

たとえば「ネコポス」という発送方法は、「角A4サイズ以内・厚さ3cm以内・重量1kgまで」の場合に利用可能です。逆にひとつでも条件が当てはまらないと使えないため、本のサイズや厚みに合わせて発送方法を選ばなければなりません。

以下は1~数冊の本を送る場合におすすめの発送方法です。

発送方法特徴サイズ・重さ税込送料(全国一律)
ネコポス匿名配送
追跡・保証あり
角A4サイズ以内
縦:23~31.2cm以内
横:11.5~22.8cm以内
厚さ:3cm以内
重さ:1kgまで
210円
宅急便コンパクト匿名配送
追跡・保証あり
薄型専用BOXまたは専用BOXを使用
【薄型専用BOX】
縦:24.8cm
横:34cm
厚さ:外寸5cm以内
重さ:規定なし
450円
専用BOX:70円
【専用BOX】
縦:20cm
横:25cm
厚さ:5cm
重さ:規定なし
ゆうパケット匿名配送
追跡・保証あり
A4サイズ以内
3辺合計:60cm以内(長辺 34cm以内)
厚さ:3cm以内
重さ:1kgまで
230円
ゆうパケットポスト匿名配送
追跡・保証あり
専用BOXまたは専用シールを使用
【専用BOX】
縦:32.7cm
横:22.8cm
厚さ:3cm
重さ:2kgまで
215円
専用BOX:65円
専用シール1枚:5円
【専用シール】
3辺合計:60cm以内(長辺 34cm以内)
厚さ:ポスト投函可能な範囲
重さ:2kgまで
ゆうパケットプラス匿名配送
追跡・保証あり
専用BOXを使用
【専用BOX】
縦:17cm
横:24cm
厚さ:7cm
重さ:2kgまで
455円
専用BOX:65円
定形外郵便【規格内】
縦:34cm以内
横:25cm以内
厚さ:3cm以内
重さ:50g~1kg
120~580円
※重さによる
【規格外】
3辺合計:90cm以内
(縦 60cm以内)
重さ:50g~4kg
200~1,350円
※重さによる
クリックポスト追跡ありA4サイズ以内
縦:14~34cm以内
横:9~25cm以内
厚さ:3cm以内
重さ:1kgまで
185円
スマートレター専用封筒を使用【専用封筒/A5サイズ】
縦:25cm
横:17cm
厚さ:2cm以内
重さ:1kgまで
180円
レターパックライト追跡あり
専用封筒を使用
【専用封筒/A4サイズ】
縦:34cm
横:24.8cm
厚さ:3cm以内
重さ:4kgまで
370円
レターパックプラス追跡あり
専用封筒を使用
【専用封筒/A4サイズ】
縦:34cm
横:24.8cm
厚さ:3cm以上も可
重さ:4kgまで
520円

出典:配送方法 早わかり表|メルカリガイド

複数冊の本をまとめて送る場合

封筒や専用箱に入りきらない冊数のときは、ダンボールに入れて宅配便で発送しましょう。メルカリ便なら匿名かつ通常料金よりも割安で送れるのでおすすめです。

ただしメルカリ便では着払いはできません。着払いで送りたい場合は「クロネコヤマト」または「ゆうパック」を選択し、発送時に着払い伝票を使用してください。

発送方法特徴サイズ・重さ税込送料(全国一律)
宅急便
(らくらくメルカリ便)
匿名配送
自宅集荷の場合+100円
60サイズ
2kgまで
750円
80サイズ
5kgまで
850円
100サイズ
10kgまで
1,050円
120サイズ
15kgまで
1,200円
140サイズ
20kgまで
1,450円
160サイズ
25kgまで
1,700円
ゆうパック
(ゆうゆうメルカリ便)
匿名配送60サイズ
25kgまで
770円
80サイズ
25kgまで
870円
100サイズ
25kgまで
1,070円

出典:配送方法 早わかり表|メルカリガイド

本を梱包するときに必要な資材

本を梱包するためには、まず必要な資材準備から始めましょう。基本的には家にあるもので事足りるかもしれませんが、よく本を出品する人は一式揃えておくと便利です。

主に使用する梱包資材と使用目的を解説するので、チェックしてみてください。

OPP袋(ポリ袋)

雨による水濡れや汚れから守るために、本は袋に入れて発送します。

OPP袋は、ほとんど伸縮性のない丈夫な素材でできており、耐水性も申し分ありません。さらにシワができにくいことや透明度が高いことから、見た目もきれいでおすすめです。

