初めてメルカリに登録した人や、出品はせずに購入のみの利用を目的とする人は、取引の流れや仕組みについていまいち理解しづらい点もあるのではないでしょうか。
基本的には欲しい商品を選んで購入手続きをし、商品代金を支払うというシンプルな流れで、購入者側に難しい操作はありません。
とはいえ一般的な通販サイトとは異なり、個人間でのやり取りとなるため、トラブルが起きやすいことも事実。メルカリを利用するうえでは、購入者としてのマナーや避けるべき行動を知っておくことが大切です。
本記事では、メルカリにおける商品購入の基本の流れをはじめ、取引マナーややってはいけない禁止行為まで徹底解説します。トラブルを防ぎ、お互いに気持ちよく取引ができるように、ぜひ参考にしてみてください。
【購入する前に】メルカリのアカウント登録をしておこう
メルカリで商品を購入するためには、会員登録してアカウントを作成しなければなりません。
とはいえむずかしいことではなく、「App Store」または「Google Play」からメルカリのアプリをダウンロードし、案内に従って会員登録情報を入力すれば、誰でも簡単に始められます。
月額や年会費などの料金は一切かからないので、まずは登録してみましょう。
メルカリで商品を購入するときの基本の流れ
アカウントが作成できたら、すぐにメルカリでお買い物できるようになります。
購入の手続き自体は特に難しいことはありません。ここでは基本的な流れについて解説するので、参考にしながら早速チャレンジしてみてください。
手順①:欲しい商品を検索する
具体的に欲しい商品が決まっている場合は、検索窓に直接キーワードを入力したり、カテゴリ指定したりすると見つけやすくなります。
さらに「絞り込み」機能を使うと、価格帯や商品の状態・色・サイズなどを細かく指定でき、より効率よく商品を検索できるので、ぜひ活用してみましょう。
気になる商品は「いいね!」をしておくと、マイページからいつでもすぐに閲覧できます。
手順②:購入手続きに進む
欲しい商品が見つかり購入の意思が固まったら、いよいよ購入手続きへ進みましょう。
公式サイトの場合は「購入手続きへ」と書かれた赤いボタンのみ表示されていますが、アプリの場合はその隣に「あと払いする」もしくは「分けて支払う」といった白いボタンも表示されます。
それぞれどんな意味があるのか見ていきましょう。
「購入手続きへ」の場合
「購入手続きへ」は、アプリ・公式サイトどちらにも共通して表示される基本の購入ボタンです。クリックまたはタップすると、購入手続き画面へ移行します。
支払い方法を選びたい場合は、「購入手続きへ」から購入へ進みましょう。
「あと払いする」の場合
「あと払いする」へ進むと、支払い方法が自動的に「メルペイスマート払い」が選択されます。これは当月の利用料金を翌月まとめて支払う決済方法です。
クレジットカードのように決済日が決まっておらず、翌月中であれば自分の都合のいい日に支払える点がメリットでしょう。
「分けて支払う」の場合
商品代金が3,000円以上の場合、「あと払いする」ではなく「分けて支払う」ボタンが表示されます。
メルペイスマート払いでは、翌月まとめて代金を支払う以外に「定額払い」の設定が可能。事前の申し込み・審査が必要ですが、高額商品を購入する際は申し込んでおくと安心かもしれません。
手順③:支払い方法や配送先を選択する
購入手続き画面では、支払い方法や配送先を決定します。
商品代金は、メルカリポイントや売上金、クレジットカード、コンビニ払いなどさまざまな支払い方法で決済が可能です。
配送先については、自宅以外の住所へ送ってもらうこともできるので、必要であれば別の住所を指定しましょう。ただし、商品は必ず受け取るようにしてください。
手順④:「購入する」を押して完了する
すべて選択および入力すると最終的な支払金額が表示されるため、最後にもう一度内容をよく確認しましょう。特に配送先の情報が間違っていると、商品が届かずに返還され、出品者に迷惑をかけてしまうので注意してください。
内容に問題なければ「購入する」ボタンを押して完了です。
メルカリで商品購入後にやること
購入するまでの基本的な流れを説明しましたが、メルカリでは購入したあとにもやるべきことがあります。一般的な通販サイトにはないメルカリ独自のシステムもあるため、慣れていないと困惑するかもしれません。
ここでは、商品購入後について解説します。
商品代金の決済
