この記事では、メルカリの独自ルール「横取り」について詳しく解説。なぜ横取りが起こるのか、その理由の解説と、出品者・購入者それぞれの立場から、横取り行為への対処法をまとめました。
他者が値下げ交渉を行った商品を購入する横取り行為はトラブルに繋がりやすく、マナー違反だとされるケースも少なくありません。横取りとは何なのか正しく理解し、トラブル防止に役立てましょう。
横取り行為に悩むメルカリユーザーは、ぜひ参考にしてください。
▼ウリドキなら最大10社から一括査定!
メルカリでの横取りとは?
横取りとは、購入を検討している方がすでに出品者と交渉している商品を、別のユーザーが先に購入してしまうことです。
メルカリでの出品や購入でトラブルになったり、嫌な思いをすることのないように、横取りについて把握しておきましょう。
他人の交渉中の商品を購入すること
横取りとは、すでに出品者との値段交渉が行われている品物を、別のユーザーが先に購入する行為のことです。
故意で行われたわけではなくても、横取りされた側は、交渉していたのに先を越されてしまい、納得できない気持ちになるでしょう。
メルカリは、オンラインで気軽に商品を売買できる便利なアプリですが、店舗でのショッピングのように、購入者が実際に品物を手に取っているわけではなく、横取りが起きやすいです。
トラブルになる可能性も
出品者と交渉を進めていた品物を、別の人に先に買われてしまったユーザーは「納得できない」と感じるので、横取りがさらなるトラブルに発展する可能性があります。
横取りされたユーザーが、出品者に対して横取りした人の購入を取り消すように求めてくる場合もあるでしょう。
誤って横取りをしてしまったり、先を越されたりしないように対策することが大切です。
ルール上では「早い者勝ち」
メルカリにおけるルールは「早い者勝ち」であり、横取りはルール違反ではありません。
横取りされた側は納得できないかもしれませんが、交渉をしていたとしても、購入手続きを先にした方に取引の権利があります。
メルカリ事務局に相談しても、先に購入したユーザーとの取引を取り消すといった対応はしてもらえないため、注意が必要です。
メルカリの横取りはなぜ起きる?
マナー違反とも言われるメルカリの横取り行為ですが、そもそもなぜ起こるのか、その理由を検証しましょう。過去にメルカリで横取りを経験したことがある、またはされたことがある人は、ぜひチェックしてみてください。
交渉中のコメントに気付かない
購入希望者が値下げ交渉を行い、商品の販売価格が10%以上下げられると、「いいね」をしているユーザーに値下げの通知が届きます。そのため通知を受け取ったユーザーが単に「値段が下がった」と思い、慌てて購入するケースです。
購入を急ぐあまり交渉中のコメント欄に気づかず、結果的に横取りした状態になってしまう可能性があります。
ユーザーの独自ルールを気にしていない
メルカリにおける横取りとは、あくまでユーザー間で生まれた独自ルールであり、メルカリが禁止している行為ではありません。したがって、横取りであっても気にせず購入手続きを進めるユーザーも存在します。
横取りは正式なルールではないため、守らなくても何もペナルティはありません。気にしないユーザーがいるのも自然と言えるでしょう。
どうしてもその商品が欲しい
マナー上よくないことは分かっていても、どうしても商品を手に入れたいために横取りをするユーザーもいます。メルカリの規約上は何ら問題はありませんが、横取りについて後ろめたく感じるユーザーもいるでしょう。
トラブルを避けたいのであれば、購入前に出品者の横取りについての対応を確認しておくことがおすすめです。
横取りが「楽しい」というユーザーもいる
手違いなどにより意図せず横取りをしてしまうユーザーがいる一方で、わざと横取りする人もいます。
XなどのSNS上では、「専用出品を横取りするの楽しすぎる」など、横取りを公言しているユーザーの声も少なくありません。メルカリのルール上では問題がないことを盾にして、横取りという行為自体を愉快犯的に楽しんでいると言えるでしょう。
【購入者】横取りが発生したときの対処法
横取りが発生したときに購入者側ができる対処法を確認しましょう。
