利用者数累計4,800万人を超えたメルカリは、スマホひとつで不用品を簡単に売却でき、必要なものを購入できる便利なアプリです。せっかくメルカリで出品したいのに、エラーが起きて出品できないと困りますよね。
メルカリで出品できない場合、本人確認が済んでいない、説明文に禁止ワードを使っているなど、アカウントや登録内容自体に問題があるケースが考えられます。
出品禁止物などは、随時更新されているため「知らなかった」では済まされず、利用制限がかかってしまうことも。
本記事では、メルカリで出品できないときの原因と対策を解説しています。ぜひ、参考にしてみてください。
メルカリで出品できないときに考えられる原因
メルカリで出品できないときの原因として、次の理由が考えられます。
- 本人確認が済んでいない
- 出品条件を満たしていない
- 商品情報の不足・間違い
- 利用制限がかかっている
- アプリやサーバーの不具合
- 通信環境が悪い
それぞれの内容と対処法について、詳しく解説していきます。
本人確認が済んでいない
メルカリでは2017年12月、本人確認を義務化。新規会員登録時に本人情報(氏名・生年月日・現住所)の登録が必要になりました。
本人情報が未登録の場合、出品することができません。事務局から、本人確認完了まで、一時的にアカウントの利用を制限する旨の通知が届くこともあります。
本人確認の登録をしても、審査が通るまでは出品できません。
スマホの機種変などで、登録済みのメールアドレスを変更した場合は、メールアドレス認証が必要です。認証メールに書かれているURLをタップし、サイトにアクセスすれば、認証完了します。
また、残高チャージやメルペイあと払いなどに使える「お支払用口座」を登録する際には、「アプリでかんたん本人確認」が必要です。
禁止ワードを使用している
メルカリでは、出品した商品に対し「商品に問題があった場合も、返品に応じない」といった意味の表現が禁止されています。
下記は、主な禁止ワードです。
- 返品不可
- ノークレーム(NC)
- ノーリターン(NR)
- ノーキャンセル(NC)
ノークレーム、ノーリターン、ノーキャンセルの略語である「3N」も、違反とみなされます。上記表現以外でも、事務局が確認した際に問題だと思われるような表現は、すべて利用制限などにつながる可能性があるため気をつけてください。暴言や差別用語も、NGワードです。
また、下記のような他のフリマアプリに関連するキーワードも、NGワードとなる可能性が高いです。
- ラクマ
- minnne
- PayPayフリマ
商品情報が不足している
商品の情報が不足している場合も、出品ができません。出品のためには、次の情報登録が必要です。
- 商品画像
- カテゴリー
- 商品の状態
- 商品名(40文字まで)
- 商品の説明
- 配送料の負担
- 配送の方法
- 発送元の地域
- 発送までの日数
- 販売価格
すべての項目を入力したにも関わらず「出品する」をタッチできない場合は、値段や配送方法など、必須の項目が入力できていない可能性があります。もう一度確認してみましょう。
利用制限されている
利用制限がかかっている場合も、出品はできません。禁止されている行為や禁止されている商品の出品、迷惑行為などを行った場合、利用制限がかかることがあります。
利用制限がかかった場合、出品時に警告画面が表示され、事務局から個別メッセージが届きます。
利用制限には、制限期間が決まっているもの、本人確認など利用者の対応が求められるものに加え、アカウント停止の処分もあります。まずはなぜ利用制限がかかったのかを確認し、対応するようにしましょう。
禁止されている出品物を出品しようとしている
メルカリには、禁止出品物が決められており、当てはまる場合は出品できません。下記は、禁止出品物の一例です。
- 電子データ(電子チケット、電子クーポンなど)
- 小分けした化粧品
- 許可なく製造した化粧品
- 福袋(中身が不明な状態)
- 偽ブランド品
- 正規品と確証のないブランド品
- 現金
- 金券
- 領収書
- 使用済みの下着や学生服など
危険物や法律に反するもの、医薬品、医療機器、安全面や衛生面に問題のある商品については、出品ができません。
詳しくは 禁止されている出品物をご確認ください。
「禁止されている出品物」の規約を確認するべきケース
メルカリでは、一部の商品が「禁止されている出品物」として規約で決められています。規約にあてはまる商品は出品ができません。
