メルカリのアカウントを削除したいと思っている人のなかには、「手続きが大変そう」「もしまた使いたくなったときのことを考えると不安」などと躊躇している人もいるのではないでしょうか。
アカウント削除の申請自体は難しい手順はなく、いつでも簡単に申請できます。また、削除したからといって二度と利用できないことも、次の利用に悪影響を及ぼすこともありません。
ただしメルカリのアカウントに関する仕組みや注意点を理解していないと、気付かぬうちにペナルティ対象となり、永久に利用できなくなる場合もあるため注意が必要です。
本記事では、メルカリのアカウントを削除する方法や注意点、上手くいかないときの対処法を徹底解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
アカウント削除するとどうなる?メルカリ退会後の影響
メルカリでアカウント削除の手続きを行うと、それまでに得た売上金やメルカリポイントはすべて消失します。
削除の申請は完了した時点で即時反映されるため、手続き後に「まだ売上金が残ったままだった」と気付いてもすでに手遅れ。二度と取り戻すことはできないので、現金化やポイント消費を忘れないように気を付けましょう。
メルカリのアカウント削除をするときの手順
メルカリのアカウント削除を行う方法は、メルカリアプリまたは公式サイトからの2パターンあります。どちらも難しい手順や内容の違いはないので、好きな方法で手続きしてみてください。
それぞれの手順を見ていきましょう。
メルカリアプリから退会する場合
- マイページのガイド・お問い合わせ項目にある「お問い合わせ」をタップ
- 「お問い合わせ項目を選ぶ」に進む
- 「アプリの使い方やその他」→「退会したい」→「お問い合わせする」の順にタップ
- 退会手続きページに移行し、退会理由を選択する
- 2つの確認項目にチェックを入れ、「上記に同意して退会する」をタップすれば手続き完了
「詳しい理由」は任意のため、記載がなくても問題ありません。
公式サイトから退会する場合
- マイページにアクセスし、ヘルプ・お問い合わせ項目の「ヘルプセンター」をクリック
- お問い合わせ項目の「お問い合わせ一覧」に進む
- 次画面で「お問い合わせする」ボタンをクリック
- 「読んでも解決しない場合」の中の「お問い合わせ項目を選ぶ」をクリック
- 次画面で「退会したい」へ進む
- 退会理由を選択し、2つの確認項目にチェック
- 「上記に同意して退会する」ボタンをクリックして完了
メルカリのアカウント削除できない場合の解決方法
メルカリのアカウント削除を行う前にやるべきことがいくつかあります。済んでいない場合は退会画面でエラーが表示がされ、手続きすることができません。
ここでは、アカウント削除ができないときの原因と解決方法を解説します。
出品中の商品を削除する
出品している商品がある場合は、アカウント削除できません。出品をすべて取り消してから、再度退会手続きを行いましょう。
当然ながら、購入されて取引に進んでいる商品がある場合も削除不可です。すぐに退会したいからといって自分都合で取引をキャンセルすることは、購入してくれた相手に失礼かつ迷惑がかかるので避けましょう。
最終取引完了から2週間以降に削除する
取引が完了したあとでも、2週間は取引相手とメッセージのやり取りができます。商品の送り間違いや、万一商品に不具合が生じた場合など、取引後に連絡が取れなくなると困ることも多いからでしょう。
その関係で、取引完了から2週間以上経たなければアカウント削除はできない仕組みになっています。もし取引後にメッセージをやり取りした場合は、最終メッセージから2週間待つ必要があるので注意しましょう。
振込申請を済ませる
売上金の振込申請が完了していないと、アカウント削除できない場合があります。エラーが表示されたら、指定の銀行口座へ振込申請を行いましょう。
振込申請はマイページから簡単に手続き可能ですが、手数料が200円かかります。また、申請が完了してから入金されるまでは、所定の日数が必要であることに留意しましょう。
メルペイスマート払いの支払いを完了させる
「メルペイスマート払い」は、商品を購入したときの支払い方法のひとつです。当月分の支払いを翌月にまとめて決済する「あと払い」、または商品代金を月々に分けて支払う「定額払い」があります。
支払い料金が残っている間はアカウント削除できないため、すべて決済してから退会手続きへ進みましょう。
お支払い用銀行口座を削除する
メルペイ残高へのチャージや、メルペイスマート払いの自動引落としをするために、「お支払用銀行口座」を登録している人もいるでしょう。アカウント削除する前には、この登録口座を削除する必要があります。
メルカリアプリの支払いタブから「支払い設定>銀行口座」と進み、右上の「編集」をタップして削除を行いましょう。
メルカードを解約する
「メルカード」とは、すべてのJCB加盟店で使えるクレジットカードです。メルカードを契約している場合は解約手続きを行いましょう。
ただし、新規発行中または再発行中は解約できません。また、一度解約すると同じカードは二度と使うことができないので、よく検討してください。
メルペイスマート払いの定額払いを解約する
メルペイスマート払いの「定額払い」を利用するときは、別途申し込み・審査が必要です。そのため解約するときも別途手続きをしなければなりません。
定額払いの契約終了手続きを行うには、利用料金の全額決済およびメルカード契約中の人は事前に解約しておく必要があります。
すべて済んだら、解約理由を記載したうえでメルカリ事務局へ問い合わせましょう。
メルペイスマートマネーを完済する
「メルペイスマートマネー」は、メルカリアプリでお金を借りることができるサービスです。まだ返済金額が残っている間はアカウント削除は不可なので、すべて完済するまで待つか、一括返済してから退会しましょう。
完済すれば自動的に契約終了となるため、解約手続きなどは必要ありません。
メルカリのアカウント削除における注意点
