外出するときにいつも荷物がいっぱいで肩が疲れちゃう、そんなことありませんか。念のためとたくさん持っていった持ち物もほとんど使わず、なんで持っていったんだ、と後悔したことがあるのではないでしょうか。
そんなあなたは、ミニマリストの持ち物を真似してみるのがおすすめ。彼らは必要最低限の持ち物を持って出かけています。
なぜか荷物が多くなってしまう人は、最低限必要なものが何かわからなくなっているのかもしれません。
この記事では、ミニマリストがものを選ぶ基準や、外出のシーンに合わせた持ち物を詳しく紹介していきます。真似する基準があるだけで誰でも簡単に実践することができるので、ぜひ参考にしてみてください。
ミニマリストが持ち物を選ぶ基準
ミニマリストは「必要最低限のもので生活する人」のことを指します。そんな彼らは、できるだけものを増やさないように、それぞれの基準が。
ミニマリストが外出時に持ち物を選ぶ基準は以下の通りです。
- 本当に必要なものか
- 機能性
- 大きさ
それぞれ詳しくみていきましょう。
本当に必要なものか
外出する時も「必要最低限」でありたいのがミニマリスト。できるだけ何も持っていない状態に近づけるため、本当に必要なものかどうかを考えて持ち物を選びます。
例えば、スマートフォンやお金、家の鍵などは外出時に必要ですよね。ミニマリストはそういった必要最低限のものをポケットに入れて、手ぶらで外出をすることが多いです。
機能性
ミニマリストは、一つのものを長く使うために機能性を大切にします。これは、暮らしや持ち物に関しても同じ考え。多機能のものを持っていれば一つの持ち物で必要なものをまとめることができ、持ち物を減らせます。
定期とスマホを使い分けるよりも、スマートフォンをかざすだけで定期として活用できるようにする。そうすれば持ち物が一つ減ると思いませんか。
できるだけ荷物を少なくすることで、荷物をまとめる手間をなくしていきます。
大きさ
ミニマリストは、ものを持たない暮らしをする人たちです。大きなバッグに大きな荷物をつめ込むことはありません。
大きなバッグを持っていたら、中身をたくさん入れたくなりませんか。そんなことを防ぐためにバッグは小さめで、必要な物だけをまとめます。
バッグに入れるためにいかに小さく、いかに軽くできるかを考えて持ち物を選ぶと、小さくてかさばらない持ち物ばかりになるのでおすすめです。
ミニマリストの持ち物一覧|自宅編
ミニマリストは家に置くものをできるだけ少なくして、必要最小限のものだけで生活しています。
部屋の中がスッキリして動きやすくなるほか、掃除や探し物の手間も省けることがメリットです。また、余計な出費も少なくて済みます。
ここでは、ミニマリストの自宅にはどんなものがあるのかについて詳しく紹介するので、ぜひ参考にしてください。
持ち物リスト
- 家具・家電
- PC・モバイル機器
- 本・CD・DVD・文房具
- 衣服・バッグ・靴
- 寝具
- 調理器具・食器類
- 日用品
持ち物の基準
ミニマリストが自宅に置くものを選ぶ基準は、自分や家族にとって
- 今必要な物か
- 今大切にしたい物か
- 今機能している物か
の3点です。判断の基準を「今」と「自分(または家族)」に置いているので、将来必要になるかもしれないものや、自分や家族が気に入らないものなどは排除します。
また、高級品でも壊れて使えないものやサイズアウトしたものといった現在機能していないものも選びません。
ミニマリストは、今自分にとって「必要・重要・機能的」なものを常に厳選し、身の回りに置いているのです。
ミニマリストの持ち物一覧|おでかけ編
ここからは、ミニマリストの持ち物一覧について紹介していきます。実際に自分の持ち物と比べてみてくださいね。無意識のうちに、余分なものを持ち歩いていることに気づくきっかけになるかもしれません。
ちょっとしたお出かけ、仕事、旅行や出張時など、外出のシーンに合わせた持ち物リストになっていますので、ぜひ参考にしてください。
まずはおでかけ編です。
持ち物リスト
おでかけ時のミニマリストの持ち物はこちらです。
- 家の鍵
- 財布・小銭入れ
- スマートフォン
- イヤホン
持っていく基準