とはいえ重要なのは水濡れの防止であるため、「ポリ袋しか家にない」という人はわざわざ購入する必要はないでしょう。

ラップ

大量の本を送る場合、袋に1冊1冊入れるのは手間も時間もかかって大変ですよね。そんなときは、まとめてラップでぐるぐる巻くと楽に梱包できます。一度巻きよりも、2~3重巻きしておくと耐久性が上がるでしょう。

ただし隙間があると水が侵入して意味がないので、巻いたあとはよくチェックしてくださいね。

緩衝材

本は角が潰れたり折れたりしやすく、配送中の刺激から守るためにも緩衝材は入れたほうがいいでしょう。

緩衝材といっても、いわゆるプチプチと呼ばれる気泡状のものから薄いシート状のもの、紙をくしゃくしゃにしたものまで種類はさまざまです。

最終的な空きスペースや全体の厚みを見ながら、適した緩衝材を選んでください。

発送用の封筒や箱

基本的には通常のクラフト封筒や紙袋、ダンボールなどを利用できます。

ただし、発送方法によっては専用の封筒やBOXを使用しなければならないため、間違えないように注意しましょう。

メルカリで使えるオリジナル梱包材は、一部のコンビニやメルカリストアで購入できます。メルカリストアはアプリの出品タブからアクセスできるので、ぜひチェックしてみてください。

テープ類

本を包むOPP袋やポリ袋を留めるときはセロテープ、外装の封筒やダンボールを閉じるときにはガムテープを使用します。

購入者が開封するときのことを考えると、セロテープよりも剥がしやすいマスキングテープのほうが親切でしょう。

外装用のテープは、クラフト製より布製のテープのほうが強度が高く、重ね貼りもできます。より耐久性が増すのでおすすめですよ。

メルカリで売れた本を梱包するときの手順【1冊】

まずは1冊の本を発送する場合の梱包方法を解説します。

今回の梱包例では厚みのない小さめの本を使用していますが、図鑑や参考書のように分厚く大きめの本では、使用できる梱包材が変わるかもしれません。

ここでは基本的な流れとして参考にしてください。

手順①:本を袋に入れる


まずは防水対策のため、本を袋に入れましょう。

袋の余分な部分は本に沿って折り、テープで留めてください。そのまま折っても問題ありませんが、袋が大きすぎる場合は少しカットしてから留めると、ごわつきにくくなります。

こちらは、比較的手に入れやすいポリ袋を使用しました。袋は使い古しのシワシワなものは避け、新しくきれいなものを使いましょう。

手順②:緩衝材で包む


本を袋に入れたあとは、全体を緩衝材で包みます。

外装が箱ではなく封筒や紙袋などの場合、1冊のみだと配送中の負荷に耐えられず湾曲してしまう可能性が高いため、しっかりめに包みましょう。

とはいえプチプチなどを何重にも巻くと、厚みが増して利用できる発送方法が限られてしまうことも。そんなときは、画像のように本のサイズに合わせたダンボールで挟んで固定すると、厚みを抑えつつ折れ曲がりも防止できますよ。

手順③:封筒や箱に入れる


しっかり緩衝材で包んだら、発送用の外装箱や封筒に入れます。ジャストサイズではなくても、箱ならスペースに緩衝材を詰め、封筒なら本のサイズに合わせて折り曲げれば動き回ってしまう心配がありません。

1冊だけ送るのであれば、A4サイズの封筒に納まることがほとんどですが、専用BOXや封筒がある発送方法に関しては、所定の梱包材を使用してください。

手順④:テープでしっかり留める


ダンボールを閉じるときにはガムテープがよく使われますが、封筒にはあまり使わないという人が多いかもしれません。

しかし糊や両面テープで閉じるだけだと、万が一引っかかったときなどに簡単に開いてしまう可能性があります。できれば強度の高いガムテープでしっかり留めておくと安心でしょう。

メルカリで売れた本を梱包するときの手順【2~3冊】

2~3冊の本を送る場合も、1冊だけ送る場合の手順とさほど変わりません。ただし厚みや重量が増すため、気を付けたいポイントが何点かあります。

以下は3冊の本を梱包した場合の手順です。1冊のときの手順との違いを比較しながら参考にしてみてください。

手順①:本を袋に入れる


2~3冊程度であれば、1冊ずつ袋に入れても、1枚の袋にまとめて入れてもいいでしょう。

今回は、3冊の本をまとめてOPP袋に入れました。つるつるとしたフィルムのような見た目で、本をきれいに見せてくれます。質感もポリ袋に比べて硬めでしっかりしているので、重みのある本や数冊の本を入れるときにはOPP袋がおすすめです。

