お金の節約を試みるも無意識のうちにお金を使い過ぎ、「貯金が増えない」「娯楽に費やすお金が残らない」という悩みに陥ってしまうこともありますよね。
固定費に限らず、食費や通信費など、生活するために必要な出費はどうしても発生してしまうものです。
しかし、契約しているプランや料金体制によっては必要以上の出費が発生していることで、結果的に損してしまっている可能性もあります。節約を継続するための第一歩としては「一定の期間内でどのくらいの出費が発生しているのか」を知ることが大切です。
この記事を読むことで、無理なく節約する方法ついて理解が深まり、ご自身の生活スタイルに最適な節約方法を取り入れる準備を始められるようになります。ぜひ参考にしてみてください。
節約を始める前に行う4つの準備
使うお金を節約したいと考えても何から始めたらよいのかわからない人も多いでしょう。やみくもに節約し始める前に、まず以下の準備をして、環境を整えることが大切です。
- 家計簿を用意する
- 月の支出額を知る
- 目標の貯金額を設定する
- 先取り貯金を取り入れる
家計簿を用意する
家計簿を付けると、支出が目に見えてわかります。すると「今月は無駄遣いし過ぎたな」「今週は予算内で余裕があった」などお金の流れを簡単に把握できるので、節約に繋げられるのです。
月の支出額を知る
節約をするうえで大切なのが、月の支出額がどの程度なのかということを知ること。
必ず必要になる固定費やスマホ代などの通信費、食費や娯楽費などが、支出として挙げられます。
収入に対して支出がどれだけあるのかを把握すると、月で節約できる金額が具体的に算出しやすくなるため「これを我慢すれば貯金に回せる」などモチベーションも上げるきっかけになりますよ。
目標の貯金額を設定する
漠然と節約していても達成感はイマイチ。節約を始める前に、どのくらい貯金をしたいのかを設定しておくこともおすすめです。
具体的な目標額があれば、ちょっとの無駄使いも「あとちょっとで目標金額を達成できるからやめよう」と頑張れるでしょう。
ただ、目標金額があまりに無理なものだと、すぐに諦めてしまって長く続けられなくなるので、収入と支出額に合わせて設定してくださいね。
先取り貯金を取り入れる
収入があったら「残ったら貯金に回そう」と思っていても、食費や娯楽などに使っているうちに結局お金が残らないなんてこともありますよね。
余ったら貯金するのではなく、収入が入ってきたらまず貯金をするという先取り貯金という方法もあります。
ついつい使い過ぎてしまう人は、先取り貯金を用いると良いでしょう。
固定費を節約する5つの方法
毎月必ず支払がある固定費。節約するには以下の方法があげられます。
- 転居する
- 家賃交渉をする
- 加入保険を見直す
- エコ家電を導入する
- ガス・電気のプランを見直す
なかなか節約しにくそうですが、安いプランに変更すればそのあとは安い金額で継続するので、取り組んでみる価値はありますよ。以下に詳しくご紹介します。
転居する
住まいが賃貸で、家賃が高くて負担になっている場合もあります。そんなときには、今より安い家賃の住居に引っ越すのもひとつの方法です。
タイミングによっては、今よりも好条件で安い家賃の場所が見つかるかもしれません。
家賃交渉をする
こちらも上記と同じ理由ですが、住居費が負担になっていると感じる場合、家賃交渉をする方法も効果的です。
家賃は貸主が決めるものなので、交渉によっては家賃が値下げされることも考えられます。
逆に値上げされることもあるため、その際は引っ越しを検討してみても良いでしょう。
加入保険を見直す
生命保険など、複数の保険に加入している場合、契約内容が重複している場合があります。
また、同じ、またはより良い保険内容で安い掛け金の保険が登場している場合もあるので、加入している保険の見直しをしてみるのも節約につながりますよ。
エコ家電を導入する
冷蔵庫やクーラーなどといった家電は、古いものよりも新しいエコ家電のほうが電気代がかからないため、光熱費の節約に効果的です。
ただ、買い替え費用が大きくかかるため、余裕のあるタイミングで買い替えることがポイント。
ガス・電気のプランを見直す
ガスや電気は、基本料金に使った分を上乗せするシステムです。プランはいくつかあり、ライフスタイルに合ったものを選ぶと大きく節約できることも。
電気・ガス会社によっても利用できるプランは異なるため、一度問い合わせて自分に合うプランに変更してみてはいかがでしょう。
通信費を節約する3つの方法
今や家族それぞれスマホを持つ時代。通信費も馬鹿になりません。通信費の節約方法は以下の方法があります。
- 格安SIMに乗り換える
- 端末の料金プランを見直す
- Wi-Fiの利用料金を見直す
一度変更すれば安い状態が続くので、面倒がらずに一度見直してみましょう。
格安SIMに乗り換える
今までずっと同じキャリアを使っていると面倒に感じますが、格安SIMに乗り換えるのは大きな節約になります。
やり方も意外と簡単で、丁寧に方法を教えてくれるサイトもあるので、検討してみる価値はありますよ。
端末の料金プランを見直す
スマホの料金プランによっては、使い切れないデータ容量分を無駄に支払っていることも。昔からプランを替えていないと、新しくて自分にぴったりの安いプランが登場していることもあります。
しばらくプランを替えていないなら、料金プランの見直しをしてみましょう。
Wi-Fiの利用料金を見直す
外出先でスマホの利用が多い場合、Wi-Fi環境がない場所でのデータ転送は容量を多く使うため、データの追加購入でスマホ料金が高くなることも。
使い放題プランにするか、ポケットWi-Fiの使用も検討してみてください。