横取りはルール違反ではないため、基本的には諦めるしかありませんが、キャンセル申請や在庫確認により購入したい品物を手に入れられる場合があります。
基本的には諦めるしかない
横取りはルール違反ではないため、交渉を進めていた品物を先に購入されても、基本的には諦めるしかありません。
メルカリのルールは「早い者勝ち」で、交渉を始めていても購入していなければ、先を越されても仕方がないという決まりになっています。
メルカリ事務局に相談しても対応してもらえないということを把握しておきましょう。
出品者へキャンセル申請を依頼する
交渉している間に購入されてしまった商品を諦められないという場合は、購入者に対して「キャンセル申請してもらえないか」を出品者に依頼する方法があります。
出品者が、理由を記載したうえで購入者にキャンセル申請をすることで、同意が得られれば取引の取り消しが可能です。購入者が同意しなければ取り消しはできません。
キャンセル申請をすれば、必ず横取りされた商品を手に入れられるというわけではないため、注意が必要です。
出品者へ在庫がないか確認する
横取りされた商品を諦められないという場合は、出品者に在庫がないかを確認してみましょう。
在庫があれば、希望する商品を手に入れることが可能です。
在庫がなかった場合は諦めるしかありませんが、横取りされたとしても泣き寝入りせず、出品者に確認してみることをおすすめします。
【出品者】横取りが発生したときの対処法
横取りが発生したときに出品者が実践すべき対処法は、以下の2つです。
- 交渉していた相手にお詫びする
- 購入者に対してキャンセル申請を行う
横取りが発生すると対応に困りますが、対処法を把握しておくことで速やかに対処できます。
一方的なキャンセルは不可
横取りが発生したとしても、出品者が一方的に購入を取り消すことはできません。
横取りはメルカリのルール上では問題のない行為であり、先に購入したほうに取引の権利が認められています。
先に交渉していた人に購入してもらいたい場合でも、出品者の一存で購入を取り消すことはできないという点に注意が必要です。
交渉していた相手にお詫びする
横取りが発生した場合は、先に交渉していたユーザーに丁寧にお詫びをしましょう。
メルカリのルールにおいては横取りは問題のない行為ですが、交渉中に先を越されてしまった人は不満を感じていると考えられます。
速やかに事情を説明してお詫びすることで、横取りされたユーザーの理解を得られ、トラブルに発展しにくくなるでしょう。
横取りされたことをお詫びする例文
前述の通りメルカリのルール上、たとえ横取りであっても、原則として最初に購入したユーザーと取引を進めなくてはいけません。
もし、出品した品物が横取りされた場合、出品者は交渉中のユーザーにひと言お詫びしたほうが良いでしょう。下記はその例文です。
購入者へキャンセル申請を行う
購入者へキャンセル申請を行うことも、横取りが発生した場合の対処法の1つです。
キャンセル申請は、取引画面の「この取引をキャンセルする」のボタンからできます。理由を書いて「キャンセル申請をする」のボタンを押せば、完了です。
同意が得られれば、取引を取り消し、先に交渉していたユーザーに商品を買ってもらえるようになります。
【購入者】横取りされないための心得
メルカリで購入者が横取りされないための心得は、以下の3つです。
- 本当に欲しいものは即購入する
- 値段交渉に時間をかけない
- 出品者に専用出品を依頼する
横取りされて悔しい思いをしないように、心得を実践しましょう。
本当に欲しいものは即購入する
横取りされないために最も有効な対策は、欲しいと思ったらすぐに買ってしまうことです。
買うかどうか迷ったり、出品者と交渉したりしている時間が長くなればなるほど、横取りされる可能性が高まります。
「本当に欲しい」「絶対に手に入れたい」と思ったら、なるべく早く購入しましょう。
値段交渉に時間をかけない
横取りされたくない方は、出品者との値段交渉に時間をかけすぎないことが大切です。
コメント機能で値段交渉をすると、商品に「いいね!」しているユーザーに通知されるため、時間をかけていると横取りされる可能性が高くなります。