商品代金をポイントや売上金、クレジットカードなどで即時決済している場合は問題ありませんが、「コンビニ/ATM払い」を選択した人は自分で決済する必要があります。
支払期限は「購入日を含む3日目の23:59:59まで」で、これを過ぎるとキャンセルされて購入できなくなる可能性も。相手にも迷惑がかかるので、必ず期日までに支払いましょう。
商品内容の確認
商品を受け取ったら、すぐに中身を確認することが大切。
メルカリでは取引完了もしくは最終メッセージから2週間経つと、取引メッセージがやり取りできなくなります。
とりあえず受取だけして商品の確認を後回しにすると、もし中身が間違っていたり壊れてしまっていたりしても、相手に連絡することができません。
匿名配送を利用している場合は、返品もできないため注意しましょう。
受取評価
メルカリで取引をするうえで重要なポイントの一つともいえるのが「受取評価」です。
出品者から商品が発送されると、取引画面で相手の評価ができるようになります。
「良かった/残念だった」の2択となっているので、商品を受け取ったらどちらかを選んでコメントを入力しましょう。コメントは任意ですが、一言お礼を添えると印象がよくなりますよ。
メルカリで商品を購入する場合の支払い方法
メルカリで利用できる支払い方法は、以下のとおりです。
- クレジットカード払い
- メルペイスマート払い(あと払い・定額払い)
- チャージ払い(残高チャージ:最低額 3,000円)
- コンビニ払い(セブンイレブン・ローソン・ミニストップ・ファミリーマート・デイリーヤマザキ・セイコーマート)
- ATM払い
- キャリア決済(d払い・auかんたん決済・ソフトバンクまとめて支払い)
- FamiPay
- Apple Pay
- 売上金を含む残高
- メルカリポイント
- メルカリクーポン都合に合わせて使い分けてみてください。
メルカリの商品購入における取引マナー
メルカリで商品を購入するにあたって、ある程度のマナーは守らなければなりません。取引相手に失礼となるような行動は避け、気持ちのいい取引を目指しましょう。
ここでは、購入するときに気を付けたい取引マナーをいくつかご紹介するので、参考にしてみてください。
商品説明をよく読んでから購入する
商品の出品ページには、商品に関する説明や情報が記載されていることがほとんどです。個人売買ならではの特徴ともいえますが、出品者によっては個人的なルールを設けていることも少なくありません。
メルカリの規定ではないので必ず守らなければならないわけではないものの、円満に取引を進めるためには、説明文に記載されている指示を無視することは避けたほうがいいでしょう。
丁寧な言葉遣いを心がける
商品を購入するときには、取引メッセージをやり取りしたり、購入前に値段交渉のコメントを送ったりすることもあるはず。そのときは丁寧な言葉遣いを心がけて、自己中心的な意見を押しつけることもやめましょう。
出品者も購入者も対等な関係であり、どちらが上も下もありません。「買ってやるんだから」と偉そうな態度は避けてください。
常識の範囲内で値段交渉する
値段交渉をするときに、非常識な値下げを迫ることもNGです。
たとえば10,000円の商品をいきなり半額の5,000円にしてくれというようなお願いは、ほぼ受け入れてもらえないでしょう。無謀な交渉は相手に不快感を与え、取引できないどころかブロックされてしまう可能性も。
もし値下げしてもらいたいときは、だいたい出品価格の10%を目安にお願いしてみてください。
交渉が成立したあとは早めに購入する
値段交渉に応じてもらえた場合は、なるべく早めに購入手続きをしましょう。
出品者からすれば、すぐに購入してくれると期待して値下げに同意しているはずです。なかには購入希望者のために、専用ページに作り変えて取り置きしてくれる人もいます。
それにも関わらず、いつまで経っても購入しないというのは出品者に対して失礼な行為。相手の立場や気持ちを考えて行動するようにしましょう。
メルカリで購入者として避けるべき禁止行為
メルカリでは、購入者としてやってはいけない行為が多々あります。
わざと行うことはもちろん御法度ですが、メルカリ初心者や購入に慣れていない人は、気付かずにやってしまう可能性も。
とはいえ「知らなかった」では済まされないので、ここで紹介する禁止行為を頭に入れておきましょう。
商品代金を支払わない
商品を購入したら、当然ながら商品代金を支払う義務があります。
