クレジットカードをはじめて作るときや、2枚目・3枚目のカードが欲しいとき、選び方や申し込み方法など迷いますよね。クレジットカードの種類や特徴などを比較すれば、自身の使用目的に合うクレジットカードを選びやすくなります。
しかし、選び方はもちろん、クレジットカードを申し込む手順についても知識がなければ、発行に手間取るだけではなく、後悔することになりかねません。
本記事では、選ぶ基準や申し込み手順を含む、クレジットカードの作り方を解説します。ぜひ、参考にしてください。
クレジットカードに関する基礎知識
クレジットカードはキャッシュレス決済を行う際に利用するカードで、商品やサービスなどを購入するとき、現金払いをせずに後払いにできるカードです。
クレジットカードの利用にはメリットとデメリットがあるため、特にはじめてクレジットカードを作る人は先に確認しておきましょう。
クレジットカードを作るメリット
クレジットカードがあれば、手持ちの現金が足りないときにカード決済で買い物ができます。独自のポイントカードがないお店の場合、現金払いではポイントが発生しませんが、クレジットカード決済ならポイントが貯まることがありお得です。
クレジットカードの種類によっては、カード会員限定の特典が付帯しています。自身のライフスタイルに合うサービスが付帯しているクレジットカードを選べば、より生活の利便性が高まるでしょう。
クレジットカードを作るデメリット
クレジットカード決済の利用状況を確認せずにうっかり使いすぎると、口座からの引き落とし時にお金が不足することがあるでしょう。
ネットショッピングでの利用や、クレジットカードを紛失した場合では、他人に悪用される可能性があるため、カードの取り扱いには注意が必要です。
「キャッシング」「分割払い」「リボ払い」は、使い方によっては便利なサービスですが、利用すると金利が発生し実際の支払い金額が増えます。利用する際は自己管理が必要でしょう。
クレジットカードの作り方の手順
クレジットカードを作る主な手順は、下記のとおりです。
- 作るクレジットカードを選択
- 申し込み
申し込み後、カード会社による審査があり、その審査を通過できればクレジットカードが手元に届きます。
クレジットカードを作る主な手順について、それぞれ詳しい内容を見ていきましょう。
作るクレジットカードを選択する
最初に、作るクレジットカードを選定しましょう。クレジットカードにはさまざまな種類があります。選ぶ基準をもとに比較することで、自身のニーズやライフスタイルに合うクレジットカードを選びやすくなるでしょう。
クレジットカードを選ぶ基準とは
クレジットカードを選ぶ際の主な選択基準には、年会費の有無や、ポイント還元率、付帯特典やサービス内容の違いなどがあります。主な選択基準の内容を確認し、自身に適したクレジットカードを選択するための参考にしてください。
年会費
クレジットカードには、年会費が無料のものと有料のものがありますが、支払い機能は同じです。
年会費無料のカードには、利用金額の基準を満たす必要があるものや、最初の1年間だけ無料のものなどがあるので、「永年無料」を希望する場合は事前に確認しましょう。
年会費有料のカードは、無料のカードに比べると、付帯特典やサービスが充実していることが多いようです。
ランク
クレジットカードのランクとは、いわゆる「一般カード」「ゴールドカード」「プラチナカード」「ブラックカード」といった、カードのグレード・ステータス性のことです。
ランクが高くなるほど、付帯するサービス内容も良くなる傾向にあります。ただし、それに応じて年会費も高額になり、ゴールドカード以上は年会費が有料になることが多いようです。
ポイント還元率
ポイント還元率とは、クレジットカードの利用金額に対し何円相当のポイントがもらえるのかという割合のことで、カードの種類や利用する店舗により異なります。貯めたポイントの主な使い道は、利用料金へのキャッシュバック・他社のポイントと交換などです。
カード自体のポイント還元率、あるいはよく利用する店舗でのポイント還元率が高いカードを選択し、ポイントの使い道が自分のニーズに合うクレジットカードを選ぶと良いでしょう。
特典・サービス
クレジットカードに付帯するサービスには、旅行障害保険や航空機遅延保険などの保険や、航空ラウンジを利用できる特典などがあります。仕事や旅行などで国内外を行き来する機会が多い人は、保険の種類や内容を比較すると良いでしょう。
このような特典やサービスは、クレジットカードのランクが高いほど内容が充実します。
国際ブランド・発行会社
