カルティエの値上げはいつまで続く？最新の価格や今後の動向を調査

カルティエの購入を検討しているけど、値上げのウワサがあってためらっているという人は多いのではないでしょうか。

2023年は3回の値上げが実施されており、今後も価格が高騰する可能性は否定できません。購入時期によっては、支払額に大きな差が出ることもあるでしょう。

この記事を読めば、実際にどのような商品が値上げされたのか、価格高騰の理由を含めて把握できます。ぜひ、カルティエ製品の購入や売却の手がかりにお役立てください。

カルティエは2023年に3回目の値上げを実施

カルティエは、2022年から2023年にかけて、幾度も値上げ発表をしてきました。2023年は、4月と5月に相次いで価格改定、その後10月に価格改定が発表されています。

主に金やプラチナを使ったジュエリーが値上げ対象になっており、価格改定後の値段は4％ほど上乗せされた金額になりました。

【最新版】人気ジュエリーの価格を調査

人気ジュエリーのなかでも、価格変動には微妙な違いがあります。それぞれのシリーズについて、どのような推移があったか分析しました。現在の定価と値上げ率を知りたい方は、ぜひチェックしてみてください。

LOVEシリーズ

出典：Cartier
LOVEシリーズは、1970年代に発表されたビスをモチーフにしたコレクションです。モチーフに込められた意味は「永遠の強い絆」で、恋人へのプレゼントとして人気を集めています。

婚約指輪や結婚指輪として人気のLOVEリングがもっとも有名なラブシリーズですが、ブレスレットやネックレスなども魅力的です。

出典：カルティエ
※ 小数点第2位以下は四捨五入

トリニティ

出典：Cartier
1924年の発売から、幅広い世代に愛され続けているトリニティシリーズ。3つの指輪が絡み合うデザインは「友情・忠誠・愛」をイメージして作られました。

洗練されたビジュアルなので、女性へのプレゼントとしてだけでなく、ペアリングとしての需要も高いアイテムです。これからも高い資産価値を保持し続けるでしょう。

出典：カルティエ
※ 小数点第2位以下は四捨五入

ジュストアンクル

出典：Cartier
フランス語で「1本の釘」を意味する、カルティエのなかでも異色のシリーズです。細長い釘が巻きついたようなデザインが、手元や首元で存在感を放ちます。

ずっしりとした金属の重みを感じられるジュストアンクルですが、女性向けに小型化されたサイズも展開されました。値上げ率は、どのバージョンも同じく8～9％前後です。

出典：カルティエ
※ 小数点第2位以下は四捨五入

クラッシュ

出典：Cartier
パンクとエレガントが共存する、カルティエの伝統と革新が表れたシリーズ。「ピコ」と「クル カレ」という2つのスタッズがモチーフになっています。エッジのきいたデザインが華やかです。

LOVEシリーズやトリニティシリーズと比べると値上げ率が高く、アイテムによっては、従来の価格と比較して12％も値上げする結果となりました。

出典：カルティエ
※ 小数点第2位以下は四捨五入

パンテール

出典：Cartier
豹をモチーフにしたパンテールシリーズは、1914年の登場以来、カルティエのアイコン的存在として君臨し続けています。時代とともに、さまざまな表情を見せる豹がジュエリーとしてデザインされてきました。

値上げ率は8％以上のアイテムがほとんどです。ほかのシリーズと同様に、定番ラインアップが一気に値上げされています。

出典：カルティエ
※ 小数点第2位以下は四捨五入

アミュレット

出典：Cartier
アミュレットとは、夢を叶えるためのお守りです。カルティエのアミュレットシリーズは、「心に秘めた願いの開放」をテーマにしています。天然の貴石がダイヤを包み込むデザインは、見る人の心を掴んで離しません。

使用されている天然石の種類やデザインによって振れ幅がありますが、2～9％ほど値上げされました。

出典：カルティエ
※ 小数点第2位以下は四捨五入

ダイヤモンドコレクション

出典：Cartier
カルティエのダイヤモンドは、非常に上質なものです。アメリカ宝石学会が設けた4つの基準に加えて、カルティエが独自に設定した規格に準ずるダイヤモンドしか使われていません。

