子どもの頃に親から買ってもらった、友だちからプレゼントされた、テーマパークでついつい買ってしまったなど、ぬいぐるみは「ただのモノ」と違って思い入れがあり大切にするものです。
しかし、知らず知らずのうちに家の中を占拠し、気がついたときには処分する方法もわからず、途方に暮れてしまうこともあるでしょう。
この記事では、ぬいぐるみを気持ちよく処分する方法や無料で処分する方法・売る方法を紹介していきます。ご自身に合った方法で安心してぬいぐるみを処分してくださいね。
ぬいぐるみを処分するのは心苦しい…
人や動物の形をしたぬいぐるみは愛着を感じます。愛着があるからこそ捨てられず、どんどんたまってしまうもの。
昔からの言い伝えで「目、鼻、口のついているものは魂が宿る」と言われています。「ゴミと一緒に捨てるのは忍びない」「ぬいぐるみに祟られそう」と感じている方も多いのではないでしょうか。
そのように感じてしまう方でも捨て方をしっかりと理解すれば、安心してぬいぐるみを捨てることができます。
ぬいぐるみを処分するとどうなる?
ぬいぐるみを処分すると、運気が悪くなる、バチが当たると言われていますが、本当でしょうか。
風水学的に考えると「古くなった使わないものを持っていると逆に運気が下がる」と言われています。
運気を大事にするのであれば、不要なぬいぐるみを処分してすっきりとした空間を保つことが大切です。ものが少なくなることで、余計な思考回路がなくなり、気持ちに余裕も生まれます。
ただ、適当に処分してよいということではありません。ぬいぐるみの捨て方には方法がたくさんありますので、ご自身に合った捨て方を見つけてください。
ぬいぐるみを気持ちよく手放す方法
気持ちよく手放す方法は主に4つ。それぞれ説明していきます。
知人や親戚の子どもに譲る
お金がかからないうえ、受け取った側から感謝されることが多いです。引き続き、使ってもらえるという安心感もありますし、喜ぶ顔を見ることで罪悪感が薄れるでしょう。
ただ、人によっては要らなくなったぬいぐるみを押し付けられたと感じることもあるので、細心の気配りが必要です。できれば渡す前に必要かどうか確認するとよいかもしれません。
引き取ってもらえることになったら、きれいな状態に手入れをしておくことが大切です。そして「大事に使ってきた」という気持ちをきちんと伝えましょう。
寄付する
ぬいぐるみの寄付を受け付けているところは多いです。託児所、保育園、幼稚園、児童養護施設、小児科のある病院などがあるので、最寄りの施設を確認してください。
最近では、オンラインでぬいぐるみの寄付を募っている団体もあります。送料は自己負担になりますが、誰かがまたこのぬいぐるみを使ってくれる、役に立つかもしれないと考えることで、気持ちよく寄付できるでしょう。
神社やお寺でお焚き上げしてもらう
ホラー映画や怪談話などに登場するぬいぐるみや人形。観ていると恐怖を感じてしまいます。自分が持っているぬいぐるみや人形を捨てると、不吉なことが起こってしまうのではないか、そんな考えもふとよぎるのではないでしょうか。
前述しましたが、「目、鼻、口のついているものは魂が宿る」という言い伝えもあるので、ぬいぐるみを処分するのに躊躇してしまう気持ちも分かります。
お寺や神社では、魂が宿るとされている人形やぬいぐるみをお焚き上げという方法で供養しているので、後ろめたい感情や怖い感情を持ってしまった時は試してみてはいかがでしょうか。直接持っていかなければならない社寺もありますが、ダンボールに入れて郵送で受付してくれるところもあります。
直接持っていく場合は、事前に予約をしておいたほうがよいでしょう。
郵送受付の場合、ダンボールの大きさで供養にかかる費用は変わってきますが、代表的な神社の例をあげると3,000〜10,000円が目安になります。
お清めしてからごみとして出す
神社やお寺でお焚き上げなど、そこまでしなくても良いと考えている人は、手っ取り早く自分自身でお清めをするのがおすすめです。
お清めといっても仰々しいことをする必要はありません。
- ぬいぐるみの汚れを丁寧に落とす。
- ポリ袋に塩とぬいぐるみを入れてシェイクする。
- 白い紙などに包んで、感謝の言葉をかけながら、指定のごみ袋に入れる。
これだけです。
「食塩」として売られているものは、添加物が入っていて成分が調整されているので注意しましょう。お清めに適している海水由来の塩がおすすめです。
ぬいぐるみを無料で処分する方法
ぬいぐるみを無料で処分したいと考えるなら、捨てることも検討してみてください。その方法を説明します。
ごみとして出す
ほとんどの自治体では燃えるごみとして処分可能
抵抗はあるかもしれませんが、可燃ごみとして処分する方法がもっとも簡単です。前述した「お清め」をした後、処分しましょう。