購入時に即時決済せずにあと払いを選択したものの、「お金がないからやっぱり支払えない」というのは避けなければなりません。確実に支払いができる場合のみ、計画的に購入しましょう。
もちろん、はじめから支払う気がないのに購入することも厳禁です。
商品の受取を拒否する
自分から購入したにも関わらず、「購入する商品を間違えた」「必要なくなった」などの理由で商品を受け取らないというのは、自分勝手な迷惑行為。
もし不要になった場合は、すぐに出品者へ連絡しましょう。発送前なら、取引のキャンセルのみでひとまず落着するでしょう。ただし発送後だと、出品者が送料を負担している場合も多く、多大なる迷惑がかかります。
このような事態を防ぐためにも、購入するときはよく確認してください。
ほかの購入者から横取りする
値段交渉が成立して購入者が決まっていたり、取り置きされていたりする商品を、無関係の第三者が購入する行為を「横取り」といいます。
「○○様専用」といった専用ページになっていればわかりやすいですが、コメント欄でやり取りしているだけの場合、気付きにくいことも事実でしょう。
とはいえトラブルの元にもなりかねないので、商品説明だけでなくコメントもチェックする癖をつけることをおすすめします。
商品の受取後に評価しない
取引を終わらせるには、購入者が受取後に評価をする必要があります。
受取評価をしてもらえないと、出品者はメルカリ側が自動で取引を完了してくれるまで売上金を受け取ることができません。
慣れていないとつい忘れてしまいがちですが、評価をしないことは取引の放棄という迷惑行為とみなされ、ペナルティを受けることがあるので注意しましょう。
理由もなく悪評をつけない
メルカリ利用者のなかには、わざと他人に悪い評価をつける人がいます。
実際に商品がひどい状態で送られてきたり、あまりに対応が悪かったりなどの理由がある場合は別ですが、特になにも問題がないのに悪評をつけることはやめましょう。
ちなみに、購入者も同じように相手から評価されます。理不尽な悪評がついた場合は非表示にしてもらえる可能性があるので、一度メルカリ事務局へ相談してみてください。
メルカリで商品を購入する際はコメントするべき?
商品を購入するとき、特になにかコメントを送らなければならないという決まりはありません。とはいえ、ひと言あいさつしておくと相手からの印象がよくなり、スムーズな取引やいい評価に繋がる可能性は高いでしょう。
どんな内容を送ればいいのか、購入前と後でのコメント例文を紹介します。
購入前のコメント例文
購入手続きに入る前に、商品ページのコメント欄から購入意志を伝える人もいます。
出品者側としては発送準備に入りやすくなるほか、誰が購入するのか事前に把握できるので、即購入よりも安心できるでしょう。
送るコメント内容は以下を参考にしてみてください。
突然のコメント失礼いたします。こちらの商品をぜひ購入したいと考えております。どうぞよろしくお願いいたします。
はじめまして。こちらの商品に興味があり、ぜひ購入させていただければ嬉しいです。どうぞよろしくお願いいたします。
購入後のコメント例文
事前にコメントせずに購入した場合は、取引画面において簡単なあいさつを送ると丁寧です。特に値下げなどこちらのお願いを聞いてもらったときや、質問に対して返答してもらったときは、感謝の気持ちを伝えましょう。
以下はコメント例文です。ぜひ活用してみてください。
はじめまして。即購入させていただきました。短い間ですが、最後までよろしくお願いいたします。
この度はこちらの要望にお応えいただき、ありがとうございました。早速購入させていただきました。短い間ですが、何卒よろしくお願いいたします。
この度はお忙しいなか迅速にご返答いただき、ありがとうございました。購入させていただきましたので、最後までどうぞよろしくお願いいたします。
マナーを守ってお互いに気持ちのいい取引を
フリマアプリの代表格ともいえるメルカリは、ユーザー数も出品数も多く、日々たくさんの商品が売買されています。ほしい商品が見つかりやすいうえに、店舗でお買い物するよりも格安で購入できる可能性が高いことがメルカリの魅力でしょう。
しかし個人取引かつオンライン上でのやり取りのため、トラブルが多いことも否めません。顔が見えないからこそ、しっかりマナーを守った行動や言動を心がけることが大切です。
ぜひ本記事を参考に、メルカリで楽しくお得に商品を購入してみてくださいね。