ここでは、「禁止されている出品物」の規約を確認するべきケースを紹介します。規約にあてはまる商品を出品していないか、チェックしてみましょう。
ブランド品が出品できない
ブランド品が出品できない場合は、偽物や正規品と確証がない商品と判断されている可能性があります。メルカリではブランド品の偽物の出品を禁止しており、そもそも偽物の販売・譲渡は商標法や意匠法、著作権法などで定められている違法行為です。
本物のブランド品を出品できないときは、シリアルナンバーが写った画像を追加し、商品説明にも記載することで出品できるようになる可能性があります。なお、「偽物」「コピー」などと明記した出品も、法律・メルカリの規約で禁止されているので注意しましょう。
化粧品が出品できない
化粧品が出品できないケースでは、医薬品医療機器等法(以下「薬機法」)に基づいたメルカリの規約に違反している可能性があります。薬機法では、手作りや個人輸入した化粧品類の販売は禁止されており、メルカリでも出品できません。
化粧品類として、ヘアケアやボディケア、 スキンケア、メイクアップ、オーラルケア、香水などが該当します。小分けにして出品する場合も薬機法・メルカリの規約違反になるので、自分が出品している化粧品の種類や出品方法があてはまっていないか確認しましょう。
出典:許可なく製造したり小分けした医薬部外品、化粧品類|メルカリ
スマホ・モバイルバッテリーが出品できない
メルカリの規約では、法令に抵触する危険物や安全性に問題があるもの、人体に危険を及ぼす可能性があるものの出品を禁止しています。バッテリーに異常があるスマホや、新品・未使用に近い状態ではないモバイルバッテリーは、この規約に該当するため出品できません。
ほかにも、非純正・互換品のバッテリー類は商品状態に関わらず出品が禁止されています。花火や火薬、灯油、ガソリンなども危険物にあてはまり、出品できないので注意しましょう。
出典:危険物や安全性に問題があるもの|メルカリ
チケットが出品できない
メルカリでは、紙チケットと電子チケットそれぞれに異なる規約を定めています。紙チケットは規約違反の条件にあてはまらない場合に限り出品可能です。転売目的で得たとみなされる紙チケットや、個人情報の登録がある紙チケットなどは出品できません。
一方、電子チケットは出品が禁止されています。メルカリにおける電子チケットとは、「QRコードなどの電子コードを読み込むことで使用するチケット類」のこと。カフェやコンビニなどのギフトコードも出品できないので注意しましょう。
出典:チケット類|メルカリ
出典:電子チケットや電子クーポン、QRコードなどの電子データ|メルカリ
自作のグッズが出品できない
メルカリでは、商標権や著作権などの知的財産権を侵害する商品を販売できません。権利者の許諾を得ずに、使用や利用することで権利侵害となるおそれがあるからです。
たとえば、アイドルの顔写真を勝手に使用して作ったアイドルグッズや、アニメのキャラクターを無断でプリントした服や小物などが該当します。許可なくキャラクターなどを使った同人誌なども知的財産権を侵害する商品として出品できません。
エラーで出品できないときの対処法
メルカリの出品時に、原因や理由がわからないエラーが発生するケースもあります。ペナルティや情報不足の可能性がないにもかかわらず、エラーが出てしまうと、先に進めず困りますよね。
ここではエラーメッセージの意味と対処法、再試行の方法などについて具体的に解説します。
メルカリ側のエラーが出ている場合
利用者に問題がなく、メルカリ側のトラブルが原因のケースです。サーバーエラーや内部の障害の影響により、商品画面や取引画面が開けないといった事態も考えられます。
メルカリで不具合が起きていないかどうかを調べるには、メルカリの公式Twitterや障害状況のページをチェックしましょう。
メルカリアプリの下部の「お知らせ」→「ニュース」の順に進むと、現在のエラー状況や復旧状況を確認することができます。
メルカリアプリの不具合の場合
ニュースや公式Twitterに、エラーに関する情報が掲載されていない場合、メルカリアプリ自体に不具合が発生している可能性が考えられます。この場合、次の対処法が有効です。
- アプリと利用端末の再起動
- アプリとOSのアップデート
- アプリの再インストール
一時的な対策ですが、WEB版を使う方法もあります。
下記に、メルカリアプリの推奨動作環境についてまとめました。適切にアップデートできているかどうかを確認する際に、お役立てください。
iOS | iOS 14.0以降の端末 |
