料理をする人にとって、調味料は欠かせないものですよね。基本的な味付けだけでも豊富な種類があり、こだわる人なら何十種類にもおよぶでしょう。
きちんと収納できていれば問題ないですが、乱雑にしまっておくと探すのに苦労したり、使っているうちに余計にごちゃごちゃしたりして、使うたびにストレスを感じてしまうかもしれません。
本記事では、調味料をきれいに収納するメリットや上手な収納方法、便利なおすすめグッズをご紹介します。収納する場所別に実例もまとめているため、「おしゃれな収納術が知りたい」「上手な収納のコツを知りたい」という人はぜひ参考にしてみてください。
調味料をきれいに収納するメリット
調味料をきれいに収納しておくと、見た目がきれいになるだけでなく、さまざまなメリットが得られます。
具体的にどのようなメリットがあるのか解説するので、つい出しっぱなしにしていたり、適当に収納していたりする人はチェックしましょう。
料理の効率が上がる
砂糖・塩・しょうゆといった味付けのベースとなる調味料は、ほとんどの料理で使いますよね。こうした出番の多い調味料は、ひとまとめに収納しておきましょう。
バラバラの場所に置いておくと、毎回あちこちの場所から取り出す必要があり、料理の効率を下げる原因に。すべて一ヶ所に集中させておけば、取り出しだけでなく片づけも楽になります。
賞味期限切れを防げる
冷蔵庫や引き出しの奥から、いつ購入したか覚えていない調味料が出てきた経験はありませんか。きちんと整理整頓しておくことで、存在を忘れることがなくなり、「ほとんど使っていないのに賞味期限が切れている…」という無駄をなくせます。
また、どの調味料がどのくらいの量あるのか把握しやすくなるので、余計に買い足したり切らしたりすることも防げるでしょう。
キッチンまわりがおしゃれになる
調味料は、収納の仕方によっておしゃれなキッチンインテリアとして活かせます。
たとえば、ウッド調の収納ラックを使用すれば、ナチュラルで温かみのある雰囲気に。ボトルや容器など、全体をモノトーンで統一すれば、シックですっきりとした印象に仕上がります。
毎日使う場所だからこそ、気分が上がるようなお気に入りの空間にするといいでしょう。
調味料を収納する方法
調味料を収納する方法として、「見せる収納」と「隠す収納」の2パターンあります。
それぞれ具体的にどのように収納するのか、メリットも合わせてご紹介するので、使い勝手や好みに合った方法で調味料を整頓してみてください。
見せる収納
見せる収納は、調味料を引き出しや棚にしまわず、あえて見えるところに置いておく収納方法です。
ただ出しっぱなしにしたり、買ったままの状態で並べたりしても、生活感が丸出しでおしゃれとはいえません。ラックなどを使用し、インテリアになじむカラーやデザインの容器でそろえると、全体にまとまりが出ます。
隠す収納
隠す収納は、シンク下の引き出しのなかなど、外から見えない場所に収納する方法です。
調味料を使うときは、取り出す・しまう必要がありますが、見えないところに置いておくため、わざわざ容器を変えなくても生活感が出ません。キッチンまわりにものを置かないことで、掃除の時間短縮にもつながります。
上手な調味料収納は3つのコツを意識
調味料を賢く上手に収納するうえで、押さえておきたいポイントがいくつかあります。
とりあえずラックに並べる、引き出しにしまっておくだけでは、せっかく整頓しても使い勝手はいまいちかもしれません。収納する際は、以下の点を意識してみてください。
調味料の種類ごとに分類する
シンク下や冷蔵庫など、奥行きのある広い空間に調味料を収納する場合、どうしても奥のものは取り出しにくくなります。
そこで、「よく使うもの」「たまに使うもの」「あまり使わないものやストック」というように、種類ごとにケースに入れて収納しましょう。使いたいときはケースごと動かせば、奥のものも取り出しやすくなり、ひとつずつ探す手間も省けます。
よく使うものはコンロの近くに
すぐ手の届く位置に置いておき、片手でもさっと使える状態にしておくと、より料理の効率がアップします。頻繁に使う調味料は、コンロの近くに置いておきましょう。
ただし、コンロまわりは汚れが飛び散りやすいため、掃除のしやすさを考慮することも大切です。簡単にさっと洗える容器を選んだり、調理中は油はねガードを使用したりするといいでしょう。
生活感があるものは容器に詰め替える
調味料は、パッケージのまま置いておくと生活感が出やすく、インテリアの邪魔になりがちです。統一した容器に詰め替えるだけでも、簡単におしゃれ感を演出できます。
完全密閉できる容器を使うことで、粉もの類のダニ繁殖や、湿気による調味料の固まりの防止にも効果的です。100均でもさまざまな容器が売られているため、そろえてみるといいでしょう。
調味料収納におすすめの便利グッズ10選