出品者とのやり取りは迅速に終わらせ、時間をかけないようにしましょう。
専用出品を依頼する
横取りされたくない場合は、出品者に専用出品を依頼するのがおすすめです。
専用出品は、商品の名前や画像に「〇〇様専用」のように記載して購入者を限定することで、横取りを防ぐことを目的としています。メルカリが公式で認めている出品方法ではなく、ユーザーが独自に取り入れている販売方法です。
値段交渉や購入手続きに時間がかかりそうな場合は、出品者に専用出品を依頼しておくと横取りを防げます。
【出品者】横取りを防ぐための心得
出品者が横取りを防ぐために押さえておくべき心得は、以下の3つです。
- コメントへ迅速に返信する
- 先に購入した者との取引を優先する旨を示しておく
- 専用出品を活用する
トラブルにならないように、横取りを未然に防ぎましょう。
コメントへの返信は迅速に
商品のコメントへ迅速に返信することで、横取りを防ぐことが可能です。
返信が遅くなると、返事を待っている間に別の人が商品を購入してしまう可能性が高まり、横取りが発生しやすくなります。先にコメントしたユーザーをがっかりさせ、信用度が低下する恐れもあるため、注意が必要です。
コメントには、速やかに返信しましょう。
先の購入者を優先する旨を示しておく
横取りがさらなるトラブルに発展しないように、プロフィールに「交渉中であっても先に購入した者を優先する」と記載しておくことをおすすめします。
横取りを防ぐ方法ではありませんが、「横取りが発生しても対応はできない」と事前に説明しておくことで、横取りがさらなるトラブルへ発展することを防止できるでしょう。
専用出品を活用する
横取りを防ぎたい場合は、専用出品を活用することをおすすめします。
専用出品は、メルカリが公式に認めている販売方法ではありませんが、「〇〇様専用」のように交渉している相手のユーザー名を商品の画像や名前に記載し、横取りを防ぐことが可能です。
商品名に番号を付ける
専用出品には、商品の名前に番号を付けるという方法があります。出品した商品の名前に「商品名 No.12345」のように番号を付け、交渉中のユーザーのみに通知しましょう。
商品名に番号を付けることで、交渉しているユーザー以外に検索されにくくなり、横取りのリスクを減らせます。
商品画像の非表示は要注意
専用出品をする際に商品の画像を非表示にすることは、メルカリのペナルティの対象となるため、おすすめできません。
横取りを防ぐためにした対策によって、ペナルティを受けないように注意しましょう。
間違って購入された場合にトラブルになる場合があることから、別の商品の写真を掲載するのも好ましくありません。
意図せず横取りしてしまったときは?
横取りするつもりがなかったのに、交渉している人がいるのを知らずに先に購入してしまったという場合は、どのように対応したらよいのでしょうか。
横取りはルール違反ではありませんが、出品者や先に購入を検討していた人とのトラブルにならないように、適切な対応をすることが大切です。
出品者のプロフィールを確認する
意図せずに横取りしてしまった場合には、出品者のプロフィールを確認してみましょう。
横取りは、メルカリのルールに違反する行為ではないので、出品者のプロフィールに「交渉中であっても先に購入した人を優先する」との記載があった場合は、購入手続きを進めてしまって問題はありません。
出品者へ連絡してみる
出品者のプロフィールに「交渉が行われていても先に購入した者を優先する」という記載があっても、横取りしてしまったことが気になる場合は、出品者に相談してみましょう。
出品者に「他のユーザーとの交渉に気づかずに購入してしまった」と伝えれば、今後とるべき対応を教えてもらえる可能性があります。
横取りを防いで気持ちよくメルカリを利用しよう
横取りが発生しないようにして、出品者と購入者の両方が気持ちよく商品を売買できるようにしましょう。
横取りは、先に交渉していた人が不満を感じる行為で、出品者も対応に困るメルカリのトラブルの1つです。
メルカリは、オンラインで商品の出品や購入ができて便利な一方で、横取りが発生しやすい仕組みになっています。メルカリを利用するときには、横取りが発生しないように事前にできる対策をしてみてください。