おでかけ時に持っていくものの基準としては、手ぶらで行けるかどうか。基本的にミニマリストは「ものを持たないこと」を目指しています。
バッグを使うとしても、小さめのバッグに入る持ち物だけで十分。小さいバッグに入れるとしたら何かという基準で、必要最低限のものを見極めていきましょう。女性は上記のリストにプラスして、リップやハンカチなどを入れるのもいいかもしれません。
ミニマリストの持ち物一覧|仕事編
仕事の持ち物も必要最低限にまとめます。通勤時にカバンが重くて疲れてしまう、カバンの中の書類が見つからずに慌ててしまうということはありませんか。
ミニマリストにはそんな疲れやトラブルは無縁です。カバンの中身も軽くてスッキリ、何が入っているかすぐ分かるようになっていますよ。
持ち物リスト
仕事時のミニマリストの持ち物はこちらです。
- 家の鍵
- 財布・小銭入れ
- スマートフォン
- イヤホン
- パソコン
- モバイルバッテリー
持っていく基準
仕事道具に関しては、基本的に会社に置いておけるものは持ち歩かないことを意識しましょう。家にまで仕事は持ち込まない、持ち込むとしてもデータなどできるだけ軽量化することを心がけてみてください。
そのほか持ち物を減らすためのコツは、メモやスケジュール帳を電子化することです。スマートフォンを見るだけですべての情報が確認できるので、「どこに書いたっけ?」と探す時間を省けます。
ミニマリストの持ち物一覧|旅行・出張編
旅行や出張の時こそ、荷物が多くなってしまいがちですよね。ミニマリストの旅行はリュック一つで完結します。
必要最低限の旅行の持ち物とはなんなのでしょうか。持っていく基準を考えながら、自分に必要なものは何か考えてみてください。
持ち物リスト
一泊二日程度の旅行や出張を想定した持ち物リストです。
- 家の鍵
- 財布・小銭入れ
- スマートフォン
- イヤホン
- パソコン
- モバイルバッテリー
- 着替え(1回分)
- 最低限のスキンケア用品(化粧水・乳液)
持っていく基準
ミニマリストの旅行の持ち物の基準は以下の3点
- ホテルにあるものは持っていかない
- リュック一つに収まる量のもの
- 現地調達も考えておく
ホテルにはアメニティや寝巻き、タオルがあらかじめ用意されていますよね。ミニマリストは事前に何があって何がないのかを確認して、必要なものだけ持っていきます。だから荷物も最低限になり、リュックひとつにすべての荷物を収めることができるんです。
もしもの時はどうするの?と不安になる人がいるかもしれません。
ミニマリストは、現地調達も考えたうえで最低限の荷物にまとめています。もしも足りないものが出たら現地で買えばいい。ここは日本なので、ほとんどの場所にコンビニエンスストアがあり、基本的なものは全部買うことができます。
念のためと持っていくものがなくなり、荷物が最小限に抑えられるのでおすすめです。
ミニマリストはどんなバッグを選ぶ?
ミニマリストがどんなバッグを持つ傾向にあるのか、気になる方は多いのではないでしょうか。ここからは、ミニマリストが持つバッグを男性と女性に分けて紹介するので、バッグ選びに悩んでいる方はぜひご覧ください。
女性ミニマリストが選ぶバッグ
女性ミニマリストは、必要な荷物に合わせて適切な容量や形のバッグを選びます。必然的に持ち運ぶアイテム量が少なくなりやすいため、サコッシュやトートバッグ、ショルダーバッグなどの小さなバッグを選ぶことが多いようです。
また、女性ミニマリストはシンプルさとオシャレを両立させていることも少なくありません。女性でミニマリストを目指していて、オシャレにも気を遣いたい方はデザインに意識を向けてみましょう。
男性ミニマリストが選ぶバッグ
男性ミニマリストは、荷物の容量を意識するのはもちろん、耐久性や機能性が高い素材のバッグを選ぶ傾向にあります。耐久性についてはとくに重視しており、すぐに駄目になってしまう安物は選びません。
もし男性の方でミニマリストを目指しているのであれば、”安物買いの銭失い”にならないような品質の高いものを選びましょう。品質が高くシンプルなバッグは、オールシーズン使用できます。
ミニマリストの暮らしぶりはどんな感じ?