国際ブランドとは、「Visa」「Mastercard」「JCB」などの、世界で使用できるクレジットカードのブランドのことです。それぞれの加盟店で利用できます。
発行会社とは、クレジットカードを発行する会社のことです。銀行や、小売店など多数あります。
国際ブランドや発行会社によって、クレジットカードの特徴やステータスが異なるため、自身のニーズと比較すると良いでしょう。
電子マネー決済に対応しているか
利用している電子マネーがある場合、クレジットカードからチャージすれば、ポイントがさらに貯まりお得です。
チャージに対応できるクレジットカードであるかについては、国際ブランドによって決まっていることが多く、電子マネーと併用したい人は確認すると良いでしょう。
また、電子マネーと直接紐づけることにより、チャージ不要で後払い型の電子マネー決済ができるクレジットカードもあります。
使用目的で選ぶ
カードを作る目的や、主にどんなシーンで使うかをイメージし、ニーズに合うクレジットカードを選ぶことが大切です。
例えば、よく行くお店での買い物に使うなら、そのお店でのポイント還元率が高いカードが良いでしょう。ネットショッピングで利用するなら、セキュリティーがしっかりしたカードがおすすめです。
出張や旅行で利用するなら、旅行傷害保険などの特典が充実しているクレジットカードが便利でしょう。
年代やライフスタイルに合わせて選ぶ
学生や若い社会人に適したカード、主婦(主夫)に適したカード、会社員が仕事やプライベートで使うカードなど、さまざまな状況によりクレジットカードの選択肢は変わります。
また、個人事業主や法人の経営者などには、経理業務の効率化を図れる法人用クレジットカードも便利です。それぞれの状況に適したクレジットカードを選びましょう。
クレジットカードを申し込む
さまざまな種類のカードから、自分のニーズやライフスタイルに合うカードを選定できたら、次はクレジットカードの「申し込み」を行いましょう。いくつかの申し込み方法を、どのような人に向いているかもあわせて紹介します。ぜひ、参考にしてください。
インターネットで申し込む
インターネットで申し込みができるクレジットカードは多数あります。スマホやパソコンから、お目当てのクレジットカード会社の公式サイトにアクセスし、申し込み専用ページから申し込みを行いましょう。
24時間365日、好きな時間に自宅から申し込めます。日中は忙しく、実店舗に足を運ぶことがむずかしい人におすすめです。
郵送で申し込む
郵送で申し込む場合、まずクレジットカード会社からインターネットや電話で申込書を取り寄せます。届いた書類に必要事項を記入し、本人確認書類と一緒に返送しましょう。
書類の取り寄せ、返送も含め、申し込みからクレジットカードの受け取りまでに、比較的時間がかかります。インターネットが利用できないときや、ネット上で個人情報を入力したくない人、時間に余裕がある人におすすめです。
金融機関で申し込む
カード利用料金の引き落とし口座は、どの金融機関の口座でも指定できる場合が多いです。ただし、金融機関やクレジットカードの種類によっては、申し込みを行う金融機関の口座との紐づけを求められる場合もあるでしょう。
窓口で担当者と相談しながら申し込みができるので、ひとりでクレジットカードを作るのに不安を感じる人におすすめです。
店頭で申し込む
ショッピングモールなどの小売店や、家電量販店などでもクレジットカードの申し込みができます。本人確認書類や印鑑など、必要なものがすべてそろっていれば、その場で申し込み、後日自宅にクレジットカードが届く流れです。
「即日発行」として、利用制限付きの「仮カード」を発行してもらえる場合もあります。店頭のスタッフに相談しながら申し込みができ、すぐに店頭で買い物もしたいという人におすすめです。
カード会社の審査結果を待つ
クレジットカードを作るには、カード会社による審査を通過しなければなりません。これは、すべてのクレジットカードの申し込みに共通する必須条件です。
クレジットカードの審査内容について解説するので、参考にしてください。
クレジットカードの審査項目
クレジットカードの審査では、「属性情報」と「信用情報」がチェックされます。
属性情報とは、申込者の勤務先や家族構成などの情報です。申込者が、クレジットカードの利用料金を支払う能力を有しているかを判断するために審査されます。
信用情報とは、申込者のクレジットカードやローンなどの利用状況にまつわる情報です。申込者が信用できる人物かを判断するための審査で、カード会社から信用情報機関に照会されます。
クレジットカードの発行には、両方の審査を通過することが必要です。
カードによって審査の難易度は異なる