食費を節約する3つの方法
食費は自分の工夫と努力次第で大きく節約できます。その方法は以下の通りです。
- 自炊する
- コンビニの利用を控える
- 飲み会・食事会の頻度を減らす
必要不可欠な食費を上手く節約して貯金に回しましょう。
自炊する
自炊に比べて外食の方が食費が高くつきます。食費を大きく減らすためには外食をなるべく控えて自炊を心がけましょう。
自炊は味付けを自分好みにできるうえ、塩分や脂質を抑えられるなど健康にもつながりますよ。
コンビニの利用を控える
コンビニに入ると、買おうと思っていたもののほかにも、つい買ってしまいがちです。
余計な出費を抑えたいなら、出勤や帰宅にコンビニに立ち寄るルーティンをやめることも効果的ですよ。
飲み会・食事会の頻度を減らす
週末になると同僚と飲み会や食事会を行うという人もいるでしょう。人間関係には飲み会や食事会も大切。
ただ、頻度が多いと出費がかさみます。今までの生活を見直して、多いと感じるなら参加する回数を減らすこともひとつの方法です。
趣味・娯楽費を節約する3つの方法
趣味を思い切り楽しむためには、お金がかかるからしょうがないと考える人もいるでしょう。しかし、工夫次第では節約もできるのです。
以下が節約方法です。
- 図書館を利用する
- フリマアプリを利用する
- リサイクルショップを利用する
無理なく節約して趣味を楽しんでくださいね。
図書館を利用する
読書が好きな人、趣味についての雑誌や参考書を購入する人にとって、本の購入が負担になっていることもあります。
そんなときには、図書館を利用するのがおすすめ。本が溜まっていかずに節約もできますよ。
フリマアプリを利用する
趣味で買った読み終わった本、使わなくなったゴルフクラブなどをフリマアプリに出品すれば、お小遣いになる可能性があります。
捨てずに節約できるので、ぜひフリマアプリの利用を検討してみてください。
リサイクルショップを利用する
使わなくなったものはリサイクルショップに持ち込むのもおすすめ。フリマアプリのように写真をとったり相手とのやり取りをせず、簡単に現金が手に入ります。
その他の節約する3つの方法
節約方法はほかにもありますよ。以下に具体的な方法をご紹介します。
- 身の回りを整理する
- 割引オプションを確認する
- キャッシュレス決済を活用する
まだ取り入れていない方法があったら、ぜひ活用してみてくださいね。
身の回りを整理する
部屋を片付けると、不用品が出てきます。なかには、フリマアプリやリサイクルショップで売れるものがあるかもしれません。
部屋が片付くとすっきりして気持ちも前向きになり、節約する気持ちを高める効果も期待できます。
割引オプションを確認する
買い物をする際は、コンビニやドラッグストア、スーパーなどで使える割引クーポンがないか要チェック。
ポイントカードが貯まっていたり、期間限定のクーポンがメールやアプリで届いていたりすることもあるので、お得に使いましょう。
キャッシュレス決済を活用する
キャッシュレス決済を利用するとポイントが貯まることがあります。コツコツ貯めていけば、次回の買い物で利用できるため、現金で購入するよりもお得ですよ。
挫折注意!節約のためにやってはいけない3つの行動
節約のためと思ってやっていることが、結果的に裏目に出てしまう場合があります。以下がその例です。
- 安物ばかり買ってしまう
- 我慢してまで切り詰める
- 買って満足してしまう
心当たりがある人は、もう一度節約の方法を見直しましょう。
安物ばかり買ってしまう
野菜や肉など、安いからとまとめ買いすることもあるでしょう。ただ、安いからと必要以上に購入すると、使い切れずに無駄にしてしまい、結果として節約になっていないということもあります。
日割り計算をして、節約につながるかどうかを確認してから購入を検討しましょう。
我慢してまで切り詰める
我慢し過ぎると、精神的・体力的に自分を追い込んでしまいストレスになります。
ストレスが爆発して、「もういいや」と節約を続けられずに、反動で爆買いしてしまうなんてことも考えられますよ。
買って満足してしまう
節約のために安い物ばかり買っていると「どうせ安物だから」と大切にする気持ちが薄くなりがち。
するとものばかりが増えて、浪費癖は抜けません。結局ものに囲まれて節約ができないのです。
効率よく貯金額を増やす3つの方法
節約して貯金を増やすためには以下の方法が効率的です。
- ポイ活を始める
- iDeCoを始める
- つみたNISAを始める
ポイ活を始める
ポイントをためて利用するポイ活は、節約には利用しない手はありません。ポイントカードやアプリの利用などさまざまな方法でポイントがたまります。
なかには、1回の買い物で複数のカードのポイントがたまる場合もあるため、会計の際にはどのポイントがたまるのかをチェックしておきましょう。
iDeCoを始める
iDeCoは個人型確定拠出年金のことで、老後資金の貯蓄のために毎月自動で積み立てられます。掛金は所得控除の対象なので、税金がかからないこともポイントです。
つみたNISAを始める
毎月一定の金額を自動で積み立てて先取り貯金ができる制度です。年間40万の新規投資が最長25年、最大1,000万円まで非課税で運用可能です。
節約のために、まずは支出の把握から始めよう
毎月お金を使い過ぎて貯金に回せないという人は少なくありません。やみくもに節約を始めてもなかなか続かないものです。
まずは支出がどのくらいあるのかを確認しましょう。そこから、使い過ぎているものがどのくらいあるのかをチェック。
それぞれに効果的な節約方法は異なるので、無理なく節約できる方法を探して実際に取り組んでみてくださいね。