ここからはミニマリストの暮らしについて、部屋づくりや服選び、食事に着目しつつ紹介します。
部屋づくり
ミニマリストの部屋づくりでは、シンプルで整理された空間を作り上げることを重視します。整理された空間を作るためには不要な物を最小限に抑えたり、シンプルで機能的な無駄のない家具を選んだりなどの工夫が必要になるでしょう。
実際のミニマリストも、私生活で不必要な家電や家具は処分していることが多く、すっきりとした部屋づくりを心がけています。
ミニマリストを目指すのであれば、不必要なものの断捨離から始めましょう。またアクセントカラーではなく、モノトーン系の色を壁紙にすると、より落ち付いた部屋づくりが可能です。
服選び
服は、部屋づくりと同様にシンプルで機能性に優れたものを選びましょう。ブラックやホワイトなどのベーシックカラー、もしくは派手な装飾の施されていない服を選ぶと良いです。
機能性を重視して服を購入するときは、耐久性に優れた長く愛用できる服を選ぶ傾向にあります。枚数はすべての季節を合わせて10~20枚程度に抑えているのが一般的です。「安物買いの銭失い」を防ぐために、ミニマリストらしい無駄のない買い物を心がけましょう。
もちろん、服の選び方は個人の好みやライフスタイルによって異なります。そのため、自分にとって必要なものと不必要なものを見極めて、快適で過ごせるようなスタイルを見つけることが大切です。
食事
ミニマリストの食事は、加工済み食品や添加物が少ない食材が中心。添加物に敏感な方が多く、胡椒やオリーブオイル、レモン汁などの基本的な調味料を使ってシンプルな味付けを楽しんでいます。
自炊をするミニマリストの方の場合、1つの調理器具で複数の役割をこなせる多機能な製品を使用していることが多いのもポイント。フライパンや包丁などの基本的な調理器具だけでなく、ホットクックなどの機器も使用しています。
食事は、部屋づくりや服選び以上に趣味嗜好が分かれる部分です。自分が必要な調理器具に絞って、無駄のない食生活を送りましょう。
まずはシンプリストから始めるのもあり
ここまで読んでみて、「いきなりミニマリストと同じくらいものを減らすのは難しそう」と思った人がいるかもしれません。そんな人は、シンプリストから始めてみるのもありだと思います。
ミニマリストとシンプリストは、よく同じものと考えられることが多いのですが、目的が違い、シンプリストのほうがミニマリストよりも簡単に実践しやすい考え方です。
シンプリストとは
シンプリストとは英語の「simple(単純な、簡素な)」という言葉に「〜する人(-ist)」という言葉を組み合わせた造語です。文字通り、「シンプルな暮らしをする人」のことを言います。
「ミニマリストに憧れる」という人は多いのですが、なかにはミニマリストとシンプリストを混同して考えている人も。実はシンプリストのほうが自分に向いていた、ということもあるので、どちらが自分に向いているかしっかり考えてみてくださいね。
ミニマリストとの違い
ミニマリストとシンプリストの違いは、目的です。
「ものを持たない暮らし」をするのがミニマリスト。ミニマリストの目的は、ものを極限まで減らして、増やさないことです。
一方で「好きなものがつまったシンプルな暮らし」を求めるのがシンプリスト。シンプリストの目的は、自分の好きなものに囲まれてシンプルな暮らしをすることなので、ものの多さは関係ありません。
シンプリストが持ち物を選ぶ基準
先ほど、シンプリストはものの多さにはこだわらないと説明しました。では、シンプリストが持ち物を選ぶ基準はなんでしょうか。
シンプリストがこだわるのは「統一感」です。特に家具などのインテリアは、自分が本当に好きなものだけを集めるので、自然と色味やテーマが絞られ、統一感のある部屋になっていきます。
持ち物に関してのこだわりはミニマリストと似ている部分があり、シンプリストがこだわるのは機能性や長く使えるかどうかという点です。
ものを持たないミニマリストの暮らしと、好きなものを長く使うシンプリストの暮らしは似ている部分が多いのかもしれません。
本当に必要なものかしっかり考えてみて
本記事では、ミニマリストの持ち物を選ぶ基準や外出シーンごとの持ち物リスト、ミニマリストとシンプリストの違いについて紹介しました。
最低限のもので暮らすミニマリストの生活には、本当に必要なものかどうかをしっかりと考える時間がつまっていましたね。念のためと入れた荷物でパンパンになったバッグを見直すチャンスかもしれません。
いきなりミニマリストの生活は難しいという人は、シンプリストから始めてみてください。自分の好きなものは何かをじっくりと考え、本当に必要なものは何かを見つけてみてくださいね。