ここでは、調味料を収納するときに役立つ便利なグッズをご紹介します。
見せる収納・隠す収納のスタイル別に、それぞれのおすすめを5点ずつピックアップしました。各グッズの特徴や魅力ポイントを解説するので、ぜひチェックしてみてください。
見せる収納グッズ5選
見せる収納は、使い勝手はもちろん、見た目にもこだわりたいですよね。
ラックから調味料入れまで、すっきりとおしゃれに収納できる商品をご紹介します。実用性とデザイン性どちらも欠かせないという人は、候補に入れてみてください。
DOSHISHA ミニラックウッドシート付 3段
上段に取り外し可能なウッドシートが付属した、3段タイプのスチールラックです。真ん中の段の高さを自由に変えられるため、調味料のサイズに合わせて調節できます。
スリムな幅で、スペースの狭いコンロまわりにも置きやすいでしょう。カラーはブラック・ホワイトの2色展開で、2段タイプもあります。
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CEDARZ 調味料ラック
古い木箱のような、アンティーク感あふれる木製の調味料ラックです。天然木を使用しており、あえて残した傷やへこみ、独特の木目が魅力。シルク印刷されたロゴもまたおしゃれです。
カラーは落ち着きのあるブラウンと、自然な明るさのナチュラルから選べます。アンティークものやナチュラルインテリアが好きな人におすすめです。
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tower レンジフード調味料ラック 3段
こちらはレンジフードに引っ掛けて使う吊り下げラックです。宙に浮いているので、コンロまわりを掃除するときに邪魔になりません。
各段にはシリコンマットが敷いてあり、滑りづらい工夫がされています。ネジでしっかり固定できるため、落下や動いてしまう心配も不要です。ホワイトとブラックから好みのカラーを選びましょう。
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marna 調味料ポット 3個セット
小さじのスプーンが付属したワンタッチオープンの調味料入れです。蓋にはパッキンがついているので、湿気で中身が固まりません。
すり切り板が内蔵されており、付属のスプーンで簡単に小さじを計れます。また、すり切り板に立てかけることで、スプーンが調味料に埋もれない点もポイントです。
3個セットで、ホワイト・グレー・ブラックから自由に組み合わせられます。
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tower オイルボトル
しょうゆやみりん、オイル、ドレッシングなど、液状の調味料向けボトルです。シンプルなデザインで、どんなインテリアにも取り入れやすいでしょう。
外蓋・中蓋・パッキンをすべて分解して洗えるので衛生的。中身の見えるクリアな容器で、残量を把握できるところもメリットでしょう。
ホワイトとブラックの2色で、統一しても組み合わせてもおしゃれです。
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隠す収納グッズ5選
隠す収納は、見えないぶん実用性を重視したいところ。探しやすさ・取り出しやすさ・収納力に注目して選定しました。
「あまり収納できるスペースを確保できない」という人にもおすすめの商品をご紹介するので、活用してみてください。
tower シンク下伸縮ラック スリム
こちらは引き出しのサイドバーに引っ掛けて設置するラックで、上部の空いた空間を無駄なく有効活用できます。引き出しの幅に合わせて横幅を変えられるため、なかなかフィットするラックが見つからない人にもおすすめです。
収納場所に困る細々とした小さな調味料は、こちらのラックでまとめて収納するといいでしょう。
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tower 冷蔵庫中スリム調味料収納ラック
わさび・からし・生姜などのチューブから、マヨネーズ・ケチャップといった大きめのボトルまですっぽりと収まる、冷蔵庫用の収納ラック。
ドアポケットに乱雑に入れていると、探しにくいうえに場所をとりがちですが、これなら見つけやすくスペースも無駄に使いません。なかの仕切りを細かく動かせるため、大きさや量に合わせて調節しましょう。
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シンク下 2段式スライドラック
扉で開閉するタイプのシンク下収納に便利なスライド式ラックです。普通のケースだと、奥のほうの調味料を取るときにケースごと出さなければなりませんが、こちらのラックはスライドさせるだけで容易に取り出せます。
