少しの期間だけ自転車を使いたいとき、購入するかレンタルサイクルを利用するか悩む人も多いのではないでしょうか。
自転車の価格はピンからキリまでありますが、機能性の高い電動自転車やロードバイクでは数十万円する場合も少なくありません。一方、レンタルサイクルであれば最新モデルが格安で乗れたり、用途に合わせてジャンルの違う自転車を使い分けたりすることが可能。
長期間頻繁に使うわけではないなら、レンタサイクルがおすすめです。
ただしレンタルサイクルの利用には注意点があり、ちゃんと理解しておかないと予期せぬトラブルに見舞われることも。
本記事ではレンタルサイクルのメリットや選び方、注意すべきポイントについて解説します。おすすめのレンタルサービスも紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
この記事で紹介するレンタサイクルのおすすめ店
店舗名 | 店舗紹介 | ロゴ | 評価 |
---|---|---|---|
HELLO CYCLING | ★ 3.0 | ||
ドコモ・バイクシェア | ★ 3.3 | ||
PiPPA | ★ 3.0 | ||
MBR-Mom’s Bike Rental- | ★ 3.1 | ||
ハッピーサイクル | ★ 3.9 | ||
電動自転車レンタルドットコム | ★ 3.1 | ||
CycleTrip BASE | ★ 4.4 | ||
GIANT STORE | ★ 3.9 |
※口コミ評価はウリドキやGoogle、その他サイトの情報を参考にしています
レンタルサイクル(シェアサイクル)とは?利用するメリット
「レンタルサイクル」とは、一時的あるいは一定期間、所定の料金を払って自転車を借りることを指します。
レンタルサイクルが普及し始めたころは店頭での貸し借りが主流でしたが、最近では各地に設置された無人ポート(駐輪場)を通して、不特定多数の人と自転車をシェアする「シェアサイクル」が主流になりつつあるようです。
なぜ自転車を購入ではなくレンタルするのか、まずはレンタルサイクルのメリットをいくつか見ていきましょう。
置き場所に困らない
賃貸マンションやアパートのなかには、駐輪場が設備されていない物件もあります。そうなると近くの駐輪場を契約するか、部屋の中に入れて管理するしかないでしょう。
とはいえ、場所を取る自転車を部屋に置いておくのは気が引けますよね。レンタルサイクルなら使いたい間だけ借りて、用事が終われば返却できるので置き場所に困りません。
たまにしか使う予定がない人は、レンタルサイクルを活用してみてください。
出費を抑えられる
長期にわたって頻繁に使う場合は購入したほうがお得かもしれませんが、そうでなければレンタルを利用するほうが安く済ませられる可能性が高いでしょう。
特に一定期間しか使わないなら、必要性がなくなったあとの処理に困ることも。とりあえずそのまま所有しておくにしても、駐輪代がかかる環境だと無駄な出費が増えてしまいます。
「毎日のように使う予定だけど、数ヶ月間しか必要ない」というような場合は、月額制のレンタルサイクルもあるため、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。
メンテナンスの必要がない
自転車を購入した場合、安全かつ快適に使用するために定期的なメンテナンスを行う必要があります。
普通に使っているだけでも自然とタイヤの空気が抜けたり、汚れや錆びつきが出てきたりしてしまうもの。そういった自転車は、漕ぎづらさやブレーキの効きづらさなどが生じる可能性があり危険です。
しかし自分では空気圧の調節が難しかったり、錆び落としや注油がうまくできなかったりと、億劫に感じる人も少なくないでしょう。そんな人にもメンテナンス要らずのレンタルサイクルはおすすめですよ。
レンタルサイクルの利用する流れ・利用料金
初めてレンタルサイクルを利用する場合、どういった流れでレンタルできるのか、料金はいくらほどかかるのか気になりますよね。
ここでは主な流れや一般的なレンタル料金について解説するので、参考にしてみてください。
利用する際の基本的な流れ
レンタル方法は、無人ポートからの利用か店頭受取かによって変わります。
ポートから利用する場合は、まずアプリ・WEBからレンタルしたいエリアにあるポートを検索し、使用可能な自転車を予約。あとは時間内に現地へ行き、解錠するとレンタルがスタートします。返却に関してはどこでも好きなポートに停めて施錠すればOKです。
一方、店頭受取では電話・WEBで予約もしくは直接店頭で申し込み、そこで自転車を受け取ればすぐに使用できます。ただし返却も同店舗のみの対応である場合が多いため、戻ってくる時間を考慮しておきましょう。
利用料金
利用料金は自転車の種類や地域によって差がありますが、一般的なレンタルサイクルの料金は、だいたい30分100円台~数百円ほど。1日借りたとしても2,000円前後で納まるケースが多いので、比較的チャレンジしやすいかもしれません。