値上げの振れ幅が大きく、数十万円以上の大幅な値上げが発表されたアイテムがある一方で、据え置き価格で販売され続けているものもあります。

出典：カルティエ
※ 小数点第2位以下は四捨五入

カルティエの時計も値上げされている？

カルティエでは、ジュエリーだけでなく時計の価格も上がり気味です。2022年は3回に渡って価格改定が発表され、2023年に突入しても値上げの勢いが止まりません。

2023年10月に発表された価格改定の際は、平均4％ほどの値上げ率。アイテムによっては約30万円の値上げを叩き出したケースもあり、購入を考えていた人にとって大きなニュースになりました。

ジュエリーと同様にアイテムやシリーズによって値上げ率は異なりますが、特にゴールドモデルは価格が見直されている割合が大きいです。

カルティエが値上げを行った理由

カルティエをはじめとした、ラグジュアリーブランド製品の相次ぐ値上げには、いったいどのような理由があるのでしょうか。ジュエリーに使用されている材料や経済の動向など、さまざまな側面から分析してみましょう。

原材料費の高騰

金やプラチナなどの価格が高騰している状況が、値上げにつながっています。今後も貴金属の価格高騰は続くと予想されており、ジュエリー販売への影響ははかり知れません。

また、ダイヤモンドや天然石にも同様の現象が起こっています。カルティエは品質を維持するために、価格を上げてもいいものを作り続ける方針を取っているのです。

円安の影響

2022年から2023年にかけて、円安の傾向が高まりました。世界の経済情勢や、日銀の金融緩和政策は日々変動していますが、円安が解消される見通しは立っていません。

カルティエはフランスのメーカーなので、日本円に換算すると価格が変動します。現地の通貨で購入するより、日本のカルティエで購入するほうが高額になってしまうのです。

世界情勢が不安定

貴金属の価格が高騰したり、世界的に円安の流れができたりしているのは、世界情勢が不安定になったことが関係しています。

先を見据えた投資家が、金を多く保有することで金の希少性が高まったり、ドル買いする人が増えることで歴史的な円安状態になったりしました。

今後の世界情勢が、ジュエリーの値上げにも大きく関わってきます。

他社ブランドの状況や今後の動向

カルティエ以外のブランドにおいても、従来価格からの値上げは珍しくありません。2023年に価格改定を発表した会社は、時計ブランドからアパレルブランドまで多岐にわたります。

先にご紹介した値上げの理由が改善されなければ、今後も値上げが行われる可能性があります。

値上げによって資産価値は変わる？

今後も値上げが続く限り、カルティエの資産価値は相応に保証されます。販売価格の改定に伴って中古品の買取価格も上昇するため、もともとカルティエを所有している人が売りに出すと、リセールバリューが高くなるでしょう。

反対に、これから購入する人が転売目的でカルティエの時計を手に入れても、大幅なリセールバリューは期待できません。販売価格自体が上がっているため、売却時の金額に差が生まれにくいためです。

不要なカルティエは買取もおすすめ

買取相場が上昇している昨今の情勢をふまえ、不要なカルティエ製品がある人は売却を視野に入れることをおすすめします。

査定する業者は無料で対応してくれるため、まずはどのくらいの値段がつくのか試してもいいでしょう。複数業者に依頼すれば、現在の相場や、より高く買取ってくれる業者選びの参考にもなります。

経済状況はこれからも刻一刻と変化し続けるでしょう。場合によっては、円安が続くとは限りませんので、冷静な見極めが大切です。

買取相場

カルティエの商品が、実際にどのくらいの相場で取引されているかご紹介します。人気ジャンルのジュエリーと、時計に分けて表をまとめたので、ぜひ査定の参考にしてください。

ジュエリー

出典：カルティエ ジュエリー買取｜なんぼや

時計

出典：カルティエの買取価格・相場｜ウリドキ

カルティエの定価は継続的に上がっている

カルティエのジュエリーについて、価格が上がったアイテムと値上げ率について、人気シリーズを中心にご紹介しました。

ジュエリーだけでなく、貴金属を使用しているアイテムや、海外から輸入している商品は今後も値上げされる可能性があります。海外のハイブランドが軒並み値上げ傾向にあるのは、そのためです。

世界情勢を考慮し、手持ちのカルティエ製品を手放すこともいいでしょう。購入時より資産価値が高まっている可能性もあります。