ミニマリストとして必要最低限のもので暮らす生活を目指しているなかで、テレビは必要かどうか悩んだことはないでしょうか。
テレビの必要性は、ミニマリストのなかでも考え方が分かれます。必要なものとして置いている人も、処分した人もいて、「絶対にこうしなければならない」というルールはありません。
しかし「できるだけものを置かない」というミニマリストのイメージだけで、よく考えずに捨てるのはNG。本当に自分のライフスタイルに必要ないか考えてから実行しなければ、ときには後悔することになってしまいます。
この記事を読んで、ミニマリストがテレビを持つメリットやデメリットを理解することで、自分にとってテレビが必要か否かを判断できるでしょう。ぜひ、テレビの必要性を考える足がかりにしてみてください。
ミニマリストにテレビは必要?
必要最低限のものを持って暮らす生活をしているミニマリスト。そのなかでも一人ひとり、何を必要最低限とするかには違いがあります。
テレビはミニマリストのなかでも、判断が分かれるものの1つです。ライフスタイルによって、必要だと判断する人も、不要だと判断する人もいて、ミニマリストとしてどちらが正解というのはありません。
なにを持つかは人それぞれです。自分の目指しているライフスタイルのなかにテレビが必要かどうかを考え、所有するかどうかを判断しましょう。
テレビが必要か判断する方法
テレビが必要かどうか判断する方法のなかで1番分かりやすいのは、実際にテレビがない生活を1週間ほどしてみることです。
家にテレビがある場合は布で隠すなどして、絶対にテレビをつけずに生活します。つい癖でつけてしまうという人は、コンセントを抜いて片付けてしまいましょう。
その状態で1週間生活することで、自分の生活のなかでテレビがなくなることのメリット、デメリットが浮き彫りになります。
ミニマリストになりたいからといって、いきなりテレビを捨ててしまうのはおすすめできません。
テレビを持つメリット
テレビは各家庭に1台ずつあることが当たり前になった家電です。それを手放すということは、テレビがあることによるメリットも受けられなくなるということ。
テレビを手放すことによって失うものについて、捨てる前に考えておきましょう。
最新の情報が入りやすい
テレビは最新の情報をいち早く流すメディアです。
詳細な情報が揃う前からトピックだけでも伝えるので、最新の情報を常に仕入れておきたいときには便利。インターネットなどでも最新の情報は入ってきますが、自分からメディアにアクセスしなければなりません。
テレビをつけた状態でほかのことをしていても、最新の情報が音声で流れてきて把握ができるのがメリットです。
最新のニュースだけでなく、ドラマや音楽などテレビで広がるトレンドも把握できます。ジャンル問わず、広く情報を入れたいときには効率のいい媒体です。
興味関心が広がる
テレビは受動的に情報が入ってくる媒体です。
現代ではインターネットやSNS、書籍などさまざまな形で情報に触れられます。しかしそれらの媒体は、自ら情報に積極的にアクセスしなければ、目に触れることはありません。
一方テレビはあらゆるジャンルの情報を常に流しています。なかには普段自分からアクセスすることのないようなジャンルの情報もあるでしょう。
そのような自分にとって新しい情報が、勝手に耳に入ってくることがテレビのメリットです。テレビがきっかけで、新しい発見や興味関心をもつかもしれません。
テレビを持つデメリット
次にテレビを持つデメリットも考えてみましょう。部屋にあることが当たり前になっているテレビですが、改めて考えてみると意外とテレビがデメリットを生み出していることがあります。
デメリットが大きいと感じる場合は、テレビを手放したあとの生活はいい方向に変化するかもしれません。
部屋の中で場所をとる
テレビは置いておくだけで場所をとります。またモニターだけでなく、スピーカー、ケーブル、チューナー、それを置いておくテレビ台など付属品も多くあり、それらの場所も確保しなければなりません。
部屋に最低限のものを置きたいミニマリストのなかには、テレビと付属品のセットはスペースをとりすぎていると感じる人もいるでしょう。きれいにテレビ台の中に収納しても、部屋の一角がテレビ関係のグッズで埋まってしまうので、景観が損なわれると感じる人もいます。
時間を消費しやすい