機能性の高いロードバイクでは、1日レンタルで6,000円前後~とやはり少し高めな価格設定。とはいえ長く使うほど割引がきくお店もあるため、それぞれの店舗の料金体系をよくチェックしましょう。
レンタルする自転車の選び方
レンタルサイクルを利用するとき、どんなところに注目してレンタル先を選べばいいのでしょうか。
各店舗によって、取り扱う自転車の種類や料金体系が異なるもの。自分に合った自転車選びができるように、注目すべきポイントについて解説します。
使用時間・料金で選ぶ
1分単位で料金計算するところや、15分・30分・1時間といった一定の単位で区切って加算するところなど、レンタル時間・料金システムは店舗ごとにさまざまです。
なかには月額で借りられるところもあり、長期間レンタルしたい人におすすめ。逆に30分くらいだけ使いたいという場合は、短い時間で細かく料金設定しているレンタルサービスを利用するといいでしょう。
料金重視の人は、使用する時間でレンタル先を選んでみてください。
用途・種類で選ぶ
「子供を2人乗せられるタイプがいい」「サイクリングに適した自転車をレンタルしたい」というように、用途別で選ぶ方法もあります。
目的に合った自転車を選ぶことで、より快適な時間を過ごせるでしょう。ただ特殊なタイプは専門店でないと取り扱いがない場合があるので、不安な人は直接お店に確認してみることをおすすめします。
ぜひ自分にぴったりの自転車を見つけてみてくださいね。
短時間利用におすすめのレンタルサービス
まずは短時間だけ利用したいときにおすすめのレンタルサービスを3つご紹介します。どれもシェアタイプのレンタルサイクルで、利便性の高さは文句なしでしょう。
それぞれの特徴やメリットなどを解説するので、ぜひ利用してみてください。
店舗名 | 店舗紹介 | ロゴ | 評価 |
---|---|---|---|
HELLO CYCLING | ★ 3.0 | ||
ドコモ・バイクシェア | ★ 3.3 | ||
PiPPA | ★ 3.0 |
※口コミ評価はウリドキやGoogle、その他サイトの情報を参考にしています
HELLO CYCLING(ハローサイクリング)
店舗紹介
「HELLO CYCLING」は、東京を中心に全国で利用できるレンタル(シェア)サイクリングサービスです。全国各地のシェアサイクリング企業が参加しており、HELLO CYCLINGのアカウント1つもっているだけで各企業のサービスが利用できます。
30分130円(一部300円)からレンタル可能で、各地域ごとに豊富な数のポートが設置されているため、ちょっとした距離の移動にも使える手軽さが魅力。初めてレンタルサイクルを利用する人にもおすすめのサービスです。
店舗情報
HELLO CYCLING | |
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電話番号 | 問い合わせフォームから |
公式サイト |
ドコモ・バイクシェア
店舗紹介
「ドコモ・バイクシェア」は、携帯電話でおなじみのNTT docomoが提供しているサービスであり、自転車とモバイル技術を融合させたシェアサイクルサービスによる循環型社会の実現を目的としています。
専用のアプリを使用することで、ポートにある自転車の台数やバッテリー残量が一目瞭然。乗ったらすぐに充電が切れてしまうような自転車は避けられるため、事前にトラブルを防ぐことができます。
30分からの短時間利用のほかに、1日パスや月額会員制も選べるので、使用頻度に合わせて使い分けてみてはいかがでしょうか。
店舗情報
ドコモ・バイクシェア | |
---|---|
電話番号 | 問い合わせフォームから |
公式サイト |
PiPPA(ピッパ)
店舗紹介
「PiPPA」のレンタルサービスは前払い制で、専用アプリにお金をチャージして利用するシステムです。自転車についているQRコードをスマホで読み取ることで解錠し、レンタルが開始します。
東京や京都など、ほとんどの対象エリアでは30分110円とリーズナブル。さらに月額利用なら、最初の30分以内は何度レンタルしても無料で使用できるため、頻繁に短時間利用する人はおすすめです。
料金は1,650円/月とお手頃価格で、6ヶ月・12ヶ月の長期レンタルならよりお得に。ぜひ検討してみてくださいね。
店舗情報
PiPPA | |
---|---|
電話番号 | 0120-288-870 |
公式サイト |
【用途別】子連れにおすすめのレンタルサービス
続いて、子連れの人向けのレンタルサービスについてご紹介します。
どれも月額制で、長期利用したい人におすすめです。ママチャリ特化型の専門店もあれば、通勤などの日常使いに適した自転車も取り揃えているお店もあるので、子連れ以外の人もぜひチェックしてみてください。
店舗名 | 店舗紹介 | ロゴ | 評価 |
---|---|---|---|
MBR-Mom’s Bike Rental- | ★ 3.1 | ||
ハッピーサイクル | ★ 3.9 | ||
電動自転車レンタルドットコム | ★ 3.1 |
※口コミ評価はウリドキやGoogle、その他サイトの情報を参考にしています