水や錆に強いコーティング加工で、スライド部分も取り外しできるため、汚れてもさっと丸洗い可能です。
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tower シンク下ボトルストッカー4段
シンク下に入れておける4段式のボトルストッカーです。しょうゆや料理酒など、1リットルの大きなボトルを約8本ほど収納可能。
取り出しやすい斜め設計で、底面にはズレ防止の滑り止めがついており、安定感があります。外からは見えない部分の収納ですが、ホワイトまたはブラックから好みでセレクトしてみてください。
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storanti 調味料ラックC
こちらはデッドスペースを利用した隠し収納ラックです。幅17cmほどでスリムとはいえ、2リットルのペットボトルも難なく収まります。
高さの異なる4段式で、小さな調味料から大きなストックボトルまで収納力は申し分ありません。どこか隙間が空いているなら、ぜひ有効活用しましょう。ホワイトのほか、ブラウンもあります。
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【場所別】おしゃれに見える調味料の収納術
シンク下やコンロまわりなどの場所別に、おしゃれで賢い調味料の収納術の実例をご紹介します。
「専用の棚やグッズを購入したけどうまく活かせない」「どうすればおしゃれに見えるのか知りたい」という人は、ぜひ参考にしてみてください。
シンク下
整いました!
液体調味料も瓶に移してキッチンはこれで完了😊!!
パントリーの収納ケース買ってきて次はパントリーやろう… pic.twitter.com/WumkhmhxZU— 𝐶𝑂𝐶𝑂 (@cocotan_1127) August 2, 2023
こちらの例では、調味料や乾物を容器に移し替え、シンク下やグリル脇の引き出しにそのまま収納しています。同じデザインの容器を使用したり、配色を統一したりすることで、すっきりとした印象に。
ラベリングでどんな調味料が入っているのか一目瞭然なので、使いたいときに迷わず取り出せるでしょう。透明のビンで、残量が把握しやすいこともポイントです。
パッキンつきの容器を使用しているため、湿気に弱い調味料も問題なく収納できます。
コンロまわり
わーい!調味料ラック完成(^3^)/
ぜーんぶ入れ替えて見せる収納!
テンション上がるー!
料理頑張れる気がする!笑
#DIY #料理 pic.twitter.com/bVz7Cl15ot— ジャスミン@福岡アクセサリー (@1212_jy) September 5, 2014
シンク下に収納スペースがない場合や、料理中にぱっと手の届く距離に置いておきたい場合は、ラックを使ってコンロまわりに見せる収納をしましょう。
こちらは、粉末・固形・液体と形状ごとに同一の容器で揃え、手作りのウッドラックに並べた収納術です。落ちついたダークトーンの塗装で、味のあるヴィンテージチックな雰囲気があります。例のように、塩・こしょうやしょうゆなど、料理でよく使用する調味料をまとめて箱に入れておくと、より使い勝手がアップするでしょう。
卓上
調味料は、料理中だけでなく食事中にも使う機会がありますよね。毎回キッチンから持ってきて片付ける面倒な動作を省くため、よく使う調味料は卓上にも置いておきたいと考える人はいるでしょう。
雑貨屋や通販サイトを見ると、卓上用のコンパクトなラックや調味料入れも数多く販売されています。ちょっとしたインテリア雑貨として置いておける、可愛らしい容器も多々あるので、一度探してみるといいでしょう。
デッドスペース
近所にセリアがあるんだもん!←言い訳(笑) asamiのお弁当。簡単かわいいキャラ弁の作り方 : 100均でスッキリ*我が家の調味料収納 http://t.co/2mtk2HuaCk pic.twitter.com/xi4PvrLstD
— AsamiMaeda/リメ鉢作家 (@asami_obento) February 17, 2015
こちらの収納術は、シンクと冷蔵庫の間にあるデッドスペースを上手に活用し、調味料や調理器具を収納しています。
カラフルで生活感の出やすい調味料を隠すことで、インテリアの邪魔になりません。また、コンロまわりにものを置かないことにより、キッチンを広々と使えたり掃除がしやすかったりするメリットもあります。
スペースの幅があるなら、引き出しのなかで場所をとりがちな大きいボトルの収納にもおすすめです。
キッチンの壁
料理がうますぎる夫のために、
早速でコンロ周りを整理してあげました😋調味料入れ➡️山崎タワー
キッチンツール➡️ケユカ(使い勝手大好き!)