何をするわけでもなく、ついテレビをぼーっと見てしまっているという体験はありませんか。テレビは常に情報を発信し続けています。
そのため、「積極的にこの番組を見たい」というものが放送されていないときにたまたま流れていた、「興味がないと思っていた番組」をなんとなく見続けてしまうこともあるでしょう。
それが新しく興味を持つきっかけになることもありますが、時間を浪費しているという捉え方も可能です。
無駄な出費につながることがある
テレビを見ていると、定期的にCMが入ったり、トレンドのものが紹介されたりします。それをきっかけに、購入するつもりがなかったものを購入することはないでしょうか。
新しく知ったものを試したいという意欲は、良いものと捉えることもできますが、出費が重なってしまうのは避けたいところです。さらにミニマリストとして生きるのであれば、余計なものも増やしたくはないはず。
テレビで紹介された商品などに興味を持ちやすいという人には、特にデメリットに感じる部分ではないでしょうか。
テレビの代わりになるアイテム
テレビを手放したら、テレビを見ることがまったくできなくなるわけではありません。さまざまな媒体でテレビが見られたり、最新の情報をいち早く確認したりすることは可能です。
ここではテレビの代わりになり得るアイテムを紹介します。
スマホ・タブレット・PC端末
スマホやタブレット、PCなどの端末では、アプリをとることで一部のテレビ番組が見られるようなサービスがあります。興味がある番組の配信があれば、アプリでチェック可能です。
なんとなく暇な時間を潰したいときは、YouTubeや動画配信アプリ、TikTokなどが利用できます。大量の動画が掲載されているので、十分テレビの代わりになるでしょう。
また最新の情報を手に入れるという側面は、ニュース系のアプリをダウンロードしておくことで対応できます。特に積極的に情報を仕入れたい分野は通知をオンにしておくと、見逃すことがなくなり、最新情報を追いやすいです。
プロジェクター
ゲームや映像を大画面でみたいというひとにおすすめなのが、プロジェクターです。必要なときだけ出して、大画面で楽しめます。
しかしミニマリストにとってプロジェクターを新しく購入するのは、勇気がいるのではないでしょうか。買ったけれどあまり使わなかったというようなことがあると、必要最低限以上の荷物をもつことになってしまいます。
プロジェクターは使ってみたいけど保管場所が気になっている人や、出し入れが面倒という人にはシーリングライト付きのプロジェクターがおすすめ。照明と一体化していて場所も取らず、見た目もすっきりしてミニマリストにはピッタリのアイテムです。
SNS
最新の情報を知りたい、トレンドを知っておきたいという人はSNSの活用がおすすめです。YoutubeやLINE、Twitterなどのメディアではニュースの発信があるので、ニュース番組に変わってニュースを確認することができます。
InstagramやTikTokを活用すると、そこから生まれるトレンドに敏感になれるでしょう。
なんとなく暇な時間を潰すテレビの代わりが欲しいというときにも、Youtubeなど動画系のSNSが活用できます。
テレビを捨てたらNHKは解約できる?
テレビが置いてあると必ずかかってくるのがNHKの受信契約料金です。テレビを捨てるとNHKの受信契約は解約できるので、契約料がかからなくなるのもテレビを捨てるメリットといえるでしょう。
NHKの解約に必要なものはテレビを捨てたことを証明する書類です。「家電リサイクル券」や「不用品回収業者などのレシート」などが該当します。
解約の申込は「NHKふれあいセンター」に電話し、質問に答えるだけで完了です。つながりづらい場合は近くの放送局に電話すると対応してくれます。
申し込みが完了後、送られてくる書類に記入すれば解約完了です。年間13,000円以上の節約ができるでしょう。
テレビの所有はライフスタイルに合わせて決めよう
ミニマリストにとって、テレビをもつメリットやデメリット、テレビが必要かどうかの判断方法やテレビの代わりになるアイテムを紹介しました。
ミニマリストはテレビを持っていてはいけないというルールはありません。自分にとってテレビが必要最低限のものかどうか、まずはテレビの電源を切って、テレビのない生活を試してみてはいかがでしょうか。
自身のライフスタイルに応じて、テレビを手放すメリット、デメリットを比較して後悔がないように決断しましょう。