メルカリのアカウント削除にあたって、気を付けるべきポイントを解説します。適正かつ安心してメルカリから退会するためには、ちゃんと仕組みを理解しておくことが大切です。
ここでは、3つの注意点について見ていきましょう。
アプリを消すだけではアカウント削除されない
スマホアプリのなかには、ホーム画面からアプリを消すだけでデータやアカウント情報が消えるものもあります。
しかしメルカリに関しては、アプリだけ消してもログアウト状態になるだけで、アカウント削除したことにはなりません。確実に削除するためには、正しい手順を踏んで退会手続きをしてください。
アカウント削除してもデータは完全削除されない
メルカリでは、アカウントを削除しても登録していた情報が消えることはありません。
一度登録した個人データは、いつまでもメルカリのサーバーに残り続けます。これは悪質な迷惑行為や不正を働くユーザーが、簡単に再登録できないようにするためです。
退会後も自分の情報を管理されることに不満を感じる人も少なくないかもしれませんが、安心してメルカリを利用するために必要な措置だと割り切るしかないでしょう。
削除後に別アカウントの作り直しはできない
前述のとおり、アカウントを削除しても以前の登録データが残っているため、再度メルカリを利用する場合は新規ではなく復元という形になります。
新しく作り直すなら、以前とは違うメールアドレスや電話番号、携帯端末を準備して、本人情報もすべて別人の情報を入力すれば可能でしょう。
しかしメルカリでは、本人以外の情報を登録することは規約違反です。発覚すれば厳しい処罰を受けることにもなりかねないので避けるべきでしょう。
メルカリのアカウントについてよくある質問
いざアカウントを削除しようと思っても、不安なことや疑問点があるとなかなか踏み出しづらいですよね。
ここではメルカリのアカウントに関して、多くの人が悩みやすいポイントをいくつか挙げて解説します。ぜひ参考にしてみてください。
完全削除したい場合はどうする?
メルカリを退会するとき、アカウントとともに登録していた個人情報も完全削除したいと考える人もいるでしょう。
しかし今のところ、メルカリからデータを完全削除する方法はありません。
どうしても個人情報を残したくないというのであれば、そもそもメルカリの利用を諦める以外に手段がないのが現状でしょう。
これまでの評価や売上金はどうなる?
アカウントを削除すると売上金は消失してしまうと説明しましたが、取引評価については消えずに残ります。
なかには「悪い評価がついたから」といった理由で一度退会し、リセットを狙う人もいるでしょう。ところが再登録すればまた引き継ぐことになり、徒労に終わるだけなので、安易にアカウントを削除することはおすすめしません。
以前と同じ情報で再登録できる?
メルカリを退会したけど、やっぱりもう一度利用したいと考えることもあるでしょう。その場合、以前と同じ情報で再登録できるのか気になりますよね。
繰り返しの説明になりますが、アカウントを削除しても登録情報は消えません。新規登録ではなく過去のアカウントにログインすれば、すぐにまた利用できるようになります。
ただし、以前のパスワードやメールアドレスを忘れてしまうとログインできなくなるので、注意してくださいね。
データは完全に復元できる?
再登録によって過去のアカウントを再開させると、取引評価や購入・販売履歴を復元できます。そのほか、フォロワー・フォローリストなどもそのまま引き継げるため、また一から実績を積み上げたり、ほかのユーザーとの繋がりを作ったりする必要がありません。
売上金やポイントは復活しないので完全復元とまではいかないものの、ほとんど前の状態のまま利用できるでしょう。
複数のアカウントを作成できる?
メルカリでは、一人につきひとつのアカウントしか持つことができません。複数のアカウント所持は規約に反するため、事務局に発覚すればペナルティを受ける可能性があります。
故意的に作るのはもちろんNGですが、注意したいのが無意識の二重登録。
アカウント削除したあとに再登録する場合、ログインではなく間違えて新規登録してしまう人もいます。そうなると2つのアカウントを持つことになり、処罰対象となるので注意してください。
強制的にアカウント削除されるとどうなる?
自分からアカウント削除して退会する人がいる一方で、強制的に削除される人もいます。なぜ消されてしまったのか身に覚えのある人もいれば、「普通に利用していただけなのに…」と困惑する人もいるでしょう。
ここでは強制削除される理由や、された場合の影響を解説します。
強制削除になる理由
「これをしたら強制削除」というように、明確な理由やルールが決まっているわけではありません。
ただし合理的な理由に基づき、メルカリ側が禁止行為に該当すると判断した場合は、利用制限などの措置を取ることがあります。合理的な理由とは、ほかのユーザーへの迷惑行為やメルカリの不正利用、そのほか規約違反を犯した場合などです。
規約違反は誰でも該当してしまう可能性があるので、一度は規約をよく読んでおきましょう。
強制削除されても再登録できるか
もし強制削除された場合、また利用したいと思っても基本的に再登録できません。前のアカウントにログインすることはもちろん、新しく作成しようとしても登録データが残っているため、入力した情報と照合されてはじかれるでしょう。
売上金やポイントなどは没収となってしまうので、強制削除されないように正しく利用することが大切です。
本当に必要だと判断した場合のみアカウント削除しよう
メルカリをもう利用することがないというのであれば、アカウントの乗っ取りや不正利用を防ぐためにも、アカウント削除しておいたほうがいいでしょう。
しかしデータのリセットやアカウントの作り直し目的で削除しても、メルカリのシステム上、解決には繋がりません。むしろ二重登録や売上金の消失といったリスクのほうが大きいため、安易に削除することは避けたほうが無難です。
退会の手続き自体は簡単ではあるものの、前準備には少し手間と時間がかかるので、本当にアカウントを削除すべきか検討したうえで行ってくださいね。