MBR-Mom’s Bike Rental-
店舗紹介
「MBR」は、子供乗せ電動自転車を専門に取り扱うレンタルサービスです。
前乗せ・後ろ乗せ・2人の子供乗せと、子供の成長や人数に合わせて選べます。雨の日も安心のレインカバーや、安全のための子供用ヘルメットもオプション販売しているので、必要な場合は一緒に購入することも可能です。
長く使用するほどお得にレンタルできますが、まずは試しに子供と乗ってみたいという人は1ヶ月契約から始めてみるのもいいでしょう。
店舗情報
MBR-Mom’s Bike Rental- | |
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電話番号 | 0120-940-065 |
公式サイト |
ハッピーサイクル
店舗紹介
「ハッピーサイクル」は、東京都の世田谷および亀戸に2店舗を構えるレンタルサイクルショップです。長期契約はもちろん、最短1日からのレンタルもできるので、「購入する前にいろいろなモデルを試したい」という使い方もできます。
レンタル車はすべて新車~4年以内のもので、古くて汚れの目立つような自転車が貸し出される心配はありません。自転車のプロに相談しながら選ぶことができるため、より安心してレンタルできるのではないでしょうか。
店舗情報
ハッピーサイクル | |
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電話番号 | 世田谷弦巻店:03-5426-9151 江東亀戸店:03-5858-8672 |
公式サイト |
電動自転車レンタルドットコム
店舗紹介
「電動自転車レンタルドットコム」は、その名のとおり電動自転車のレンタル専門店です。
毎日の通勤や通学などに適した1人乗りタイプから、子連れ用の2人乗り・3人乗りタイプまで選べます。ほかにも子供用自転車、折りたたみ自転車、セニアカーなど幅広いジャンルの自転車も扱っているため、用途に合わせて使い分けが可能です。
万が一の故障や盗難といったトラブルも、修理保証や撤去盗難保証に加入していれば出費は一切なし。それぞれ月額500円ほどなので、できれば加入しておくといいでしょう。
店舗情報
電動自転車レンタルドットコム | |
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電話番号 | 関東エリア:819off_main@bike-off.com 関西エリア:090-7438-3000 |
公式サイト |
【用途別】サイクリングにおすすめのレンタルサービス
次にご紹介するのは、サイクリングにおすすめのレンタルサービスです。
スピーディかつスムーズな走りにこだわったスポーツ・ロードバイクを扱うお店をピックアップしたので、機能性を重視する人は参考にしてみてください。
店舗名 | 店舗紹介 | ロゴ | 評価 |
---|---|---|---|
CycleTrip BASE | ★ 4.4 | ||
GIANT STORE | ★ 3.9 |
※口コミ評価はウリドキやGoogle、その他サイトの情報を参考にしています
CycleTrip BASE
店舗紹介
「CycleTrip BASE」は日本最大級のスポーツバイクレンタル専門店で、新品および中古車の販売も行っています。
ロードバイク・クロスバイク・マウンテンバイクなど、種類や品揃えが豊富。店舗は秋葉原のみですが、来店が難しい場合は配達してもらうことも可能です。送料はエリアによって異なるので、配達を希望する場合はよく確認しておきましょう。
レンタル期間は1日・1週間・1ヶ月単位で選べます。もし気に入ったモデルがあれば、中古やアウトレット品から探してお得に購入するのもいいかもしれません。
店舗情報
CycleTrip BASE Akihabara | |
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電話番号 | 050-5530-5790 |
公式サイト |
GIANT STORE(ジャイアントストア)
店舗紹介
「ジャイアントストア」の各レンタル実施店は、人気のサイクリングエリアに位置しています。レンタル後、そのまま本格的なサイクリングを楽しむことができるところが魅力でしょう。
快適な走りのために重要なサイズ選びから、不慣れな人でも安全に操作できるレクチャーまでしっかり実施。
初心者・上級者それぞれに適したモデルが用意されているので、初めてのサイクリングで不安だという人は、ぜひジャイアントストアのプロスタッフにお任せしてみてください。
店舗情報
GIANT STORE | |
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電話番号 | 店舗による |
公式サイト |
どんな使い道がある?レンタルサイクルの利用目的の例
レンタルサイクルを利用する理由は、日常使いや趣味目的など人によってさまざまでしょう。