ガラス瓶➡️ニトリ(シールメッチャ剥がしづらい…)
色彩調味料入れ➡️ル・クルーゼ(密閉性すごい)#インテリア #マイホーム #キッチン収納 #キッチンラック pic.twitter.com/4b1H7E7f01— lucRy@makuhari (@lucRymakuhari1) April 19, 2021
コンロまわりにラックを置くほどのスペースがないときは、壁を有効活用しましょう。こちらの例では、おすすめグッズでも紹介したような、レンジフードに引っ掛けるタイプのラックを使って収納しています。
収納したい調味料の数が多い場合は、こうした安定感・収納力のあるラックが便利です。それほど多くないのであれば、吸盤やマグネットなどで壁に直接貼り付けるコンパクトタイプもあるので、壁の素材も見て選ぶといいでしょう。
DIYで好みの調味料棚を作るのもおすすめ
調味料の収納棚が欲しくても、既製品だとサイズが合わなかったり、なかなか好みのものが見つからなかったりすることもあるでしょう。そんなときは、DIYがおすすめです。
基本的な材料は100均で揃えられるため、市販のものを買うよりもコストを抑えられます。同じサイズの板やワイヤーネットを使えば、のこぎりや釘などの工具も必要なく、工作が苦手な人でも簡単に作れるでしょう。
ただし、固定するために壁にビス打ちする場合は、賃貸だとNGとされていることがあるので注意してください。
調味料の適切な保存場所はどこ?
調味料は、種類ごとに適する保存方法が異なります。まずは各調味料の特性を理解したうえで、それぞれに合った収納場所を選びましょう。
主な調味料について、冷蔵保存・常温保存のどちらが適しているか以下にまとめました。
調味料の種類 | 冷蔵保存 | 常温保存 |
砂糖 | △ 固まりやすい | ○ |
塩 | △ 固まりやすい | ○ |
酢 | △ 常温でも菌の繁殖・腐敗しにくいため、冷蔵の必要なし | ○ |
しょうゆ | ○ | △ カビが生えやすい |
味噌 | ○ | × カビが生えやすい |
サラダ油 | △ 固まりやすい | ○ |
ソース | ○ | × 傷みやすい |
酒 | ○ | ○ 風味や味は冷蔵よりも損ないやすい |
小麦粉 | ○ | × カビ・ダニが発生しやすい |
※表の見方 ○=適している、△=おすすめしない、×=不適切
砂糖や塩、オイル類などは、冷蔵がNGというわけではないものの、性質上固まって使いにくくなるため、おすすめしません。
一方、×のついている調味料は、常温で放置すると健康に害を及ぼしかねないものです。開封後は冷蔵必須なので注意しましょう。
調味料の収納にはグッズを活用しよう
調味料をきちんと収納することで、おしゃれな空間を演出したり、料理の効率が上がったりと、さまざまなメリットが生まれます。整頓が苦手な人でも、本記事でご紹介したようなグッズを活用すれば、誰でも上手に収納できるでしょう。
ネットやSNSで検索すると、おしゃれで実用的な収納術がたくさん出てくるので、悩んだときはまず真似してみるといいかもしれません。すっきりとおしゃれに収納して、毎日の気分を上げましょう。