自治体では可燃ごみとして取り扱っているところがほとんどですが、
- モーターや電池が内蔵されているもの
- 目などのパーツ
など、ものによっては不燃物扱いのものがあります。一度に出せるごみの量を決めている自治体もありますので、ルール違反にならないよう気を付けましょう。
大きさによっては粗大ごみになることも
ほとんどの自治体で30cmを超えるぬいぐるみは粗大ごみに分類されます。自治体の「粗大ごみ受付窓口」に電話で連絡するか、公式サイトからの事前申込みが必要です。その後、有料の粗大ごみ処理チケットを購入し、ぬいぐるみに貼り付け、指定された日に収集場所へ持参します。
これはマナーの範囲になりますが、偶然見た子どもなどがびっくりしないように、外から見えないような紙袋に入れて出すとよいでしょう。
不用品回収業者に依頼する
ぬいぐるみを自治体で処分するのが手間だと考えるなら、不用品回収業者に依頼することもできます。ぬいぐるみの他に必要のなくなったものがあれば、一緒に回収してもらうとよいでしょう。
不用品回収業者を探す時は、自治体から「一般廃棄物処理業許可」という許可を受けている業者を探します。古物商登録届出、産業廃棄物収集運搬許可がある業者だとなお安心です。
町中をマイクで呼びかけながら走っている業者や、突然電話をかけてきて「不用品はありませんか?」と聞いてくる業者は許可や資格を持っているかどうかわかりません。このような業者に依頼すると、不法投棄をされてしまう可能性もあるので注意が必要です。
人気のぬいぐるみなら「売る」という選択肢も
誰もが知っているぬいぐるみであったり、状態がきれいで損傷もなかったりした場合、売ってお金にすることもできます。
フリマアプリやネットオークションで売る
ぬいぐるみの数がそんなに多くなければ、フリマアプリやネットオークションを使う方法もあります。
商品の状態が良ければ買い手もつきやすくなりますし、本当に欲しいと思っている人に売ることで感謝されるので、後ろめたい気持ちも薄れるでしょう。
ただし、写真を撮影する、商品の説明を考える、発送の準備をするなど手間がかかってしまいます。送料も売り手が負担するケースが多いので赤字にならない価格設定をしてください。
いずれにしても、時間に余裕がある場合におすすめできる方法です。
買取店やリサイクルショップに売る
フリマアプリやネットオークションのように手間をかけたくないのであれば、リサイクルショップなどに持ち込むことも可能です。
ただし、フリマアプリやネットオークションよりも金額は低くなってしまうかもしれません。急いで売りたいという時に利用するとよいでしょう。
キャラクターや限定品のレアものなど、ぬいぐるみの種類によっては買取金額が上がることもあります。少しでもお金になればいいという気持ちで利用してみることがおすすめです。
少しでも高くぬいぐるみを買取ってもらうためのコツ
ぬいぐるみを高く処分するためにはいくつかコツがあります。その方法を見ていきましょう。
できる範囲できれいにしておく
ぬいぐるみを処分しようとするときに、売ることを考えているのならきれいな状態にしておくことが必要です。
汚れや匂いが残ったままだと、相手も不快な気持ちになってしまいます。自宅でぬいぐるみを洗濯しておきましょう。
ぬいぐるみを洗濯する方法
- バケツか洗い桶にぬるま湯を入れ、少量の中性洗剤を入れる
- ぬいぐるみを押し洗いする
- バケツの水を替えながらすすぎ洗いをする
- 洗濯ネットに入れて30秒~1分脱水をする
- 風通しの良い、直射日光の当たらない場所で乾かす
汚れや匂いがなかなか取れない時は、これを繰り返してください。
まとめて売る
ぬいぐるみが大量にある場合、出張買取でまとめて売る方法もあります。
自宅に来て査定するケースがほとんどなので、査定に納得できなくても断ることができないという方にはおすすめできません。精神的に負担になるケースもあるからです。
ただ、店舗に行く必要がないため、移動する時間を節約でき梱包などの手間もかけずに済みます。大量のぬいぐるみを所有している方には、出張買取がおすすめです。
ぬいぐるみを安心して気持ちよく捨てよう
ぬいぐるみを処分する方法をお伝えしてきました。
知人や親戚の子どもに譲る、寄付をする、神社やお寺でお焚き上げをしてもらう、お清めをしてからごみとして出す方法が、安心して気持ちよく処分できます。
また、フリマやネットオークションで売ったり、買取店やリサイクルショップで売ったりすることも可能。できる範囲できれいにし、まとめて売ることが高く売るコツです。
ぬいぐるみは愛着のある「もの」として大切に持っていた経緯があります。ご自身に合った、安心して気持ちよく手放す方法でお別れしてくださいね。