利便性の高いレンタルサイクルをもっと活用できるように、便利な使い道・利用目的の例をご紹介します。ぜひ参考にして、普段の生活に上手に取り入れてみてくださいね。
旅行先や出張先でのスポット利用
旅行中や出張中、「公共機関を使うほどの距離ではないけど、歩くにはちょっと距離がある」といった場面が出てくることもあるでしょう。だからといって毎回タクシーを使っていたら、出費がかさんでしまいますよね。
結局電車やバスを使うにしても、地方によってはかなり本数が少なく、なかなか思うように動けないかもしれません。
そんなときは、その地方にいる間だけ現地のレンタルサイクルを利用するのがおすすめ。帰るときに返却すればいいだけなので、効率よく観光地巡りや現地訪問などができますよ。
ちょっとしたお出かけの際の移動手段
数駅先までちょっとお出かけするとき、電車だと駅まで歩く時間・待つ時間・駅から目的地まで歩く時間など、逆に時間がかかってしまうこともありますよね。
車で移動するのがいいとしても、車をもっていない人やそもそも運転できない場合は難しいでしょう。
自転車ならどちらの問題も解決できて、交通事情にも左右されません。さらに、帰りはお迎えが来るという場合に「片道だけ」という使い方ができることも、レンタルサイクルの魅力でしょう。
子育て中の短期利用
自転車に子供を乗せて走るなら、電動自転車でないと体力的にきついもの。特に2人の子供を乗せるとなると、普通の自転車ではバランスが取りにくく、ふらつきやすいため危険です。
とはいえ電動式は値が張るうえ、子どもが小さいうちしか使わない場合は購入するのをためらってしまいますよね。
レンタルサイクルなら、人気モデルの電動自転車でも購入よりお手頃価格で乗ることができます。子供が成長して必要性がなくなればお店に返せるので、置き場所にも困りません。
短期間だけ使いたいなら、購入ではなくレンタルがいいでしょう。
レンタルサイクルを利用するうえで注意すること
レンタルサイクルは便利でメリットの多いシステムですが、一方で注意しなければならない点もいくつかあります。
よく理解したうえでレンタルしないと、借りたことを後悔することにもなりかねません。気を付けたいポイントを紹介するので、しっかり頭に入れておきましょう。
状態のよくない自転車も存在する
お店で受け取るのではなく、無人のポートからレンタルする場合に気を付けたいのが自転車のコンディション。
多くのレンタルサイクルは電動自転車を採用していますが、電動式のモーターを動かすにはバッテリーが必要です。前の人が長時間乗っていて返却したばかりだと、十分にバッテリーが充電されておらず、わずかしか残っていないことも珍しくありません。
いざ使おうとしたら、すぐに充電が切れてただの重い自転車になってしまった…ということがないように、使う前に必ずバッテリー残量を確認しましょう。
返却時間が過ぎると追加料金が発生する
24時間いつでもどこでもレンタル・返却ができるシェアサイクルなら、返却時間を気にすることなく気楽に利用できるでしょう。
しかし店頭で借りる場合は、返却時も同じお店に返さなければならないことが多く、返却時間もあらかじめ設けられていることがほとんどです。しかも数時間単位でしか貸し出していないお店もあるため、少しでも返却が遅れるともう数時間分の料金を支払うはめになるケースも。
また、営業時間が過ぎると返却すらできず、高額な追加料金や違約金が発生する可能性もあるので、返却時間はちゃんと守りましょう。
ポートが満車だと返却できない
どこでも好きなポートに返せることが、シェアタイプのレンタルサイクルの強み。
とはいえポートがあるからといって、必ず返却できるわけではありません。各ポートの駐輪可能数は決まっており、満車になるとそれ以上は駐輪できなくなります。
現地に着いてから気付き、そこからまた別のポートを探したり向かったりするのは二度手間なうえ、時間もかかって余計な料金が加算されてしまうかもしれません。
アプリ上で返却可能台数が確認できる場合は、必ず確認してから向かいましょう。
破損や盗難により損害額を請求される
レンタルサイクルで特に気を付けたいのが、不注意による破損や撤去、盗難などのトラブルです。
購入品とは違い、レンタル品は当然ながら返却する義務があります。もし壊したり失くしたりした場合は、修理や弁償などの損害額を支払わなければならない可能性が高いでしょう。
ただしレンタルショップのなかには、オプションによる保証サービスによって無償となる場合があるので、もし保証制度があるなら加入しておくことをおすすめします。
使用頻度が低いなら購入よりレンタルがおすすめ
同じ自転車をみんなで共有し、使い続けていくレンタル・シェアサイクルは、持続可能な社会を目指す現代においても重要な取り組みといえます。
もっと利用者が増えれば、レンタルサイクルはさらに身近な存在となるでしょう。もちろん社会的にだけでなく、本記事でも紹介したように自分にとってもメリットがたくさんあります。
あまり頻繁には使わない、短期間しか必要ないという場合は、ぜひ購入ではなくレンタルすることも検討してみてはいかがでしょうか。