クレジットカード発行のための審査の難易度は、カードの種類やカード会社により異なります。一般的には、ランクが高いカードほど審査の基準も厳しくなる傾向にあり、即日発行可能なカードだからといって審査が甘くなることはないようです。
クレジットカードごとの詳細な審査基準は公開されていません。同じ申込者が同じ条件で申し込みを行っても、カードの種類やカード会社により、審査を通過できる・できないがあるようです。
クレジットカードを受け取る
審査を通過すると、クレジットカードが手元に届きますが、カードを利用する前に、するべき確認と作業があります。クレジットカードを受け取ったあと、何を確認し、何をするべきか、その対応について説明します。
申込内容を確認する
クレジットカードは、申し込み内容が記載された台紙に、張り付けられた状態で届きます。カードが届いたら、その台紙に記載された内容が、自分が申し込んだ内容と一致しているかを確認しましょう。
カードの種類、国際ブランド、名前のローマ字、支払い方法などが間違っていないかしっかりと確認し、万が一間違いがあれば速やかにカード会社に連絡する必要があります。
利用明細の閲覧方法を確認する
クレジットカードの利用明細を、確認できるようにしておきましょう。利用明細の確認方法は、紙の明細を後日郵送してもらう、Web上の会員専用サイトで確認する、会員専用アプリで確認するなどがあります。
外出先でもスマホで閲覧できる、会員専用のサイトやアプリが便利です。カードの利用限度額も確認しておきましょう。
カードの裏面に署名をする
クレジットカードによっては、裏面に名前を記入する欄があります。カードが届き、申し込み内容に相違がないかなどの確認を終えたら、裏面の記入欄に油性ペンで署名しましょう。
万が一、盗難や紛失などでカードを悪用されても、この署名がない場合は補償を受けられないケースがあります。漢字でも英語でも良いので、速やかに署名しておきましょう。
クレジットカードの作り方に関するよくある質問
クレジットカードの作り方について、そのほかにも疑問に思うことがあるでしょう。多くのカード会社では、それらの疑問に対し「よくある質問」としてQ&Aの形で回答しています。
ここでは、代表的な質問と、それに対する回答について見ていきましょう。
クレジットカードを作るには何を用意すればよい?
クレジットカードの申し込みに必要なものは、運転免許証やパスポートなどの本人確認書類と、利用料金の引き落としに設定する口座の情報です。本人確認書類の種類はほかにもいくつかあるため、申し込みの際に詳細を確認しましょう。
店頭、郵送、インターネットなど、どの申し込み方法でも必要なものです。あらかじめ準備しておきましょう。
クレジットカードは何歳から申し込める?
クレジットカードは「高校生」以外の18歳以上から申し込めます。高校生以外であれば学生でも申し込めますが、クレジットカードの種類によっては、対象年齢について独自の設定があるため、事前に確認しておきましょう。
学生や若い方、はじめてクレジットカードを作る人は、年会費永年無料でポイント還元率が高いなど、自分に適したカードを選ぶことが大切です。
はじめてクレジットカードを作る際の注意点とは?
はじめてクレジットカードを作る場合、重要なのはカードの選定です。
年会費が永年無料のカードであれば、初心者でも安心して利用できます。また、カード自体のポイント還元率、あるいはよく利用する店舗でのポイント還元率が高いカードを選べば、生活の利便性が高まるでしょう。
付帯サービスなども含め、自身のニーズやライフスタイルに合うクレジットカードを選ぶことが重要です。
すぐにクレジットカードを発行してもらうことは可能?
クレジットカードの発行には審査が必要であり、カードの種類やカード会社によって審査にかかる時間は異なります。即日発行に対応しているクレジットカードのなかには、最短5分で審査が完了するカードもあるため、急いでカードを作りたい人におすすめです。
各カードの申し込みページなどで、審査にかかる大体の時間を確認してみてはいかがでしょうか。
クレジットカードは作り方を理解してスムーズな発行を
クレジットカードにはさまざまな種類があり、カードを発行する会社も多数あります。
クレジットカードをはじめて作る人もいれば、2枚目、3枚目を作る人もいるでしょう。また、年齢や立場の違い、自分のニーズやライフスタイルなどからも、クレジットカードを選ぶ基準が変わります。
クレジットカードの作り方を理解したうえで自分に合うカードを選び、自分に合う場所と方法で申し込み、スムーズに発行しましょう。クレジットカードを利用することで、生活がより便利で快適になるといいですね。