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Android | ・Android 7.0以降の端末 ・最新版の「AndroidシステムのWebView」アプリ ・最新版の「Google Chrome」アプリ |
通信環境が悪い場合
出品作業を行っている場所の通信環境が悪い場合、うまくデータが読み込めず、出品エラーとなる可能性があります。
特にフリーWi-Fiを使っている場合、混雑具合によっては、通信速度が落ちることも。キャリア回線に切り替えるか、場所を移動し、別のWi-Fiと接続するのもひとつの方法です。
スマホの容量不足の場合
メルカリアプリが停止してしまう、終了してしまう場合は、スマホの容量不足の可能性があります。他のアプリは問題なく使えるのに、メルカリアプリだけ動きが遅いといった場合は、キャッシュの削除を試してみましょう。
キャッシュの削除方法は、次のとおりです。
「マイページ」をタップし、一番下までスクロールすると、「キャッシュを消去する」の項目があります。
タップすると「キャッシュを消去しますか?」の画面が表示されるため「消去する」をタップ。これでキャッシュの削除は完了です。
理由がわからない場合はメルカリに問い合わせよう
ここまでさまざまな対処法を紹介しましたが、それでも問題が改善しない場合は、メルカリに問い合わせを行いましょう。メルカリへの問い合わせは、ログインが必要です。
1.マイページの「ヘルプセンター ガイド・お問い合わせ」
2.ガイドの内容を確認(ここで解決するケースもある)
3.解決しない場合「お問い合わせはこちら」をタップ
表示されるお問い合わせ本文には、問い合わせに必要な内容が記載されています。
例えば本人確認の不承認理由についての問い合わせの場合は、本人確認の目的と、エラー文言の記入が必要です。画像も添付できるため、エラー内容を正しく伝えられます。
メルカリの代わりになるフリマアプリ
メルカリで出品ができない場合、他のフリマアプリを使ったり、オンラインプラットフォームを活用するのもひとつの方法です。ここでは、フリマアプリやECサイトの利用方法と特徴、メルカリとの違いについて紹介します。
PayPayフリマ
「PayPayフリマ」は、ソフトバンク・Yahoo!JAPANグループのフリマアプリです。メルカリとの大きな違いは、販売手数料。メルカリ10%に対し、PayPayフリマは5%ですから、利益率から考えるとお得です。
売上金は、PayPayへのチャージ、または銀行への振込申請を行います。PayPayフリマの場合、PayPay銀行への振り込みは、手数料無料、その他の銀行は手数料1回100円。一方、メルカリの振込手数料は、1回200円です。
メルカリでは、出品時に「送料込み」「着払い」を選択できますが、PayPayフリマは、全品送料込みでの出品です。
支払い方法は、PayPayとクレジットカード。また、PayPayフリマでは、ヤフオク!の一部商品を購入することもできます。
ラクマ
「ラクマ」は、楽天グループが運営するフリマアプリです。2023年8月1日より、販売手数料が改定されました。
当月の販売実績に応じて翌月の販売手数料が4.5〜10%の範囲内で変動。メルカリの販売手数料10%と同じ、またはメルカリ以下の手数料で利用できます。
売上の振込申請をする場合の振込手数料は、1件210円です。メルカリと比べると10円高いですが「振込先が楽天銀行」「1万円以上の振込申請」の2つの条件を満たすと、振込手数料は無料になります。
ヤフオク
ヤフオクは、ヤフー株式会社が運営するオークションサイトです。落札システム利用料は、Yahoo!プレミアム会員の場合8.8%。プレミアム会員非登録の場合は、メルカリと同じ10%です。プレミアム会員費は月額508円のため、利用頻度によっては、登録した方が得でしょう。
またメルカリでは出品の取り消しが自由にできますが、ヤフオクの場合、1出品あたり550円の出品取消手数料が発生します。一部カテゴリは、3,080円かかるため注意してください。
メルカリで出品できない原因を特定して対処しよう
メルカリは、不用品などを売却できる便利なアプリです。しかし、メルカリには出品禁止商品や禁止ワードなど、さまざまなルールが存在します。
ルールは随時変更されているため、要注意。気づかずに「ルール違反→ペナルティ→出品できない」の流れになるケースも考えられます。
出品ができない状況になった場合は、本記事を参考に対策を行うと同時にメルカリ以外の不用品売却方法を検討してみてはいかがでしょうか。