手順②:緩衝材で包む


数冊の本の場合、1冊のときと同じようにダンボールで挟んでもかまいませんが、本の大きさが違うと隙間ができてしまう可能性があります。

その場合は、ダンボールよりもプチプチのように柔軟な緩衝材を使ったほうが、本にピタッとフィットするのでおすすめです。緩衝材はその時々の状況によって使い分けましょう。

手順③:封筒や箱に入れる


封筒を使うときは、雑誌などのように大きめの本なら重ねて入れ、文庫本のように小さい本なら重ねる、もしくは横並びで入れることも可能です。

画像のような本の場合はサイズが大きいため、A4封筒(角2号)にそのまま入れる形になるでしょう。

厚みが出るようなら、宅急便コンパクトやゆうパケットプラス、レターパックプラスなどが便利なので、専用BOXまたは専用封筒を使用してください。

手順④:テープでしっかり留める


外装の封筒もしくは箱に入れたら、最後にガムテープでしっかり留めます。

封筒の場合はピッタリと貼りつけやすいですが、箱の場合はクラフトテープだと浮いてしまう場合があるかもしれません。その際は先述したとおり、布テープを使用することで重ね貼りできるので試してみてください。

今回の梱包では3冊重ねましたが、緩衝材を巻いても3cm以内に納まりました。そこまで分厚い本でなければ、数冊でもさまざまな発送方法が利用できるでしょう。

メルカリで売れた本を梱包するときの手順【大量】

最後は大量の本をまとめて発送するときの梱包方法を紹介します。この場合は基本的にダンボールで送ることになりますが、箱選びも重要なポイントのひとつです。

1~数冊の場合と手順はまったく異なるので、流れを見ていきましょう。

手順①:高さを揃えていくつかの山に分ける


本の量が多いときは、いくつかの山に分けると梱包しやすくなります。

なるべく本の大きさが近いものごとに振り分け、それぞれの山の高さも合わせましょう。高さがバラバラだと箱に詰めたときに隙間が生じ、その部分を埋めるためにより多くの緩衝材が必要になってしまいます。できるだけ意識してみてください。

手順②:山ごとに袋やラップで包む


手順①の画像では山ごとに袋に入れていますが、本の大きさにそれほど違いがなければ、上記のように全冊まとめてラップで包んでもいいでしょう。

縦方向および横方向から隙間のないように巻きます。1巻きでは心もとないので、何重か巻いて強度を上げてください。

巻き終えたら、穴があいている部分がないかよく確認しましょう。

手順③:緩衝材で包む

続いて緩衝材での梱包ですが、本の量やダンボールの大きさ・形によって本の入れ方が変わるため、それに伴って緩衝材の使い方も変わります。

ここでは全体を包める場合、包めない場合の梱包方法を解説するので参考にしてみてください。

全体を包める場合



縦長のダンボールだと、全冊重ねて送ることになるでしょう。その場合は全体を包みやすいため、数冊梱包するときと同じようにまとめて梱包して問題ありません。

緩衝材をダンボールの中に十字に敷き、その上に本をのせて包むとやりやすいですよ。

全体を包めない場合


本を横並びに詰める場合は、全体を一括して包むのは難しいかもしれません。その際は無理に包まず、ダンボールの底と上にクッションを敷くだけでOKです。

側面は隙間を埋めるための緩衝材でガードすれば傷つくことは少ないでしょう。

手順④:箱に詰める


本を箱に詰めるときは、縦入れ(側面が見える入れ方)よりも平置き(表紙が見える入れ方)しましょう。縦入れだと、上に重い荷物が乗せられたときに折れ曲がってしまう可能性があるためです。

また、ダンボール内で本が動くと、ぶつかった衝撃で本の角が潰れてしまう恐れもあります。まわりのスペースは新聞紙やエアークッションなどを詰めて固定しましょう。

手順⑤:テープでしっかり留める


問題なく詰め終えたら、ダンボールの蓋をしっかりテープで閉じて完成です。

大量の本はかなり重量があるので、テープの固定が甘いと底が抜けてしまう恐れがあります。少しでも丈夫に仕上げるために、ダンボールの底は外側からだけでなく、内側からも留めておくといいでしょう。布テープで十字に留めて、より強度を高めることをおすすめします。

メルカリでなるべく安く本を送るための梱包時のコツ

メルカリで売れた本は、なるべく安く発送して利益を多めに得られたほうが嬉しいですよね。

梱包の仕方に気を付けることで、より安い送料で送れる発送方法が選べるようになります。ここでは2つのコツを見ていきましょう。

緩衝材を使いすぎない

本へのダメージが心配だからといって、過剰な緩衝材の使用はあまりおすすめしません。特にダンボールではなく封筒で送る際は、必要以上に緩衝材を使うことは避けたほうがいいでしょう。

多くの発送方法では「厚さが3cm以内」という制限があり、それを超えると送料がグンと上がってしまう可能性が高いです。緩衝材は必須アイテムとはいえ、必要最低限の使用にとどめましょう。

プチプチなしでもいい?

プチプチは気泡によってクッション性が高く、優れた緩衝性をもちます。一方で、厚みが出やすいことが難点でしょう。

本の梱包に緩衝材は必須とはいえ、ガラスなどの割れモノのように扱う必要はありません。ある程度の衝撃や負荷に耐えられる形になっていれば、プチプチなしでも問題ないでしょう。

大きすぎる箱は避ける

宅急便を利用した場合の送料は、基本的にはダンボール箱の大きさによって決まります。そのため無駄に大きい箱を使ってしまうと、余計な送料を負担しなければなりません。

もし大きいサイズの箱しか手元にないというときは、本を詰め終わったあとにギリギリの高さまで四隅に切り込みを入れ、折りたたむようにして閉じるとサイズを小さくできますよ。

本を梱包するときに注意するポイント

本を梱包するときは、当然ながら自分の都合だけでなく、受け取る相手のことも考えなければなりません。

ここでは必ず守るべき重要なポイントを3つ解説します。せっかく購入してくれた相手のためにも、梱包する際は心がけてみてください。

中身が見えないようにする

購入者のなかには、どんな本を買ったのか配達員や家族に見られたくないという人もいます。たとえそうでなくとも、外から本が透けて見えていたり、丸わかり状態だったりすると、不快に思う人は少なくないでしょう。

透けそうなときは間に用紙を挟むか、そもそも透けない外装を使用するなどして、相手のプライバシーに配慮した梱包をしてください。

配送中にダメージを負わないようにする

費用を安く抑えたいがために、緩衝材や外装費を出し渋って簡素な梱包で送った結果、相手に届いたときには酷い状態……となっては、相手に迷惑をかけてしまいます。

返品を余儀なくされれば、利益がないどころか送料分の損失しかなく本末転倒ですよね。傷ついたり折れ曲がったりするリスクを少しでも減らすために、丁寧に梱包しましょう。

雨濡れや汚れ対策をしっかり行う

本にとって特に大敵ともいえるのが「水」です。

雨が降っていれば、少なからず濡れてしまうことは避けられないでしょう。雨が降っていなかったとしても、ほかの荷物からなにかしらの液体が漏れだしてしまう可能性もないとはいえません。

内装をしっかりしておけば、たとえ外装が濡れたり汚れたりしても本は守られます。袋に入れるだけでいいので、忘れずに行いましょう。

思いやりのある梱包でトラブルなく取引しよう

本の梱包はそれほど難しい手順はなく、使用する資材も手に入れやすいものばかりです。

「面倒だから」「お金をかけたくないから」と自分の都合しか考えずに適当な梱包で送ると、悪い評価をつけられてしまうかもしれません。メルカリでは評価も購入時の判断材料として重要であるため、今後商品を出品しても買ってもらいにくくなる可能性もあるでしょう。

本を送る際は、購入してくれた相手に感謝と思いやりの気持ちをもち、ぜひ本記事を参考にしながら丁寧な梱包を心がけてくださいね。

KOSOTTO編集部

KOSOTTO編集部

買取プラットフォーム「ウリドキ」、リユースに特化したWEBメディア「ウリドキプラス」を運営するウリドキ株式会社が立ち上げた暮らしメディア「KOSOTTO」。買取・リユースをはじめ、「手の届きやすい身近なところからエコ・サステナブルな生活を実践してもらいたい」をモットーにコンテンツ制作を行なっています。

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